終わりと始まり   作:空丘ルミィ

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バンドリの新イベのロリちさ可愛い…可愛くない?








4話:遭遇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月29日

 

今日は始業式の日に日菜さんに誘われた日菜さんが所属するアイドルバンドのメンバーと会う日だ。正直断ることもできたけど日菜さんの頼みを断るのって日菜さんの扱いに慣れた人じゃないと無理だから早く慣れないと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前9時30分:緋翠の部屋】

 

緋翠「ふわぁぁぁ…今日は日菜さんが所属するアイドルバンドのみんなと会う日かぁ…いったいどんな人たちなんだろう?でも芸能人だし会う事すら緊張するな…」

 

日菜「弟くーん!準備できてるー?」

 

緋翠「(はぁ…結局日菜さんが僕のことを弟くんって呼ぶのは変わらないんですね…)こっちは準備できてますよ。」

 

日菜「それじゃあさっそく行こ―!もうみんな待ってるって!」

 

緋翠「もう皆さん待ってるんですか?」

 

日菜「うん!早くいこーよ―!」

 

緋翠「はいはい、わかりましたから・・・いつまでも手を引っ張られるのは勘弁なので今日はせめて手を握らないでください」

 

日菜「えー?何で―?あたしはるんって来るのにー」

 

緋翠「日菜さんはるんって来るんでしょうけどいつも引っ張られる僕としてはいつ腕が持ってかれてもおかしくないくらいに痛いんですから少し自重してください…」

 

日菜「むー…」

 

緋翠「お願いします」

 

日菜「はーい・・・でも早く行こうよ!みんなに弟くんを紹介したいんだもーん!」

 

緋翠「わかりましたから早く行きましょうか。でも道のりを知らないので道案内をお願いします」

 

日菜「はーい!それじゃあレッツゴー!」

 

僕と日菜さんは朝ご飯を食べて集合場所に足を進めた。紗夜さんは用事があるとかで朝早くからいなかった。紗夜さんに用事か…そんなに大事な用事なんだろうか?僕には全く分からなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前10時:カフェ『circle』】

 

緋翠「ここが待ち合わせ場所ですか?えっと・・・ライブハウス?」

 

日菜「ライブハウスは中だから今日は外のカフェで待ち合わせだよ!麻弥ちゃんたちはー・・・」

 

麻弥「日菜さん!緋翠くん!こっちですよー!」

 

声がする方を向くと麻弥さんが手を振っていた。少し目をきかせてみたら麻弥さんの他に3人同席していた

 

日菜「ごめんね麻弥ちゃん!緋翠くんがなかなか起きなくて」

 

緋翠「僕は昨日出た宿題を片付けていたんですよ。でもすみません、待ち合わせの時間に遅れてしまって…」

 

??「いえ、私たちは気にしてないから大丈夫よ。さて、自己紹介をしましょうか、私は白鷺千聖よ。花咲川学園の3年生ね」

 

??「それでは次は私が参ります!私は若宮イヴと言います!花咲川学園の2年生です!」

 

??「最後は私だね!まん丸お山に彩るよ、丸山彩です!」

 

緋翠「丸山さんに白鷺さん、若宮さんですね。僕は氷川緋翠と言います。日菜さんの家に世話になっているので昔の苗字を捨ててこの名前になりました。」

 

千聖「緋翠くんね、よろしく」

 

緋翠「それで、ここにいる5人でアイドルバンドなんですか?」

 

彩「うん!『Pastel*Palettes』っていうアイドルバンドなんだよ!私はボーカル担当だよ!」

 

千聖「私はベース担当ね」

 

麻弥「ジブンはドラム担当です!ちなみにジブンは元はスタジオミュージシャンだったんですわけあってメンバーになりました」

 

イヴ「私はキーボード担当です!」

 

日菜「ちなみにあたしはギター担当だよ!ギュイーン!」

 

緋翠「なるほど…でも僕は音楽に関しての知識が全くないんですが・・・」

 

日菜「え?そうだったの?」

 

緋翠「日菜さんには教えましたよね?僕は絵に関しての知識以外全くないって」

 

千聖「あら、そうだったのね。ちなみにコンクールには出したことがあるのかしら?」

 

緋翠「コンクールには出しませんでしたね。絵を描いていたのはただ自分の描く絵を眺めるのが好きなだけだったので。ただ今となっては絵は一枚すら残ってませんが…」

 

麻弥「そうなんですか?ちなみに今絵を描く道具は持ってきてるんですか?」

 

緋翠「ええ、まあ…でもシャーペンとスケッチブックしかないですよ?」

 

彩「緋翠くんの描く絵かあ…私見てみたい!」

 

イヴ「私もヒスイさんの描く絵を見てみたいです!」

 

麻弥「ジブンも緋翠くんの描く絵を見てみたいですね。いつも機材のメンテナンスしかしてないので少しは違うものも見てみたいです」

 

日菜「あたしもあたしもー!緋翠くん描いてよー!」

 

緋翠「はぁ…こうみんなに頼まれては断るに断れないですね…それじゃあ書きますから皆さんはお茶してていただけませんか?」

 

千聖「あら、動いてていいの?絵っていうのはモデルが動くと書きづらいんじゃなかったかしら?」

 

緋翠「確かにそうですけど、僕が描いてた絵は日常をモデルにしたものが大半なので動いてもらって大丈夫ですよ。」

 

彩「でも私たちだけお茶してていいの?緋翠くんが食べれないんじゃ…」

 

緋翠「確かにそうですけど、後で頼むので大丈夫ですよ。それじゃあ僕は少し失礼しますね」

 

そう言って僕は他の席に移動してかばんに入れてたスケッチブックを、筆箱からはシャーペンを取り出した。

 

緋翠「うーん…あれをこうしてここをこうして・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パスパレside

 

彩「緋翠くん、すごい集中してるね…本当に私たちだけで普通にお茶してていいのかな…?」

 

千聖「緋翠くんがいいって言ってたから今は普通にお茶しましょうか。」

 

日菜「緋翠くん、どんなの描くんだろー?」

 

イヴ「とても気になります!ヒスイさんの描く絵、とても楽しみです!」

 

日菜「少し緋翠くんの描いている絵を覗いちゃっていいかな?」

 

麻弥「ダメですよ日菜さん。緋翠くんの絵をなんだかんだで一番楽しみにしてるのは日菜さんじゃないですか」

 

千聖「そうよ。それに楽しみにしてるのは私たちも一緒だから緋翠くんの邪魔をしてはいけないわ」

 

日菜「ちぇー・・・」

 

パスパレside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠side

 

緋翠「うーん…誰かを自分の描く絵に入れるなんて思わなかったけどあまり苦ではないかな・・・ここをこうしてここはこうで…うーん、ここはこんな感じで…あとあそこはこうすれば…よし、こんな感じでいいかな。皆の所に持っていこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「あ、緋翠くんが戻ってきたよ!」

 

緋翠「すみません、思ったより時間がかかっちゃいました」

 

千聖「もしかして、人を自分の絵にかくのは初めてだったかしら?」

 

緋翠「はい…僕が描いていたのは日常とはいっても猫が僕の膝の上でゆっくりしているところだったり子犬がじゃれあってるところとかでしたから。」

 

イヴ「そうだったんですね!ところで、絵はどのような感じになりましたか?」

 

緋翠「あ、はい。こんな感じですけど…」

 

そう言って僕が見せたのはパスパレのメンバーが楽しそうにお茶しているところを描いた絵だった。メンバー5人を入れるのはもちろん初めてなので1時間くらいかかってしまった。それにスケッチブックっていっても画材店に売ってあったのより少し小さいので全員を入れるとなると難易度が高かったため結構時間がかかってしまった

 

麻弥「これがジブン達ですか…?まさかこんなにうまく絵を描ける人がいたなんて…」

 

日菜「うん!るんって来たよ!」

 

千聖「これは日菜ちゃんに劣らない腕前じゃないかしら?」

 

彩「いいなぁ…私もいつかこんな風に絵を描いてみたいな・・・」

 

イヴ「これがジャパニーズティータイムの風景ですね!アッパレです!」

 

緋翠「最後のは褒められてるんですか・・・?」

 

千聖「ごめんなさいね。イヴちゃんはフィンランド人と日本人のハーフだから時々こんな風に喋るのよ」

 

緋翠「そうだったんですね。ところでこれどうしましょうか?この絵を捨てるのももったいないですし誰かいりますか?」

 

彩「わ、私この絵欲しい!」

 

千聖「私もほしいわね、この絵。花音たちに見せてあげたいし」

 

麻弥「ジブンも欲しいです!」

 

イヴ「私も欲しいです!額縁に入れて家宝にします!」

 

日菜「あたしもあたしもー!」

 

緋翠「皆ほしいんですね…でも一枚しかないので…ここはじゃんけんで決めたらどうでしょう?」

 

千聖「そうね、それなら決めやすいしそうしましょうか。」

 

パスパレメンバー「「「「「最初はグー、ジャンケーン…」」」」」

 

ポン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「あれ?あたしの一人勝ち!?わーい!」

 

彩「ひ、日菜ちゃんだけパーで私たちみんなグーだったんだ…逆にすごいなぁ…」

 

千聖「まさかこうなるなんて思ってなかったわ・・・日菜ちゃん、おめでとう」

 

イヴ「ヒナさん、おめでとうございます!ですが次は負けません!」

 

麻弥「あはは・・・これってある意味息が合ってるんでしょうか?」

 

緋翠「そうなのかもしれませんね…」

 

(テーレッテー)

 

緋翠「あれ?僕のケータイに着信?すみません、少し席を外しますね」

 

日菜「いってらっしゃーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「もしもし、緋翠です。」

 

つぐみ「あ、緋翠くん?日菜先輩は一緒じゃないの?」

 

緋翠「日菜さんですか?一緒ですけど…何かあったんですか?」

 

つぐみ「実は、こっちで捌ききれないほどの書類が溜まっちゃって…日菜先輩にこっちに来てもらえないか頼めないかな?」

 

緋翠「わかりました。日菜さんも連れてきますね。ついでに僕も手伝いに来ますよ」

 

つぐみ「そんな、悪いよ!緋翠くんは羽丘に入ってまだ1週間なのに…」

 

緋翠「いいんですよ。僕が手伝いたいから手伝うだけなので。それじゃあ切りますね」

 

つぐみ「あっ、緋翠k…」

 

(ツー、ツー、ツー・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「緋翠くん、誰からだったの?」

 

緋翠「羽沢さんからです。羽丘にいるみたいで、生徒会室で書類を片付けているらしいですが日菜さんに手伝ってほしいって言っていたので急遽来てほしいそうです。というわけで僕と日菜さんはこれで失礼しますね」

 

千聖「ええ。今度はゆっくりお茶しましょう。」

 

彩「こ、今度は緋翠くんの描いた絵、貰うからね!」

 

イヴ「それではまた会いましょう!」

 

麻弥「今日はありがとうございました!また学校で会いましょう!」

 

そう言って僕は日菜さんと羽丘学園に足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後2時25分:羽丘学園生徒会室】

 

緋翠「羽沢さん、お待たせしました。日菜さんが途中コンビニに寄ったりして道草を食っちゃいまして…」

 

つぐみ「ううん、大丈夫だよ。でも緋翠くん、本当に良かったの?」

 

緋翠「いえ、僕が手伝いたいから手伝うんですよ。それに生徒会の仕事がどんなのかのも気になっていましたし」

 

日菜「つぐちゃん、あとはあたし達に任せてつぐちゃんは帰っていいよー!」

 

つぐみ「そ、そんな悪いですよ!」

 

日菜「ううん、つぐちゃんは今の今まで頑張ってくれてたからこれは生徒会長からの労いだよ!」

 

つぐみ「でも…」

 

緋翠「羽沢さん、日菜さんは一度言い出したら聞かないので・・・ここは日菜さんの言うとおりにしたほうがいいですよ。何時からここにいたのかはわかりませんがあまり働きすぎると倒れちゃいますし」

 

つぐみ「う、うーん…わかったよ。でも緋翠くん達も無茶しちゃだめだからね?」

 

緋翠「はい、心配してくれてありがとうございます。」

 

僕がそう言うと羽沢さんは他の生徒会員と一緒に生徒会室を後にした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「それじゃあ片付けちゃおー!」

 

緋翠「はい、やってしまいましょうか。」

 

それから僕たちは生徒会室に会った書類を棚の中に入れたりして書類を片付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「日菜さん、あまり高いところに手を伸ばしすぎると倒れちゃいますよ」

 

日菜「大丈夫大丈夫!あたしはアイドルもやってるんだしバランス感覚はある方だから!」

 

緋翠「(…あれ?今なんだか怪しい音がしたような…何の音なんだ?もしかして・・・この踏み台からなのか?関節部分が錆びてる…!まずい、日菜さんは全く気がついてない!)日菜さん、早く降りてください!」

 

日菜「大丈夫大丈夫!これを棚に入れたら終わりだから!」

 

ガタッ!

 

緋翠「(まずい!脚立が倒れそうだ!)日菜さん!危ないです!」

 

日菜「え?(ガタッ)うわっ!」

 

緋翠「日菜さん!」

 

僕は日菜さんがバランスを崩したところを見逃さず日菜さんの下敷きになるように下に滑りこんだ…が僕自身も足を滑らせて床に仰向けに倒れる形になってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(う…ん…あれ?体が動かないけど目は開くな…え?日菜さんが僕の目の前に・・・それに何か唇に柔らかい感触が・・・)」

 

日菜「(うーん…あれ?あたし…そっか、緋翠くんがあたしを助けるためにあたしの下に滑り込んで・・・あ、目は開くみたい。え?緋翠くんの顔が目の前に・・・それにあたしの唇に何か柔らかい感触が・・・もしかしてこれって…)」

 

そう、僕は仰向けに倒れ、日菜さんは僕と向かい合うように倒れていた・・・のだが僕と日菜さんはキスをしていたのだ。日菜さんを助けるつもりがまさかこんなことになるなんて思いもよらなかった…

 

緋翠「す、すみません日菜さん!すぐにどきますから・・・」

 

日菜「ん…」

 

僕はそう言ったのだが、日菜さんはどくどころか自然と体を預けてきていた。

 

緋翠「ひ、日菜さん!?」

 

日菜「えへへー、あたしのファーストキス…緋翠くんにあげちゃったね。ハプニングだったけどあたしは嬉しかったよ!」

 

緋翠「あの…日菜さん、今日の仕事は終わったので早く帰りませんか?」

 

日菜「それもそっかー。それじゃあたしは先に行ってるね!」

 

日菜さんはそう言うと生徒会室から出ていった

 

緋翠「えっちょっと日菜さん…って行っちゃいましたね…僕も帰ろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘学園からの帰り道】

 

緋翠side

 

緋翠「(日菜さん、あれはいったい何だったんだろう…そ、それにハプニングだったとしても僕と日菜さんはキ、キスをして…それに、なんだか心の奥が締め付けられるような…なんなんだろう、この感じ…今度誰かに聞いてみよう…)」

 

緋翠sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜side

 

日菜「(えへへ・・・ハプニングだったけど緋翠くんとキスしちゃった♪でも嬉しかったなー☆るるるるらるんってきちゃった!それに・・・何なんだろう?緋翠くんのことを思うと心が締め付けられる感じがして…もしかしてあたし、緋翠くんのことが・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

アンケートへの回答、ありがとうございます。1日で11票も入るとは正直驚きました・・・1桁そこいらだと思っていたんです(本当です)

それではここまで読んでくれてありがとうございました




この作品にこれまでに書いた作品の主人公やオリキャラを登場させるべきか(〆切は12日まで)

  • どーんと入れちゃえ!
  • 主さんに任せるよー
  • うーん、ない方がいいかも

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