先に言い訳をすると、体調を壊して寝込んでました。
すいません。
それではどうぞ。
布仏さん達と、部屋で話し合いをしたあの日から4日経った試合当日、俺と一夏、そして何故かいる篠ノ之さんの3人は第3アリーナの横にあるカタパルトで、試合が始まるまでの時間を過ごしていた。
ちなみに、俺と一夏は現在、国から支給されたISスーツを着用している。
「なぁ、箒」
「なんだ一夏?」
「俺、この1週間、剣道の稽古しかしてなかったような」
「仕方ないだろ。お前のISはまだ届いていないのだから」
「届いてないにしても、知識とか基本的な事とか色々あるだろ」
その一夏の言葉に篠ノ之さんは思わず目を逸らす。
「目を逸らすなよ」
そういえば、一夏はこの試合に向けた特訓を篠ノ之さんにしてもらうって言ってたな。
まぁ、そういう俺はこの5日間、ただ自分の技を鍛えてただけだったけど…………さてと、それじゃあそろそろイギリスの代表候補生様の機体でも見てみますか。
俺はさっきから口喧嘩をしている2人を他所にすでにアリーナで待機しているイギリスの代表候補生様の機体を確認する。
「あれが、あいつのISか」
実際に見てみると、やっぱり量産機とは違う感じだな。
イギリスの代表候補生様の機体にそんな感想を抱いていると、突如スピーカーから織斑先生が声をかけてきた。
『熊耳、織斑の機体が届くまでもう少しかかるという連絡が入った。よって、』
「俺とイギリスの代表候補生様との試合を先に行う。ですか?」
『察しが良いな。では直ぐに準備しろ』
「了解です。って訳で一夏先に行ってくるわ」
「おう、頑張れよ蒼」
「はいよ。それじゃあおいで《ラファール》」
そう言って自分のISを展開する。見た目は布仏さん頼んで色を黒に変えて貰った意外は特になんの変哲もない普通の《ラファール・リバイブ》だ。
ちなみに、黒にしたのは、REBORNのチョイス戦みたくスーツを着ているようにしたかったからだ。
まぁ、結果的には、そんな雰囲気は一切ない黒い《ラファール・リバイブ》なんだけどね。
そんな事を考えながら俺はカタパルトに乗ると、一夏の方をみながら、
「一夏、俺の戦いを見て参考にすると良い。お前の事だからセコいとか考えるかも知れないが、自分より実力が上の相手に本気で勝ちたいならそういう情報から戦略を立てるのは必須事項なんだ。今後の為にもよく覚えおきな」
と、軽くアドバイスをする。
すると、それを聞いた一夏が、わかった。と返事をした直後、カタパルトが動き出し、数秒後、俺はカタパルトを飛び出して、アリーナへ突入していた。
俺がアリーナへ入ると、数分前から待っていたイギリスの代表候補生様が
「あら、逃げずに来ましたのね。あら? 最初のお相手は織斑一夏だった筈では?」
「あー、あいつの機体が届くまで少し時間がかかるらしくてな。それで女性を待たせるは悪いと思って俺が先にやられにきたって訳だ」
「そうでしたの。ではまず、貴方へチャンスを差し上げますわ」
「結構です」
「ふぇ?」
俺の反応が、少し予想外だったのか、イギリスの代表候補生様は急に変な声を出して驚いた。
「あのな、ここにISを装着して立ってる以上、どんなチャンスを貰っても必ず戦う羽目になるんだ。だったら正面からぶつかって、綺麗に散った方が、まだ格好がつくってもんだろ」
「……んん、わかりましたわ。ではお望みどおり、華麗に散らせて差し上げますわ」
「へぇへぇ、よろしくお願いしますよ。イギリスの代表候補生様。いや、この言い方は失礼だな。……では改めて、胸をお借りしますよイギリス代表候補生セシリア・オルコット!!」
そう言ってすぐにセシリア・オルコットに向かって加速した俺に対して、セシリア・オルコットは落ち着いてライフルの標準を俺に合わせて引き金を引いた。
それに対し、俺は素早く全身を左にずらしてそのレーザーを回避する。
しかし、そんな事代表候補生なら読めて当たり前なのか、俺の回避先に向かってライフルを撃つ。
やっぱ、伊達に代表候補生を名乗って無いな。
そんな事を考えながらもそのレーザーを俺は下へ逃げる事で回避する。
俺はそのままセシリア・オルコットの足元へ向かって移動するも、今度はいつのまにか俺を囲むように配置された四機のビットによる射撃で再び下へ逃げる。
これが、ブルー・ティアーズのビット兵器、ブルー・ティアーズか。
……ややこしいな。
それにしても、このままじゃまずいな。
下へ逃げた俺を追うように、四機のビットはレーザーでの射撃を繰り返してくる。
それを俺はハイパーセンサーを頼りに回避するも、数発被弾しシールドエネルギーが削られる。
流石にこのままって、訳にはいかないよな。
だったらここは、力技でなんとかしてみるか。
俺は、未だに4機のビットが俺を追って来ている事を確認すると、その場で一時停止する。
勿論、その隙をセシリア・オルコットが逃す訳もなく、ビットで射撃を行なってくる。
俺はその攻撃を受けながらも、そのままアリーナの上を目掛けて加速を行った。
すると、セシリア・オルコットは俺を追っているビットからの射撃と自身のライフルによる射撃で攻撃してくる。
その攻撃を避けながら俺は
「よし、それで良い、そのまま上まで来い!」
そう言いながらも、今度は目の前に貼られているアリーナのシールドを足場にして、水泳のクイックターンの要領で今度は地面に向かって加速を開始する。
するとセシリア・オルコットは、加速する前に仕留めようと、急いでビットで俺にレーザーを放つが、そのレーザーは見事に俺が足場にしたアリーナのシールドに着弾する。
しかし、そんな事は一切気にせず、俺は地面に目掛けて加速を行う。
「な、逃がしませんわ!!」
そう言い放ったセシリア・オルコットは、再びビットで俺を追いかけながらレーザーを撃ってくる。
俺はそのレーザー達を、ハイパーセンサーを頼りに次々と避けていく。
すると、そのレーザーが地面に当たり、その場から次々砂煙が空中へ舞い上がってくる。
その光景を見て
「よし、いける!」
と、呟くと、俺はそのまま地面にぶつかるギリギリで、勢いを残したままで胴回し回転蹴りを地面に向かって行う。
すると、ISの力と加速の影響か、地面がえぐれ、そのまま大量の砂煙が空中に舞い上げる。
その後、俺はハイパーセンサーで急いでセシリア・オルコットの影をとらえると、そのままセシリア・オルコットの影に向かって加速を行う。
勿論、向こうも俺の影を狙っているだろう。
しかし、砂煙のおかげで、その狙いは……多少とはいえズレる!
「この砂煙じゃあ、しっかり狙えないだろ!!」
俺の予想通り、セシリア・オルコットから放たれたであろうレーザーは、俺から少しズレた所に飛んでいく。
俺はそのまま加速を行い、砂煙を抜ける。
すると、そこにはこちらを見て不敵な笑みを浮かべているセシリア・オルコットがいた。
「面白い作戦でしたわよ。ですが、ブルー・ティアーズは6機ありましてよ」
そう言って残り2機のビットからミサイルを撃ち出す。
やらかした!
その事に気づいた俺はすかさず上昇してそのミサイルをなんとか殴り落とす。
そうして俺が再びセシリア・オルコットの正面に移動すると、砂煙が晴れていき、アリーナの視界が元通りになっていった。
「ヤッベェな」
そう呟く俺を見て、何か思うところがあったのか、セシリア・オルコットはビットを自身の周囲に留めてから、
「貴方、どうゆうつもりですの!!」
と急に怒り出した。
「えっ、なにがですか?」
俺がセシリア・オルコットの反応に戸惑うと、セシリア・オルコットは
「貴方、先程から遠距離を主力としている私に向かって、接近しての攻撃を狙ってばかり、ましてや、《ラファール・リバイブ》に搭載されている武器を一切お使いにならないなんて、私を馬鹿にしていますの!!」
と、丁寧に説明をしてくださった。
ん? あぁそうゆうことか。
「あーそれは、誤解ですね。俺、単純にこの機体に搭載されている武器をどれも使えないんですよ。素人が使えもしない武器を使ってもマイナスにはなれどプラスになる事なんて滅多に無いでしょ。だったら、俺が使える武器はこの拳だけだと思って、懐に入ろうと努力してたんですけど……流石は代表候補生様そう易々と素人を自分の弱点に入れてくれませんね」
俺のこの言葉に、一瞬呆れ顔になったセシリア・オルコットは素早く表情を戻して
「それでは、このまま落としてしまってもよろしくて?」
と、俺にライフルとビットの標準を合わせてそう聞く。
さてさて、どうしたものかねぇ。
あの砂煙でセシリア・オルコットの、ビットとライフルの標準をずらした状態で、懐に入って一撃って算段だったんだけど……まさか、ビットが6機あったとは…………うーん、このままじゃ俺、落とされるな。
とはいえ、正直このまま落とされるって言うのは気分が良く無いし、一泡吹かせてやりたいけど……うーん…………あっ! そういえばREBORNで死ぬ気の炎のエネルギーを利用して動くモスカがいたなぁ。
あれって、ISでも出来ないかな?…………まぁ、やるだけやってみますか。
「………悪いけど、それは少しあれなんでな」
俺はそう言いながら試合開始前からずっと着けているリングに死ぬ気の炎を灯す。
すると、リングに炎を灯してすぐ、炎がISに注入されていく感覚や目の前に表示された異常事態発生の文字と共に、俺のISの全身にオレンジ色のラインが現れ始めた。
「変わりといっちゃなんでけど、俺の実験に付き合わせてやるよ」
その異常な光景に目の前のセシリア・オルコットを始め、周りで見ていた生徒達がざわつき始める。
「あ、貴方、一体何をしましたの!?」
「だから言ったろ実験だよ」
そう言い放つと、俺はセシリア・オルコット目掛けて突撃した。
すると、先程の速度の3倍いやそれ以上の速度で急接近した俺が、一瞬でセシリア・オルコットの懐まで入ってくると、セシリア・オルコットが驚きの声を上げるが、俺は咄嗟にそのままセシリア・オルコットの腹部に蹴りを入れた。
「んぐぅ!?」
そう吐き出すように聞こえる声と共にセシリア・オルコットはISごとアリーナのシールドに勢いよくぶつかる。
すると、その衝撃でアリーナに貼られていたシールドに亀裂が入る。
ここで、もう一発と俺がもう一度近づこうとすると、それと同時に超お怒りの織斑先生から
『熊耳!! オルコット!!今行っている試合は中止だ!! 2人ともそのまま一度カタパルトに戻れ!!!」
と、試合終了のホイッスルを頂いた。
俺はそれを聞くとリングから炎を放出するのをやめて、セシリア・オルコットさんの所へゆっくりと向かった。
「大丈夫ですか? セシリア・オルコットさん」
そう近づいた俺が手を差し出すと、セシリア・オルコットさんは俺から目を晒して
「えぇ、大丈夫ですわ。絶対防御が働いてますもの」
そう小声呟く。
これは、少しそっとしておいた方が良さそうだな。
「……そうですか。では先に戻らせて貰います」
俺はそう言い残して、鬼が待っているであろうカタパルトへ向かって飛んで行った。
急いで書いたので誤字脱字があるかも知れません。
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