ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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これだけ書いてまだ中盤…
くそぅ!これも全てピー助が翼さんとイチャコラ(?)したりマリアさんにNTRそうになるのがいけないんだ!


新たなる力

「ガイガンギアッ!起動!!!」

 

 その言葉と同時に私とピー助は青い光で包み込まれた。

 その光の中で今纏っているギアは分解され、新たに紺色のレザースーツのようなインナーが形成される。

 そしてピー助が後ろから私を抱きしめて…あすなろ抱きと言っただろうか?

 正直かなり嬉しいのだけれど…今はそれどころじゃない。

 やがてピー助は装甲として生まれ変わる。

 

 背中には赤い三枚の翼、紺色の装甲…カラーリングはピー助のものだがそのシルエットは陣羽織を纏った武将のよう。

 両手にはピー助の腕を模した双剣。

 これがガイガンギア。

 二人の絆をひとつに束ね生まれたギアである。

 

「な…なんだそのギアは!?」

 

 予想外のことに驚愕の声をあげるウェル。

 しかしあんな男のことなど気にする必要はない。

 

「いきましょう…ピー助」

 

 双剣を×字に構えながらネフィリムへと翔ぶ。

 ガイガンギアはエクスドライブ同様、飛行が可能であった。

 暴走した立花を地面に倒し、トドメを刺そうとするネフィリムを蹴り飛ばす。

 未だに暴走する立花は私も敵に見えるだろう。

 まずはネフィリムを黙らせてから立花を救う。

 それまで立花には…少しだけ動くのを我慢してもらいたい。

 

「立花、少しだけ我慢していて…」

 

「ウァァ!!!」

 

 暴走する立花を影縫いで拘束し、再びネフィリムへと向かい駆け出す。

 

「はあッ!」

 

 双剣でネフィリムの鎌と打ち合う。

 甲高い鉄の音。

 宵闇を彩る火花。

 流麗な剣技。

 この戦場は美しかった。

 

(ピー助と一緒なら…なにも怖くない)

 

 この胸には私ではないもうひとつの魂が宿っているのが感じられた。

 体はひとつだけど私の心にピー助の心が寄り添っている。

 とても、暖かい――

 だから私は戦える。

 どのような相手でも切り伏せ、大切なものを守護することが出来る。

 

 ネフィリムには知性はあるがついさっき備わったもの。

 その本質は変えられなかったようだ。

 徐々に苛立ちが見えてきた。

 自身の攻撃がいなされ、逆に反撃され…次第に防戦一方となっていったからだ。

 双剣が舞う。

 ネフィリムの腕を弾き、がら空きになった胴を十字に切り裂く。

 

「―――ッ!!?!!?」

 

 自分の体に傷がついたことに驚くネフィリム。

 激昂し飛び掛かるネフィリムに対して私達は冷静だった。

 

「いきましょう…ピー助」

 

 ドクンと私の中でピー助が鼓動する。

 ピー助の準備もいいようだ。

 静かに双剣を構え、ネフィリムを迎え撃つ。

 

「はあッ!!!」

 

『血刃ノ舞』

 

 飛び掛かってきたネフィリムに横一閃。

 そこから始まる刃の舞踊。

 乱反射する刃の光、乱れ散る鮮血。

 最後の一閃をうけたネフィリムを背に私は残心…

 ネフィリムは静かに倒れ、砕け散った。

 

「バ…バカな!?ネフィリムを…ネフィリムは新世界のために必要なんだぞッ!?それを…それを!!!」

 

「ウェル…ここまでだ。おとなしく着いて…!?よせ!立花ッ!!!」

 

 ウェルを拘束しようとした時、影縫いを解いた立花がウェルへと襲いかかった。

 

「ひ…!うへぇぁぁぁぁ!!!!」

 

 立花をなんとか抑えるがその隙にウェルは逃走してしまった…

 暴走した立花の力は凄まじく、性能が向上しているガイガンギアでも抑えるのがやっとだ。

 

「おい!お前黒いの似合わねぇんだよ!」

 

 意識を取り戻した雪音も立花を抑える。

 二人がかりなら…

 

「ウゥ…アアアアアア!!!!!!」

 

 立花が叫ぶと強い衝撃が襲った。

 なんとか立っているのがやっと…ギアを纏っていなければ吹き飛ばされている。

 やがて、衝撃がおさまると立花を中心に隕石でも落下したかのようなクレーターとなっていた。

 立花の暴走は止まったらしく元の制服姿に戻っている。しかし…食われたはずの左腕はなにもなかったかのように無事だ。

 いや、とにかく撤退だ。

 

「雪音、しっかり捕まっていろ」

 

「え?そういえばそのギア…って!?飛んで…!?バカ!早く言え!」

 

「だから捕まっていろと言ったろう。ギアを纏っているとはいえ、この高さから落ちたらひとたまりもない…それと、口は閉じておけ。舌を噛むぞ」

 

「ちょっ…待てぇぇぇぇぇ!?!!!!?!」

 

 立花を一刻も早く手当てしなければならない。

 雪音の絶叫をBGMに夜空を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 響ちゃんを医療班に引き渡し、翼ちゃんとクリスちゃんと駆けつけた未来ちゃんと一緒に待機していた。

 アメノハバキリとの合体?融合?とか色々あったけどとにかく今は響ちゃんが心配だ。

 さっき少しだけど…響ちゃんの体から妙な気配…いや、あれはガングニールの気配だった。

 響ちゃんはもはや人とは違うもの…

 俺と同じような存在になりかけている。

 考えこんでいたら緒川さんがやって来た。

 

「応急処置は終わりました。問題はないそうなので朝には目が覚めるだろうとのことです。みなさんも今日は遅いですから帰りましょう。車を出しますので待っていてください」

 

「よかった…」

 

 未来ちゃんが安堵してそう呟くが…本当に異常がないのだろうか?

 いや、あるのだろう。

 戦闘が終わってから休むこともなくみんなここにいるのだから休ませるための方便だろう。

 だけど翼ちゃん達を休ませるのは賛成だ。

 こんな張りつめたままじゃいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 緒川さんに送られ帰宅した翼ちゃんと俺。

 久しぶりだな…

 マリア達に捕まって檻の中だったし…なんか俺、敵に捕まったり操られてばかりな気がする。

 もっとしっかりしないと…

 さて、久しぶりの我が家はどれほど汚くなっているかいざ、拝見―――

 

 

 

 

 

 

 

 そこは俺の我が家ではなかった。

 どこかの民族が作ったであろう謎の仮面が壁に飾られ、見たこともない文字で書かれた謎の書物が散乱し、獣の頭骨がテーブルに置かれ…

 魔界。

 魔界という単語が頭に浮かんだ。

 なんだこのオカルトハウス。

 俺がいなくなった数日でなにがあった!?

 

「びっくりしたかしら?あの仮面はアマゾンの奥地で文明と隔絶された民族がつくる魔除けの仮面であっちが…」

 

 そう説明を始めた翼ちゃんの顔はもうダメな人の顔だった。

 これは…修正が必要のようだ。

 たしかベッドの下にしまって…あったあった。

 これを鉤爪に巻きつけてっと。

 完成!ハリセンガイガン!!!

 とにかく説明を続ける翼ちゃんの頭にハリセンをヒット!!!

 痛がっている隙に布団で簀巻きにして…

 

 

 

 

 

 

「待って!お願いそれだけは待って!それはかの英雄ジークフリートが邪竜を打ち倒し、血を浴びた際に背中に貼り付いていた菩提樹の葉なの!!!」

 

 知りません。

 まったく…こんな胡散臭いものばっかりよく集められたもんだ。

 だいたいそんな葉っぱが現代に残っているわけないでしょう。

 あ、いや聖遺物なんてものがある世界だったなここは。

 仮に聖遺物なら翼ちゃんの歌で起動するはず!

 ほら!歌ってみろ!

 

「う…~♪」

 

 歌う翼ちゃん。

 葉っぱに変化なし。

 ほら見ろ。

 はいこれは偽物。

 

「そんな…部長が言っていたことは全て嘘なの…」

 

 はぁ…ホントにこの子は残念なんだから…

 俺がいなくなってから購入したものならまだクーリングオフが効くはず。

 明日…もう零時を回っているから今日にでも購入したとこに問い合わせる!

 分かった!?

 

「うぅ…折角ピー助を取り戻して奴等を呪い殺そうとしたというのに…」

 

 奴等…マリアのことか。

 なんか彼女達の様子見をしようとかセレナちゃんにマリアをよろしくされたというのにネフィリムの野郎が気に食わなくて脱走して、そのままガイガンギアなんてのになって…結局こっちに戻ってきてしまった。

 流石にまた捕まるのはあれだから…戦場で出会った時は話をしてみよう。

 伝わんないと思うけど。

 

「ピー助…そろそろ解放して…流石に疲れてきたわ…」

 

 む、それもそうだな。

 戦闘して帰ってきて簀巻きにされるなんてたまんないだろうし。

 ロープを切って~はい、これで解いてあげ…

 …翼ちゃんに持ち上げられる。

 そのときの目はまるで獲物を仕留めた肉食獣のようで…

 

「ようやく…取り戻した…さあ行きましょう。愛の巣(ベッド)へ」




ガイガンギア翼さん誰か書いて(他力本願)
絵心ある人っていいよね…
オマケ 擬人化ガイガンG

翼「なぜ司令がピー助争奪戦に参加するのです!?」

司令「いや、俺は息子が欲しいんだが結婚も出来なさそうだから養子でもと…」

マリア「ダメよ!これからピー助は私が育て合法な年齢になると同時に書類を役所に出すのよ!」

翼「そんな光源氏が認められるか!大体ピー助が成長する頃にはお前はおばさんと呼ばれる年齢だぞ!」

マリア「なんですって!?あなた少し若いからって調子に乗りすぎじゃない!?」

ピ・司令(女って怖…)

こうしてピー助は司令のもとで厄介となるのだった。
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