ピー助はマリアの母性と胸部装甲の脅威に打ち勝てるのか!?
現在、檻の中。
そして隣には同じく檻に入れられた完全聖遺物のネフィリム君。
なんと完全聖遺物同士会話出来てしまった。
出来てしまったのが不幸の始まりだった…
『こ、こんにちはぁ…』
『オレ、ネフィリム。オマエハ?』
『ピ、ピー助です…』
『オマエ、ウマソウ。オレ、オマエ、タベル!』
『ぴえぇぇぇ…!』
ガン!ガン!と隣から聞こえる檻を破ろうとする音。
翼ちゃんごめん。
戻るからとか脱出してやるとか考えてたけど、それどころじゃないよぉ…
怖いよぉ…
「マム、ネフィリムがだいぶ暴れているようだけど…」
「隣に入れたあの生物を食べようとしているようです。あの生物の調査が終わり、我々にとって無益となったらエサにしましょう」
「エサに!?」
「どうかしましたか?アジトを失い聖遺物の欠片も失くした今、ネフィリムのエサになりうるのはあれだけです」
その言葉にどうしようかと悩むマリア。
ペンギンさん…ピー助は敵ではあるが可愛さという点ではマリアの感性だと100点満点に近い。
そんな存在をエサにされるなんて…
それも妹が死んだ原因であるネフィリムに…
「まあ、恐らくエサにはならないでしょうが…これをご覧なさい」
「これは…?」
「ルナアタック…神の一撃が放たれる前、米国の衛星が撮影したものです」
神の一撃…地球に落下する月の欠片を撃ち落としたゴジラという生物の放った一撃。
しかし…これは…
「ボヤけていますが、これはあの生物でしょう」
「あの子は…宇宙で活動できるというの?」
「ええ…そして、カ・ディンギルの一撃を逸らすほどの威力を持つ熱線を放ったようです」
ペンギンさんが?
だけどあの大きさでそんな威力…
「その画像を解析すると、どうにも体長が100mにまでなるようです。それが何故かあんな小さな姿でいるわけですが…」
100m…
そんな巨大生物だったなんて…
「どういうわけなのかしら…?」
「あの生物をネフィリムとは離しましょう。管理はあなたに任せます」
「いいの!?」
「ただし、くれぐれも脱走させないように厳重に管理すること」
「分かったわ!ありがとうマム!」
急いでペンギンさんを迎える準備をしなきゃ!
「まったくあの子は…」
ガタガタガタガタガタガタ…
隣の檻から響く轟音にもう恐怖という感情しか感じることが出来なくなっていた俺はただひたすら震えていた。
もうイヤだよ…
助けて…翼ちゃん…
檻の隅で祈る…
その時、檻の開く音がした。
まさか!翼ちゃんが!
「こんにちはペンギンさん…いや、ピー助だったかしら?」
マリア・カデンツァヴナ・イヴ…
一体なにをしにやって来たんだ?
まさか…隣のネフィリムのエサに…
くそ!こうなったらなんとか脱出してや…
「はい、よいしょっと…怖かったでしょう?ここじゃないところに移してあげるから安心して」
そう微笑む彼女はまるで聖母のようだった…
その笑顔に見惚れたままの俺は抱き上げられ、ネフィリムの隣とかいう最悪な物件を後にしたのである。
「さあ、ここがあなたの新しいお家よ」
はえ~。
なんとも生活感のない部屋。
まあVTOL機の中なんてそんなもんだろう。
「さて、あの檻から出してあげこそはしたけどあなたは捕らわれの身っていうことを忘れないでちょうだい。基本的にあなたの行動範囲はこの私の部屋のみ。いいわね?」
はい…
あの部屋以外ならどこでもいいです文句ないです…
「よろしい。それじゃあこの首輪をさせてもらうわね。この部屋の中なら自由に動ける長さだから安心して」
首輪をさせられるのに安心してもなにもないと思うけど…
いや、あそこよりはマシだからなんだっていい。
首輪だろうと緊縛だろうと受け入れます…
「ふふふ…それじゃあ…」
ニヤニヤしだしたマリア。
嫌な予感がする…
するといきなりえいっと持ち上げられて抱きしめられて…
これは…
しゅごい。
もうすごい。
母性というか…この柔らかさはクリスちゃん並。
とんでもない胸部装甲に包まれる。
でも、なんだろう…クリスちゃんというよりは…奏ちゃんって感じがする…
というかちょっと待て。
俺は敵になにされてんだ。
いや、しかしこの柔らかさを堪能しないのは男としてどうなのだ…?
「風鳴翼はいつもこうしてたのかしら?」
はい。
こんな柔らかさはなかったけど。
「ふふふ…このまま、私の物にしちゃいましょうか?」
妖しく微笑み、俺の首筋をそっと撫でるマリア。
俺は…一体どうなってしまうんだろう…
ピー助強奪から数日、二課は逃亡したマリア…フィーネ達の情報をかき集めていた。
フィーネと名乗る組織は米国の聖遺物研究機関『F.I.S.』の一部の研究者により構成されていることが判明した。
しかし、それ以上の情報はなかなか出てこず手詰まりとなっていた。
「司令。フィーネ…櫻井了子の調査を行っていたところにガイガン…ピー助さんに関する資料が見つかりました。恐らく、個人的に研究していたものかと」
黒服サングラス…調査班の男達三人が弦十郎に報告する。
F.I.S.の設立にフィーネが関係していることが判明したために新たな情報を得られないかと調査を命じていたがまさかピー助についての物が出てくるとは思ってもみなかった。
弦十郎は資料を受け取り、ざっと目を通す。
そして、ある文章に目が止まった。
「ガイガンは未だ完全には起動していない…?」
ガイガンは生きた完全聖遺物とされている。
先史文明期に造られた半機半獣というまさにオーパーツ。
動いていることから聖遺物として起動していると誰もが思っていた。
しかし、聖遺物の起動には適合者の歌が必要だ。
そして、起動した聖遺物からはそれぞれ特有のアウフヴァッヘン波形が存在するのだが…
ピー助はアウフヴァッヘン波形が確認されなかった。
イレギュラーな存在故と思っていたが、次の一文でそれは違うと確信した。
『ガイガンは風鳴翼の歌により励起状態に近づきはしている』
完全聖遺物の起動にはかなりの量のフォニックゲインが必要となる。それも適合者一人のみでは厳しい。
そして、これまで三人の歌を聞く場にピー助はいたがアウフヴァッヘン波形は確認されていない。
ということはつまりかなりの量のフォニックゲインが必要となるのだろう。
大飯食らいのピー助らしいとは思ったがしかし…
仮に起動したとして、どれほどの力を発揮するのだろうか。
「そして…資料と共にこのようなものが…」
「これは…確か、サイコトロニックジェネレーター…」
ピー助を自身の支配下に置くためにフィーネが製造した悪魔の発明。
まさか二つも存在していたとは…
「そちらの資料にも書かれていたのですが、櫻井了子はガイガン…ピー助さんの力をシンフォギアシステムの強化に使用できないか考察していたようです。そのためのサイコトロニックジェネレーターでもあると…」
了子君の資料をめくり、ガイガンを使用したシンフォギアシステム強化プランという項目に目を通す。
シンフォギアシステムには心象変化によりギアの形状を変化させるという特性がある。
そして、ピー助と同調することで心象変化を起こしギアにピー助の能力を付与する。
それが了子君の仮説。
…これが切り札となるかもしれない。
しかし、肝心のピー助が敵に捕らわれている以上はこの強化プランは無意味。
「ご苦労だった。あとはピー助の捜索に合流してくれ」
了解しましたと黒服達は司令室を出た。
今後の戦いはさらに厳しいものとなるだろう。
だからこそ、ピー助の存在は必要不可欠なのだ。
そしてなにより…
姪の精神安定に必要なのだ。
残酷な描写「所詮、R-15なんて下の下タグ!私に敵うわけない!」
R-15「やっぱり私じゃダメなの…?」
残酷な描写「これで…トドメを刺すッ!」
振り下ろされる丸ノコ。
私は目を閉じて最期の時を待つ。
しかし…いつまでもその時は訪れない。
恐る恐る目を開くと…
ラブコメガイガン「これ以上好き勝手させるかよ…!」
残酷な描写「邪魔をするなあッ!!!」
ラブコメ「ぐあああっ!!!!」
残酷な描写「お前も取り込んでやろう。こうして私は最強のオマケに…」
ラブコメ「うわあああ!!!!」
R-15「ラブコメガイガンさん!」
残酷な描写「これで…ラブコメも取り込んでッ!?な、なんだ!?力が…抜ける!?」
ラブコメ『悪いな…本編じゃ全然仕事しない残酷な描写だがラブコメのバッドエンドなら!』
残酷な描写「残酷な描写がこんなにたくさん!?あ、あえて取り込まれることで私に残酷な描写を見せつけるなんて!?うわあああ!!!!これがバッドエンドだというのか!?」
ラブコメ『それだけじゃない!感想でみんながくれるバッドエンドの妄想の力でぇ!!!!!』
残酷な描写「うわあああ!!!!私が仕事をしている!残酷な描写だらけ過ぎて忘れ去られた怨念とか色々浄化されていくぅ!!!!!」
次回 多分まだ終わらないこの茶番