正解はマンダとゲゾラとガニメとカメーバでした。
正解者にはこちらのビオランテ育成キットを差し上げます。
そして、今回の話を書くにあたっての目標は…
『少年誌のような熱い王道バトル』
書けてたらいいなぁ…
インファント島の怪獣達は…劣勢に立たされていた。
メカゴジラの戦線参加により、戦局が傾いた。
固定砲台として動かず、その場から砲撃するというだけではあるが火力、射程が段違い。
次々と怪獣側に甚大な被害を与えていった。
そして、メカゴジラの支援を受けて上陸部隊がインファント島への上陸に成功。
多数のゴーレム、モゲラが島を蹂躙し怪獣達との戦闘を行っていた。
数で勝るゴーレム、モゲラだが怪獣の膂力ではまだ余裕がある。
しかしメーサー殺獣光線車とガンヘッドという多脚型戦車による支援砲撃により少しずつ追い込まれていった。
現在、満足に戦える怪獣は少ない。
ゴロザウルスもその数少ない怪獣の一体。
ゴーレムをカンガルーキックで蹴り飛ばし、別のゴーレムに衝突し爆発させた。
先程まではガバラと共に戦っていたのだが、電流を流せるという特性を持つガバラは敵にとって嫌な相手なのだろう。集中砲火を浴びてしまい重症。
戦闘継続は難しくなってしまった。
海の仲間達も大丈夫だろうか。
あの氷に巻き込まれてはいないだろうか。
不安は尽きない。
しかし、安否を確認している場合ではない。
周りは敵だらけ。
隙を見せたら自分がやられてしまう。
尻尾を振り回してモゲラを撃破し、敵の群れに突撃していく。
パワーでエム・ゴの軍勢を圧倒するゴロザウルス。
だが、ゴロザウルスにあるものが接近していた…
ジャングルを駆け抜け、ゴロザウルスに飛び掛かる巨大な銀色の人型。
いや、人型というには類人猿の面影が垣間見える。
メカニコング。
エム・ゴが造り上げた、髑髏島に住まう怪獣を模した存在。
その鋼の巨腕でゴロザウルスの頭部を殴り付け、ゴロザウルスは地面に倒れ伏した。
そのままメカニコングはゴロザウルスに馬乗りとなりその顎に手を掛け…その顎を引き裂いた。
ゴロザウルスは絶命した。
メカニコングは自身が殺したゴロザウルスに目も暮れず、次の獲物を探し駆ける。
こうして、怪獣達の命は散っていく──
砲台として海岸から迎撃していたメガロだったが、最早そんなことをしている場合ではなくなっていた。
メカゴジラの作った氷の道から次々と敵が上陸してくる。
また、バトラとメガギラスが仕留め損なった航空戦力が島上空を旋回し爆撃を開始している。
緑豊かな森が全てを焼き尽くす炎の赤に染まる。
ゴーレム、モゲラがそれぞれ怪獣達に攻撃を開始し、怪獣達は抵抗を始める。
メガロもまた、モゲラ部隊との戦闘を開始していた。
「おら!ドリルってのはこうやって使うんだよッ!」
メガロのドリルがモゲラを貫く。
胴に大穴の空いたモゲラは倒れ、ただの残骸となる。
続けてレーザー殺獣光線をモゲラ部隊に向けて放ち、壁の如く迫っていたモゲラ達は爆炎の連鎖となる。
「おら!次ぃ!!!」
気合いの咆哮を上げ、次の敵へと向かうメガロであったがメーサー部隊の横槍が入る。
大したダメージではないが、こうも大量に、連続攻撃を喰らうのは流石に堪える。
地熱ナパーム弾を口から放ち、メーサー部隊を火の海に溺れさせる。
森も焼けてしまうが…今やあちこち火の海だ。
戦いのせいだと説明すればモスラも納得するだろうと結論付けてメガロは次の戦いへと向かった。
ジェットジャガーの拳が顔面に直撃し、地面を転がる。
…岩肌の地面が超痛ぇ。
痛みがあるということはまだ生きているということ。
それだけでも万々歳か…
あのかなりかっこよく決めた初撃から一転、かなり状況が不利になってしまった。
流石ロボット、痛みなんてないから機能停止とかさせない限りはドンドン突っ込んでくる。
おかげで俺はこの有り様。
全身ズタボロだ。
戦いはノリがいいほうが勝つって言ったの誰だよ…
あれか?乗りきれてなかったのか?
けどこんなに攻撃喰らいまくってたらそんな強気になれる気もしない。
超強気で被弾して一気にテンション下がるGジェネみたいな感じ。
こっちの攻撃も当たってはいるんだけどな。効いてるのか効いてないのか分からないんで嫌になる。
あいつの打撃は痛いしもっと嫌だ。
あーもう嫌だ(諦め)
けどここで勝たないと姐さんからしばかれるしな…そっちの方が嫌だな。
よし、やるか…
よっこらせと立ち上がりジェットジャガーを睨み付ける。
何度目だこうやってあいつを睨み付けるのは。
「…ナゼ、立チアガルコトガ出来ル?」
「あん?お前喋れたのかよ…」
電子的な声。
かなりカタコトだ。
流暢に喋れるという点では俺の勝ちだな。
少しはやる気が出てきた。
「シツモン二答エロ。ナゼ、タチアガル?ナンドモ死ニカケナガラ、ナゼタチアガル」
「それくらい自分で考えろよ…お前の大好きなエム・ゴ様からいいコンピューターぐらいもらってんだろ?ggrksってな」
おいおいこんな正しいggrks使ったの俺くらいじゃないか?
まあG○○gleなんてないんだけどね。
普段は使わないよggrksなんて。
聞かれたらちゃんと教えてあげる人…怪獣ですよ俺は。
あいつは敵だから優しくする必要がないので例外、例外っと…うん、舌も回ってきたな。調子が良くなってきた証拠だ。
「…イミガワカラナイ。ヤハリハンパモノハ必要ナイ」
「半端者?半端者って言ったのか?てめえ…それは俺がガイガンになってから嫌いになった言葉第一位だ!その言葉を俺に言った奴は例外なくぶっ殺すことに…………たった今決めた!」
ジェットジャガーにそう吼えて駆け出す。
走って生まれた勢いそのままに後ろに振り向く。
敵に背を向けたわけではない。
今の俺はガイガン。
つまり…尻 尾 が あ る !
鞭のような、しかし鞭と違い太い尻尾が迫る。
怪獣特有の尻尾を使った攻撃。
ウルトラマンとか見てるとよくこのまま尻尾を掴まれて逆に投げ飛ばされてしまったりする攻撃。
ジェットジャガーもこれは好機と尻尾を待ち構えている。
実際、さっき同じ攻撃をして掴まれてぐるぐる振り回されてから投げ飛ばされている。
だが…さっきの攻撃とはわけが違う。
「ッ!?」
ジェットジャガーは迫る俺の尻尾を受け止めることが…出来なかった。
尻尾の一撃を人間で言うところの肋に直撃を受けたジェットジャガーは横に吹き飛ばされる。
…ギャグ漫画みたいだな。
「よっしゃクリティカルゥ!どうせ効いてないだろうがこれは俺にとって大きな一歩だぜ!」
「キカヌ…オマエノ攻撃ナド…ハンパモノノ攻撃ナド。完璧デアルワタシニハ通用シナイ」
「また半端者つったな?お前は二度ぶっ殺す!」
ジェットジャガーに向けて熱線を撃つとジェットジャガーは空高く跳躍して空中でムーンサルトスピン…とにかく回転しまくってから俺に向かってキックを繰り出してきた。
鉤爪を交差してキックを防御するが…ジーンときたぁ…めっちゃ痺れてる。
くっそあいつ…登場した映画がタロウと同じ年だからってウルトラダイナマイトやらスワローキックを繰り出してきやがって…
誰の趣味だ誰の。
まさかエム・ゴの奴…特オタ!?
なんだか分かりあえる気がしてきた。
これは対話の始まりか?
いや、流石にないか。
さて、考えている間にジェットジャガーとの格闘戦。
互いに防御を無視して殴りあう。
くそ、タロウみたいなラッシュがうぜぇ。
やられるならせめて本物にやられたい。
ウルトラ戦士に倒されるなら怪獣冥利に尽きるというもの。
というわけでこんなところで偽物(別にウルトラ戦士の偽物というわけではない)に負けるわけにはいかない。
格闘は当然人型をしているジェットジャガーに分がある。痛みもないからダメージを無視して殴れるという点でジェットジャガーに分がある。
勝てっかなこれ…
いや勝つんだ。
姐さんにしばかれたくないから。
幼虫ですらヤバいのにあれが成虫になったら…(戦慄)
絶対に勝たねば。
おら喰らえ!いま必殺の…鉤爪乱舞だぁ!(とにかく鉤爪を振り回すだけ。必殺技でもなんでもない)
しかしこれが意外と効いたようでガードしたジェットジャガーの腕の装甲が凹んでいる。
「どうした!どうしたぁ!ご自慢の装甲が凹んでるぜ!」
「…損傷、カクニン。ワタシニ、傷ガ…完璧デアルワタシノカラダニ…」
今のセリフから察するにダメージは入っているらしい。
この調子で…!?
突然、体に強い衝撃が襲った。
「カッ…ハ…」
ジェットジャガーの炎を纏った拳が正中線を突いていた。
人間の弱点と言われる正中線だが、ガイガンにも適用されるらしい。
「エム・ゴ様カラ頂イタ体ニ傷ガツイタ…前回ノ左腕ノ分モ含メテ、報イヲ受ケロ」
そう言うとジェットジャガーの体は炎に包まれた。
こいつ…あれをやる気か!?
こんな至近距離では…回避なんて…
「後ろに思いっきり飛べぇ!!!」
どこからともなく聞こえた聞き慣れた声に従いバックステップでジェットジャガーから距離を取る。
するとジェットジャガーの胸に地熱ナパーム弾が命中して爆発。
ジェットジャガーは後ろへとよろけた。
「いい格好だな…ガイガン」
「そういうお前こそ…ズタボロだぞメガロ」
助太刀に来てくれたメガロ。
だがメガロも向こうでの戦闘によるダメージだろうか?全身ボロボロだ。
「まったく…こんなの相手にどんだけかかってやがる。ただでさえ怪獣手不足なんだ。さっさとこいつを倒して手伝いやがれ。俺も手伝ってやるからよ…」
「…そうだな。こいつの相手なんて俺一人で充分!…って言いたいところなんだけど、俺ってソロよりコンビ組んでやる方がいいらしい。だから…」
「「こいつをぶっ倒すぞ」」
メガロと並び立ち、それぞれ鉤爪とドリルを構える。
ジェットジャガーも拳を構える。
今のジェットジャガーは言うなればリミッター解除状態。
パワーもスピードも増している。
だけどこっちには頼もしい相棒がいるんだ。
「負ける気がしねぇ…!」
「おう!」
地面を蹴り、メガロと共に翔る。
それぞれの翼を広げてジェットジャガー目掛けて飛ぶ。
ジェットジャガーはそれを待ち受ける。
両腕を掲げ、どこからでも、どうとでも攻めてこいと。
防御の姿勢は見せず、自信満々と言った様子。
その自信をへし折ってやるよ…
メガロのドリルと俺の鉤爪がジェットジャガーに迫る。
この同時攻撃にジェットジャガーは冷静であった。
鉤爪が鎌へと変化し、ジェットジャガーは咄嗟に防御を選択するが…
「そいつを待ってたぜッ!!!」
メガロがアッパーを繰り出し、ジェットジャガーのガードを崩す。
そして、そのがら空きとなった胴に一閃ッ!!!
元の姿に戻りながらジェットジャガーの背後に着地する。
…なんとか、上手くいった。
一瞬だけ、ファイナルウォーズを起動させる…
名付けて『ワンセコンド・ファイナルウォーズ』
いやぁ…かっこよかった(自画自賛)
「ナゼダ…ナゼ、完璧デアルハズノワタシガ…」
背後に立つジェットジャガーが今にも消えそうな声で呟く。
…完璧、ね。
「確かにお前は完璧かもしれない。痛みも感じない。死への恐怖もない。命のないお前は確かに脅威だよ…だけどな、だからこそ最後に勝つのは命あるものだ。お前の言う完璧ってのとは程遠い存在である、命あるものがな…」
「イノチ…?イノチトハナンダ?ナゼイノチアルモノハ完璧ナモノニ勝利スルコトガ出来ル?」
「さあな…それくらい、自分で考えろよ」
「イノチ、トハ…」
それが、奴の最後の言葉だった。
俺達の背後で、金属特有の高い音がした。
「…行くぞ。まだまだ敵はいるんだ」
「ああ…そうだな」
メガロと共に飛び立ち、次なる戦場へと向かった。
インファント島は火の海だ。
戦い、抗う仲間達の姿と、その生を終えてしまった仲間達の姿が同時に目に入る。
だが、悲しんでいる暇なんてなかった。
とてつもない敵意を感じた次の瞬間。
虹色の光線が、モスラの繭を焼き払ったのだ。
エンディングの入りがいいアニメは良作。
つまりシンフォギアは良作。
はっきりわかんだね。
それはそれとしてマリアさん。
やっぱりペンギンというか動物にさん付けするタイプの人でしたか…私はずっとそうだと思ってましたよ。
というわけでマリアさんのほうも書きます。