ここは、あるアパートの一室。
そこには一人、ハゲ男がいた。
「さてと……準備はできた」
その男、【イバラキ】はバックを持ち、アパートの扉を開けて、外に出る。
時間帯は夜。この時間帯は家に帰る人で埋め尽くされている。
「これから戦争が始まる……なんとしても勝ち取らなければ……」
イバラキは目を強め、歩く。
彼が割とマジになっている証であった。
「なんとしても、先頭を取らなければ……」
そう独り言を言いながらもどんどんと進んでいくイバラキ。
そして、彼は腕時計を見た。
「やべぇ!!もう少しで始まっちまう!!」
彼は時間を見、急ぐために近道である路地裏に入る。
だが、それがさらに予定の時間に遅れることになるとはこの時まだイバラキは思ってもいなかった。
「ちょっといいかな?」
イバラキは呼び止められた。
ここは路地裏。だから話しかけるのはヤンキーかチンピラのみ。
でも一応イバラキはその場所を振り向いた。
「なに?」
そこには黒スーツの優男と、ガタイのいい赤いTシャツを着た男がいた。
「急にすみません。先日のことについてなのですが……」
「先日?俺なんかしたっけ?」
「……ここで話すのは少しごめんだ。すまないが、我々についてきてはくれないか?」
「いやだ」
「……そうですか……それでは仕方ありませんね……少し、乱暴な形になってしまうのですが……」
その瞬間、優男はその場から消えた。
いや、消えたというよりは移動したのだ。イバラキの後ろに。
そして手錠を掛けようとしたその瞬間
「なにしてんの?」
イバラキは振り向いた。
それに驚いた優男は驚き、後ろにバックする。
「(慎次のスピードについてくるなんて……彼は何者だ?)」
「……まさか、ボクのスピードについてくるとは……」
優男――【緒川慎次】。彼はある場所に務めている【忍者】である。
だからスピードも普通の人と比べれば、尋常じゃない。だが、彼、イバラキはそれについてきたのだ。
「ついてくるって……遅かったじゃん」
「………そうですか……」
その瞬間、慎次はスピードを増した。
彼は見た目も中身も優しいが、多少のプライドがある。イバラキの言葉は彼の小さいプライドを、否、忍者としてのプライドを刺激するには十分だった。
「待てっ、冷静になれ慎次ッ!」
赤いTシャツの男が叫ぶが、すでに遅かった。
慎次はイバラキに超高速で向かって行った。
「(これなら…!!)」
だが、認識が甘かった。
「なぁ……もう終わっていいか?」
そうして、再びイバラキは慎次の方向を向いた。
それに驚いた慎次だったが、慎次はすぐに冷静になり、攻撃の方法を突撃から足蹴りに変えた。
「チェックメイト」
そうして、イバラキは慎次に向けて拳を向けた。
そして、慎次はそのまま重力に従い、落下するが……。
―ゴキュ―
イバラキの拳は、彼の【股間】に当たった。
「あ………」
――しばらくお待ちください♪――
「あの…大丈夫か?」
「(ピク、ピク…)」
「慎次……お前らしくなかったぞ……」
「ところでさ、お前らほんとなんなの?」
「……今は言えない。知りたいのであれば、我々についてきてくれまいか?」
「やだ」
「そうか……なら、少し強引になってしまうが、ついてきてもらうぞ!」
そうして男は超高速でイバラキに接近する。
「お前ら……いい加減にしろよ……」
―――ドッギャアアアァァアアアアアアアン!!!――
「今日は、スーパーの特売日なんだよぉッッッッ!!!!」
「ぐはぁぁああああああああ!!!!!!!」
そうして、男は星になった。
「風鳴司れぇぇえええええいぃいいいいいッ!!!」
「まさか……司令がやられるなんて……ッ!!」
「か、構えろ!!」
すると今度は黒服たちがイバラキを囲む。
そして黒服たちは銃を持っていた。
「(えっ…普通に銃刀法違反じゃね?)」
「イバラキッ!!お前は完全に包囲されているッ!!おとなしく我々についてこい!!」
「(こいつら……本当になんなんだ…?………ッ!!まさか……こいつら…)」
「(俺と同じく、スーパーのセールを狙って、俺を足止めしようとしているおばちゃんたちの刺客……ッ!?)」
「(くそ……おばちゃんたちがこんな手を使うようになるなんて……時代も変わっていくんだな)」
「おいッ!!聞いているのかッ!?」
「分かってるよ。お前ら、どうせ刺客だろ?(おばちゃんたちの)」
「そうだ(政府の)。だからついてきてもらうぞ」
「悪いな……そういう訳にはいかないんだよ!!」
そうして、男は拳を突き出すと、その突風で黒服たちを吹っ飛ばした。
「「「「「うわぁあああああああああ!!!!」」」」」
「……さて、戦争しにいくか」
そうして、イバラキは戦争をしに行った。
ちなみに、成果だが、かなりよかった。
白菜やニラとか安く買えたらしい。
やっぱり、ワンパンマンで忍者と言えば、これだよね。