隻腕の師匠と捨て子の弟子   作:銀髪っ娘にTS転生したいおじさん

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(いやー、内容薄くて)きついっす(素)
1話につきクエ1個とかやってるとバカみたいなことになりかねないっすねこれ。なので適当に重要そうなクエストを見積もって書いていきます。なんか要望あればどぞ


3話 武具の調達と省略されたハンター手続き

レオンがハンターになる事を認めた翌日、彼らはバルバレを一通り見た後、武具屋に来ていた。

 

「いいかい、知ってるとは思うがここが工房だ。作りたいものがあれば、ここに素材と金を持っていくのさ。作りたいものについては職人さんも詳しいから、わからないことがあれば聞いてみるのも手だ。もしかしたら意外と有益な情報が得られるかもしれないよ?」

 

リーフはそう説明を締めくくり、レオンに向き直る。

 

「さて、これであらかた見るべきところは見たかな。では早速武具の生産…と言いたいが、君が何の武器を使いたいかまだ聞いてなかったね。何を使いたいんだいって…おーい?聞いてるかい?」

 

「ほわぁ…あ!す、すいません師匠!ここでハンターの武器や防具が作られていると思うとうっかり魅入られてしまって…」

 

ハッとするレオン。ついつい工房に見とれてしまっていたようだ。お陰で説明が半分しか聴けてない。

 

「まったく…興奮するのはわかるが説明を聞き終えてからにしたまえ。まあ何回か足を運んでいるから大丈夫だとは思うけどね」

 

レオンにとって、実際に奥まで入ってじっくりと見るのは初めてだ。興奮してしまうのも仕方がない。

 

「さて…話を戻しすが、君は何が使いたいんだい?ここで選ぶ武器が基本はメインとなる。もちろん変えることもできるからそんなに気負う必要はないけどね」

 

そう言われてレオンは悩み始める。

片手剣か、双剣もいい。遠距離武器も魅力的ではあるな…とブツブツ考えている。

するとそこに、奥から一際大きな人影が出てきた。

 

「む…リーフと…そのガキか…久しぶだな…」

 

現れたのは加工担当その人である。2mはあろうかという巨体に加工屋特有のやけど傷、さらにあまり喋らない無口さが混ざり合ってかなりの威圧感を放ってる…が、本人は別に堅苦しい人物ではなく穏やかな性格である。某キャラバンの団長曰く「8年に1度しか怒らない」らしい。逆に何をしたら起こるのだろうか。

 

「お前がわざわざ生産しに来るとは珍しい…いや、そこのガキ用か?」

 

「やあゲール、久しぶりだ。相変わらず精が出るね。そしてその通りさ、彼の武器と装備を作りきたのさ」

 

「そうか…ここには完成品も多少はあるからな。実際に手にとってみるといい…」

 

そう言いながら茶を淹れるゲール。それが妙に手慣れており、レオンは巨体で強面の男が器用に手を動かす風景が少しシュールに思えた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、そろそろいい時間になるわけだが決まったかい?」

 

あれから2時間弱、そろそろ決めてもいい頃合いだ。

 

「はい。あの後、加工屋さんともお話しをして決定しました」

 

「あれ?ゲールと話したいのかい?いつの間に…」

 

「ええ、各武器の特性やおススメ武器を聞いていました」

 

「へぇ、何をおススメされたんだい?」

 

自分の身内が武器をおススメされた、そんなの気にならないわけがない。

 

「『お前は…体があまり大きくない。これから成長することを加味しても…平均よりは小さ目だろう。だから…まずは小型武器を使うのがいいだろう。そして初心者であることを考慮して…俺は片手剣を推める…』とおっしゃっていました」

 

なるほど無難なチョイスだ。片手剣は使いやすく、初心者にはとりあえずこれ!と言えるくらいには扱いが楽である。そのうえ、汎用性が高く上級者にも広く愛されている。

 

「いい選択だ。さすがは加工職人だな。じゃあ君は片手剣を使うわけだ」

 

だが返答は意外なものだった。

 

「いえ、僕は太刀を使います」

 

今のやりとりでなぜ太刀が出てくるのだろう?片手剣は肌に合わないので双剣にします、ならまだ筋が通るのだが…

 

「んんん?いや君、片手剣を勧められたんだろう?なぜ急に太刀が?」

 

「いやー僕も最初は片手剣にしようと思ったんですよ。でも…」

 

「でも?」

 

「たまに見た、師匠が武器を振るう姿が頭に浮かんできて…かっこよかったです…」

 

「そうかい…君、理論的に考えているように見えて実は割とその場のノリで物事を決めてるよね…」

 

「決まったようだな…」

 

するとタイミングよくゲールが出てきた。おそらく依頼されてた分の仕事を終えたのだろう。

 

「太刀なら既に完成品があるからそれを持っていくといい。防具は…レザー装備でいいな?」

 

「それで頼むよ。全く…かっこいいからなど…初めは実用性を重視するべきなのに…」

 

やれやれと首を振るリーフ。しかし…

 

「その割には…嬉しそうだな…お前のガキが同じ武器を使う事を喜んでいるのが丸わかりだ…」

 

「え?うそ顔に出てた?」

 

バレていたようだ。どうも最近はよく感情が出てしまうようだ…悪いことではないのだが…

 

「うむ……ほれ、鉄刀とレザー一式だ…金はいらん…初回サービスという奴だ…」

 

「いや、そういうわけには…」

 

さすがにそこまでは…と断ろうと顔を見る。だが決して譲らないと言わんばかりの加工屋に、リーフは即折れた。

 

「わかったよ。お人好しだねぇ…」

 

「ふん、お前に言われたくない…とにかく、お前のガキが立派なハンターとして大成する事を願う…」

 

「ふふ、君も息災でな」

 

互いに笑ったあと、軽く挨拶を交わして工房を出る。レオンに装備を渡し、ついでに無料だった事を伝えると彼は加工屋にものすごい勢いでお礼を言っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「よしレオン、クエストに行ってこい。さあ行け、いざ行け、さっさと行け」

 

「ちょ!?いきなりじゃないっすか!?」

 

翌日、ハンターになるために武具を揃えたまではいいがそのあとどうするかを聞こうとしたレオンだったが、こちらが話しかける直前にいきなり投げ出された。

 

「つかハンターになるにしても、もっとこう、手続きとかあるんじゃないんですか!?」

 

「大丈夫だ、私の名前を出せば向こうで全部やってくれる。…多分」

 

「どういう事!?」

 

まさかのコネである。実はこの師匠、昔は何か良くないことに手を出していたのでは…?そんな疑問が浮かぶが…

 

「何を想像して勝手に青くなってるのかは知らないけど、小さい頃から私とよく外に出ていたことはギルドマスターも知ってのさ。君が多少は外の世界を知っていることと、私が採集と最低限の討伐クエストしかしない3流とはいえハンターであること。これを考えればわざわざめんどくさい説明や最初の調合クエストなんかはパスできるだろうさ」

 

よかった。闇ルートから怪しいキノコを乾燥させてハイになる粉を売ってるわけじゃなかったようだ。

 

「君は私をなんだと思ってるんだね!?というか例えが妙に生々しいぞ!」

 

朝からやいのやいの言い合っている風景は、周りの人から(生)暖かい目線で見られていた。

 

ーー今日もバルバレは平和であるーー

 

 

「はい、これでハンター手続きは終了です。本来はここから調合や簡単な薬草、キノコ、生肉の納品から始めて貰うつもりでしたが…レオンさんはリーフさんのお弟子さんということなので、ギルドマスターから特別に飛ばしてもいいとの事です」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まじかよ…本当に最初のクエストを飛ばせた…そんなのアリなのか?もしかして、師匠って昔は結構名前の通った凄腕だったりしたのかな?」

 

だがその割には自信を3流と言ったりして常に低く見ている。何か過去にあったのだろうか?

 

「んー、まあ考えても仕方ないかなー昔がどうだろうと今は今なんだし」

 

いくつか予想がつくが、所詮はどれも想像に過ぎない。栓無き事を考えているより、昼に受諾する初めてのクエストの準備をしている方がいいだろう。

いくらか飛ばした先に待っていた、実質始めてのクエストは「ジャギィとジャギィノスの討伐」であった。

 

「昼くらいに受けます、っていた時は後ろにいたギルドマスターが心配そうな顔してたなぁ…でも師匠に拾われたのってもっと小さい時だからなんも覚えてないんだよね。まあトラウマとかはないからラッキーかな」

 

兎にも角にもこれが自分の初クエだ。一旦帰って師からアドバイスなり心構えなりを聞いておこう。

 

「朝みたいに投げ出されないよね…?」

 

どうにも不安になるレオンであったがさすがにそんな事はもうないだろうと言い聞かせつつ家に入る。

 

「ただいまですー。いやー本当に師匠言ったとお…り…」

 

でしたね、と言おうとしてそこで言葉が途切れる。しかしそらも仕方ないだろう、何故ならそこには…

 

「ち、違うんだ!これは決して怪しいものではなく…ああ!待ってくれ扉を閉めないでくれ!」

 

ビーカーと試験管が転がる部屋の中で、にやけながら黄色い粉と戯れるリーフの姿があったのだ。

一瞬の硬直の後、先に動き出したのはリーフであった。彼女は普段の薄い表情からは想像もできない必死さで弁明を図る。だが…

 

「現行犯だぁぁぁぁぁぁぁ!?何が怪しくないですか!憲兵!憲兵さん!この人クスリやってますよ!」

 

なにが悪かったのだろう。いや、なにも悪くない。強いて言うなら…タイミングが悪かっただけなのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「全く君の早とちりのおかげで大変なことになった!というか!これからは私の部屋に来るときにはノックをしてくれたまえ!」

 

ぷんすこと怒るリーフだが、普段怒ることがないので全く威厳がない。それどころか、むしろ微笑ましい。

 

「す、すいません…でも一応ノックしたんですよ?それに、今朝あんな話をした後にあんなにやけ顔で粉を弄ってたらそりゃ勘違いしますよ…」

 

結局、あれは捕獲用麻酔薬の材料であるマヒダケを乾燥させた粉末だったのだ。あの後ちょっとした騒ぎになったのはいうまでもない。

 

「そ、そうだったのか…というか君、今にやけ顔って…?」

 

「そりゃあもう、この目の裏にバッチリと焼き付けてます。ええ。この件は師匠の滅多に見れないだらしない顔が見れた事で帳消しです」

 

哀れリーフ、がっつり見られていたようだ。

 

「な、なあ、今度好きなだけ飲み食いしていいかr「いやです」そんなぁ…」

 

そんな淡い期待と願いは取りつく島もなくきっぱり断られた。




おま○け
リーフ「ねぇ、そのお前のガキって表現やめてくれないかい?私が子供を持っているみたいじゃないか」

加工屋「どう見ても親子なんだが…いや…見た目なら姉貴と弟もいけるか…」

リーフ「ならせめてそっちにしてくれ…しかし親子もアレだがマーガレットさんからは『お似合いねぇ』なんて言われたんだ。冗談はよしてくれ。レオンも顔をうつ向けて嫌がってたし」ヤレヤレ

加工屋「(レオン…)そうだな…」ハァ

モガ村、森について

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