ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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夢を羽撃く者/夢を守る獣

 歯車が回った。

 開かれた棺から蒸気と共に現れたのは…倒されたはずのキャロルであった。

 そしてキャロルは見た。

 遠く、こことは違う場所。()()()の姿を見たのである。

 

『聞いた?調ちゃんと切歌ちゃん強いね。ほんとに強くなったと思う。そう思うでしょ?エルフナインちゃんも』

 

「ああ、思うとも。故に…世界の終わりが加速するッ!」

 

 強く言い放ったキャロル。

 そんな彼女の下へ、いつも彼女が身に纏っていた赤いワンピースを持ってきたジェットジャガーが跪いた。

 

「修復は完璧か?」

 

「修復などという言葉は使いません。完璧以上の存在となりました。しかしまだ。まだ、私は上へと行けます」

 

「…そうか、完璧以上か。ならば次こそはあれを倒せ。計画も最終段階。元々、あれを生かしておく必要などないからな」

 

「はっ!」

 

 言いながら着替えたキャロルは玉座へと座り、自身が死んでからのことを詳細に聞き出した。

 

「…なるほどな。よもや、レイラインを解放したことで獣達が暴れ回ろうとは。だが、黙示録に相応しいとは思わないか?世界の終末…さしずめ、()()()()()とでも言ったところか」

 

 言い終えると、彼女は玉座から立ち上がった。

 計画遂行まであと少し。早く行動に移さなければならない。

 しかし…。

 

「ぐッ!?」

 

 キャロルは胸を押さえて、その場に踞った。

 すかさずジェットジャガーが駆け寄り支えるが、まだ痛みは和らぐことはなかった。

 

「マスター!」

 

「最後の予備躯体の不調ですか?」

 

「負荷を度外視した思い出の高速インストール…。さらに、自分を殺した記憶が拒絶反応を示しているようだ…」

 

「いかがなさいますか?」

 

「無論、罷り通る。歌女共が揃っている。この瞬間を逃すわけにはいかぬのだ…!」

 

 傷む身体に鞭を打ち、キャロルは足を動かした。

 自身の、悲願のために…。

 

 

 

 

 

 

 連日の怪獣出現も鳴を潜め、俺もようやく暇になってきた。

 そんなこんなで今日の俺の仕事は入院中の響ちゃんのお見舞いから始まった。

 やっほ~響ちゃん元気~?

 

「あ、ピー助君!来てくれたんだ!」

 

 どもども。

 あ、エルフナインもいたのか。

 とりあえず、ベッドの傍の椅子に飛び乗って顔を見せる。

 

「今、響さんとお話していたんです」

 

「ピー助君は聞いた?調ちゃんと切歌ちゃんが自動人形倒したんだよ!すごいよね!」

 

 うんうん。

 子供はいつの間にか成長してるもんだね。

 

「…ピー助君」

 

 なに?

 

「ちょっとこっちおいで~」

 

 ぽんぽんと布団を叩く響ちゃん。

 ?

 まあ、とりあえず行きますが…。

 ピョンとジャンプして布団の上へ。すると響ちゃんに抱えられて身体を撫でられる。

 

「いや~病院生活は暇だからピー助君がいてくれると退屈しなくて済むんだけどな~」

 

 まあ、気持ちは分からなくもないけど。

 けどダメー。

 今日は翼ちゃんの実家に行かなきゃいけないのだ。

 というわけでまたね~。

 

「あっ…もうちょっとだけ触らせてくれてもいいのに」

 

「あんまり独占すると翼さんが怖いですよ」

 

「それもそっか。けど…独占したくなる翼さんの気持ち、分かる気がしてきた…」

 

「えっ」

 

「響?」<ガラッ

 

 

 

 

 

 

 

 緒川さんの運転する車で移動中。

 相も変わらず翼ちゃんとマリアさんは仲良くどちらが俺を抱っこするかケンカした。

 まあ、俺が助手席に座ることで争いは収まった。

 …あとが怖いけど。

 あ、それからちゃんとシートベルトはしてるで。法律をしっかり守って偉い怪獣なのであった。

 そして翼ちゃんの実家へ…。

 なんで翼ちゃんの実家に行くかというと、あの人形達が神社とか祠とか襲ったりしていて、それがレイラインだか龍脈(明治政府の帝都構想で霊的防衛機能を支えていた…なんだかワクワクするね!)のコントロールを担っていた場所らしい。

 そして、翼ちゃんの実家には要石なるものがあるので狙われる道理があるらしい。

 はえ~おっきい…。

 ここが翼ちゃんの実家か~。

 

「十年ぶり…。まさか、こんな形で帰るとは思わなかった…」

 

 石段を上り、木造の門をくぐるとそこはザ・和!の世界。ザ・ワンじゃないよ?ネクスト好きだけれども。

 なんて考えながら屋敷に向かって歩くと奉られている岩…というより石柱だなあの感じ。

 あれが翼ちゃんの言ってた要石か~。

 ほえ~っとマリアさんと要石を初めて見た同士感嘆する。

 すると屋敷から初老ぐらいの男性がSPみたいな、というかSPかもしれない、を引き連れてやって来た。

 それを見た翼ちゃんが小声でお父様と呟いたのをピー助イヤーは聞き逃さなかった。

 なるほどあの人が…。

 似てないな()

 

「ご苦労だったな、慎二。それに、S.O.N.G.に編入された君の活躍も聞いている。それから…これがガイガンか」

 

 これはこれはどうも。

 いつも翼ちゃんのお世話してます…。ペコリ

 と、こちらが丁寧に挨拶したにも関わらず翼ちゃんパパはすぐに俺から興味を失くしたようで緒川さんに何か小難しいことを言って屋敷に戻ろうとして…。

 てぇ!

 翼ちゃんにはなにかないんかい!

 親子だろう!

 あれか?ツンデレパパなのか?

 いたわー小学校の時。友達の親が教師であんな感じだったわ~。

 家じゃ優しいんだよ!ってその子言ってたからその先生に怒られてもあんま怖くなかったわ。

 先生も人なんだな~とか思ってたわ。

 

「お父様!」

 

 とかなんとか俺が思っても当の本人的にはやっぱり不服だろうな。

 翼ちゃんが呼び止めると足こそ止めたものの振り向くことはなかった。

 顔ぐらい見せてあげればいいのに。

 やっぱりあれか?仕事中に娘と仲良く喋るとこ見られたくないんか?ええ?(おちょくり)

 

「…沙汰もなく、申し訳ありませんでした」

 

 翼ちゃんから出た言葉は謝罪。

 確かに、一緒に生活してて家族に連絡してるとことか見たことがない。

 さっきも帰るの十年ぶりって言ってたし。

 

「お前がいなくとも、風鳴の家に揺るぎはない。務めを果たし次第、戦場に戻るがいいだろう」

 

 ははーん。

 これは意訳するとこうだな。

 

『家のことなんか気にせずやりたいことやれ』

 

 みたいな感じやろ?

 まったくもう~このこの!(重い雰囲気が嫌なので自分だけでもネタに走ろうとする)

 

「待ちなさい!」

 

 立ち去ろうとした翼ちゃんパパを今度はマリアさんが呼び止めた。

 うわ!びっくりしたー。

 急におっきい声出さないでくれ~。

 

「あなた翼のパパさんでしょう!だったらもっと他に…」

 

「マリア…いいんだ…」

 

「でも!」

 

「いいんだ…」

 

 マリアさんを宥める翼ちゃん。

 まあ、マリアさんの気持ちは分かる。特にマリアさんは家族愛が強い人だから翼ちゃんパパのこの態度に憤るのだろう。

 そしてそれを宥める翼ちゃんというのも…。

 …諦めてるんだろうな。

 こういう在り方なんだと。

 さっきの俺の脳内妄想が本当だったらいいけど、本当に娘に対して冷たいだけかもしれないし…。

 うーん…。

 とりあえず、そこにいる奴にはレーザー光線砲を喰らわせてやるッ!

 俺が撃つと同時に、緒川さんも同じ方向に拳銃を向けて発砲した。

 しかし、俺のレーザーも緒川さんが撃った弾も竜巻の前には無力だった。

 しかし、さっすが緒川さん。隠した気配に気付くのは同じく隠れ潜む忍者だからか?

 それはさておき、自動人形か…。

 

「野暮ね。親子水入らずを邪魔するつもりなんてなかったのに…。レイラインの解放、やらせていただきますわ」

 

 ロンドンで会った奴だな…。

 緑色の、剣使い!

 早速アルカノイズを召喚した人形。要石はやらせない!

 

『Imyuteus amenohabakiri tron』

 

 翼ちゃんの聖詠。

 これ聞くとなんか落ち着くんだよな…。

 それはさておき俺も巨大化して…。

 巨大化しようとした瞬間、アルカノイズ達が一斉に俺へと攻撃を始めて…。

 くそ、巨大化させない気か?

 このままでもお前ら相手なら充分だってこと見せてやるッ!!!

 おらおら!ガイガン様のお通りだぁ!

 鉤爪がいいか?回転ノコギリがいいか?レーザーがいいか?熱線がいいか?

 四択だ、選びやがれぇぇぇ!!!

 王蛇風にやれば『四枚あるぜ…』か。

 なんと、あの時の王蛇の二倍か。

 ということは俺の契約モンスターは四体?

 やだ、エサ代かかりそう。

 脳内ではふざけながら、しかし身体はちゃんとアルカノイズをぶっ殺しているのでご安心を。

 そして皆さん上をご覧くださ~い。風鳴名物の【天ノ逆鱗】がいま正に自動人形に向けて落ちるところでございま~す。

 

「なにかしら?」

 

 なにかしら?ってさっき俺が説明しただろ(怒り)

 それにしてもあいつはなんで余裕綽々で立っていやがる…?天ノ逆鱗だぞ?あの質量をまさか受けきるなんて言わないよな?

 しかし、そのまさかだった。

 天ノ逆鱗と自動人形の剣がぶつかる。

 どう見ても負けて断ち斬られるのは自動人形の方。

 だと言うのに、負けたのは…折れたのは、翼ちゃんの方だった。

 砕かれた剣。

 光が翼ちゃんを襲って…翼ちゃんは地面を転げた。

 翼ちゃん!

 駄目だ、意識を失ってる…。

 

「私の剣殺し(ソードブレイカー)は剣と定義されるものであれば、硬度も強度も問わずに噛み砕く哲学兵装。さあ、いかがいたしますか?」

 

 なんだそれ!

 世のバトル漫画の主人公の8割くらいはメタれるじゃねえか!

 というか…なんたる翼ちゃんメタ。

 自身すらも剣とする翼ちゃんでは奴には敵わない…!

 

「はあぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 マリアさんが無数の短剣を投擲する。

 しかし、それすらも剣殺しの前に打ち消されて…そのまま緑色の光が要石を破壊した。

 俺達は…目的を達することが出来なかった。

 ズタズタにされた俺達に追い討ちをかけるように、雨が降りだした。

 

 

 

 

 

 

 雨そのものは通り雨だったようですぐに止んだ。

 夕陽が辺りを染め、ヒグラシが鳴いている…。

 風流かな、と楽しみたいところだが第一は翼ちゃんだ。

 未だに目を覚まさない翼ちゃん…。

 あれで折れたとは思えないけど…。

 

「ん…ピー、助…」

 

 翼ちゃん!

 大丈夫?痛いところない?

 

「私は…負けた…。身に余る夢を捨てて尚…」

 

 翼ちゃん…。

 かなり、ショックを受けたようだ。

 けど気にすることない!あんなメタメタなやつ!

 剣がダメなら俺の鎌があいつをギッタギタに…。

 

「翼」

 

 襖の向こう側からマリアさんが声をかけてきた。

 襖に映るマリアさんの影…。

 …なんで部屋に入ってこないんだ?

 別に入ってきて悪いことなんてないしいいのに…。

 ははーんさてはハリケンジャー観て影の舞やりたくなったんだな。

 外人さんはジャパニーズニンジャ大好きデスカラネ~。

 

「動けるなら来てほしい。それから、ピー助は後でお仕置きよ」

 

 ふぁ!?

 い、いや~冗談デスよ?

 え?問答無用?

 そんなぁ…。

 

 

 

 

 さて、翼ちゃんパパの書斎に行ってアーネンエルベとかいうらっきょとか月姫に出てきた喫茶店と同じ名前の独国の研究機関の報告書を読んで…。

 それより、月姫リメイクまだ?

 2044年になっても出てないんじゃが(憤怒)

 

 

 

 

 

「あれはなんだ!国家安全保障のスペシャリストかもしれないが、家族の繋がりを蔑ろにして!」

 

 そうだそうだ!

 早く菌糸類は月姫リメイクを出せ!

 fg○で儲けた金を惜しみ無く使え!

 もう2044年だぞ!技術も色々進歩したんだ!きっとすごいの出せるだろ!

 

「すまない…だがあれが私達の在り方なんだ。…それと、ピー助は何に怒っているんだ?」

 

 そりゃあもちろん月姫リメイクが出ないことに対してですね…。

 

「ここは子供時分の私の部屋だ。話の続きは中でしよう」

 

 がらりと戸を開ける翼ちゃん。

 俺的には見慣れた景色が広がるが、見慣れない人からすればひどい場所で…。

 

「なッ!?敵襲!?また人形がッ!?」

 

「…あ、いや、その…。私の不徳だ。ピー助もそんな目で見るな」

 

 そうですね、不徳ですね(白目)

 

「だからって、十年間そのままにしておくなんて…」

 

 確かに…。

 十年間そのまま…そのまま?

 

「幼い頃にはこの部屋で、お父様に流行歌を聞かせた思い出もあるのに…」

 

「それにしてもこの部屋は…。昔からなの?」

 

「私が片付けられない女ってこと!?」

 

「そうじゃない。パパさんのことだ」

 

 む…マリアさんも気付いたか。

 え、ちょっと待って。

 俺の推測が正しければこれまでボケの想像が正しいということになって…。

 え、え?

 いや、そんなクイズ番組でボケたら当たっちゃって微妙な雰囲気にした芸人みたいなそんなことが…。

 だが、そんなことを忘れる程に重く、辛い過去を翼ちゃんが語り始めたのだ。

 自身の本当の父親はあの翼ちゃんパパこと八紘さんではなく、その父である風鳴訃堂だという。

 なんて、なんて非道な、悪辣な。

 血を濃く保つだ?

 そんなんで息子の妻寝取っただ?

 反吐が出る。

 斬っていいなら斬ってやるぜそんな爺さん。

 あーくそ嫌な気分だ。

 とりあえず…この部屋の掃除手伝うか?

 いや、この部屋はこのままにしておくか…。

 翼ちゃんが片付けているけど、多分片付けられないだろうし。

 ここは…ここだけは、このままでいいと思う。

 

 

 

 

 

 とりあえず夜になるまであれやこれやと話し合ったり戯れられたりしていたら突然、轟音が響いた。

 なんだなんだと外に出てみれば、あの緑人形がいるではないか。

 

「要石を破壊した今、貴様になんの目的がある!」

 

「私は歌が聴きたいだけ」

 

 そのわけの分からない返答に応えるように翼ちゃん達は聖詠を歌い、ギアを纏う。

 だが…奴の剣殺しに勝てるのか…?

 いや、勝たなければならない。

 二人が駄目でも…俺がいる!

 

「ピャァァァァ!!!!!」

 

 すかさずFWへと変身。

 剣殺しは剣を殺すが、鎌は殺せないだろう。

 

「あなたには興味ありません」

 

 つばぜり合いの最中、飄々とした顔で人形はそう語る。

 ムカつく奴だ…。

 一度距離を取って、ギガリューム・クラスターを放つが風に乗って加速した自動人形には当たらない。

 そこへマリアさんが蛇腹剣を振るうが…。

 

「ぐあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 剣殺しに殺された。

 くそ…!

 やはり奴を相手取るには俺でないと…。

 再び距離を詰めようと地面を蹴ろうとしたが、それより先に翼ちゃんが人形目掛けて駆け出した。

 

「この身は剣!切り開くまで!」

 

「その身が剣であるのなら、哲学が凌辱しましょう」

 

 光が翼ちゃんを呑み込んだ。

 駄目だ…折れていく…。

 くそっ!

 胸部から回転ノコギリを飛ばし、人形の攻撃を止めさせる。

 翼ちゃんは…!

 

「夢に破れ、それでもすがった誇りで戦ってみたものの…どこまで無力なんだ私は…」

 

 翼ちゃん…。

 

「翼」

 

 この声は…八紘さんの声!

 まさか、こんなところに来るなんて…危ない!

 

「歌え翼」

 

 八紘さんの口から出たのは予想外の、それでいて予想していた言葉だった。

 やっぱりあの人は…。

 

「ですが私では風鳴の道具にも剣にも…」

 

「ならなくていい!…夢を見続けることを恐れるな!」

 

「ですが…」

 

 そうだ!

 翼ちゃんは剣かも知れないけどそれ以前に、歌が好きな女の子だ!

 だから夢に向かって翔べ!

 翔べないなら…俺が翼ちゃんの翼になる!

 

「お父様…ピー助…ならば聞いてください!イグナイトモジュールッ!抜剣ッ!」

 

【Dáinsleif】

 

 翼ちゃんのギアが漆黒に染まる。

 これで…!

 

「ピー助」

 

 はい?

 

「私の翼になってくれるのだろう?」

 

 え…あ、はい、さっき言いましたって恥ずかしいな…。

 

「私と翔んでくれるか?」

 

 …もちろん!

 というわけで久しぶりのあれ行きますか!

 身体が溶ける。

 そして、アメノハバキリに…翼ちゃんの鎧に…翼へ変形して…。

 イグナイトしたアメノハバキリの上から俺を纏っていく。

 ガイガンギアver IGNITEとでも名乗らせてもらおうか。

 長刀を手に駆け出す翼ちゃんと俺。

 空高く跳躍し、真上から刀を振り下ろす。だが、これは大振りだったため回避されてしまう。

 これは。

 

「なっ!?」

 

 ドーモ、隠し腕でございます。

 背中から伸びた俺の鎌を模した隠し腕。そこから鎖を射出して人形を絡め取った。

 前のガイガンギアは身体の主導権が翼ちゃんか交代して俺など片方が動かす的な感じだったが、今回、俺はギアを動かし制御することで役割分担。

 さて、身動きとれなくしてやったぜ…て、ああ!剣二本目出しやがった!?

 鎖を斬られたか…だけど大丈夫。

 こっちには翼ちゃんの刀と俺の鎌×2と脚のチェーンソー×2で合計五本だこんにゃろう!

 そして人形に向かって放つ次なる技は【逆羅刹】翼ちゃん自身の回転と、チェーンソーを駆動させることでさらなる回転のパワーを引き出し、強力な力を生むのだッ!(暴論)

 Lesson5はこのために…(言いたいだけ)

 そして、奴の剣はチェーンソーの前に砕かれた。

 剣殺しがチェーンソーを殺せるわけねぇだろぉぉ!!!(ハレルヤ並感)

 

「チッ…ですが、貴女が自身を剣だと思っている以上…!」

 

「貴様はこれを剣と呼ぶか…。否ッ!」

 

 断じて否!

 今の翼ちゃんは…。

 俺達は…。

 

「これは夢に向かって羽撃く翼ッ!!!貴様の哲学に…翼は折れぬと心得よッ!!!」

 

 二本目の刀を取り出し、脚部チェーンソーと背中の三枚の翼からは焔を噴かす。

 そうだ、今の翼ちゃんと俺は翼…だから、翔ぶッ!

 その光景を見たらきっと、安易に火の鳥を想像するだろう。

 だけど、それでいい。

 どこまでも強く羽撃く、決して消えることのない炎の翼…。

 これが…折れるものかよッ!!!

 空中で舞う一人と一匹。

 夜を照らし…炎の翼は人形を切り裂き、砕いた。

 

【羅刹 翼ノ型】

 

 燃えろ、灰も遺さないほどにな…。




オマケ おいでよガイガンの森

翼「これがエルフナインが作ったゲームか…既に神ゲーの匂いしかしないぞ」

翼「む、ここはタクシーか…なんだこのピンク髪。どこかで見たことあるような…まあいい。名前はつばさと…」

翼「村の名前?ピー助村…いや、ここはガイガン村にしておこう」

翼「よし、着いたか…む、う、動けん!?つばさ!何故動かん!?」

翼「あ、勝手に動いてこの建物に入っていくのか…」

                   続く?
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