あのギア紹介シーンみたいなやつ。
誰だこのおっさん!?のところでガイガンってバックに書かれて例のカッコいいポーズ決めるガイガンっていうの…
伝わる?
ゴジラ達は氷の大地に足を踏み入れた。
一歩歩くごとに氷はひび割れ、ゴジラは強大なプレッシャーを発する。
まさしく、王の威厳。
天に向かって吼えると空間が震えたのではないかと錯覚させるほど。
しかし、以前ゴジラはメカゴジラに圧倒されている。
仲間を引き連れてきたところでこのメカゴジラには勝てない。
「メカゴジラ…ゴジラを殺りなさい」
返事をするメカゴジラは目からスペースビームを放つ。
ゴジラに向かって走る極彩色の光線だったが、ゴジラ前に二足歩行の獅子のような怪獣が躍り出る。
庇うつもりか?
しかし、エム・ゴの思惑は外れる。
スペースビームは怪獣の右目に吸収された。
「なにッ!?」
そして、左目から吸収された光線は跳ね返される。
メカゴジラは自身の武装では傷つくことがないほど強固な装甲である。
しかし…跳ね返された光線はメカゴジラの装甲表面を溶かしたのだ。
「馬鹿な…」
急いで解析するエム・ゴ。
そして判明する事実。
あの怪獣が跳ね返した光線はメカゴジラが放った時の10倍の威力となっている。
とんでもない奴がいたものだが…充分対策可能だ。
ビームがダメなら実弾に切り替えればいい。
「フィンガーミサイル、ホーミューショット、ハイプレッシャーホーミング用意…撃てッ!」
両手足の指、膝から大量のミサイルが発射される。
一度だけではない。
何発も何発も撃ち続ける。
体内でミサイルを製造しているのだ、弾切れの心配などない。
獅子のような怪獣もミサイルは吸収、反射など出来ず爆炎に飲まれるのみ。
奴だけでない。
ゴジラも、その取り巻きも、成す術なくただただミサイルの嵐に巻き込まれる。
聞こえる、聞こえるぞ。
怪獣達の悲痛に叫ぶ声が。
私にとって、最高の音楽だ…
しかし、ゴジラは熱線を放ち応戦してくる。
流石ゴジラ。
タフさが違う。
「全砲門開けッ!ゴジラを焼き払う!」
ミサイルだけでなくビームも放つ。
これだけ圧倒すればあの獅子も反射なんて出来まい。
「ふふっ…やはり圧倒的よな…メカゴジラァ!!!」
しかし、メカゴジラは一斉射を途中で切り上げた。
次の瞬間、メカゴジラを強い衝撃が襲う。
来たか、裏切り者…
全弾発射を行うメカゴジラに背後から飛び蹴りを見舞うが、全弾発射を切り上げたメカゴジラは振り返り腕を交差させて防御した。
そのまま弾かれるが姿勢を制御して着地する。
「遅かったなヘンテコ」
「ヘンテコじゃない。ガイガンだ…どこ行ってたんだゴジラさんよ」
「ちょっとした特訓だ。さて、前にも言ったと思うがあれは俺の獲物だ。手は出すな」
「それは出来ない相談らしいでっせ…うちの姐さんもあれにはお怒りなものでして」
そう言って空を見上げればモスラの姐さんがメカゴジラに突進して…
って、姐さん!?
喧嘩っ早すぎぃ!
姐さんはメカゴジラの攻撃なんて気にせずそのまま突進してメカゴジラを吹き飛ばした。
すげぇ…
「呆けるな男共ッ!」
「ふん…俺に指図するな」
怪獣の王と怪獣の女王が並び立っている。
これは…勝利確定か?
いやいや油断してはならない。
相手はメカゴジラだ。
気を引き締めていかねば。
「おーい!島の奴等は大体片付けた!あとはそいつだけだぜ」
メガロがこちらに合流してそう伝えた。
形勢逆転、だな。
「それは、どうかな?」
エム・ゴの、そんな声が聞こえた気がした。
そして、メカゴジラの肩部装甲が開かれ現れる………
『ノイズ』
なんで、あいつがノイズを…
「ネットワークジャマーバラルにより統一言語を失ったルル・アメルは互いに相互不理解を起こし、争い、殺し合うようになった…そして、より効率よく相手を殺すためにノイズを造り出した…だが、おかしいとは思わないか?こんな短期間にそんなものを量産出来るなど。ノイズは元々私が造ったものだ。それを各国に提供したのもこの私。怪獣は星からの守護によりノイズでは分解出来ないがお前達が守ろうしているもの。小人や原住民共はどうかな?」
まずい…俺達はいいけど島のみんなが…
煩わしいとゴジラ達は熱線などでノイズを焼き払うが数が多く、生き残ったノイズ達が島へ上陸し、ジャングルを進む。
「くそ…あいつらぁぁぁ!!!」
角を発光させるメガロ。
レーザーを撃つ気か…
「待てメガロ。俺達の攻撃ではノイズだけじゃなく島の人達まで巻き込んでしまうかもしれない」
「じゃあどうしろってんだ!」
どうする…
ノイズを倒すのは容易いが人を巻き込まないようにするには…
俺達の攻撃では人間より少し大きいくらいのノイズには過剰過ぎる。
どうすればいい…
小さい相手に被害を出来る限り出さないように倒すには…
…!
いいこと思いついた。
「メガロ、ここは任せた。俺はノイズをなんとかする」
「なんか策があんのかよ?」
「成功するか分からないが…とにかく、やってみなきゃ分からない」
「…分かった。行ってこい」
「ああ、頼む」
地面を蹴って飛び立ちノイズを追う。
この時点で倒せる奴等は倒しておくが…間に合ってくれよ…
なにより、成功してくれよ…
避難場所の地下空洞にはノイズの大群が押し寄せていた。
結界のおかげで助かってはいるが、ノイズ達は結界への攻撃を開始。
威力は弱いが…数が多い。
このまま押しきられてしまったら…
ここから先に逃げることは出来ない。
まさに、今の私達は袋の鼠。
結界にひびが入り始めた。
力を二人で込めるが間に合いそうにない。
このままじゃ…
諦めかけたその時、聞き慣れた鳴き声が聞こえた。
今のは…
「「ガイガンッ!」」
しかし、その姿は見えない。
そもそもこの地下空洞には天井が低いためガイガン達は入っては来れないはず…
外からの鳴き声?
それにしては近すぎた。
幻聴?
しかし、周りの人達にも聞こえていたようだ。
では、一体…
頭を悩ませているとノイズ達は結界への攻撃をやめて別の何かへと攻撃を始めた。
しかし、ノイズ達は次々と炭へと変わっていく。
やがて、一度に大量のノイズが炭となりまるでスコールのようにどしゃ降り…その黒の向こうに赤く光るものを見た。
赤い目、金色の鱗、鋭く光る鉤爪…
あれは…ガイガン。
こちらに歩いて近付いてくる。
えーと…
「「ち、ちっちゃいガイガン…?」」
「小美人!みんな大丈夫!?」
大丈夫?なんて暢気に聞くガイガン。
大丈夫ですが…
「「えっと、その、なんでそんなちっちゃくなっているのですか?」」
「え?気合いで」
「「気合いで!?」」
怪獣は特殊な力を持っているが気合いで小さくなるなんて…
本当にこの人、怪獣は変だ。
「いや、気合いってだけじゃないんだけど…ジェットジャガーがよく分からない理由でサイズを変えられるなら俺にも出来るかもって…ほら、前に変身した時も自分の想像で出来たんだから小さくなれって想像すれば出来るんじゃないかって」
「「まったく、あなたは…ふふふ」」
「な、なんだよ!笑うことないだっ!?なんだ!?」
突然、島を襲った巨大な揺れ。
外の戦闘が激化しているのだろうか?
「な、なんか寒くないか?」
「ハクチッ!寒い…」
寒い…
冷気が地下空洞の入り口から流れ込んでくる。
「俺は戻るよ…何か、とても嫌な予感がする…焚き火で暖かくしてるんだよ!」
そういって飛び立つガイガン。
本当に、本当に嫌な予感がする。
どうか、皆さんご無事で…
地下空洞を出ると、氷がここまで覆っていた。
そしてなにより…猛吹雪。
巨大化して、なんとかみんなの元へ向かう。
戦闘の音や光で場所は分かる。
吹雪で動き辛いが…急がなければ。
Interlude
『巨大生物~怪獣~の出現!時代はどう変わる?』
中高年の男性達が議論をしている風景が画面には映し出されている。
怪獣が都市部に現れたらこれだけの被害が出る。
怪獣から国民を守るために自衛隊はどう対処するのか?
世界にはどれだけの怪獣がいるのか?
人類を脅かす存在なのか?
各専門家達はそれぞれの意見を言うが、最後には大体こういう旨の台詞を言った。
「現状、不明点が多すぎるし、規格外。まだなにも分かっていない」
確かに、つい数ヶ月前まであんな巨大な生物は現れなかった。
ルナ・アタックの際、宇宙でカ・ディンギルの砲撃から月を守ろうとしたピー助が体長100mまで巨大化していたというし、さらには月の破片を撃ち落とした……「神の一撃」と呼ばれ世界を救ったとされるゴジラ。
そして、先日のフロンティア事変にてフロンティアに現れた巨大化したネフィリムと、それと戦ったピー助。
この時の映像は世界中に中継されており、巨大生物同士の争いに世界は釘付けとなった。
まるで…太古の恐竜時代へと遡ったのではないかと言われる二体の怪獣の戦い。
そして、勝者であるピー助は…
『さて、不安視される怪獣ですが今、子供達に人気の怪獣も存在します』
リポーターがそう言うと画面は切り替わり、何処かの幼稚園でのインタビュー映像となった。
『今、みんなの中で流行っているものってなんですか~?』
『ガイガーン!』
大勢の子供達が元気よくそう言った。
そう…今や、ガイガン…ピー助は英雄だ。
世界を救った怪獣として取り上げられている。
もちろんこれは情報操作によるもの。
シンフォギア装者のことはうまく隠すことが出来た…ピー助を目立たせることによって。
流石に世界中に中継されたものを操作するのは難しい。
ならば、逆に利用すればよいのだと御偉方は決めた。
正義の怪獣ガイガン。
世界崩壊を目論む者が操る怪獣を倒す…などという今時、怪獣映画を作るにしてももう少し捻るであろうキャッチコピーをつけてマスコミに流した。
するとどうだろう。
瞬く間にピー助はその宣伝通り英雄となったのだ。
こうしてピー助を隠れ蓑にして私達装者は守られたのだ。
特に立花は世界に顔を晒したが話題にされることはほぼない。
世界はまさにピー助に釘付けなのだ。
テレビから目線を外し、休憩室を出ようとすると立花が休憩室にやって来た。
「あ、翼さん。こんにちは」
「ああ。立花は今日はどうしたんだ?」
「今日は…翼さんのお手伝いに」
「私の、お手伝い…?」
「はい。翼さん最近、ピー助君のために毎日歌っているんですよね?私も手伝います!クリスちゃんも今から来ますし三人で歌えばきっと…」
以前、三人で歌ったが起動することはなかった。
だけど…立花も雪音も諦めはしていないらしい。
あぁ…いい後輩に恵まれたな。
「ありがとう、立花。力を貸してくれ」
「はいッ!」
ピー助。
こんなにもあなたが目覚めることを願っている人がいるのよ。
だから、早く目覚めて。
あなたが命を懸けて守った世界に、あなたがいないなんて悲しすぎるから。
だから、目覚めて。
目覚めて、また、皆と一緒に──
オマケ 出張ガイガン
千鶴(勢いで拾ったはいいがこの生物は一体…かわいいし、知能も高いようだが…)
ピー助(なんかイケメンに拾われたった。あれ、鎧武の主任みたいな感じだなこの人。さて情報収集情報収集)新聞広げー
マリア「千鶴、来たわよ…って、え、なに、その、ペンギンさん…みたいな生物は」
ピー助(ふぁ!?マリアさんやんけ!あれ、けど…)
千鶴「あ、ああ…マリアか…その、これは拾ったんだ」
マリア「拾ったってそんな捨てられた猫や犬じゃあるまいし…けど、結構可愛いわね。抱っこしてみましょう」
千鶴「まあおとなしいから大丈夫だと思うが、一応気を付けろよ」
マリア「はいはい…近くで見るとより可愛いわね。あとぷにぷにしてて触り心地もいい…あなたお名前は?」
ピー助(マリアさん老けた?)
マリア「なにかすごく失礼なこと考えてないかしらこの子」