佐竹義昭列伝   作:どんぐりヒッター

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水軍大将佐竹義昭

◇◇◇せれれってーせれれってーせれれーれー♪◇◇◇

 

 

 

 これはこれは、おやぁ?

お友達がいらしてるようですな。

ええ、我々はいつものようにお行儀よくしておりますので、お気遣いなく。

ただ、電源はそのままで、お願いいたします。

 

 

 

 壁の画面に現れたのは一面の海。

カジキマグロを(もり)で突っつく突きん棒漁のドキュメンタリー。

大海原で銛一つ。操舵主と二人掛かりで魚界最速のカジキマグロを一突きで捕らえる。

 

 

カジキマグロ。名前と違ってマグロとは別種の魚。

上あごが槍のように伸びて、サメをも一突きで倒すことがあると言う。

大型のものは体長4mにも達し、小型のものでも1mを超す。

 

 

中年兄弟と老人兄弟の豪華二本立て。

どちらも番組の途中から録画したようだが、何とも魅力的。

動きで魅せる中年兄弟。話と頭が光る老人兄弟。

 

 

 

『毎年さぁ、漁は今年で終わりにしよう。船も売って引退しよう。

もう歳だ。俺達70超えてるんだぜ。お互い家族のものにも言われてるし。

兄貴がそう言うんだけどさ、漁の季節の前になるとやっぱり行くって言うんだ。

兄貴が行くって言うんなら、俺も行くしかないだろ?

金にはならねーんだよ? 大した金には。油代くらいさ。

そんでも、カジキマグロと大自然での格闘。突きん棒の漁師はみんなコレ。

コレにいかれちまってるのさ』

 

 

「じい、じい。かっこいいのう」

「海の男にございますな」

「わしも船に乗ったことが有るぞ。景虎(けんしん)と一緒に京に上っての」

「え? そのような事がございましたかのう」

「う、うるさい。気分で話しておるのじゃ、チャチャを入れるでない!」

「は、はぁ」

「春日山の城から船旅での。船酔いするじゃろ?」

「若は体が弱いですからな」

「それとこれとは別じゃ。景虎のやつ、船酔いで苦しむわしを笑いおってな」

「あれまあ」

「景虎は言うんじゃ。義昭、船酔いと言うのは病気ではない」

「ふむ」

「船の揺れに酔っているだけだ。ならば別のものに酔ってしまえば良い」

「それは」

「飲め」

「いや、それはまずかろうと言うもの」

「奴に無理やり飲まされたんじゃが、

飲んで酒に酔ったら本当にどっちに酔っているのか分からなくなってしもうての」

「それは、やっては駄目なことではありますまいか?」

「そうじゃ、翌日はひどい目にあったわい。それでも船は海は良いものじゃった」

 

 

「若、若はまた17歳からですぞ。酒など飲んではいけないではありますまいか」

「気分じゃ、気分で話しておる。そちも何度も何度も歳を取っておろう?」

「それはそうですが」

「ちゃーんと二十歳になってからの話じゃ」

「では、これから景虎殿と京に向かうので?」

「その前にやつを滅ぼさねばならん」

「そんな理由で?」

「今度は船戦をやってみたいのぅ」

 

 

 

◇◇◇ふぉーらっぱっぱぱぱー♪◇◇◇

 

 

 

「お、また始めからじゃな。じい、聞いてまいれ」

 

 

 

 神様神様、また始めからにございますか?

ああ、水軍プレイを楽しみたいと。うちの義昭もそう申しておりました。

此度はどのようになさいますか?

 

 

ふむふむ、戦は水軍のみ。城攻めもしないと。

城の中には船で攻め込めませんからな。

敵将を捕らえて大名を切って空き城を作る。

その空き城に武将を送り込んで領地化ですか。

他は何をしても良いと?

あ、調略の内応や暗殺は禁止ですか。

だとすると、内陸部は湖でも無いと攻め込めませんな。

攻め込まれた城に船が仕える場所が無ければ退却をすると。

 

 

「これまた厳しい話ですが、歯ごたえが有りそうですな。

では、伝えてまいります。」

 

 

 

「若、若。聞いてまいりましたぞ」

「おお、どうであった」

「神様も水軍プレイをお望みとのことです」

「おお、分かっておるのう。さすが神じゃ」

「しかし、戦はこれこれこのように」

「ふむふむ、やってみよう」

「大丈夫にございますか? 色々厳しそうですが」

「じい、わしらの強みは何だ?」

「はて?」

「面倒くさくなったら途中で投げていい縛りなんじゃぞ!」

「はぁ?」

「じいはわかっとらんのう、適当なところで泣きを入れればそれで終わるのが強みじゃ!」

「だから一人で気楽な列伝になると」

「目指すは堺! 鉄船で大砲ドカンじゃ!」

 

 

 

◇◇◇せれれってーせれれってーせれれーれー♪◇◇◇

 

 

 

 周囲を見回し、まずは北の相馬攻め。

 

 

「若、堺を目指すのに何故北へ向かうのです?」

「相馬盛胤を捕まえてくるんじゃ、

ついでに葛西家の浜田のバカも捕まえられれば儲けものじゃな」

 

 

浜田広綱(はまだひろつな)、陸前高田の高田城城主。高田城は別名東館城とも呼ばれる。

主君葛西氏に逆らって気仙沼の宿敵と決戦を挑むも、主君に敵方を支援され敗北。

結果、主君から処分を受け、これを不服として反乱を起こした。

 

 

義昭がバカと言う通り、全体的に能力は低く評価されている。

最大値でも政治70、戦闘124、智謀88。

しかし、部隊適性は足軽C、騎馬E、鉄砲E、水軍Bと意外と良い。

 

 

通常のプレイでは飽きたころに、水軍適性でも教育で貰うかもしれない。

しかし、戦闘能力が低い上、佐竹家とは相性に微妙な差異がある。

意外と教育が成功しにくい、じれったい奴でもある。

教育期間だけ家宝をあげて、教育が終わったら家宝を取り上げ放逐。

いや、鉄船で大砲打っていれば水軍適性などボロボロ上がるのだ。

やはり必要無い事が多い。

出番は姫武将プレイの時くらいだろうか。

 

 

今度は水軍プレイ。

素早く捕らえて水軍適性を上げるのが良いだろう。

この浜田のバカの智謀を詳しく見て誰かと比較してはいけない。

 

 

 

 義昭は兵を集めて北の小高城に出陣。海上から北へ進む。

敵対する相馬、伊達、二本松、葛西、それぞれ何とか倒していった。

 

 

「いやー、二本松が逃げるのが難しかったわい」

「何度か仕切り直ししていましたな」

「最初に伊達か相馬が攻めてくるじゃろ? そして葛西が来て二本松が来るんじゃ」

「ふむふむ」

「二本松の連中は城二つに武将二人。田村を最後に残すと逃げるんじゃ」

「今回は陸に上がれませんからな」

「あの田村は本当に忌々しい!」

「相性も悪いですからな、我らとは」

 

 

とは言え、捕らえた浜田から義昭と相馬守胤は水軍適性を上げて行った。

大名と登用お断りをプチプチするのも忘れてはいない。

もちろん、空き城になった二本松と相馬の城も確保した。

この世界での教育は楽しい。

内政プレイなど、いつの間にか教育プレイになっていたりもするものだ。

義昭もニコニコ顔で水軍適性を上げて行った。

 

 

「じい、いきなりBじゃぞ、いきなり三人B!」

「こたびは三人で攻めるのですか?」

「陸に上がれないのだから、一人で戦線の維持など無理であろう」

「安全地帯も作りにくそうですな」

 

 

 

 無事に適性が上がった後は蘆名攻め。

蘆名家には流出持ちの蘆名盛氏が居る。

足軽部隊の現地調達ができる流出の特技は、水軍プレイに強い味方だ。

無事に倒してみんなで流出とついでに足軽適正も上げて行った。

 

 

しかし、ここで強敵が現れて行き詰る。

長尾家と領土を接したからではない。

伊達や小田、結城に那須、なんと大崎も強敵になってしまったのである。

適性が上がり、戦闘能力も上がって猪苗代湖や海岸沿いで待ち構えても近づいてこない。

伊達など300もの兵で出陣してきて、20の兵で待ち構える義昭に攻めてこないのである。

流石に10未満の兵で出陣すれば攻めてくるのだが、勝ち筋は無い。

SFCの天翔記の大名は厭戦的だ。

ならばPC版の天翔記をやれば良いではないか、そう思われる人も居よう。

だがしかし、クリックゲーなど手首肘肩にイライラが溜まりやっていられるものではない。

やはりSFC版が良いのだ。

 

 

戦を仕掛けるのを繰り返しているうちに、大宝寺家がほいほいやって来たのでプチっと出来た。

さらに、戸田家が大崎を倒して伊達の白石城を奪ったので、攻めかけると水軍決戦ができた。

補給線が繋がらない空き城には武将を送り込んで領地化できない。

何ともいじっかしい。

しかし、これで南部領への足掛かりができた。

 

 

しかし、そこそこの領土を持った大名を水上戦で皆捕らえて家をつぶしてしまえば。

その後のばふっと空き城が出来る爽快感は楽しい。

南部家を倒しながら最北の蠣崎も倒して、いよいよ奥州探題二歩手前。

しかし、立ちはだかるのは最上を吸収した伊達と小田結城同盟軍。

宇都宮と那須家も倒す見通しが立たない。

 

 

何度も何度もやり直した。しかし、小大名が厭戦気分で立ちはだかる。

どうする? ここが辞め時か?

それとも、敵が城に籠ってしまったら、城攻めはOKの提案を神にするべきなんだろうか。

 

 

堺への道はまだまだ遠い。

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