使役の勇者 何しますか?   作:火桜 葵

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少ないなぁ、文字数少ないなぁ

ご免なさいなぁ


危害

目が覚めると、天井がなかった、天井どころか壁すらなかった

というか何もありはしなかった、端的に言うなら外だった、マジで森

森だよ、モリモリモーリー

 

 

「ふう~、はぁ~。一旦落ち着こう」

何故か少しだけ記憶に混濁が見られる、テンションも少し可笑しい

いや何でか全く分からないけど

あー、うん。徐々に記憶は思い出してきた

 

それで、セツ達は何処に行ったのだろう?

まさか放置ですか?こんな森中に?

流石にそれは寂しいというか、なんというか

実際のところ、不安すぎて死にそうなんですけど

 

「おーい、セツ~、パールー?」

 

遂に我慢が出来なくなり、二人の名前を呼んでみる

 

「呼びました?」

 

「い、居たの?」

 

突然背後からあらわれるセツに少しだけ戸惑う

 

「はい、わたしは一生カミキさまの元を離れないと誓いましたから、365日24時間60分60秒、食事のときも、入浴のときも、寝るときも、ずっとずっと離れません!!」

 

う~ん、何と言えば良いのか分からないなぁ。

こんな可愛い子にここまで言われるって言うのは嬉しいことだけど、何と返せば良いのか分からない

正直、少し怖い

 

 

「あ、うん。…はい」

 

まぁ、こんな返ししか出来ないわけなんだけど

 

「あれ?じゃあパールはどこに?」

「カミキさま…」

 

セツが居るなら、パールはどこだ?という話なので、べ、別に話を逸らした分けじゃないよ!?

 

少し睨まれながら名前を呼ばれる

こ、怖すぎる……あれ?目にハイライトがないよ!?

 

「な、なに?」

「知りません、わたし以外の仲間の人を勝手に増やすなんて」

 

嫉妬だ、嫉妬してる!?少し前まで凄い怖かったけど、やっぱり、あぁぁぁ可愛いよなぁ本当に~

それにしても、前より少ししゃべり方というか、雰囲気というか変わってるような気がするけど

気のせいかな?

 

「可愛いだなんて、えへへ」

 

「いや、本当に何で俺の心を読めるの?」

 

急な読心術に知っていたものだけど、真顔になってしまう

 

「これも従者としての必須スキルですよ?」

 

平然と当たり前のように言うセツ

そんなのが従者としての必須スキルだなんて堪ったもんじゃないぞ、そう言いたいけど……あれ?思ったけどこれも気づかれているのでは?

 

セツの方を見るとニコニコと何がそんなに楽しいのか笑顔である

 

「はぁ、セツには隠し事は無駄か、勝手に仲間を増やしたのは謝るよ、何で俺が謝らないといけないのか分からないけど」

 

「それなら良いですけど、そういえばあの紫の人は途中でいなくなっちゃいましたよ?」

 

「紫の人って……もしかして霊体化してるのかな?」

 

「カミキさま…?」

 

「何?」

 

何やら、真剣な面持ちで話しかけてくるセツ

 

「あの紫は、何処で見つけてきたんですか………?」

 

あちゃー、そういえばセツには詳しく話してなかったか

若干話すことを躊躇うものの、どうせバレてしまうことだろうものなので、簿かしつつ本当のことを言う

 

「あの人は、そうだなぁ。使い魔みたいな感じかなぁ」

 

「使い魔…?人間の使い魔なんて聞いたことありませんっ!!しかも、あんな、あんなっ!!」

「ちょっ、落ち着けって」

 

いきなり何故か騒ぎだすセツ

表情は何か鬼気迫る様子である

 

「ッ!………ごめんなさい」

「何をそんなに激昂してるのか俺には分からないけどさ?少し落ち着こうよ」

「はい……」

 

 

目で見てもわかるように、ズーンとした雰囲気を醸し出すセツ

この様子では、どうすることも出来ない

今後の計画を決めようと思っていたんだけどな、パールも何故か出てきてくれないし

 

第一の目標は、戦力の増強

その為には、ガチャを回すしかない

パールが今居ない以上、新しい英霊を引き当てるしかない

 

最悪、このガチャは……うん!よそう!!

こんなことを考えるのは良くないね!!

 

もしかしたら自分の持ってた英霊しか出ないんじゃないかとかいう考えは止めるべきだな!!

 

うん、ないよね?

 

取り敢えず、仲間を増やすためのガチャを引くには石を集めないといけない

星晶石っていう8角形の不思議な石だけども、ヘルプを見る限り石をゲットする方法は限られる

 

1つ、波なるものを鎮めること

これは、別に誰が鎮めようが関係なく、俺に石がガチャ一回分入ってくる

まぁ3個だね

 

2つ、人の困り事を解決する

ゲームっぽく言えば、クエストみたいなもの、これは、星晶片が3つ貰える。ゲーム同様、7つで1つらしい

 

3つ、強敵を倒す

ボス戦みたいだな、これは星晶石が5つ貰える、課金みたいな量だな

 

4つ、ログインボーナス

奇しくもゲームと同じシステムだ、吃驚することに種火も貰える

フレポは毎日貰えるようで、その日によって量が変わるらしい

呼符は貰えないっぽい

 

5つ、英霊との絆

こちらもゲーム同様、同じシステム

 

6つ、課金

課金である、そう課金

文字通り課金である。数々のソシャゲでも登場する課金システムだ、これも吃驚することに、同様のシステム

こちらのお金と交換でそれに応じた量の石が貰えるよう

 

沼に入らないようにしなければならないシステムである

 

いや、なんであるの?このシステム

 

ザッと言えば今のところ、これくらいしか石をゲットする方法はない

 

別に、英霊じゃないといけないなんてことはない

セツが良い例だ、この世界の住人を仲間にするのが良いのだけど……少し難しい可能性がある。

 

指名手配とかされてる可能性があるんだよな

だから、手っ取り早いのは………

 

「奴隷だよなぁ、金で解決できるし」

 

だけども、奴隷といっても流石に俺も心が痛む

痛むのを我慢して買う、ってなっても

今のところ、財産が心許ない

俺の財布には、空気も入ってない…かもしれない

 

 

つまりは、詰んでますってことだよね

 

 

セツは今なんか、体育座りして暗いオーラ出して、放っといてくれみたいな感じだ

 

「はぁ~~……」

 

「ひうっ」

 

俺の大きなため息と共に、ビクッとして、変な声をだす

 

なんか、プルプルしてる

まるで怒られるのを怖がる子供みたいで、何とも保護欲をそそられる

 

「ほら、いつまでもクヨクヨしてないで俺を手助けをしてくれないか?ずっと俺の側を離れないんだろ?」

 

「怒らないんですか?」

 

「ふむ、何に対して俺がセツに怒るのかは知らないけど、今は怒らないよ」

 

「わたしを、キライになりませんか?」

 

「今度はキライにならないかと来たか、う~ん、難しいかなぁ」

 

「………です、よね」

 

「キライになんてなるのは、難しそうだよ」

 

にやりと、少し自分でもクサいセリフだと思うけど、ちょっとしたイタズラが成功して口許を緩める

 

対してセツは、驚いた顔をして、口が開いて塞がらないといった様子でポカーンとしている

 

「キライに、ならないんですか?」

 

「しつこいな、何だセツはキライになってほしいのか?」

 

「そ、そんなわけないですっ!!」

 

「そうかそうか、なら別にいいんじゃないか?素直に受け止めても、卑屈になるなよ」

 

「っ!!はいっ!!」

 

 

この時、2人の絆は深まった…気がする

 

その後、俺がパールを見ることが無くなったし、何時しか耳に聞くこともなくなった

 

 

 




やっべぇ、パールさん殺しちゃったよぉ!!

前回感想で、良いですねぇとか来ちゃったものだから
最後少し変えたよ

まぁ、一生出ないとは言ってない、よね?


因みにセツちゃんは、チョロインです
主人公以外だとチョロくないですけど

主人公以外のやつがナンパでもしてきたら、ミンチにされますね文字通り

次に召喚するサーヴァント

  • ライネス
  • 清姫
  • ナイチンゲール
  • ジークフリート
  • 鯖は要らねぇ、麻婆だ!!

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