ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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ちょっと間が空いたので今回は少し長め。
あと、ごめんなさいみなさん。
結構飛びます。
あんなキャラこんなキャラの心情やらなにやらありますが基本主役のピー助をメインに書きますので…
というわけでなんだこれと思った方、原作見て下さい。
文章力なくて本当にすいません…



修行と終焉への序曲

 なんで俺はこんなところにいるのだろう。

 いや、自分が悪いのだ。

 全て自分が悪いのだ。

 俺があの時正しい判断をしていれば…あんなことには…

 

「よそ見をしている暇はないぞ」

 

 突然目の前に忍者が現れる。

 そう、忍者である。

 刀、俗に言う忍者刀という反りのない刃が迫る。

 ギリギリ鉤爪で防御することは出来たが、忍者は攻撃が失敗するとすぐに後ろに飛び退いて夜の闇に消える。

 明かりなどない山奥。

 人の目ならばなにも見えないような闇。

 怪獣の目や本能で敵の気配を察知することは出来るが…相手は忍者。

 気配を隠すなんてお手のものだ。

 次にどこから来る?

 どう来る?

 なにをしてくる?

 緊張の糸を張りつめ周囲を警戒するが…来ない。

 いつまでたっても敵は来ない。

 何故だ。何故来ない。

 焦らしてくれる…!

 微かだが、パキッという音がした。

 恐らく落ちていた枝を踏んだのだろう。

 大体の場所の目安をつけて飛びかかり鉤爪を振るう。

 そこッ!!!

 そこに敵はいた。

 呆気にとられ防御もせずに鉤爪が直撃し…手応えが、おかしい。

 次の瞬間それは忍者から丸太へと変化した。

 変わり身の術…

 

「戦いとは、常に二手三手先を考えて行うものだ」

 

 背後から声と同時に強い衝撃が襲った。

 背中にもろに飛び蹴りを食らい吹き飛ばされる。

 

「今回はこれまでとしよう。帰るぞピー助」

 

 うぅ…はい。

 一撃も当てることが出来なかった…

 

「そう凹むな。最初よりも格段に動きは良くなっている。あとは判断力だけだ」

 

 判断力…今の俺に足りないもの…

 ただ強くなるだけじゃダメだ。

 どんな時でも冷静に…

 

 

 

 

 

 

 飛騨には忍がいる。 

 仮面の忍者赤影が飛騨だったけど本当に飛騨に忍者がいるとは知らなかった…それが緒川さんの実家だと知ったのはもっと驚きだったけど。

 なんでも秀吉がまだ木下藤吉郎と名乗っていた頃から豊臣に仕えていたとかなんとか。

 そんなところになんで俺がいるかというと左遷…ではなく修行してこいとお達しが出たからである。

 護衛を任されていたのに勝手な行動を取った。

 そんな俺に与えられた罰…だけどちょうどよかった。

 今は二課にはいられない。

 誰にも顔を合わせたくない。

 顔を合わせるのはこの…

 

「どうだピー助、このキノコ鍋は。私の中でも一番の出来と言っても過言ではない」

 

 このキノコ鍋を茶碗によそう仮面を被った池田●一ボイスの赤い忍者。

 

『かつては赤い彗星と呼ばれていた…』

 

 自己紹介の時にそう言われてからこの人がシ●アに思えて仕方ない。

 あっおかわりください。

 

「よし、明日に備えてよく食べておけ」

 

 はーい。

 たまにはこういうのもいいな。

 

 

 

 

 

 

 

 それからピー助の修行はほんの数日だというのにまるで数ヶ月…いや一年、いや十年は修行しただろうかというほど時間の感覚を忘れさせる…狂わせるほど厳しいものとなった。

 まあ、もともと長い刻を生きる怪獣にとって十年なんて大したものではないのだが。

 しかし、ピー助はこの数日で確かに忍としての腕を磨き並の忍者では到達出来ない域にまで達していた。

 もともと緒川さんから修行をつけてもらっていたこと、指導者が赤い彗星なこと、ガイガン、ピー助の素質などが異常な成長速度の理由なのだが…

 

『この成長速度…ニュー●イプだとでもいうのか…』

 

 ピー助の成長速度に仮面の忍者は驚愕を隠せなかった。

 その成長速度に仮面の忍者が計画していた指導カリキュラムが追いつかなかったのである。

 そしてある日…

 

 

 

 

 ぐっ…重い!

 頭、胴、足につけられた鎧…なんて優しいものではない。

 拘束具。

 それも今までで一番重い。

 この拘束具をつけてあの人の全力を相手にしなければならないのか…

 

「いくぞピー助…ハアッ!」

 

 強力な上段蹴りが迫る。

 両腕でガードし、弾いた隙を鉤爪で狙うが回避され、足払いをされてバランスを崩してしまい…

 

「もらったぞ!」

 

 まだ!

 迫り来る拳を足で払い、尻尾で地面を叩き体勢を立て直す。

 

「やるようになったな!」

 

 あなたのおかげだ!

 師匠ッ!!!

 師匠と向かい合い、間合い、相手の行動を読むが…

 突然、俺と師匠の間に矢が突き刺さる。

 これは…?

 師匠が矢を抜き、矢に巻き付けられていた紙を広げる。

 これは…矢文か。

 

「これは…慎二の坊っちゃんからか。…なるほど」

 

 なにが書いてあったのですか師匠?

 

「ピー助。お前はこの短い間にとても大きな力を手に入れた。今のお前ならその力を正しく扱えるはずだ…」

 

 師匠?

 

「仲間達が窮地に陥っている」

 

 仲間…翼ちゃん…

 

「ピー助ッ!」

 

 …はい!師匠ッ!!!

 拘束具を脱ぎ捨てながらこの場を飛び立つ。

 

「行け、若き戦士よ…」

 

 これまでありがとうございました…師匠…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 海上にて戦いは苛烈を極めた。

 大量のノイズに敵装者…行方不明になっていた小日向が操られ、シンフォギアを纏い立ちはだかった。

 立花を戦わせるわけにはいかない。

 ピー助は修行中…私と雪音しか動けない。

 このままではジリ貧…

 なんとか敵の装者…暁切歌と言ったか…を振り切りノイズを倒そうと他の米国軍艦艇に飛び移ったが…

 背後から敵の放った鎖によって拘束され身動きが取れない。

 鎌であったアームドギアが巨大な刃…さながらギロチンのよう。

 あのデカさでは首どころか胴体まで真っ二つに…

 この拘束をなんとか脱け出して…

 

「やるデス…!」

 

『断殺・邪刃ウォttKKK』

 

 巨大な刃が蹴りとバーニアの出力によって加速し迫る。

 ッ…!?

 突然、私を拘束していた鎖が切り裂かれた。

 自由となったいま、あの刃を避けるのは容易い。

 くぐるように回避して、敵に相対するが…今のは一体…

 切り裂かれた鎖に混ざり、見覚えのあるものが突き刺さっていた。

 これは…ピー助の!

 

「ピィィィィィィ!!!」

 

 

 

 

 

 仮設本部内ではピー助の反応をいち早く捉えていた。

 

「ピー助君到着しました!」

 

「間に合ったか!よしピー助!存分に暴れてやれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翼ちゃんのピンチに放った丸ノコはなんとか間に合ったようだった。

 甲板の上へと降り立ち、敵を見渡す。

 …かなり多い。

 クリスちゃんが一人でなんとかしているような状況か。

 

「ピー助!」

 

 翼ちゃん…なんだか随分久しぶりな気がする。

 数日会ってなかっただけなのに。

 

「私はこのままあいつを抑える。ピー助は雪音と共にノイズの殲滅を。人命救助は緒川さん達が行っているから気にせず戦いなさい!」

 

 了解した!

 すぐに飛び立ち他の船に向かう。

 飛行しながらギガリューム・クラスターを放ってまとめてノイズを炭にする。

 赤い光線の雨が降り続き、ノイズの数はどんどん減っていくが…

 突然、槍が目の前に現れた。

 その槍を足場としてマリアが立っていた。

 

「ピー助…」

 

 マリア…

 何故このようなことをする!

 人々を救うと言いながら何故命を奪う!

 

「こうすることでしか世界は救えない。強者が弱者を虐げるこの世界を私は終わらせる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エアキャリアで戦場の様子を見ながら、フロンティア起動の時を待っていた。

 あの少女の纏う『神獣鏡』のギアが力をチャージするまで…

 突然レーダーに反応があった。

 アンノウン…すぐに映像を出すとピー助の姿が映し出された。

 数で勝るこちらだが…ピー助という増援は厄介だ。

 

「ドクター私も出るわ。エアキャリアはオートで操縦させる」

 

 ドクターへと通信を入れて、操縦席から離れた私はすぐにエアキャリアを飛び降りシンフォギアを纏う。

 

『Granzizel bilfen gungnir zizzl』

 

 槍をピー助の飛行を妨げるように投げ、柄の先を足場として立った。

 言葉通わぬピー助だが、何故?という感情を感じた。

 何故このようなことをするのかと。

 

「こうすることでしか世界は救えない。強者が弱者を虐げるこの世界を私は終わらせる!」

 

 マントでピー助を叩き落とし、真下の米国軍艦艇に飛び降りる。

 落ちてくるピー助に対して槍を突き刺そうとするがピー助は空中で姿勢を立て直し、私から距離を取り着地した。

 

「今の世界では世界を救えない!だから私達が変える!この世界を…強者が支配するこの世界を!」

 

 脳裏に浮かぶのはスカイタワーで巻き込まれた人々。

 その場にいてしまったがために彼等の命は奪われた。

 全ては私のせい。

 私がいつまでも覚悟を持てなかったせい。

 偽りの気持ちでは世界は救えない。

 優しさなんていらない。

 微笑みもいらない。

 私はただ純粋な力となってこの世界を破壊する。

 そして、世界を救う!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 槍を鎌で弾き、がら空きの胴に蹴りを入れる。

 先ほどのマリアの言葉を思い返す。

 強者が弱者を虐げる。

 強者が支配するこの世界を変える。

 それではなにも変わらない。

 ただ繰り返しているだけだ。

 過ちを。

 そんなバカなことをしようとしているマリアにガツンと言ってやりたいが…言葉が通じない。

 たまに通じてるけど。

 けど、こういう時は通じないものだ。

 複雑な思考の時は特に。

 この思いを口にするには…

 もしかしたらアレなら可能になるかもしれない。

 思いたったが吉日飛び立ち、翼ちゃんのところへ急ぐ。

 すぐ近くの船上で戦っていたためすぐに着いた。

 ごめん翼ちゃん。

 体を借りるよ。

 

「ちょっ!ピー助…!」

 

 ガイガンギア!起動!

 翼ちゃんの体を包むように抱擁し装甲となる。

 そして…

 

 

 

 

 

 

 

 ここは…暖かい、白い光の中。

 心地いい。

 こんな安らかな気持ちになれるのはピー助と一緒の時…

 

『翼ちゃんごめん。体を借りるよ』

 

『えっ…』

 

 誰かが私の後ろから現れて、空へと昇っていった。

 

『今のは…ピー助…』

 

 なんとなくだけれど、今のはピー助なんだと思った。

 思っていたより大人の低い、それでいて優しい声。

 それが、あなたなのね…ピー助…

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピー助は風鳴翼と合流するとガイガンギアを発動させた。

 

「どうした?飼い主がいないと戦えないのか?」

 

 ピー助に問いかける。

 返事なんてないのは分かりきっているが…しかし様子がおかしい。

 風鳴翼は俯いたまま動かない。

 

「なんだって言うんデスか…?」

 

 風鳴翼と戦っていた切歌がそう呟くが…

 一体どうしたと…

 

「飼い主がいないと戦えないだと…」

 

 ようやくしゃべりだした。

 さっきの煽りはピー助ではなく風鳴翼の方に効いたらしい。

 

「違う。俺は…あんたと話がしたくて翼ちゃんの体を借りたんだ」

 

 俺?

 翼ちゃん?

 口調も違う。

 これは…

 

「あなた、まさか…!?」

 

「そうだ…俺はピー助!翼ちゃんのペットだ!!!」




オマケ かくれんぼ2

響「それじゃあピー助君鬼ねー!」

ピ「ピー!(はーい!)」←じゃんけんで負けた

大体三分後

ピ「ピー!(翼ちゃん見っけ!)」
  翼ちゃんレーダー発動

翼「流石ピー助!飼い主である私を一瞬で見つけて…!」

ピ「ピー!(響ちゃん見っけ!)」
 ガングニールレーダー発動

響「そんなぁ…早いよぉ…」

ピ「ピー!(クリスちゃん見っけ!)」
 おっぱいレーダー発動

翼「ピー助」
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