ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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ジラが語尾のせいで切ちゃんにしか見えない。
切ちゃんとしか思えないという声が多数。
ということはつまり切ちゃんは前話で出産シーンを披露したということになる(錯乱)
これに関して有識者の皆様からご意見をお聞きしたい(錯乱)


インファント島防衛戦

「初弾命中!5は落とした!」

 

「よし!俺も負けてらんねえ!」

 

 インファント島の海岸に立つ俺とメガロ。

 エム・ゴの軍勢がまさかあれほどまでとは…

 だがやられるわけにはいかない。

 数が不利でもこっちは怪獣。

 あんなやられ役の集まりには負ける気がしない。

 え、お前もやられ役だろ?

 おいおいこちとら70年代を代表するスター怪獣だぞ?あんなのと一緒にされては困る。

 いや、やられ役も大事なのはもちろん分かっているけどね、リアルで戦うとなるとね…

 

「とにかく島に近付けさせるな!遠距離攻撃が出来る奴は撃ち続けろ!」

 

 声を張り指示を出す。

 この声を合図に怪獣達の攻撃が始まった。

 奴等からすればただの鳴き声なんだろうが、俺達からすれば意味のある重要な言葉なのだ。

 俺とメガロは海岸から砲台として迎撃、バトラが空から遊撃。目から放つ青い稲妻を纏った紫の光線『プリズム光線』が敵の戦艦、戦闘機を襲う。

 …こうしてみると、マジでオーバーテクノロジーだな。

 これがアヌンナキの力なのか。

 

「ぼーっとしてんじゃねえ」

 

「悪い悪い…さて、狙い撃ち…狙わなくていいな。こんな大群、適当に数撃ちゃ当たる。乱れ撃つか」

 

「ああ、そっちのほうが性に合ってる!」

 

 そして放たれる光線。

 レーザー光線砲、熱線、レーザー殺獣光線が上陸を目指す卵人形やメーサーのようなもの達を撃墜していく。

 とにかく撃ち続ける。

 絶対に上陸させてはならない。

 それに、まだモスラ姐さんは成長の途中。

 繭となっているいま、狙われたら堪らない。

 島も姐さんも守ってみせる!

 そうじゃないと、あとで姐さんにしばかれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メーサー搭載戦艦『エターナルライト』

 エム・ゴが造り上げたメーサー殺獣光線砲を搭載した戦艦エターナルライト級一番艦。

 エム・ゴに賛同するアヌンナキにより運用され、一人いれば運用可能。

 その他の人員は全て量産型ジェットジャガーである。

 この艦の艦長『ファラベラ』はエム・ゴの命令を忠実にこなし、インファント島に向けて砲撃を続けていた。

 戦況を冷静に判断し、ジャガー達に指示を下す彼は完璧な勝利を確信していた。

 所詮は獣。

 この数ならば余裕で制圧出来ると。

 しかし、彼には残酷な運命が待っていた。

 続けて砲撃の指示を出そうとした瞬間、船が大きく揺れた。

 

「な、なんだ!?」

 

 機関部に何かあったのか?

 しかし、エム・ゴ様が造ったこの船にそんなことが起こるのか?

 怪獣達の攻撃が当たったわけではない。

 エターナルライトは後方支援。

 空を飛ぶ黒い蛾のような怪獣もガルーダ、スターファルコンの部隊の相手に忙しいらしくこちらには見向きもしない。

 では、一体なにが…

 そして、彼は原因を知る事となる。

 二度目の大きな揺れ。

 それと同時に目の前の甲板から生えた赤いトゲ。

 生えたわけではない。

 突き刺されたのだ。

 海中から。

 トゲは引き抜かれ、甲板には大穴だけが残る。

 ナノメタルによって造られた船であるため、再生が始まるが…

 次の瞬間、目の前に湧き上がる水の柱。

 その中から現れたのは赤い悪魔。

『エビラ』

 硬い赤い甲殻、左手は突き刺すことに特化した槍状の鋏。右手は巨大な鋏となっていて、その右手がエターナルライトの司令搭を挟んだ。  

 ナノメタルの装甲だ。

 そう簡単には砕けない。

 今のうちに援護してもらえれば余裕で助かる。

 

「こちらエターナルライト!怪獣に襲撃されている!至急援護を要請する!」

 

 仲間へ助けを求めるファラベラ。

 しかし、返ってきたのは仲間の叫び声であった。

 

『こちらアラトラム!蛇のような怪獣に船体が締め付けられている!』

 

『こちらメトフィエス!海中から触手が!触手がぁ!?』

 

 他の通信も同じようなものだった。

 カニのようなもの、カメのようなもの、海中から襲われたと報告が次々と入る。

 馬鹿な…私達が負ける?

 こんな星のデカイだけの生物に?

 

「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ!」

 

 自棄になるファラベラ。

 それと同じくして司令搭を挟む鋏の力が強まり、ナノメタルの装甲にヒビが入り…エターナルライトの司令搭はファラベラごと、砕け散った。

 破壊した船を後に海中へと潜航するエビラ。

 まわりの艦もそれぞれの怪獣達により破壊され、海中へと没していく。

 司令搭を失くした艦は再生することが出来ず、海の藻屑となるのみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 空ではバトラがガルーダ、スターファルコンの部隊とドッグファイトを繰り広げていた。

 大きさで勝るのは当然バトラ。

 ただのはためきで不用意に近づいたガルーダ達が撃墜されていく。

 しかし小回りで勝るガルーダ、スターファルコンは虫の死骸に群がる蟻のようにバトラにまとわりつき、じわじわと攻撃を繰り返す。

 大したダメージでもないと気にせず旋回し、空中から戦艦、ゴーレム達にプリズム光線を放つ。 

 優位には立っている。

 しかし、このまま空で戦う者が自分だけというのは苦しい。

 ガイガンやメガロなど飛べる怪獣はいるが、陸からの砲台役がいないと陸に上陸しようとする敵を迎撃するものがいない。

 大コンドルは各地の怪獣達にこの事態を伝える伝令役となってもらっている。

 まだこのカトンボ達しか出ていないが…

 敵軍の最も後方に浮遊し佇むあの偽物のゴジラ。

 あれがいつ動き出すか分かったものじゃない。

 少しでも、戦力は多いほうがいい。

 誰か、いないだろうか…

 共に空を翔けてくれる頼もしい味方が…

 やはりモスラ…

 だけどモスラはいま成長しようとしている。

 邪魔をさせるわけにはいかない。

 絶対に僕がモスラを守ってみせる。

 再びプリズム光線を撃ち、空の戦力を減らしていく。

 さらに攻撃をしようと旋回すると、孤独な空に声が響いた。

 

「どうしたバトラ?遅いぞ」

 

 声がすると同時に、さっきまでまとわりついていた周囲のカトンボ達が爆散した。

 今の声は…

 

「メガギラス!来てくれたんだね!」

 

「お前のとこの鳥が来てな…行くぞ。この空で最も速い奴が誰か教えてやる」

 

 そういうとメガギラスの姿がまるで、というか本当に消えた。

 あまりの速さにそう見えるのだ。

 そして空に浮かぶ無数の炎。

 頼もしい味方が来てくれた。

 僕も負けてはいられない。

 大きくはためいて、飛翔をはじめた。

 

 

 

 

 

 

 再びインファント島海岸。

 迎撃を続ける俺とメガロであったが、メガロが何かを捕捉した。

 

「ッ!?ガイガン!奴が来たぞ!」

 

「奴?…あいつか…」

 

 視力を調節して望遠すると、銀色の人形。

 ジェットジャガーがこちらに迫っている。

 バトラの攻撃を掻い潜り、そこら辺の奴等とは比べ物にならない速さで接近している。

 近付かせるなとメガロと共にジェットジャガーを狙撃するが小刻みに、寸前のところで回避される。

 まるで、お前達の攻撃なんて読みきっているんだと言わんばかり。

 挑発のつもりか。

 

「奴の動きを追え…」

 

 バイザーに表示される照準。

 絶対に奴を仕留める。

 羽を大きく広げ、太陽の光から熱線用のエネルギーを生成する。

 レーザー光線砲で牽制し、動きを読め…

 そして、完全にジェットジャガーを捉えた。

 

「そこッ!」

 

 放たれる、熱線。

 威力を高めたこれが直撃すればひとたまりもないだろう。

 これで、奴は落ち…なかった。

 直撃する寸前に奴の前に戦闘機がたまたま通りすぎようとして、盾となってしまったのだ。

 なんて、運のいい奴…

 そして、なんて運の悪い俺。

 

「ちっ!運のいい奴だ!当てなくていい!とにかく撃ち続けるんだ!」

 

「あ、ああ…」

 

 二人でとにかく撃ちまくる。

 それらを全て回避してみせるジェットジャガー。

 そして…上陸を許してしまった。

 

「くそ!上陸を許しちまった!」

 

「上陸させてしまったものはしょうがない!ゴロザウルス達に任せるんだ。俺達はこれ以上上陸させないようにすれば…」

 

 いい、と言いかけて咄嗟に回避した。

 ジェットジャガーの手刀が俺が立っていた地面を抉っている。

 どうやら、ジェットジャガーの狙いは俺らしい。

 

「メガロ、砲撃は任せた!」

 

「ああ!さっさとそいつぶっ倒して来い!」

 

「おう!…さあ、こっちに来やがれ強面野郎!」

 

 俺の鳴き声に反応して俺についてくるジェットジャガー。

 恐らくは…この間の左腕を斬り落としたことを根に持っているのだろう。

 ロボットの癖に。

 さて、ジェットジャガーを誘い出したのはインファント島の隣の島。

 島と言ってもジャングルとかないような岩盤剥き出し。

 荒波が飛沫を上げて地面を濡らす。

 こっちまでは他のエム・ゴの軍勢は来ていない。

 邪魔者はいない。

 タイマンをするならいい場所だ。

 俺は鉤爪を構え、ジェットジャガーは平手を構える。

 互いに間合いを読んで、じわじわとにじり寄る。

 長いような、しかし一瞬。

 睨み合い、今か今かと攻める瞬間を待つ。

 そして高波が合図となり、ぶつかり合う。

 ジェットジャガーのチョップを弾き、右の鉤爪がジェットジャガーの胴を打つ。

 豪快に火花が舞い散り、ジェットジャガーは吹き飛んだ。

 開幕先制、早速いいのが決まった。

 だが敵はロボット。

 痛みなどない。死への恐れなどない。

 そんなものを相手にするのだ、油断など出来ない。

 だが、戦いはノリがいいほうが勝つという名言もある。

 この調子でノリに乗っていくぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…やはりそう簡単にはやらせないか」

 

 宙に投影された映像から各地の戦況を把握する。

 怪獣達は思ったよりも粘り、膠着状態へと陥っている。

 だが…メカゴジラがある限り、負けはない。

 まずはこちらの被害の大きい海の戦力から減らすか。

 傍観も終わり。

 積極的にやらせてもらおうか。

 

「アブソリュートゼロを使う!第一艦隊は…っと、もうやられていたな。ならば気にせず…放てッ!」

 

 目の前の操作端末である石柱に命じると石柱の紋様に光が走りメカゴジラは動き出す。

 胸部装甲が展開し、砲口が剥き出しとなる。

 エネルギーが収束し、氷の塊が形成されていく。

 そして…海に目掛けて放たれた。

 着弾した地点から、氷の大地が出来上がる。

 その大地は拡大を続け、インファント島への道となった。

 

「これこそが我等が勝利への道ッ!そしてぇ…怪獣共の絶滅への道だぁ…」

 

 氷の大地を踏みしめるメカゴジラ。

 これを合図に地上侵攻部隊が氷の道を使い進軍を開始する。

 

「さぁ…絶滅の時間だぁ…ふひっ、ははは…あははははッ!!!」




唐突ですが今回、艦隊を襲撃したのは誰でしょう!
全て正解した方にはこのビオランテ育成キットをプレゼント!
好きな人の細胞で自分だけのビオランテを育てよう!
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