ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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混迷する状況に翻弄されるキャラクター達…
それでも自分の信じた道を行き戦う。
こういう展開好きなんですよねぇ…
歴史の流れというか…
そんな理由でガンダムWが大好きです(唐突)


ガイガンinアクアリウム

「あなたにこれ以上新生フィーネを演じてもらう必要はありません」

 

 数時間前のことだ。

 マムが唐突にそう言った。

 理解出来なかった。

 だって私がフィーネを演じなければ計画は…

 

「あなたはマリア・カデンツァヴナ・イヴ…フィーネの魂など宿していない。ただの優しいマリアなのですから…フィーネの魂はどの器にも宿らなかった。ただそれだけのこと…」

 

 どうして急にそんなことを言い出すのか…

 優しさを捨てろと言ってたのはマムだ。

 私も調も切歌も非情にはなりきれていなかったが…

 しかしこれから計画はどうするつもりなのか…

 計画のためにドクターウェルが必要だからとフィーネを演じろと言ったマムが演じる必要がないと言い出したのにはどんな意味があるのだろう。

 神獣鏡とネフィリム…フロンティアを起動させるのに必要なものは揃っている…

 なのに何故マムは私に嘘をつかなくていいなどと…

 

 

 

 

 フロンティアの起動は失敗した。

 神獣鏡の出力不足。

 歌を介さない力の使用では本来の力は発揮されない。

 これからの大事な話をしましょうとドクターに言ったマムはドクターとなにかを話したようだけど…

 スカイタワーという建物に訪れた私とマムは58階でエレベーターを降りた。

 折角の二人きりだ。この機会に先日のことなど聞いておかないと…

 

「マム、あれはどういう…?」

 

「言葉通りです」

 

 マムも聞かれると予想していたかのようにすぐ答えた。

 

「私達がしてきたことはテロリストの真似事にすぎません。真に成すべきことは月がもたらす災厄の被害をいかに抑えるか。違いますか?」

 

「つまり、今の私達では世界は救えないということ…」

 

 それじゃあ私達がやってきたことは…

 自動ドアが開き中に進むとそこにいたのは…皆揃ってスーツとサングラス。

 こいつらは…

 

「マムこれは…」

 

「米国政府のエージェントです。講和を持ちかけるため私が召集しました」

 

「講和を…結ぶの?」

 

「ドクターウェルには通達済みです。これからの大事な話をしましょう」

 

 これが先日のこれからの話かと一人合点がいった。

 それにしても急過ぎでは…?

 私は不安を拭いきれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 は~…

 癒されるなぁ…

 目の前を泳ぐ色とりどりの魚達。

 優雅なクラシックのBGM。

 俺、水族館に来ています。

 スカイタワーという施設に入った水族館だがなかなか広い。

 

「綺麗だねピー助君」

 

 小声で俺に話しかける響ちゃん。

 流石に堂々と出歩くのはまずいので響ちゃんが持つ手提げ鞄の中に隠れている。

 それにしてもやっぱり水族館はいいなぁ…

 人間だった時も大好きで年間パスポート買って通ってたくらいだし。

 水族館は高いと思われがちだが年間パスポートを購入するとなんと二回分の料金で一年間通い放題になるのだ。

 水族館好きには是非とも年間パスポートを買ってもらいたい。

 水族館では有料のプログラム(生き物とのふれあいやバックヤード見学等)があるので入場料ではなくそっちにお金を使えたりするし年間パスポートまじおすすめ。

 

「もうピー助?今日は響の護衛なんでしょ?さっきから水槽に目が釘付けよ?」

 

「いいんだよ未来。ピー助君もはじめて来たから楽しいんだよ。ねーピー助君?」

 

 はぁ…ナンヨウハギ可愛い…

 デバスズメダイの色も好きぃ…

 

「あはは…ホントに目が釘付けだ」

 

 

 

 

 

 さて、何故水族館に来ているかというと戦闘を禁じられた響ちゃん。

 胸のガングニールの侵食を抑えるのに穏やかな日常を送らせることがいいのではということでゆるーい日常を送っている。

 しかし響ちゃんの巻き込まれ体質を鑑みて念のためお守りとして俺が着いてきているのである。

 あっケープペンギン可愛い…

 

「あのペンギンとピー助の身長同じくらいじゃない?」

 

「ホントだ、あの中に混じってても違和感は…あるか…」

 

 えっ。

 ケープペンギンの群れに混じれるとか最高なんだが。

 水族館に就職しよっかな…

 ん…?

 この気配はガングニール…

 響ちゃんとは違う…少し遠いけど近い…

 マリアだ。

 マリアがここに来ている。

 何故スカイタワーにマリアが…?

 まさか世界に宣戦布告した身で観光だなんてことはないだろうし…

 あっ調と切歌は学園祭に現れたんだっけ…

 まさかスカイタワー占拠とかやりだすんじゃないだろうな?

 もしそうなったら響ちゃん達も巻き込まれて…

 ここは俺が未然に防ぐしかない。

 

「あっ!ピー助君どこ行くの!?」

 

 ちょっとトイレ!

 緒川さんから教わった忍術で人に気づかれず行動を開始する。

 俺が絶対に止めてみせる!

 

 

 

 

 

 

 

 

「異端技術に関する情報確かに受け取りました」

 

 エージェントの一人に聖遺物に関する情報が入ったメモリーカードを渡した。

 本当にこれで…いいのだろうか?

 

「取り扱いに関しては別途私が教授します。つきましては…」

 

 マムの言葉の途中、エージェント達が拳銃を向けてきた。

 

「マム!」

 

 やはり私の不安は正しかった。

 彼等を信用するなど…!

 

「あなたの歌よりも銃弾は遥かに早く躊躇なく命を奪う」

 

「はじめから…取引に応じるつもりはなかったのですか」

 

「必要なものは手に入った。あとは不必要なものを片付けるだけ」

 

 米国らしいやり方…

 この窮地を脱するには…奴の言うとおり私の歌よりも銃弾が私とマムの命を奪うほうが早い。

 どうする…

 ふと、窓の外を見るとそこには…ノイズ。

 飛行型が三体。

 窓ガラスをすり抜けエージェント達に襲いかかった。

 さらに天井からも現れ、一気にここが人間の屠殺場へと変わった。

 このままでは私達も危険だ。

 

『Granzizel bilfen gungnir zizzl』

 

 ガングニールを纏い、ここから脱出する!

 ノイズを槍で斬り払い道を開いていく。

 途中、エージェント達に手渡したメモリーカードが落ちていたのを見て、踏みつけて壊した。

 マムは講和を結ぶつもりだったのに…!

 マムを肩に担いで廊下を走るとエレベーターから恐らく先程のエージェント達の仲間の兵士。

 躊躇なく放たれる銃弾の雨をマントで防御し弾が切れた隙に兵士達を攻める。

 ギアの力で本気で蹴るなり殴るなり、ましてやアームドギアを使っては命まで奪ってしまう。

 力加減に注意しながら兵士達を迎撃して…!

 新たな兵士達の増援。

 銃弾をマントで防御するとそこに予想外の存在が現れた。

 兵士のように戦闘服を着ているわけではない。

 エージェントのようにスーツを着ていたわけでもない。

 私服の…ノイズの襲来に逃げる一般人。

 そんな人達がいるにも関わらず奴等は引き金を引き…

 私の目の前で関係のない命が奪われた。

 彼等は関係なかったというのに…

 彼等の命を奪ったのは誰だ?

 引き金を引いた兵士か?

 いや違う。

 私だ。

 私のせいだ。

 私がフィーネを背負い切れていればこんなことにはならなかったのだ。

 

「私のせいだ…全ては、フィーネを背負い切れなかった私のせいだ!!!」

 

 銃弾が止んだ隙に兵士達をマントで牽制し跳躍して距離を詰め兵士の一人に蹴りを放ち、残った兵士達に槍を振り下ろして――

 思わず目を瞑っていた。

 涙を流してしまいそうだった。

 あれほど拒んでいた、私の手を血に染めるということをしようとして…

 しかし、私が感じた手応えは肉を切り裂いたものではなく、なにか硬い…刃だ。

 槍は刃に阻まれた。

 兵士がアームドギアに対抗できる装備を持っているわけがない。

 なにがあったのか…

 恐る恐る目を開けるとそこにいたのは…

 

「ピー、助…」

 

 兵士達を庇うように立つピー助。

 ピー助の鎌によって槍は兵士の命を奪うことはなかった。

 

「こ、こいつ!」

 

「危ないピー助!」

 

 兵士がピー助諸とも私を撃ち殺そうとするとピー助の後ろ蹴りが兵士の胴を打った。

 勢いを殺せるはずもなく兵士は壁に叩きつけられ気絶したようだ。

 …やっぱりピー助は私を守ってくれる。

 ピー助は私にとってのヒーローなんだ…




オマケ 擬人化ガイガンG

マリア「ほうらピー助~ガンダムWよ~」

ピ「見る~!」

翼「卑怯だぞ!物で釣るなど!」

マリア「ならあなたもなにか使えばいいじゃない?」

翼「くっ…こうなったら…ピー助!大江戸捜査網だぞ~」

ピ「…」

翼「何故だ!あれほど一緒に見たでしょう!」

ピ(無理矢理見させられたんだよなぁ…)

※大江戸捜査網も面白いので是非見て(ダイマ)
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