ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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OQ届いてたのを見て、やっぱりこの映画ヤベェってなった。どんな内容か聞かれて教えたら「頭大丈夫?」と言われるくらいにはヤベェ映画です…あとで活動報告で語りだすかもしれません。

それと、ラブコメガイガンは別作品として分けます。
スピンオフですね。本格的に始動した時点で分けます。
あと、こっちに載せてるラブコメガイガンもそっちに移します。


トライアングルの予感

「嘘ですよ…だってあの時、了子さんは…」

 

『胸の歌を信じなさい』

 

 あの時の言葉が思い出される。

 私達を信じて、託してくれた了子さんがまた敵になるなんて…

 

「リインカーネーション…」

 

「遺伝子にフィーネの刻印を持つ者を魂の器とし、永遠の刹那に存在し続ける輪廻転生システム…!」

 

 だから了子さんはフィーネの器となった。

 しかし、了子さんは…いなくなってしまったのだ。

 

「そんな…ではアーティストだったマリアは…」

 

「さて、それは自分も知りたいところですね…」

 

「くっ…立花、雪音とその男を頼む!」

 

「翼さんはどうするんですか!?」

 

「ピー助の様子がおかしい…助太刀に入る!」

 

 そう言って海へと走り出す翼さん。

 ホバー移動の出来る翼さんなら海の上でも心配ないけど…

 わたしは不安を拭いきれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海上にてケージを確保したマリア。

 あとは調と切歌がウェルを連れ帰ればいいだけと思考するマリアであった。

 しかし…

 

「ッ!?」

 

 突如、海面が爆ぜそこからFWを発動させたガイガンがマリアの首を落とそうと鎌を振るう。

 マントで防御するマリア。この戦いはガイガンに有利であった。

 飛行能力を持つガイガンならこの海上という戦場でも問題なく行動が出来る。

 それに対し、飛行能力を持たないシンフォギアを纏うマリアは機動性においてガイガンに劣り、不利である。

 しかし、それだけで勝敗が決するわけではなかった。

 

「どうした?以前より鈍っていないか?」

 

 そう挑発するマリア。ピー助の動きは以前戦った時よりも攻撃にキレがなく、防御するのが容易い。

 

 手を抜いてるわけじゃないし、体に不調があるわけでもない…いや、さっきの一撃が思いの外効いている…

 

 不意打ちで槍の直撃を受けた右腕に鈍い痛みを感じる。

 しかし、これに気づかれては相手を勢いづけることになる。うまく隠し通すしかない。

 マリアは槍を蹴り跳躍し、後方へと飛び退き距離を取った。マリアはアームドギアを足場にしなければならないという不利を抱えている。

 自分に利が有るというのに…苛立ちを募らせながらマリアを追撃する。

 向こうもやられているばかりではない。黒いマントを伸ばして攻撃してくる。

 それを回避して棒立ちのマリアに迫るが…これは罠だった。

 マントが俺の目の前を覆い、俺を縛った。

 体が、軋む…

 意識が遠のいて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マントで拘束した敵は気絶すると体が縮んでいった。

 そして小さくなった姿を見ると…

 

「やっぱり、ペンギンさんだったのね…」

 

 あの時出会ったペンギンさん。

 仲良くなれたペンギンさん。

 戦場で出会うなんて…運命とは残酷なものだ。

 気絶したこの子をどうするか…

 

『マリア、出来るならその生物を持ち帰ってください。もしかしたら、計画に役立つかもしれません』

 

「オーケー、マム。調と切歌の方は?」

 

『ドクターウェルの救出に成功し退却しています。あとはマリアだけ…ッ!!!マリア!!!』

 

 マムの声と同時に青い刃が飛来した。

 ギリギリのところで回避するが…

 これは…風鳴翼の攻撃だ。

 風鳴翼は足に備えられている刃でホバークラフトのように海上を翔けて迫り来る。

 ホバーを用いて跳躍し、私に向かって刀を上段から振り下ろす。

 これも目前に刃を見ながら回避したが…

 この間、無言。

 裂帛の叫びもない。

 無言の圧力が私を襲う。

 今の風鳴翼からは…阿修羅すら凌駕してしまいそうなほどの怒りを感じる。

 なにも語らない風鳴翼の背後で潜水艦が浮上する。

 無言のまま、潜水艦の甲板へと飛び移る風鳴翼は私に来いと言っているように見えた。

 恐らく、ここで背を向けて逃げては負ける。そう思わずにはいられず私も甲板へと移る。

 甲板ならアームドギアを使うことが出来る。お互いに全力を出しあえる。

 槍を構えて、風鳴翼と対峙して―――

 一瞬だった。

 目の前に、風鳴翼が現れた。

 

「なっ…!?」

 

 刀が迫る。

 槍で受ける。

 なんとか、間に合わせた。

 ギリギリの攻防。

 未だに一声も上げず、顔も見えない。

 

「…助を…せ…」

 

 ようやく聞こえた風鳴翼の声。

 しかしその声は小さく聞き取れなかった。

 だが、すぐになんと言ったか知ることになる。

 

「ピー助を返せぇぇぇ!!!!!」

 

 再び上段から刀を振り下ろす風鳴翼。

 その刀は神速をも越えると思わされるほどだ。

 その技に思わず見惚れてしまい防ぐことも避けることも忘れて…

 

「ッ!?マントを…!」

 

 切り裂かれたのは私ではなく、ペンギンさんを捕まえていたマント。

 切られたペンギンさんを包んだマントの切れ端を受け止め抱きしめる風鳴翼の姿は美しかった――

 だけどそれは戦場では不要なものだ。

 

「隙ありッ!!!」

 

 こんな隙を見せては槍の餌食だ。

 槍の穂先が風鳴翼に迫る…

 片手の塞がっている敵は防御ではなく回避を選択する。

 しかし、それだってこちらは予測済みだ。

 続けて二撃、三撃と繰り出し追い詰める。

 風鳴翼が出来ることは避けて、歌うことのみ。

 戦場に響く歌。それをレクイエムにしてやろうと攻め続けるがここで相手は予想外の動きをしてみせた。

 

「なっ…!?投げたぁ!?」

 

 そう、投げたのである。

 ペンギンさんを。

 何故、奪い返したものを投げる…

 その理由はすぐに分かった。

 

「ピャーーー!!!」

 

 意識を取り戻したペンギンさんが小さいまま迫る。槍で薙ぎ払おうと振るうが的が小さく、素早いペンギンさんには当たらず懐に入られてしまう。

 鉤爪で装甲を切り裂こうとするペンギンさんの攻撃を腕で防御して難を逃れるが…

 

「ピー助に気を取られ過ぎて私を忘れてもらっては困るな」

 

 風鳴翼の接近を許してしまった。

 彼女の刀が迫る。ここは完全に相手の距離だ。

 

「はあッ!!!」

 

「チィッ!!!」

 

 刀を間一髪、マントで防御し後方へと跳ね距離を取ることを選んだ。

 

「ピッ!」

 

「きゃ!?」

 

 しかし、上からペンギンさんに頭を叩かれ甲板へと叩きつけられる。

 

「バカにして…」

 

 見るとペンギンさんは腹を抱えて笑っている。

 かわいいんだけど…敵だからムカつく!

 

「このペンギン…可愛くないッ!」

 

「なんだとッ!?」

 

 その言葉に強く反応する風鳴翼。

 これまでのことを推察するに彼女がペンギンさんの飼い主で間違いないのだろう。

 

「ピー助はかわいいの塊だ!ぷにぷにして触り心地がいいッ!」

 

 そう言いながら斬りかかってきたので槍で受けて競り合う。

 

「プニプニして触り心地がいい?そんなことは知っているッ!」

 

「ッ!?やはり貴様、ピー助と会ったことがあるようだな…」

 

「ええ…楽しいデートだったわ」

 

「なんだと…貴様が連れ回したのだろう!」

 

「いいえ、ペンギンさんの方からエスコートしてくれたわ」

 

「!!?!?!本当なの!?ピー助!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やべえよあの二人。鍔迫り合いしながらとんでもねえ会話しだしたんだけど。

 翼ちゃんあまりの衝撃に口調が素に戻ってるし。

 てかこっちに集中しないで敵に集中してぇ!

 

「戦場で気を散らすなど!」

 

「お前は関係ない!」

 

「キャアアァッ!!!」

 

 顔をこっちに向けたまま鍔迫り合いに押し勝つ翼ちゃん。

 えっと、その…デートの件はあとで話すので今はマリアを倒すなり捕まえるなりして…

 

「…あとで私ともデート」

 

 デートでもなんでもするから今は戦闘!!!

 

「よし…それでは、行くぞ!ピー助ッ!!!」

 

 応ッ!!!

 って、なんだこのピンクの糸。

 いや、糸じゃなくてヨーヨー?

 なんか、俺の周りを…

 

「ピー助ッ!!!!!」

 

「捕まえた」

 

「デースッ!」

 

 その言葉を合図に縛り付けられる。

 あのミドピン(緑とピンクの略)コンビ!?

 

「あいつは連れ戻した…この謎のヘンテコ生物の命が惜しかったら今すぐ攻撃を中止すること。でないと…」

 

 拘束が強まり、体が悲鳴をあげる。呼吸も出来ず、脱出どころではない…

 

「おのれ…!卑怯なッ!」

 

「ふん…それじゃあまた会いましょう風鳴翼…次会うまでにペンギンさん…ピー助だったかしら?ピー助で楽しんでおくから」

 

「貴様…!ッ!?なに!!」

 

 あれは…ヘリ?いや、VTOL機ってやつか…?

 けど、こんな近づくまで気づかないなんてどんなステルス性能だよ…

 謎のステルス性能に呆気を取られているとマリアさんに持ち上げられる。

 ロープが降ろされ、三人はそれに掴まりVTOL機でこの場所から撤退した。

 くそ…なんとかして脱出してやる…!

 

「ピー助ぇぇぇ!!!!!」

 

 翼ちゃん…絶対に…絶対に戻るから、それまで待ってて…




オマケ
次回 ちっちゃいガイガンになってた
 ピー助に迫るマリアの手練手管。翼にはない柔らかさと母性にピー助は…
 次回!ピー助陥落!?お楽しみn…ギュィィィィィン

残酷な描写ガイガン「ダメだなぁ…後書きは私の物なのに…勝手に出てきたらダメでしょう?」E丸ノコ

???「待って!残酷な描写ちゃん!」

残酷な描写「あなたは…R-15…」

R-15「これ以上やらせない…!」

残酷な描写「あなたになにができるの?あなたも保険でつけられたタグ。むしろ私の仲間でしょう?」

R-15「そうかもしれない…だけど、後書きはこんなことに使う場所じゃないよ!」

残酷な描写「あなたには関係ないでしょ?後書きなんて書いたり書かなかったり自由なところなんだから…はあ、もう目障り。あなたも、消えて?」

次回 残酷な描写対R-15
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