ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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二期になったのにマムやウェル博士の姿どころかビッキーやクリスちゃんの姿すら見えない?
この物語の主人公はガイガンと翼さんですからね、出番がない時はないんです(遠い目)


それぞれの悩み

 ピー助浮気騒動はまあなんやかんやで解決した…ように見えてまだ若干ではあるがわだかまりが残っていた。

 どうやってDVDやらグッズやらを買ったのかという問題が残っていたのだ。

 きっと協力者がいるはず…ということで探らせてはいるけれど未だに尻尾は掴めない。

 そんなこんなで時間は経過し、マリア・カデンツァヴナ・イヴとコラボライブの日がすぐそこに迫っていた。

 そして、今日は二人の親睦を深めようということでマリアが宿泊しているホテルでお茶会が開かれているのであるが…

 

「…」

 

「…」

 

 沈黙!

 二人の歌姫は互いに意識しあうあまりに無言でお茶を啜るしかしていない。

 お茶会開始からそろそろ一時間が経とうとしているというのに…

 無言ッ!

 この状況を打破する手段はあるのか…!?

 それは…あった!

 それを見つけたのはマリアの方だった。

 

「…ねえ、あなたペットとか飼ってる?」

 

 マリアが見つけたのはこのホテルと同じグループが経営しているペットホテルの広告!

 ペット、すなわち動物。

 動物が嫌いな人間は…まあいるが、多数の人間は動物が好きだ。

 動物の話題ならばきっと何か話せるはずというマリアの一手ッ!

 それは…風鳴翼にとって非常に有効な一手だった!

 

「ええ…少し変わったトカゲを飼っている」

 

 食いついた!

 少し変わったトカゲなんて言い方をするくらいだから話を続けたいということだと一人納得したマリアは次なる一手を放つ!

 

「少し変わったって、どんなトカゲなのかしら?」

 

「…なんというか、ペンギンのような…」

 

「ペンギン…?」

 

 ペンギン。

 その単語に思わず食いついてしまったマリア。

 これがいけなかった。

 

「ペンギン…私も飼ってみたいのよ、ペンギン。ちっちゃくて、お好み焼き作るのが上手なペンギン」

 

「お好み焼きを作るのが上手…?それはペンギンなのか…まさか」

 

 地雷。

 圧倒的、地雷ッ!

 普通なら「なにそれ~、お好み焼き作るペンギンとか超ウケる~」的な感じで笑い話に持っていけるのだが、風鳴翼にとってお好み焼きを作るペンギンという存在は身近も身近、なんたって同棲しているのだから。

 ピー助(お好み焼きを作るペンギン)と。

 

「実は前にこの街を散歩した時に不思議なペンギンさんに会って…」

 

 ことごとく地雷を踏み抜いていくマリアッ!

 それに伴い、翼の怒りのボルテージは上昇していく!

 肩をわなわな震わせている翼に気づかず、マリアはさらに燃料を投下していく!

 

「それで一緒にデートして、お好み焼きを食べて…あまりの可愛さにキスしてしまったわッ!」

 

 ブチッと何かが切れる音がした。

 爆発したのである。

 爆発したのである(2回目)

 

「そう…私も是非会ってみたいものね…お好み焼きを作るペンギンさんに…」

 

「そうでしょ!…って、どうしたの?俯いて」

 

「いえ…なんでもないわ…」

 

 そう言いながら顔を上げる翼。

 その顔は…

 

「ひっ…」

 

 絶唱顔ッ!

 血の涙こそ流していないが、絶唱顔であるッ!

 日本を代表する歌姫がしていい顔ではない。

 べ、別に一期編でまったく絶唱が無かったからこんなところで絶唱顔を晒すわけじゃないんだからねっ!

 

(なによこの顔なによこの顔!?これが噂に聞くジャパニーズホラーなの!?)

 

 狼狽えるマリア。

 流石のマリアもこの顔を至近距離で、二人きりの空間で絶唱顔を晒されれば狼狽えるなッ!は出来なかった。

 …このあとのお茶会はつつがなく進行したという。

 マリアがとにかく翼の顔色を気にして下手に出たからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二課仮設本部はまさかまさかの潜水艦だった。

 何を言ってるか分からねえと思うが真実なのだ。

 しかし、潜水艦を宛がわれたのには理由がある。

 ルナアタックの際に確認された巨大未確認生物『ゴジラ』

 日本の大戸島近海から月の欠片を口から放つ熱線にて破壊するという常識では考えられないようなことをやってのけたその生物の調査に各国が躍起になっている。

 当然、日本も調査に乗りだしその調査の任を任されたのが二課だったのである。(ただし、これは非公式。公式の調査チームはまた別に存在する)

 そうして、ゴジラの探索及び追跡をするということから潜水艦を宛がわれたのだが…

 

(ゴジラが寝てるとこってまだ人類未踏の深さなんだよなぁ…)

 

 未だに謎の多い深海。

 人類がまだ到達しきれていない場所でもある。

 ゴジラが目覚めた際にテレパシーから大体どの辺りにいるかを察したピー助は一人、そんなことを思っていた。

 そしてピー助は何をしているかというと…

 

 絶賛、二課所属の人達に体を弄ばれるもとい研究されている。

 二年前にさんざんやったのに…

 ゴジラが出てくるから…

 

 櫻井了子、フィーネの言葉からゴジラは先史文明期にも存在していたとされ、同じく先史文明期の存在であるガイガンの研究が再び始まったのである。

 何かゴジラを紐解くものがないか、またガイガン自身の新たなる発見がないか。

 かれこれ三日は家に帰れていないが、あの浮気騒動から飼い主と微妙な感じのピー助的にはある意味助かっているとも言えた。

 

 

 

 

 

 

 …翼ちゃん怒ってるよなぁ。

 どうしたらいいんだろうか…

 一日の仕事を終えて、久しぶりにプロのトリマーさんからシャンプーされながら考える。

 如何にして以前のような関係に戻れるのか…

 

「どうしたのピー助君?元気無さそうね?」

 

 トリマーさんが話しかけてくる。

 しかしそれはプロだからこそ、お客様である生体とのコミュニケーションを欠かさないためである。

 しかし内心は…

 

(…なんで私、このヘンテコ生物のご機嫌聞いてるんだろう)

 

 実は飼い主とうまくいってないんです…

 

「へぇどうして?ケンカしちゃった?」

 

 プロは動物の言葉を分かってこそプロ。

 これまでの経験を元に言葉を推察し…

 会話が成立していた。

 

 翼ちゃんにマリアさんファンってことがバレて…

 

「え?翼さんにバレた?そんな好きなアイドルが出来たくらい…いや、けど翼さんも歌手だからなぁ…」

 

 このプロ、意外に乗り気である。

 なんやかんや話好きなのだ。

 

「なんでマリアさんのファンになったの?」

 

 実はこの街にマリアさんが来てる時に街を案内して…その時は全然マリアさんが歌手だってこと知らなくて…おでこにキスされて…

 

「…なるほどねぇ」

 

 それでテレビを見たらマリアさんが出てて…そこから色々協力してもらってグッズやらライブのDVDを入手して…

 

「誰に協力してもらったの?」

 

 藤尭さん…オペレーターの。

 

「あぁ~あの陰キャっぽい。なんか凝り性そう。のめり込むと止まらなさそう」

 

 ま、まあ藤尭さんは悪い人ではないですよ…

 ちょっとオタクっぽいってだけで…

 

「ところで翼さんのグッズとかは持ってるの?」

 

 …持ってないです。

 

「うわ、それは怒るわ」

 

 やっぱりそう思いますか?

 

「当然よ。逆に聞くけどなんで翼さんのは持ってないの?」

 

 …なんていうか、近いっていうか…

 歌姫とか言われてるけど俺からしたら、家事が出来なくて不器用で手のかかる妹みたいな…

 けど、マリアさんは正にテレビの向こう側の存在で手が届かないから…

 届かないからこそ憧れて、ファンになるんだと思うし…

 

「なるほど…うん、ピー助君の言い分も分かる。だけどね、ピー助君。近いからこそ…翼さんはあなたにファンでいてほしかったんじゃない?誰よりも…一番のファンで」

 

 近いからこそ…

 ありがとうトリマーさん!

 なんか俺、悩み吹っ切れた気がする!

 

「そう?じゃあ今度来た時には仲直りしててね。それじゃあ今日はおしまいっ!」

 

 ありがとうございました!

 俺、いける気がする!

 

 こうしてピー助側の悩みは振り切れた。

 ピー助側の悩みは…

 

 

 

 

 

 

(あー!なんでまた来るとか言っちゃったのワタシ!いつもやりたくないと思っているのにぃ!)




オマケ ガイガンが主人公のラブコメ

響「ほら!一緒に学校に行くよ!」幼馴染み

クリス「教科書忘れたぁ?まったくお前は…べ、別にお前だから貸すわけじゃねえからな!」ツンデレ同級生

友里「また怪我ですか?え、鼻血ですか」保健室の先生

マリア「遅いわよ。早くしないとお昼休みが終わってしまうわ」昼飯たかってくる先輩
                  
切歌「先輩!一緒にカラオケ行くデスよ!」後輩

調「遅かったねお兄ちゃん…ジー…」義理の妹

翼 ラスボス
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