ちょっと忙しくて時間がとれなかったものでして…
これからはしっかりと返していきますのでお許しください。
そして、ラブコメガイガンのアンケート結果発表。
響、クリス、翼組に決まりました。
たくさんの投票ありがとうございます。
この三人から絞ります。
次のアンケートの期限は1月13日の0時とさせていただきます。
お手数ですが、投票してくださると幸いです。
よろしくお願いします。
あの事件から二日。
久しぶりに翼ちゃんと一緒に我が家へ帰る。
翼ちゃんの背負うバッグの中で、着くまでじっとしていなければならないのが少し窮屈だが狭いところは何故か落ち着く。
さて、こうやって移動しているのが長いので大体、今どの辺りを歩いているとかあとどれくらいで家に着くかとか分かってくるものだ。
特に寄り道もしてないからそろそろ着くな…
あ、エレベーター乗った。
チン、とエレベーターが鳴る。
扉が開いて、翼ちゃんは歩き出して…
ガチャと扉が開いてバッグが開かれる。
急に明るくなったのでちょっと目が…
「お待たせピー助。ほら、お家よ」
翼ちゃんに持ち上げられてバッグから出される。
なんか、久しぶりの我が家って感じ。
ボケーッとしていると、いつの間にか翼ちゃんはお風呂の準備を終えていた。
時間が過ぎるのは早いものだ。
「お風呂にしましょう、ピー助」
はーい。
翼ちゃんのところに歩いていき、抱き抱えてもらう。
そのままお風呂に連れていってもらって…
やっふぅ!お風呂ぉ!
シャワーを浴びて翼ちゃんを待つ。
翼ちゃん現在脱衣中なのでね。
浴室をあったかくしておこう。
ザー…
ふぃ~…
「気持ち良さそうね」
ふぇ~?
なんか久しぶりに帰ってきたから…
「こうして二人で家にいるのが久しぶりですものね…」
翼ちゃんはシャワーを浴びながらそう言った。
うんうん。
最近はずっと研究サンプルにさせられてたからね。
全然家に帰ってなかった。
さて、俺も体を洗ってと…
俺専用スポンジを鉤爪に装着してゴシゴシと…
全身が泡に包まれていって…
雪だるまならぬ泡だるまの完成だ。
これをやるとき目がバイザーで助かる。
泡が目にしみることがないから。
これを洗い流して…お風呂にダ~イブ!
うつぶせの状態で湯船に浮く。
これじゃ完璧にペンギンだわ…
「ピー助はペンギンさんなの?」
翼ちゃんにからかわれるけどしょうがないのだ。
シルエットがペンギンに近いから。
…そういえば最近、翼ちゃんの口調が変わった。
プライベートで俺と一緒の時は変わらないけど、仕事中はなんというか…男言葉になった。
個人的に防人語って言ってるけど。
翼ちゃんも髪を洗い終わり、湯船へと入ってきた。
人間の時なら確実にのぼせているほどの時間を湯船で過ごしても大丈夫なのはさすが怪獣といったところか。
やっぱり女性…髪が長いと時間がかかる。
翼ちゃんは俺を抱き抱えながら湯船につかった。
リラックスしている…
今回のことの報告やらなにやらと忙しく、疲れを見せてはいなかったけどやはり疲れていたんだろう。
「そういえばピー助。司令から聞いたのだけど、あの時すぐに飛び出そうとしたんですってね?」
うぇ…
司令め、話すなって伝えたのに。
いや、伝わってなかったのか。
これがバラルの呪詛か…
くそ、俺が言ってることって結構伝わってるから大丈夫だと思ったのに…
「ありがとうピー助。あなたのおかげで、私は歌女としての自分を失わなくて済んだわ…本当にありがとう…」
俺の首を撫でる翼ちゃんの手がなんだかやけに懐かしく感じる。
おとなしく撫でられ続ける。
普段はくすぐったくて暴れちゃうんだけど。
本当に…今日はなんか変だ。
多分、疲れてるんだ。
久しぶりに撫でられて落ちついてるとかそんなんじゃないんだから。
「ところでピー助。あのマリアグッズ達はどうするの?」
そりゃあもちろん捨てるよ。
あんな奴のなんて。
翼ちゃんを傷つけるような奴のなんて即刻廃棄!
「そう?意外とプレミアがつくかもしれないわよ?」
冗談ぽく言う翼ちゃんの顔は柔らかく微笑んでいた。
久しぶりに見たかもしれない…翼ちゃんのこんな顔。
ケンカして…忙しかったりして…
久しく、笑顔の翼ちゃんなんて見てなかった。
俺は…この笑顔を、守ると決めたのに。
翼ちゃんが泣いている。
奏ちゃんを失って、たった一人となっていた。
そんな翼ちゃんを支えようと出来る限りそばにいようと思って、寄り添っていた。
だけど、翼ちゃんは戦場では一人だった。
二課の人達は翼ちゃんをしっかりとサポートをしていた。
だけど、翼ちゃんは一人だ。
ただひたすらにノイズを切り伏せる。
かつての流麗な、技の冴えを見せた剣技は消え、ひたすらに力でノイズを屠り、戦場でただ一人、炭の雨を浴びていた。
このままじゃダメだと直感で分かった。
今のままの翼ちゃんではいずれ、壊れてしまう。
折れてしまうと。
そう思っていたのは俺だけではなかった。
「ピー助を…戦闘に?」
「そうだ。対ノイズ用として造られたとされるガイガン…ピー助なら大きな戦力となる。そう判断してのことだが…」
「駄目です!ピー助を戦場に送るなど…奏が望みません!」
司令と翼ちゃんの口論。
俺はそれを物陰から覗いていた。
俺は…
「ノイズの反応多数!」
「いくら翼さんでもこの数では被害拡大を防ぐことは…」
モニターに映る、翼ちゃん。
ただひたすらに守るために戦っていた。
だけど、あの戦場に翼ちゃんを守るものはいない。
「ピー助」
司令が俺の名を静かに呟いた。
その一言で充分だった。
「大丈夫なの弦十郎君?翼ちゃん怒るわよ?」
「ああ…だが、翼の前にこっちがキレそうだからな」
俺を見ながら司令はそう言った。
キレてないっすよ…と言えば嘘になる。
翼ちゃんのあんな姿を画面越しに見ているだけの自分にキレそうだ。
司令、俺いくよ。
「あぁ、行ってこい!」
司令からの命令もあるから今度は脱走ではない。
これが…はじめての出撃だった。
空を飛んで、現場まで急行する。
ノイズの群れがビルの並ぶ真昼に発生したということは…犠牲者も多いということだ。
空から見るだけでも、大量の炭があちこちに…
なんで…こんな…
さっきまで普通に生活をしていた人達が理不尽に炭へと変えられていく。
だからこそ、ノイズは災害なのだ。
それをようやく理解した。
空からレーザーでノイズを焼き払う。
そして、飛行するノイズの親玉を鉤爪で切り裂いていく。
これで一つ、デカブツはやったか…
あと三つ…デカブツを落とせばだいぶ楽になるはずだ。
飛行型ノイズとドッグファイトを繰り広げる。
しかし…小回りの利く俺の方が有利だ。
その図体ではただの的だ。
レーザーを放ち一つ、二つ、三つと飛行型ノイズを撃破し、着地して今度は地上のノイズ達を切り裂く。
爪で、ノコギリで。
次々と出来る炭の山。
次は向こう…
「ピー助!!!」
翼ちゃんがノイズを切り伏せながら、こちらに駆け寄る。
「どうして…どうして来たの!?」
翼ちゃんを守るために。
言っても伝わらないけど…
とにかく翼ちゃんを助けて、守る。
それがいま、俺がやりたいことなんだ。
「奏は…奏はあなたに戦ってほしくなかったのよ!それを…」
奏ちゃんは!
奏ちゃんは…翼ちゃんが悲しんで、苦しむことを望んでいないはずだ。
前みたいに笑っていてほしいって願ってるに決まってる!
だから…
「私は…奏は…」
とにかく戦うと決めた!
これでいいでしょ!
近づくノイズを爪で払い、レーザーでとどめを刺す。
「ピー助…話はまた今度。今はここを守りましょう」
了解!
斬って斬って斬りまくる!
むにゃ…
夢…?
なんとも懐かしい夢だった。
初陣…と言えば間違いなのだが、二課のメンバーとしての初陣という意味なら正しい。
それにしても…
「すぅ…すぅ…ぴいすけぇ…」
よく寝てるなぁ…
しっかりと抱かれているので脱出は無理そうだ。
時間は…6時か。
あと一時間は翼ちゃんは寝るからちょっと待たないといけない。
二度寝しようにもなんだか目が冴えてダメそうだ。
しょうがない、翼ちゃんの寝顔でも見て起きるのを待っていますか…
オマケ ラブコメガイガン攻略 調ルート
妹なので一番一緒にいる時間が長いキャラクターとなります。そのため、イベントは起こりやすいと思いきや意外とない。なかなかない。家族ゆえになかなか進まないのです。なので、いかにイベントを発生するかが鍵になります。そのためには色々な情報が必要となってきます。話題の場所、イベント等々色々なキャラクターの持つ情報を駆使して調を攻略しましょう。
そして、みなさんお気づきだと思いますがやっぱりバッドエンドがございます。気をつけてね!
友里さんルート
教師と生徒の禁断の恋…!
みんな大好きなシチュエーションですね。攻略に必要なことはとにかく友里さんに意識されることです。生徒という時点で恋愛対象としてまず見られていないので、男らしいところをドンドン見せていきましょう。
それと、やっぱりバッドエンドは存在します。
オマケ
擬人化ガイガン「ねぇ?ぽっと出のあなたが私を差し置いて番外編で話を貰えるってどういうことなの?私は後書きから出たことないのに」
ラブコメガイガン「い、いやぁ擬人化さんは設定(偽)で後書きじゃなくて本文に出てるじゃないですか…」
擬人化「それだけじゃない。あなたはもう三話分も貰ってるのよ」
ラブコメ「そ、それは思ったより反響があったしお気に入り700件突破したりしたから…」
擬人化「なるほど…それじゃあ今からちょっと行ってくるわ」
ラブコメ(やべえ奴が解き放たれてしまった…みんな、逃げて…!)
最近思ったこと
俺の性癖がいつの間にか読者の方々に知られている…
何故…?