しばらく投稿出来なかったら理由としましては、一身上の都合で急に忙しくなったからです。
とはいえ、現在も落ち着いている訳でも無いので、投稿ペースは落ちると思います。
また、久しぶりに書いた物なので、違和感があるかもしれません。
よろしければそう言ったところはご指摘して頂けると幸いです。
それではどうぞ
「さて、熊耳。私が言いたい事はわかっているか?」
カタパルトへ帰ってきた俺を待っていたのは訳がわからないといった顔の山田先生と篠ノ之さん。
そして口パクで、やったな。っと、俺が勝ったと勘違いしている一夏。
そして眉間に青筋が浮かび上がりそうなくらいの睨みを向けた織斑先生だった。
俺はそのままISを待機状態であるネックレスに戻すと、
「ええっと……すいませんでした」
とりあえずの土下座を行った。
それを見て、一夏は?を浮かべ、織斑先生は呆れ混じりの溜息を吐いて
「土下座は良い。それよりなにがあったのか説明しろ」
俺に状況を求めて来た。
それを聞いた俺はゆっくり立ち上がると、織斑先生に適当な言い訳を述べ始めた。
「ええっと、ですね…………」
困ったな、今一夏達の前で死ぬ気の炎について説明する訳にもいかないし、かと言って織斑先生に中途半端な言い訳が通用する訳も無いし……マジでどうしよう。
「あの、ISが暴走して……」
「ほーう、暴走か、それはおかしな話だな熊耳。確かに貴様のISは本来であれば有り得ない程、異常な状態になっていた。しかし、貴様はその状態になる前にオルコットに実験に付き合ってくれと、言っていたように聞こえたが」
ですよねー
まったく、誰だよそんなセリフを口にした奴!!
……さて、それはそうと、本当にどうしたものか…………うーん、やっぱり此処で嘘は通じそうにないし、かと言って死ぬ気の炎の事は此処では言えない。
だったら此処は、場所を変えてもらうよう提案しよう。
「わかりました。それでは正直にお話します。しかし、それを此処でお話する訳にはいかない事情があります。よって、ふさわしい場所を用意してはいただけませんか?」
「その事情というのは、どういったものだ?」
「……これ以上、その事をこの場で説明すると、俺の全世界で自由が完全に失われる可能性があるんです」
あのISの感じからするとおそらくそれくらいの影響力はあるだろう……多分
「……わかった。それでは、後ほど別に席を設けよう。それで構わんな」
「はい、あっ、ですが話を聞く人は、織斑先生と山田先生以外の方を連れて来ても構いませんが、なるべく口の固い人にして下さいよ」
「そんな事、お前に言わらなくてもわかっている」
織斑先生は俺にそう言うと、今度は一夏に
「織斑、お前の試合は3分後に開始する。それまでに準備をしておけ」
と言い残して出て行き、それに気づいた山田先生も慌てて織斑先生の後を追いかけて行った。
さてと、どうするか……死ぬ気の炎についていっそ世界中に話してしまうか?
嫌々、そんな事になったら死ぬ気の炎を灯すことのできるリングを求めて各国が取り合いを始める可能性が出てくる。
ましてや、ボンゴレリングの事が公になればそのリングを唯一使える俺が世界から狙われる可能性も出てくるし……
とはいえ、織斑先生達に話しても、そこから情報が漏れないと言い切れる訳でもないし……いっその事今回の事は運良く俺がISの暴走に成功したっていう事にするのも……嫌、これはないな。
でもなー、先生達に話した結果、事態が余計に悪化する可能性も……
そんなこんなで俺が頭を抱えて悩んでいると、
「大丈夫だって、蒼」
いつの間にか専用機『白式』を纏っている一夏が、満面の笑みで言葉を続ける。
「俺、何があったのかよくわからねぇけど、千冬姉なら、お前に酷い事はしないって。だから、今はお前のやりたいようにやれば良いんじゃねぇか」
そう言ってくれるのは嬉しいけど、その一言で状況が変わるわけもないんだよなぁ。
とは言え、こいつなりに慰めくれてるんだろうし、お礼は言っておくか。
「一夏…………取り敢えず、慰めてくれてありがとうとは言っておくよ」
「おう、それじゃあ俺時間だから行ってくるな」
「頑張ってこい。それと、篠ノ之さんにもなんか言ってやれ」
俺がそう提案すると、一夏は、そうだな。と呟いてから篠ノ之に向かって、
「箒、行ってくる!」
と力強い宣言をすると、篠ノ之さんも一夏に向かって
「勝ってこい!」
と力強く応援の言葉をかける。
それを聞いた一夏は軽く頷くと、そのままカタパルトからアリーナへ飛び出して行った。
さてと、本当にこれからどうしよう…………
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1時間後
まず最初に、一夏達の試合の結果について触れておこう。
試合の結果は、一夏の負け、しかも自滅というなんともしまらない結果だ。
えっ? 試合の様子を教えてくれ?
それは無理ですわ。
なんでって、だって俺もその試合見てないもん。
正確に言えば、試合開始してすぐに更衣室で制服に着替えてカタパルトに戻ってみたら試合終わってたんですよ。
えっ? だったらなんで一夏の自滅を知ってるのかって?
それは、俺が戻ってきたのとほぼ同時にカタパルトに戻って来た一夏と織斑先生、山田先生に篠ノ之さん達の会話を聞いたからです。
そして、現在。
俺はイギリス代表候補生、セシリア・オルコットに会う為に再び更衣室の前に来ている。
何故こうなったのか、それは俺が今後の事を考えていく上で代表候補生の意見を聞いた方が良いんじゃない? という結論に至ったからである。
ちなみにその肝心のセシリア・オルコットは現在シャワー室でシャワーを浴びているらしく、着替え終わったら更衣室の中に入れてもらえるらしいのでそれまで待機しているのだ。
取り敢えず、セシリア・オルコットは俺の『実験』って言葉を聞いてるんだ。
だったら試合中に俺が任意でISをあの状態にしたって事はバレてると考えてでもいいだろう。
だったら、その状態に任意でなる事ができると知った場合の各国の動きと、俺の扱いくらいなら聞き出せるだろう。
そう話す内容ををまとめていると、更衣室の扉が開き、そこから髪に多少の水滴をつけた制服姿のセシリア・オルコットが姿を現した。
「お待たせしましたわ。中へどうぞ」
「それじゃあ、失礼します」
そう言って俺がセシリア・オルコットの後を追って更衣室に入ると、セシリア・オルコットが急に振り返り頭を下げだした。
その行動に驚いた俺は、思わず
「えっ、何々!?」
と軽く取り乱す。
するとセシリア・オルコットは頭を下げたままで
「先日、貴方に失礼な事を言ってしまった事への謝罪です」
と話を続けた。
「貴方は、先日私の至らないところを指摘してくださいましたが、あの時の私は、家庭の事情から、男性に対して失礼な感情を抱いていました。よって、男性である貴方に自分の至らない所を指摘された事に腹を立てあのような態度をしてしまいました。しかし、今日の試合でそうでない男性もいると言う事を知り、貴方達に謝罪をしなければと思っていたのです。本当に申し訳ありません」
「ええっと……取り敢えず頭を上げてください。俺もそこまで気にしてないので」
俺がそういうと、セシリア・オルコットは、ありがとうございます。とお礼を言って頭を上げ、続けて、
「それで、私に用というのは、一体なんですの?」
と今回の話に話題を切り替えてくれた。
「あー、実はセシリア・オルコットさんに聴きたいことが」
「セシリアで構いませんわ」
「……了解です。それじゃあ、俺の事も蒼って呼んでください」
「わかりましたわ、蒼さん。それで聴きたい事というのは一体なんですの?」
「はい、例えば、俺とセシリアの試合の時に俺のISが変化というか、パワーアップというか、そうゆう現象が起こったじゃないですか」
俺がここまで話すと、セシリアが首を傾げて
「ええ、でもあれは貴方が何かしたのでは? 私に実験につきあってくれと言っていましたし」
と聞いて来た。
俺はその内容に賛同しながらも、そのままその事に関する疑問をぶつける。
「そうなんです。そこで俺が聴きたいのはあの状態に任意でなる事ができるって事を発表した時の各国の反応と俺の扱いについてセシリアの予想でいいので、教えてもらえませんか?」
すると、セシリアは、顎に人差し指を当てて、少し思考を巡らせると、顎から指を外して口を開きだした。
「……そうですわね…………。あの状態になった時の貴方のISの正確な状態にもよると思いますが、私が受けた印象では、高確率で貴方からあの状態のなり方について聞き出そうとすると思いますわ。その時の貴方の扱いについてですが……おそらく、各国の奪い合いになると思いますわね」
「……でしたら、その情報を俺が全世界に教えた場合はどうなると思いますか?」
「……可能性がありすぎて、予想がつきませんわ。ですが、少なくとも、その場合であれば各国での奪い合いの可能性は大きく減ると思いますわ」
成る程、大方予想通りだな。
となると、時間がいるな……しかし学園側が無償で時間をくれる保証は無いからなぁ……となると、やっぱり
「そうですか…………ありがとうセシリア。おかげで、今後の事についての考えが少しだけだけどまとまってきたよ」
「お役に立てて良かったですわ」
「それじゃあ俺はこのまま部屋に戻るけど、セシリアはどうする?」
「私は少しここで休んでから部屋に戻るつもりなので」
「そう、それじゃあね。あっ、その前にもう一つだけ聞いて良い?」
「なんですの?」
「一夏の事どう思う?」
俺がそう聞くと、セシリアは急に頬を赤らめて
「い、一夏さんですか。そ、その強くて勇ましくて、カッコ良くて………」
と答え出したので、俺はそれを聞いて直ぐに
「ああ、そうゆう意味じゃなくて、ISの操作技術についてのつもりで聞いてんだけど……」
と勘違いを正すと、セシリアは余計に顔を赤らめて
「い、今の話は、その、あの…………」
と言い訳を言い出したので、俺は苦笑しながら
「大丈夫、一夏には言わないから。それで一夏のISの操作技術についてなんだけど」
と無理矢理話題を切り替えた。
「そ、そうですわね。はっきり言えばまだまだ未熟ですが、弱くは無いと思いますわ」
「それじゃあ、俺と比べたらどっちが強いと思う? 勿論、例の状態はないって条件でだけど……」
「…………おそらくですが、一夏さんの方が有利だと思いますわ。蒼さんも一夏さんも近接戦闘タイプのようですが、そうなると武装を扱える一夏さんの方が有利になりますから」
つまり、はっきりとは言えないけど、戦闘スタイルを比べたら一夏の方が有利に働くって感じか。
「ありがとう。それじゃあお先に」
そう言い残して、俺は更衣室を後にした。