歌姫と強すぎるリディアンの清掃員(ヒーロー)   作:龍狐

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その男は、突如現れた。

ヴヴゥゥ――――――――――――!!!!ヴヴゥゥ――――――――――――!!!

 

 

現在、ツヴァイウイングのライブ会場にて、ノイズが発生しております。近くにいる方はすぐに逃げてください

 

 

 

 

「………行くか」

 

 

 

 

警報を聞いた、一人の男性が、ノイズの発生場所に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

認定得意災害【ノイズ】

 

13年前の国連総会で特異災害として認定された未知の存在である。

 

空間からにじみ出るように突如発生し、人間のみを大群で襲撃、触れた人間を自分もろとも炭素の塊に転換させ、発生から一定時間が経過すると自ら炭素化して自壊する特性を持つのが特徴の化け物。

 

ノイズには現代兵器は通用しない。

だから逃げるしかないのだ。

 

 

 

……だが、そんなノイズを倒す方法が、一つだけ存在していた。

 

 

 

それは………

 

 

 

 

「はぁ!」

 

「とぉ!」

 

 

 

 

そして、ここはノイズの被災地。

現在ノイズが大量発生している中、二人の少女がノイズと戦っていた。

 

 

彼女たちの名前は【風鳴翼】【天羽奏】

二人は【シンフォギア】というものを身に纏いノイズと戦える唯一の戦士だ。

 

事の事情を説明しよう。

まず、今日行われていたツヴァイウイングのライブ。

その最中にノイズが現れ、会場は大パニックになった。

 

 

 

そしてそんな彼女らだが……

 

 

 

「くそッ!」

 

「奏ッ!!」

 

 

 

彼女――【天羽奏】は今現在、大けがをしている一人の少女を守りながら戦っている。

逃げ遅れた子供を奏が見つけ、奏のシンフォギアの欠片が少女に刺さってしまったのだ。なんとかこの場から離れようとするが、如何せん数が数だ。逃げられなくなってしまっている

 

 

 

「なんとか逃げ口を探さねぇと……」

 

「あっ、奏ッ!!危ない!!」

 

「ッ!?」

 

 

 

一匹の空を飛ぶノイズが地面に転がっている少女に向かって行っているのだ。

二人はすぐさまそのノイズを倒そうをするが、その行く手を他のノイズが邪魔をする。

 

 

「ッ!!このままではッ!!」

 

 

「ちくちょぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

もうだめだ。そう思ったとき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女がその場から消えた。

 

 

「「…え?」」

 

 

それに困惑する二人だが、すぐに違う方向を向いた。

そして、そこには一人の男がいた。

 

その男は一言でいえば【ヒーロースーツを着たハゲ】だった。

そして、その男の手にはもうだめかと思っていた少女は男の隣にある瓦礫に寄せられていた。。

 

 

 

「あ、あんた、誰だ……?」

 

 

 

奏の質問に、男はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「趣味でヒーローをやっているものだ」

 

 

「「……は?」」

 

 

男の答えに困惑する二人。

 

 

 

「……お、お前!なに言ってんだ!!?ていうかさっさと逃げろッ!!」

 

「趣味でいるような場所ではないぞ!」

 

 

 

二人の困惑を無視して、ノイズは一斉にその男に向かって行く。

それにすぐに対処した二人はその男の元に駆け寄るが……。

 

 

 

 

ブオォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 

 

 

 

その瞬間、ノイズは全滅した。

 

 

 

「「………は?」」

 

 

 

男がした行動。それはただ空を拳で殴ったのみ。

つまり簡単に言おう。

 

 

 

彼は拳を放った風圧だけでノイズを倒したのだ。

 

驚く二人を無視して男は。

 

 

 

 

「くそったれぇえぇぇええええええ!!」

 

 

 

 

そう叫んだ。

そしてトボトボとしたままその場を去ろうをしたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………はっ!!ちょっと待てぇ!!」

 

 

 

赤髪の少女、奏に止められる。

 

 

 

「ん?なに?」

 

「おいあんた、今なにした?」

 

「なにって……風圧でノイズを倒した」

 

「どうやったらできんだよッ!?」

 

「ていうかさ、俺帰っていい?」

 

「いいわけねぇだろ!!あんたはアタシたちについてきてもらうぞ!」

 

「え、嫌だ」

 

 

「それじゃあ……拘束させてもらうぞ!!」

 

 

そして、奏は残された力を振り絞って男に【アームドギア】である槍を振るった。

当たる……!!その瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

――ドッゴォオオオオオオオオオォォン!!――

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

 

 

 

拳一発。要するにワンパン。

それだけでは奏は彼方遠くにまで吹っ飛ばされ、最終的には観客席に激突した。

 

 

 

「奏ェ―――――――――!!」

 

「お前もやるか?」

 

「くっ、これを喰らうがいいッ!!」

 

 

『本気でやらないと奏の二の舞になる』

そう思った翼は技を放った。

 

 

【蒼の一閃】

 

 

アームドギアが巨大化し、蒼い斬撃を放った。

そしてその斬撃は男に直撃した。

 

 

「やったか!?」

 

 

そうして、砂ぼこりが晴れるとそこには…

 

 

 

「なにすんだよ。服がボロボロじゃねぇか」

 

「…え?」

 

 

 

 

服がボロボロになりながらも、無傷の男がいた。

 

 

 

 

「これ、お気に入りの服だったのによ。どうしてくれんだよ」

 

「く、こ、これならどうだ!!」

 

 

 

そうして翼は男に向かっていった。

 

 

 

――ドッゴォオオオオオオオオオォォン!!――

 

 

 

「ぐはぁあああああああ!!!」

 

 

 

またもやワンパン。そうして翼も遥か彼方に吹っ飛んでいった。

 

 

 

「全くよ……服また新しいの作らなきゃな……」

 

 

 

そうして男はその場を去っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の名は【イバラキ】。職業は【清掃員】。趣味は【ヒーロー】の男である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、好きなものは【スーパーの特売日】【安売り】である。

 

悩みは【強すぎること】

 

そしてハゲである。そして22歳である。

 

 

 

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