ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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戦闘描写、特に剣を用いた戦いを描くのが難しい。
高校の体育の選択で剣道やったくらいしかないんだからぁ。
竹刀でいろんな必殺技の真似してたような奴ですいません。


剣戟

「あれが…カ・ディンギル…」

 

 目前に突如として聳え立った、巨大な塔。

 しかし、フィーネは月を穿つと言った。

 塔で如何にして月を穿つというのか。

 

「どうやら、斬ったようね…愛するものを」

 

「フィーネ…!」

 

 不敵に笑うフィーネ…

 あいつのせいでピー助が…

 

「この塔でどうやって月を穿つか、皆目見当もついていないだろうから教えてやる。これは荷電粒子砲…この一撃により月は穿たれ、人類はバラルの呪詛より解放される!」

 

 荷電粒子砲…

 そんな兵器がまさか二課を隠れ蓑に建造されていたなんて…

 

「お前達では止められまい。もはや一刻の猶予もないのだから!」

 

「止めてみせる!私は防人…人類のために、たとえ死しても止めてみせる!」

 

 刀を構え、突撃する。

 加減など無用。

 全身全霊、私が持てる全ての力を持ってして…フィーネを斬る!

 

「はあッ!!!」

 

 フィーネはムチを剣のように変えて応戦し斬りあい、短刀を投げつけ牽制する。

 足をかけられ、体勢が崩されるがそこから逆羅刹を放つ。

 逆立ちし、コマのように回転し足に装着された刃で斬りつける。

 しかし、向こうはシンフォギアの開発者。

 技も熟知している。

 回避されるがすぐに逆羅刹をやめて、追いすがる。

 刀と鞭が交差する。

 この距離は…私の距離だ。

 鍔迫り合いに競り勝ち、フィーネの体勢を崩す。

 ここで…!

 フィーネの心臓めがけて突きを放つが…

 

「なっ…」

 

 奴の獲物は剣ではない。

 鞭だ。

 刃先に奴の鞭が巻き付いている。

 

「くっ…」

 

「身動きが取れなくなったなぁ?」

 

 不敵に微笑むフィーネ。

 もう一方の鞭が振るわれ…

 宵闇に鮮血が舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ガ……さん、ガイ…さん、起きてくださいガイガンさん」」

 

 誰かが呼んでる…

 この声は…

 

「「あなたはもう自分の意思で動くことが可能です。どうか、目を覚ましてください」」

 

 目を開く。

 いや、開くような目ではなかった。

 起動したというのが正しい。

 今の声の主は…

 …どこにもいない。

 幻聴…?

 

「「ここですガイガンさん。私達はここです」」

 

 声のした方を見てもいない…

 もうちょっと目線を下げて見るか。

 …

 ……

 いた。

 小人だ。

 小人がいる。

 ガイガンとなって、かなり巨大化したからその小ささに拍車がかかっている。

 瓜二つの…双子の女性。

 左右対称な服に二人で同時に話す…この人達って…

 

「「私達は敵ではありません。私達はコスモス…小美人とも呼ばれています」」

 

 やっぱり。

 コスモスは確かVSシリーズの時のだったか。

 小美人というだけあって小さいし、美人だ。

 長●まさみ位綺麗だ。

 それに小さいと可愛らしさにとんでもない補正がかかるようだ。

 

「「申し訳ありません…あなたがそうなってしまう前に助けることが出来ればよかったのですが…」」

 

 気にしないで。

 君達のせいじゃない。

 

「「ありがとうございます。だけど、安心してください。あなたを操るために組み込まれたパーツに細工をしました。これでエム・ゴはあなたを操ることは出来ません」」

 

 それはありがたい。

 奴の操り人形になるなんてごめんだしな。

 それにしてもパーツに細工とか一体なにを…?

 

「「その話は後で。今はここから脱出することが先です」」

 

 そうだな…

 いっちょここから脱出しますか!

 ほら、小美人さん達、肩あたりに乗ってて。

 …よし、乗ったか。

 それじゃあここから怪獣らしく破壊!蹂躙といきますか!

 …小美人さん、その手のスイッチはなんですか?

 

「「爆破スイッチです。ポチッとな」」

 

 なんの躊躇いもなく押したぁ!

 次々と爆発が起きてあたり一面火の海に!

 この人達ホントに小美人!?

 テロリストの間違いじゃない!?

 

「「さあ、早く!」」

 

 さあ、早く!じゃねえよ!

 ああこうなったらもうヤケだ!

 俺を縛りつける鎖を引きちぎりながら、立ち上がる。

 あんなに一緒だったのにが流れそう。

 それはさておき。

 なんだろう、燃え盛る火の海を見ていたら俺までなんか破壊したくなってきたぞ。

 くそ、今になってあの女への怒りが燃え上がってきた。

 全部ぶっ壊してやる。

 打壊しじゃあ!

 おらぁ!

 レーザーだこの野郎!

 燃えろ燃えろ!

 仕返しだこの野郎!

 

「「その調子ですガイガンさん。もっとやっちゃってください」」

 

 おう!やってやらぁ!

 破壊!破壊!破壊だぁ!

 

 

 

 

 

 

 ひとしきり破壊し終えて、飛んで逃げた。

 よくよく考えたら小美人達早く脱出とかいいつつ俺に破壊を促してたぞ。

 どっちが悪い奴か分かったもんじゃない。

 

「「あれは裁きの炎…コスモスに伝わる災厄の炎です」」

 

 いや、燃やしたの貴女達ですよね?

 まあ俺もスカッとしたからいいけど…

 

「「そうでしょう!スカッとしましたよね!私達もエム・ゴの計画の邪魔をしたと考えたらとてもスッキリしました!」」

 

 やっぱこの人達、絶対小美人じゃねえわ。

 小美人にこんなのいないもん。

 もっと平和を愛する人達だもん。

 鬱憤晴らしてスカッとするとか言い出さないもん。

  

「「あなたが小美人に幻想を抱いているのはよく分かりました。けど、みんなこんなもんですよ?」」

 

 こんなもんなの!?

 えー…

 まあこの際いいだろう。

 ザ・ピーナ●ツとか長澤●さみがとても素晴らしい小美人達だったんだろう。

 そういうことにしておこう。

 

「「あ!見えてきました!あそこです!あそこがインファント島です!」」

 

 あれが…

 インファント島ということはつまり、モスラがいるのか…

 ヤバイ、怪獣の大先輩にして大スターのモスラさんだ…失礼のないようにしないと…

 あー緊張してきた…

 お、あの海にいるのは…エビラだ!

 それに島の周りを飛び回っているのは…大コンドルだ!

 すげえ!モスラ以外もいるぞ!

 

「「この島は彼等、アヌンナキも近づきませんから…今ではこうして怪獣達が身を守るために集まってきているのです」」

 

 はえー。

 さすがインファント島やで。

 けどこんな怪獣いて大丈夫?

 

「「はい。モスラが怪獣達を纏めています。おかげでみんな仲良く暮らしているのですよ」」

 

 ここが楽園か…

 俺もここに住まわせてもらお。

 

「「ガイガンさんにはエム・ゴをぶっ飛ばしてもらいますのでそれまでお預けです」」

 

 てめえらやっぱり小美人じゃねえ!

 差別だ!

 怪獣差別だ!

 サイボーグだからか!

 サイボーグだからなのか!

 

「「いえ、ガイガンさんにはエム・ゴを倒す力があります。彼女のやろうとしている…怪獣を滅ぼすということは、やがてこの星全ての命を奪うことに繋がります」」

 

 ?

 エム・ゴは怪獣を絶滅させたいだけじゃないのか?

 

「「怪獣はこの星の守護者です。それがいなくなるということは…空からやってくる者に対抗するものがいなくなるということです」」

 

 空からやってくる者?

 それって一体…?

 

「「天より現れる黄金の竜…そう伝承にはあります」」

 

 天より現れる黄金の竜…

 それって…

 

「「これまで度々、それは現れたそうです。けれど怪獣達によって撃退されています。しかし、怪獣達がいなくなってしまっては…」」

 

 対抗する手段がない、と…

 確かに人間では勝てないだろう。

 だからこそ、怪獣が必要というわけか…

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

「なっ…!?」

 

「こ、これは…」

 

 鮮血を散らせたのはフィーネ。

 奴の腹を銀色の刃が貫いている。

 この刃は…

 

「おのれガイガンッ!!!よくもこの私を──!」

 

 フィーネの背後、ピー助が腕の鎌でフィーネを貫いていた。




本編 擬人化ガイガン

響「みんなで温泉だー!」

クリス「ふい~極楽極楽っと…」

ピ「ぴ~…」

響「ねえ、クリスちゃんとピー助君どっちが大きいの?」

ピ「ピ!?」

クリス「いきなりなに言い出すんだよ…」

響「いやぁどっちも同じくらいだからちょっと気になって…」

ピ(響ちゃーん!?後ろ!後ろ!)
 
クリス(バカ!後ろを見ろ!)
 
響「どうしたの二人共?身長の話だよ?」

ピ・クリス「なんだ…」

翼「ピー助、雪音…覚悟ッ!」
 
ピ・クリス「」

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