自分なりに書いてみたくて書いた感じなのでお手柔らかにお願いします。
雲一つない真っ青な大空と、その手前に見える緑色の木の葉が生い茂る木々。
それが今、俺『
「……何処だ。此処?」
そう呟いて俺は、今まで横たわっていた自らの体を起こしてみる。
その後、軽く周囲を見渡してみるも、周囲にはただ森が広がっているだけだった。
「ええっと、とりあえず今思い出せる1番最後の記憶を思い出してみるか。ええっと……………あっ! そうだ、俺は死んだんだった」
確かその後……そうだ確か目を覚ますと…………
とある理由で死んだ俺が目を覚ますと、そこは見覚えの無い小川を流れる木製の渡し舟の上だった。
「此処は? 確か、俺は死んだ筈だよなぁ……」
そう独り言のつもりでポツリと口にした言葉。
しかし、その言葉に反応する様に
「ようやく目を覚ましおったか」
と突如背後から聞こえてきたその言葉に、思わず振り返ってみると、そこにはこの渡し舟を漕いでいるご老人が立っていた。
「ええっと、貴方は?」
「わしか? そうじゃなぁ、強いて言うとすれば、あの世への案内人って奴かのぉ」
「あの世への案内人ですか?」
こんな話、普通の人が聞けば、相手のご老人を唯の変人かなんかだと思うだけなんだが、現在の俺には確かに自分が死んだ時の記憶がある為か、不思議とこの言葉を素直に受け止めることができた。
「それじゃあ、俺は今、あの世へ向かっている途中って事なんですか?」
「まぁ、そうとも言えるし、違うとも言えるってところかのぉ」
「ええっと、話が見えないんですが……」
「嫌のぉ、わしも最初はそうしようかなぁーって思ってたのよ。しかしのぉ、君の人生を見てみると、それは少し可哀想だと思ってのぉ」
俺の人生を見て? それに可哀想って……
「なんせ、君の人生は、産まれて直ぐに両親に『なんだよ、男か』という理由だけでいらない子のような扱いを受けて、挙げ句の果てに言葉を喋られるようになるまでは、泣くたびにビンタに首締め、挙げ句の果てに水に顔を沈めるなんて事もされておった……」
あーそういえば、中学生の頃にお前は手のかかる奴で大変だったって、言いながらそんな事して泣き止ませたって言ってたっけ……
「その上、3歳になるかならないかというタイミングで生まれた妹さんの存在によって、その環境はさらに悪化。君の両親は3歳になった君に暴力を振りながら家事を覚えさせ、家事を覚えると、今度は毎日家で家事仕事。幼稚園なんかにも行かされず、毎日毎日自宅で家事仕事を奴隷のようにやらされる日々」
あー確かに、そんな時もあったなぁ……まぁ、でも料理なんかもやらされてたから、自分の分をこっそり作って食べる事で飢え死は避けられたんだよなぁ……
「ようやく小学生に通える年齢になると、渋々両親は君を小学校に通わせるが、友達と遊ぶ事が許されず、急いで家に帰って家事をやらされたり、両親の憂さ晴らしの暴力を受け続ける日々。おかげで君は学校で自然と孤立していっておったのぉ」
まぁ、高学年くらいになると、完全にボッチでしたよ。
「そんなこんなで、なんとか中学校に入学するも、生活は一切変わる事なく、知識をつけた君は教師にでも事情を説明すれば環境が変わるとわかっていながら、それをせずに過ごしておったのぉ。おかげでお金のかかる修学旅行や校外学習は全部参加せず、家で過ごす日々じゃった」
まぁ、一応親ですし……
あ、けど中学でできた友人に家の事情を愚痴ったりはしたよ。
「中学校を卒業すると、君の両親は喜んで君を働きに出しておったなぁ。その上、君は家では今までと一切変わらない量の仕事を押し付けられ、気がつけば君の平均睡眠時間は大体3時間くらいになっておったんじゃよ。気がついてたかね?」
「ええっと、一応?」
というか、そんな事気にした事もなかったな。
「そんな生活を5年近くしていたある日、お主の妹さんが重病にかかっでしまったのじゃ。妹さんを助けるには手術で妹さんの臓器を摘出し、そこに適合する臓器を新しく入れるという極めて難しい手術が必要じゃった。その手術は時間が経てば経つほど、成功する確率が低くなる為、早急に適合する臓器を見つけないといけなかったんじゃのぉ」
あー、そういえば、あの時の両親は物凄い顔してたなぁ。
「君の両親は最初自分達の臓器はどうかと検査したが、結果はダメじゃった。そこで今度は君の臓器はどうかと無理矢理検査させてみた。すると、結果は見事に適合すると判明。君の両親は迷わず君に臓器の提供を促しておったのぉ。とはいえ、君の体もかなり弱っていた事から、お医者様から、臓器を提供した場合、君の命の保証はできないと言われてたしのぉ」
まぁ、両親からすればそんなの関係なかったんだろうけど……
「それでも、君は臓器を提供すると、自分で言ったのぉ。それは君も妹さんの事を守りたかったからなんじゃろ。おかしな話じゃよなぁ。普通、ここまで対極に育てられれば対になったもう1人を恨んだりするのが当たり前じゃがのぉ」
まぁ、妹の事は大好きだったからなぁ。
「そうじゃのぉ、君ら兄妹は随分と仲の良い兄妹じゃった。両親は何度も君に関わらないように妹さんに言っておったが、妹はそれを無視して、君の家事仕事を手伝ったり、君と夜一緒に寝ようとしたり、おまけに君が修学旅行や校外学習に行ってないと知ると、自分も行かないと両親に駄々を捏ねたりと、本当に兄思いの出来た妹さんじゃったからのぉ」
本当にな。
普通なら、もうちょっと我儘に育ってもおかしく無いのにな。
「その後、手術が行われ、君の妹さんの命は救われたようじゃ。しかし、案の定君はそのまま息を引き取って、今ここにあるのじゃ」
改めて聞かせると、確かにあんまりな人生だな。
いや、性格に言えば酷い両親だったっていうのが正しいのか。
「そうじゃそうじゃ、その妹さんなんじゃがの、君のお葬式を両親がやらないと言ったらブチ切れして、両親をぶん殴りおったよ」
「へ、へぇーそうなんですかー」
そうゆう事聞くと、なんか嬉しいような、なんというか……少し複雑。
「それで話を戻すがのぉ。流石にこんな人生を終えた後に、あの世で来世が来るのを何百年と待つのは少し可哀想じゃと思っての。わしの上司に相談したところ、記憶を引き継いだまま、別の世界で生き返らせても良いと言われたんじゃよ」
「はぁ、という事はつまり?」
「そうじゃ、これから君が行く場所は、あの世ではなく、別の世界という事じゃ」
えらい長い話だったな。
というか、あの世にも上司とかっているんだ。
「そこで、別世界に連れて行く前に、いくつか注意点を話しておこうと思ってのぉ」
「はぁ……」
「まず、君がこれからどんな世界に行くかわわしにもわからんのじゃ。なんせそこはランダムじゃからのぉ」
ランダムなんだ。
「とはいえ、どんな危険な世界に生き返るかわからん以上、最低限のの力というのは必要になるじゃろ?」
いや、じゃろ? って言われても……
というか、どんな世界があるんだよ。
「そこでじゃ、お主の記憶にある漫画の中の一つに描かれている力をお主にプレゼントする事になったのじゃ」
俺の記憶にある漫画って、中学の時の友人かくれたあの漫画達か。
確か読んだ事ある作品は[ドラゴンボール]と[ハンターハンター]、後は[家庭教師ヒットマンREBORN]に[ナルト]、[とらぶる]だったかな?
「さて、心の準備は良いかの?」
「えっ、まぁ一応」
というか、ここまで流れで会話してたからなぁ……
「それじゃあのぉ。新しい人生を楽しんでくるが良い」
「えっ、あぁはい。ええっと、お世話になりました?」
「すぐに死ぬんじゃないぞー」
その言葉を最後に俺の意識はその場から消え去っていった。
それで、今見たことない場所にいるって事は、此処が別の世界って事か。
そういえばあのご老人、この世界で俺を生き返らせる時に適当な力を用意するって言ってたな。
って事は、身体に何か変化が……起こって無いな。
[ドラゴンボール][ハンターハンター][ナルト]の力なら、気とか念能力に後はチャクラだよなぁ。
って事は、この3つの作品じゃ無いって事か……
もしくは、修行とかしないといけないとかかな?
まぁ、だとすると今は確かめようが無いな。
とりあえず、今は違うって事にして、他の2作品の可能性を考えてみるか。
他の2作品だとすると[家庭教師ヒットマンREBORN]だと死ぬ気の炎だし、[とらぶる]だと……なんだろ、ラッキースケベが起こりやすくなってるとかか?
うーん……とりあえずわからないし、人のいる所にでも移動するか。
俺は立ち上がって移動しようとすると、ふとズボンの左右のポケットに何かが入っているのに気がつき、それぞれのポケットに手を突っ込んでみた。
すると右のポケットには、大空のボンゴレリング(枷は外れていない)と真っ白なボックス。そして左のポケットには、前の人生では持つことがなかったスマホが入っていた。
おお! これがスマホか。
前の人生じゃあ、お前にそんなもん要らん。って一言だけで結局持たせてもらえなかったんだよなぁ……まぁ、妹のを使わせて貰った事はあるんだけど。
ええっと、それとこのリングとボックスから察するに、俺に渡された力っていうのは『家庭教師ヒットマンREBORN』の力〔死ぬ気の炎〕って事か。
まぁ、とりあえずその事は後で考えるとして、とりあえずスマホで現在地でも調べてみるか。
そう考えた俺は一旦リングとボックスを右ポケットに戻してスマホの電源を入れた。
電源を入れて少しすると、画面がロック画面に飛ぶが、ロックがかかっていないのか上にスワイプするだけでホーム画面に行くことができた。
さてと、まずは地図アプリで……
そうして地図アプリを開こうとすると、突如非通知の電話がかかって来た。
俺は驚きはしたものの、とりあえずとその電話に出てみることにした。
「はい、どなたですか?」
『おおー、よかった無事に生き返ったんじゃな』
通話開始してすぐに帰ってきたこの声で、この電話の相手が誰なのか直ぐに理解した俺はそのまま
「もしかして、あの世への案内人さんか?」
通話を続けた。
『よかったよかった。実は君をその世界に送ってから上司に連絡したんじゃがの、その時に上司から、そういえば別世界へ送ると、偶にそのまま存在が消えちゃう人もいるから気をつけてね。って言われたもんじゃから焦った焦った』
おいおい上司さん!?
冗談じゃ無いぞ、全く。
『じゃが無事に生き返ったようでよかったわい。っと、そんなことより時間がないからのぉ。先に要件だけ伝えさせてもらうから黙って聞いてくれのぉ。
まず、お主のおる世界じゃが、そこは、[いんふぃにっとすとらとす]とか言う作品の世界みたいじゃ。
どうゆう世界なのかは、後でそのスマホで調べてくれのぉ』
へぇ、って事はこのスマホは、この世界の情報も調べられるって事か。
『次に君についてじゃが、まず君に関する情報例えば名前や誕生日、生まれた場所なんかは前の人生のままと考えて良いのじゃが、生まれた年と現在の年齢はこちらの都合で、変更してあるから後で計算してくれ。ちなみに、今の君の年齢は12歳で体も当時の状態に戻っとるらしいぞ』
まぁ確かに、さっきから目線が低くなった気はしてたけど、まさか本当に戻ってたとは……少し複雑な気分だ。
『それでじゃの、年齢を聞いて気がついたかもしれんが、君にはその町にある中学校に通ってもらう事になっておる。頑張って学業に専念するんじゃよ』
すいません、そんな事全然考えてませんでした。
『次に、この世界には君の家族は存在せん。しかし、国籍や戸籍なんかはしっかり存在しとるから安心せい』
つまり、この世界での俺は両親がなんらかの事故で他界した可哀想な子って事か。
『最後に、お金と家に関しては、こちらで用意しておるからそれを使うとええ。家の場所は地図アプリに設定してあるからそれを頼りにするんじゃよ』
つまりどちらにしても地図アプリは開かないといけなかったのか。
それにしてもそこまでして貰えるとは、本当にありがとうございます。
『あぁ、その他の細かい事は後でメールを送っておくから、家に着いたら読んでおくとええじゃろ。それじゃあ、新しい人生を楽しみなさい』
その言葉を最後に通話が切れたので、俺はそのままスマホを耳から離して、地図アプリを開いてみた。
地図アプリを開くと、案内人の言っていた通り自宅と記されたポイントが設定されていたので、俺はそれを頼りに山を降り始めた。
それにしても、[いんふぃにっとすとらとす]ってどんな世界なんだ?
話の中の漫画の種類は作者が友人から実際に貸して貰った作品です。
それと、今後の一話あたりの文字数は2〜4000字くらいでいきたいと考えています