ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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感想、高評価ありがとうございます。
やっぱりいただけるとモチベ上がりますね。
最近ふと思ったんですけどピー助は原作だと死ぬ野球少年達助けたじゃないですか?
これなら原作キャラ生存というタグがつけれるのではと…
そうすることで未見の方達が奏さんとセレナ生きてんの!って思って読んでくれて絶望する姿を見れるんじゃないかと…(愉悦)
まさに完璧な方程式だ…俺って天ッ才でしょ!


探しものは?

 俺はカ・ディンギル跡地に来ていた。

 果てしなく…は続いていない荒野であるものを探しに来ていた。

 逃走したウェル?

 違う。

 マリア達?

 違う。

 俺が…俺達が探しているものは…

 

「ない…ない…どこにいったサイコトロニックジェネレーター!!!」

 

 そう傍らで叫ぶ翼ちゃん。

 俺と翼ちゃんが探しにきたのは翼ちゃんがこの間の戦いで投げ捨てたサイコトロニックジェネレーター。

 響ちゃんを助けたりガイガンギアになってネフィリムを倒したりと大活躍だった翼ちゃん。

 しかし重要アイテムであるサイコトロニックジェネレーターを投げ捨てたのはまずかった…

 翼ちゃんは司令にこってりと絞られサイコトロニックジェネレーターを見つけてこいと命じられてカ・ディンギル跡地へ。

 一人で探すのは酷かなぁと思って仕方なく。そう、仕方なく一緒に探しに来てあげたのだ。

 

「おかしい…あの時こっちを向いてこう投げ捨てたからこの辺りのはず…」

 

 ホントにそうなんだろうか?

 翼ちゃんのことだから信用ならない。

 はぁ…こうなったらあいつらの力を借りるか…

 ・

 ・

 ・

 というわけでみんな、あの残念な子のために力を貸してください。

 

「総帥の頼みなら喜んでだニャ」

 

 人海戦術…ならぬ猫海戦術。

 野良達の力を借りてこの広い土地を探し回るしかない。

 それにしてもなぁ…もしかしたら奴等が回収してしまったかもしれないし…

 あれ、そうなったらまた俺操られちゃう?

 気をつけないと…

 

「ピー助のお友達の猫さん達が…これが猫の手を借りるということ…痛ッ!!」

 

 うまいこと言ったつもりにならない。

 まったく…念のため持ってきたハリセンが仕事するなんて…

 

「うぅ…最近のピー助は暴力的…これはDVでは?」

 

 頭をさすりながら抗議してくる翼ちゃん。

 そんなこと言ってないで探す!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!あった!あったわピー助!!!」

 

 夕焼けのオレンジに染まった頃、翼ちゃんの嬉しそうな声が響いた。

 よかったよかった…

 これで帰れる。

 野良達もありがとう。

 あとでごちそう持っていくから。

 野良達を見送り、俺と翼ちゃんも帰路についた。

 ふぃー早く帰ってお風呂に入りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 翼とピー助のガイガンギアに関して調査を進めた結果あることが判明した。

 それはフィーネ…了子君が想定したガイガンギアとは違うということ。

 ガイガンギアはピー助にサイコトロニックジェネレーターを用いて装者の心象をピー助とシンクロさせることで発現する力であるが…翼が行ったのは融合である。

 ピー助そのものとの融合はまったくの想定外である。

 また、予測値を越える力を見せつけた翼のガイガンギア…

 この力…素直に喜べるものなのだろうか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分が本当に正しいことをしているのか不安になる。

 多くの人を救うと言いながら、多くの人を傷つけている。

 多数のために少数が犠牲になるのはよくあることだ。

 だけど…こんな犠牲の果てに世界を救ったとして…

 

「このままじゃ私も壊れてしまう…」

 

 調と切歌はドクターを探しに行ったきり戻らない。

 あの戦闘のあと倒れたマムの応急手当だけはしたけれど…ドクターでなければちゃんとした処置は出来ない。

 気に食わない男ではあるが必要な人材なのだ。

 静かに眠るマムを見守るが…話し相手でも欲しいところだ。

 こんな時、ピー助がいてくれたなら…

 ピー助は私達の言葉を理解しているようなので話し相手として申し分ない。

 あと可愛い。

 けれどピー助は二課に取り戻されてしまって…

 ピー助…

 ピー助は私に寄り添ってくれた…

 ピー助ならきっと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 響ちゃんの体にとんでもない事実が発覚した。

 胸のガングニールが響ちゃんの体を侵食してこれ以上ギアを纏えば…死に至るという。

 もう響ちゃんに戦わせないということで話は一致したんだけど…

 

「ガングニール、だと!?」

 

 ノイズの反応と共にガングニールの反応が…

 響ちゃんが戦って…

 翼ちゃんもクリスちゃんもすぐには動けないから即応できる俺が行くしかない。

 一刻も早く響ちゃんの救援に行かないと…!

 

 

 

 

 

 

 友人達との帰り道に現れたウェル博士とノイズ。

 翼さんに戦うなと言われたけれど…ここで戦わなかったらみんなが危ない。

 だから…!

 

『Balwisyall Nescell gungnir tron』

 

 迫り来るノイズに拳を放つ。

 ギアを纏っていないにも関わらずわたしはノイズに触れた。

 

「人の身で…ノイズに触れて…」

 

「この拳も!命も!シンフォギアだッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノイズと戦闘中の響ちゃんを空中から捕捉。

 ウェルの野郎もいるな…

 空から降り立ちながらノイズを切り裂いて…熱ッ!?

 この熱気…響ちゃんから…

 

「ピー助君!来てくれたんだ!」

 

 来てくれたんだ!じゃない!

 今すぐギアを解除するんだ!

 ここは俺に任せて!

 

「あっ!ピー助君!」

 

 ノイズ達を鉤爪で切り裂き、レーザー光線で貫いていく。

 ウェルを拘束してソロモンの杖も取り返してやるッ!

 

「ひっ…来るなぁ!!!」

 

 ソロモンの杖からノイズを召喚するウェル。

 今さらノイズがなんぼのもんじゃい!!!

 大地を蹴り、空を飛びながら回転ノコギリでノイズを切り刻んでいく。

 あとはウェルを捕まえて…!?

 ウェルを捕らえようと伸ばした右腕が黒とピンクの巨大な回転ノコギリに阻まれた。

 これは…月読調のギアの…

 

「なんとノコギリ…」

 

 月読調と暁切歌がギアを纏い現れた。

 この二人…ウェルのこと嫌ってたから見逃してくんねぇかな…流石に無理かな…

 

「ドクターを回収し速やかに離脱…」

 

「けどピー助を相手にそれは難しいデスよ…」

 

 高評価をどうも…

 だけどこれ以上ウェルの野郎に好き勝手はさせない。

 ここで拘束させてもらう。

 

『SYSTEM FINALWARS』

 

 体を石に覆われ、それが砕け散るときそれは現れる。

 ガイガンFINALWARS

 ノイズ相手にわざわざ使わない。

 二人のシンフォギア装者が相手…運動性、機動性のためにもこの姿になるべきだ。

 

「姿を変えてきた…」

 

「かっこよくなってきたデス…」

 

 いくぞ…!

 ジグザグに飛行しながら二人に斬りかかる。

 大振りの攻撃は見切られ、回避される。

 そして二人の反撃。右から切歌の鎌、左から調のノコギリ。

 それぞれ左右の鎌で防御するが…右の鎌はいい。だけど、回転するノコギリの刃による攻撃は…まずい。

 なんとか切歌を弾き飛ばして、調を尻尾で払う。

 

「くっ…やはり強敵…」

 

「だけどワタシ達のコンビネーションならッ!」

 

 再び二人の同時攻撃。

 こうなったら…

 切歌の鎌を右腕の鎌で払い、調の丸ノコギリを左腕のチェーンソーで砕く。

 

「「!?」」

 

 二人は驚愕に目を見開く。

 そう…これはオリジナル技。

 名付けてハイブリッドアーム。

 かなり使う状況が限られるが…今がその限られた状況だろう。

 左右の腕で重さが違うのでかなり扱いにくいけど…やるっきゃない。

 バイザーから拡散光線を放ち距離を詰める。

 鎌とノコギリ同士仲良くやろうぜ…!

 

「ッ!!!あわよくばお持ち帰りデスッ!!!」

 

「切ちゃん!?」

 

 切歌が突撃してくるが…こっちも突撃する。

 左腕のチェーンソーを地面に突き刺しそのまま起動。

 アスファルトを砕きながら爆走する。

 片手だけでやるのはかなり難しいけど…

 

「ッ!?アァッ!!!」

 

 切歌の鎌を俺の鎌で払い、懐へと入り込み鳩尾へ肘打ちをきめる。

 地面に膝をつき、倒れる切歌を横目に見て次は調とウェルに狙いを定める。

 

「ひっ…う…うぁぁぁぁ!!!!」

 

 いい加減お縄につけってんだ…!




今回結構飛び飛びだなぁ…
詳しくは原作見てね!(布教)
オマケ 擬人化ガイガンG
司令に引き取られたショタピー助。
OTONA化の道を歩むかと思われたが翼とマリアによってまだ人の域を出ることはなかった…

マリア「さあピー助一緒にお散歩しましょうね」

翼「なにを言っている。これからピー助は私と一緒にお昼寝の時間だ」

マリア「勝手に決めないでもらえるかしら」

翼「そっちこそ!」

マリア「じゃあピー助に決めてもらいましょう!ピー助!私と翼どっちがいい…って、あら?どこに行っちゃったのかしら?」



ピ「やっぱ蛇拳だなぁ…」

司令「うむ。次は酔拳見るぞ」

ピ「わーい!」

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