焔天理は勇者のなりそこないである   作:丑こく参り

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孤独の社

「万策尽きたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

静岡県の山中で怒りに任せて星屑を燃やしながら山道を進んでいく。

 

くそっ……もう少しくらい食糧を持ってこれば良かった……!そうすれば毒キノコを死ぬほど食いながら悶絶することなんて無かったのに……!

 

「けど、あと少しか……?」

 

俺は山道の頂上に登り、そこにある大きな神社にたどり着く。

 

このゴミから換算するとこの神社、前まで人がいたようだな……血の後から換算するに、もう既に全滅したようだけど。

 

「……ん?これは……。」

 

俺は石畳を見ながら少しだけ違和感を感じる。

 

この石畳……焦げている。いや、良く見ると柱や木の一部が焼け焦げている。ゴミの事や今の文明なら炎なんて方法は使わない。

 

となると

 

(いるのか、俺と同族が。)

 

炎を使えるのは俺だけ、そう思っていたがこの社にも炎の使い手がいるのか。

 

「……おじゃましまーす。」

 

本殿に入ると、中は凄惨な物だった。

 

人だった物が散乱し、腐敗し、腐った臭いが本殿の中に充満していた。

 

ここが壊滅してからそこまで日数がたっていなかったようだな。……もう少し早くこれれば、結果は違ったかもしれないな。

 

「ん……?」

 

巫女服を来た原型を留めた死体の手が掴んでいた物を見て顔をしかめる。

 

その死体の手には剣があった。

俺が持っている炎の剣とは違い、形が炎のような突起がある、変わった剣だ(いや、それを言えば形がない炎の剣も大概だが)。

 

ただの剣の筈なのだが……何故か気になってしまう。簡単に言えばス○ンド使いとスタ○ド使いが引かれ会うような、そんな感覚がする。要するに俺の勘は当たっていた。

 

「……荷物は多くなるけど、持っていくか。」

 

背中のバックの中に詰め込もうとした瞬間、剣は炎となり俺の体の中に吸収されてしまった。

 

えっ……?これて、まさか……。

 

(俺の炎の剣と同じ力だったのか……?)

 

いや、そうじゃない。

恐らく、さっき吸収したのは器だ。炎の剣と言う中身を入れるための器。それが一つになった事で炎の剣が本来の形に戻ったのだろう。

 

「やれやれ……何でこんな辺境の地でこんな新事実を知らなければならないのか……ん?」

 

うげ、周りにアホみたいに星屑どもがウジャウジャと……どこから沸いたんだ、こいつら。ゴキ……いや、闇の帝王Gか?どっちでもいいや。

 

まぁ、言えるのは……

 

「汚物は消毒じゃあ!」

 

何時ものように炎の剣を取り出した瞬間、炎のような剣も一緒に現れ、何時もよりも高い火力で星屑どもを焼き付くした。

 

おう、すっごい。

まぁ……貰っていくぜ、会うことも無かった同族。

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