第45話 2024/04/26
──地球
マスター:オリジン
『おのれ
ティアマトを倒さんとする我を……邪魔するなど!!』
A2
「邪魔しに来たんじゃない。
私は、あなたを──」
マスター:オリジン
『殺しに来た! そうだろう?!
1000年前に、自分を拒み、裏切った相手を殺しに!』
A2
「ち、ちがっ」
マスター:オリジン
『ならば殺す!
ああ! そうしてやるとも!
ティアマトの前に、お前を!
お前を!!!!』
A2
「連続攻撃が来る! 防がないと!
ガーンデーヴァ! 煉獄弐:インドラカスタム!
しばしの盾となってくれ!」
マスター:オリジン
『その弓……A1の……自分の……。
昔、一緒だった時の……。
あああああ!!!!
忌々しい! お前の声、形、全てがなぁ!!
神なる水、波を受けろ! 沈め!』
A2
「(攻撃来た、防げ──え?)」
マスター:オリジン
『神となった我の一撃だ。
お前には防げ──なっ!?』
A2
「……、……、……。
(信じられないほど、攻撃が
マスター:オリジン
『戦艦を止めるほどの威力だぞ?!
なぜ落ちない!
さ、再度受けろ! 逆流を!!
真水、その全て司るアプスーの力を!』
A2
「(やっぱり、
相手の力が散っているようだ)」
マスター:オリジン
『ならば、これはどうだ!
『最後の剣』よ!
輝けねじれ! 奴の全てを微塵としろ!』
A2
「こちらも同じく、『最後の剣』を使う!
くっ、ぐっ!」
マスター:オリジン
『はー……はー……ははっ。
良かった、攻撃が通じた。
『最後の剣』を使えば、倒せそうだ……』
A2
「(同じ見た目の武装、力もほぼ互角か。
打ち合えたけど、違和感。
相手の剣、何かおかしい)」
ティアマト
『a……アプ、アプスー!!』
A2
「(しまった!
戦闘でティアマトが刺激され、こっちに来る!)
???
「させん! 『天の鎖』よ!!」
A2
「金色の鎖が、動きを抑えてくれた?
地球には誰もいないはず。
あなたはいったい……」
???
「ギルガメッシュ!
貴様と同じく、神と人、狭間に立つ者!
聞け! ティアマト神は
その間にお前は、為すべきことを為すが良い!
亡念と決着を!!」
A2
「あの本に載っていた王様と、同じ名前!
分かりました、ギルガメッシュさん!
お体小さいのに、お声は大きくて助かります!」
???
「貴様らの機体がでかすぎるのだ、たわけ!
まぁいい。
神と向き合うのであれば、100や200の大きさは必要となろう」
ティアマト
「Aaaaa──!!」
???(以下、ギ──)
「今しばらくは、御身を縛らせていただく。
おっと、世界であろうと我の名を略すことは許さん。
弁えろよ?」
……、以下ギルガメッシュ
A2
「(背中はギルガメッシュさんが、いいや、みんなが守ってくれている。
私をここまで導いてくれた、みんな。
土方さん、きょしんさん。
艦長、ジナコさん。
ドクターキルケー、オデュッセウスA012。
だから私は、前を見よう。
前……)」
マスター:オリジン
『ふぅぅ……ふぅぅ……』
A2
「(前を、かつての"私"を見る!)」
マスター:オリジン
『A1、貴様も手に入れたのだな、『最後の剣』を。
なぜお前は邪魔をする?
『世界を救うのは自分だ』とでも、言いたいのか?』
A2
「違う」
マスター:オリジン
『我から命を奪うだけに飽き足らず、救世主の役割も奪い、復讐したいのか?』
A2
「違う!
私、あなたを止めに来たんだ。
沢山の人が、あなたを心配している。
……A1の記憶を見たのです。
オデュッセウスや仲間達は、1000年前から、ずっと」
マスター:オリジン
『噓だ! かつての仲間は皆死んだ!
オフィリア! ベリル! ヴォーダイム!
死んだ、ただ死んだ!
そして生き残ったお前は、A1は裏切ったじゃないか!
我を殺し、自分だけ生き延びて……!
貴様ァ……!!』
A2
「私は、A1ではないのです。
A1は、死にました。もう、どこにもいない。
最後まで私を守り、私に新しい命を与えてくれた。
運命を、人生をくれた。
……この命は本来、あなたに与えられるはずだった」
マスター:オリジン
『何を、言って、いる?』
A2
「"私"は
あなたは、私が置き去りにしてしまった
マスター:オリジン
『訳の分からぬことばかり、言うなぁ!!
A1が、死んだなんて、噓だ。
だって最後に見た時は、逃げて、怪我もしてなくて……。
エー……ワン……。
……、……、……。
殺して、やる。滅ぼして、やる。
今まで消してきたゾルテトラのように!
これから消すティアマトのように!!
くらえ!』
A2
「目からビームを?!
ずるい! 私もビーム出したいなぁ!」
マスター:オリジン
『貴様がA1でないと言うのなら!
消えろ! 偽物! 化け物!』
A2
「(攻撃、激しい。
でもこれなら、『あの作戦』で上手く行く!)」
マスター:オリジン
『
A2
「どうしました?
まさか、私が避けなかったのが意外だとでも?」
マスター:オリジン
『攻撃を封じるため、わざと受けたのか!
う、なぜ、我と機体を抱きしめる?!』
A2
「エレナ! あなたが教えてくれた機能、使います!
──"融合治療"、開始!」
マスター:オリジン
『相手機体とアプスーが融合していく!
我、吸われ、くっ、やめろ……やめろぉぉぉ!!』
A2
「(相手の状態、気持ち、流れ込んで来ます。
アプスーの乗り手、角や鱗まで生え。
痛みに耐え、人のために戦おうとしていた。
1000年分の痛みと悲しみ、嘆きが伝わる。
涙をこぼし、唇を噛みながら。
……自分自身を、憎んでいた。
"私"は私が一番、許せなかったんだ。
みんなの期待を裏切った自分を。
……そっか。
ようやく分かりました。
"私"は、私に復讐したかったのですね)」
マスター:オリジン
『こんなことしたら、君まで巨神化症になってしまう!
A1! やめてよ! A1ってば!!』
A2
「(流れ込んでくる全てを、私は受け止める。
そして見つけ出す、『あの人』を!)
……、……、……マスター!!!!」
──???
カルデアのマスター
『聞こえた……A2の声が!』
第46話 2024/04/27
──???→アプスー機体、精神世界
カルデアのマスター(以下カルマス)
『デメテルさん、アフロディーテさん!』
アフロディーテ
「内側からチマチマ妨害するのも、これで終わり。
時が来たようね。
あなたをアプスーから解き放つ、その時が」
デメテル
「さよならですね、人の子よ」
カルマス
『二人も、自分と一緒に外へ……』
アフロディーテ
「手を広げすぎよ、マスター。
あなたは、あなたに出来ることだけやれば良いの」
カルマス
『……』
デメテル
「別れは寂しくはあれど、悲しくはありません。
人の子という『未来』を、先の時代へ送り出せるのですから」
アフロディーテ
「私達『古い神』の役目は、ここで終わり。
これからは人と神、両者が手を取り合い、未来を創っていくのよ。
出来る?」
カルマス
『……はい!』
デメテル
「涙を拭いて、マスター。
あなたを大切に想っている人と、再会が叶うのですよ?
うふふっ、私の指で掬ってあげましょうか」
カルマス
『大丈夫です、自分で出来ます!』
デメテル
「……良いものですね、子の笑顔というものは」
アフロディーテ
「行ってらっしゃい、後ろは振り返らずに」
デメテル
「お行きなさい、過去は忘れずに」
アフロディーテ
「ただ、前だけを見て──」
カルマス
『行ってきます! 神様!』
──アプスー機体、精神世界→地球
マスター:オリジン
『な、な、我の中から、誰かが。
肉体、裂けて、誰かが……!!』
A2
「感じる、私のマスターの存在を!
ここだ! 融合治療機能、解除!!」
カルデアのマスター(以下カルマス)
『ただいま! A2!』
A2
「お帰りなさい! 私のマスター!
さぁ、手を!」
カルマス
『うん!
君と、再び手を繋ぐ!
1000年前、誰かと誰かが始めたように!』
A2
「本当に、本当にお帰りなさい! マスター!
コックピットへどうぞ!
体、何とも……ありますね。
角も鱗も生えたままだ」
カルマス
『けど元気! だいじょぶ!
あっ! ちょっとコックピット狭いね!
二人いるから!』
マスター:オリジン
『ああ、ああああ!!
肉体、奪われ、た……。
再び精神だけの存在に、我、自分、なってしまった……。
亡念状態に……なぜだ……A1……』
カルマス
『アプスーのマスター。
1000年前に戦っていた人……』
マスター:オリジン
『舐めるなよ、敵対者め!
こちらには、機体と最後の剣がある!
まだ戦える!』
ギルガメッシュ
「諦めよ、アプスー。
その剣は、貴様には振るえぬ。
人を捨て、神となった貴様には」
マスター:オリジン
『うるさい!
自分は、世界を救うんだ……!
そのために、多くのものを殺した……。
みんなの力、命を貰った……。
期待を裏切りたくない! 二度と!
我が身、復讐の神なれば!
神の血にて願いを叶え、力をここに光らせよう!
最後の剣──その真名は!』
ギルガメッシュ
「……」
マスター:オリジン
『
ギルガメッシュ
「雑種! もう《分かったな》?
己が何をするべきか。
二度は言わんぞ!」
カルマス
『ギルガメッシュ王!?
なんでここに、この世界に!?』
A2
「いてて……受けた剣の傷が痛みます。
応急処置、よし完了。
この戦いの間は保つはず。
マスター? どうかしましたか?」
カルマス
『知ってる人がいる!』
A2
「自称ギルガメッシュさんです。
昔話にもあった」
カルマス
『不死になる方法を探し、旅をして』
A2
「成功した人です」
カルマス
『失敗した人だ』
A2
「おや?」
カルマス
『あれ?』
A2
「私が読んだ本には、こうありました。
ギルガメッシュ王は、不死の霊薬を手に入れた。
蛇に奪われる寸前、飲み、ジウスドゥラ
カルマス
「……あ、あー!! そういうこと!?』
ギルガメッシュ(横目で右を見る)
「……」
カルマス
『この世界は《そこ》から分岐したんだ!
特異点じゃなく帯、異聞帯に!』
ギルガメッシュ(横目で左を見る)
「……」
マスター:オリジン
『最後の剣よ! 前菜だ!
あの偽なる救世主を、喰らいつくせ!』
カルマス
『王様を問い詰めるのは後!
A2、いま持ってる剣の名前は』
A2
「相手と同じ、『最後の剣』!
カーマちゃんが、私の中から見つけてくれた。
名前は、まだ無いのです。
マスターに付けてもらおうと思って……」
カルマス
『この剣の形、色、力。
自分は知っている、確かに、最後の剣だ。
そして、始まりの剣でもある!』
ギルガメッシュ
「人と神、両翼、狭間に立つ者にのみ、『剣』は姿を見せる!
呼び、名づけるが良いさ!」
カルマス
『最後の剣──その真名は!
マスター:オリジン
『お前を殺すのに、己以外の力など要らぬ!
剣よ、行っけぇぇぇ!!!!』
カルマス
『行こう! A2! 一緒に!』
A2
「はい……はいっ! 私のマスター!
過去も今も、これから先も、共に!」
カルマス
『剣よ、行っけぇぇぇ!!!!』
マスター:オリジン
『互角、いや、我の方が上回る!
そうでなければ、運命のつり合いが取れん!
背負っているものの重さが違うんだ!
思い知れ、
カルマス
『う、うう!
えー……とぅー……!』
A2
「全力を出しているのに、わずかに及ばないだなんて!
考えろ、考えろ!
相手とこちらの違い、使える武器、戦法……!」
マスター:オリジン
『敗北の運命に磨り潰されろ!』
A2
「運命! ……そうか!
ガーンデーヴァ! 煉獄弐:インドラカスタム!
ごめん! 時間を稼いでくれ!」
マスター:オリジン
『我に向けて、武装を自爆させたか!
最後の最後に小賢しい!』
A2
「フェイトエンジン、運命を刻む輪よ!
回転数上がれ……上がれぇぇぇ!!
マスター!
初めて会った時の言葉、覚えていますか!?」
カルマス
『忘れるはずがない!
──神と人が、手を取り合うこと。
それこそが、戦闘代行巨神『アルジュナ』の真の力を呼び起こす条件!』
A2
「あなたと手を繋ぐ!
そして、希望の未来を創りだす!」
カルマス
『この世界が、自分の知る世界と地続きなら……!
アレが使える、使えなきゃおかしい!』
A2
「はっ!
マスターの手の甲に、文様が……」
カルマス
『繋がりの証! カルデアの"令呪"!
人の身にて明日を想い、力をここに宿らせよう!
いま、全ての令呪をもって《我が肉体》に命ず!
──希望、そして未来へ至る運命を! ここに!!』
A2
「フェイトエンジンの回転が、正にも負にも……!
過去と未来が繋がり、《今》が産まれている!!
行ける! これなら!」
カルマス
『
剣の名前は』
ギルガメッシュ
「……」
カルマス
『自分が知ってる格好いい単語! 全部盛りで行く!
──
マスター:オリジン
『過去に、負けるものかぁぁぁ!!!!』
カルデアのマスター&A2
『「運命に、至れぇぇぇ!!!!」』