ジャミトフに転生してしまったので、予定を変えてみる【完】 作:ノイラーテム
●欺瞞工作
月へのコロニー落としはフェイクであった。
レーザーで推進剤に着火され、その軌道を地球へと向ける。
これを追撃し、自らを陥れたデラーズに殺意を抱くバスクであったが……。
周囲の艦が次々に加速を緩め、惰性航行を始めたことに怒り狂った。
「どうした! なぜ停止する! 私は停船や集結命令など出しておらんぞ!」
「燃料切れです。これ以上の加速はデラーズが現れた時に反転もできません」
バスクは思わず唖然とした。
自らの進退は、この一戦に掛かっているのだ。マスドライバーは取り返して面目は保ったが、本命が地球へのコロニー落としだとしたら必ず防がねばならない。
月ならどうでも良かったが、もし地球に落下したら後がない。
それなのに、どいつもこいつも自分の足を引っ張るのか! それともこれも、ジャミトフの仕業なのか!?
「基地を取り返した時に補給を受けただろう! なんでここに足が止まる!」
「この艦隊は打撃編成です。戦闘力に優れますが、長期戦には向いておりません」
通常、四セットで構成される分艦隊が六セットで構成される。
更に戦艦を多く含み、コロンブスも補給艦ではなく空母仕様の物が主体なのだ。
例え分艦隊が一セット足り無かったとしても、烏合の衆であるデラーズに負ける気はなかった。
だが、ここに来てこの編成の長所が短所に逆転するとは!!
「どうなさいますか? 今ならば通信が……」
「両舷全速で飛ばせ! 忘れたのか? 本艦は疑似三胴艦だ。最大加速後に両舷の二艦を切り離せば十分に間に合う!」
参謀たちは思わず開いた口が塞がらなかった。
ハキューリズ級大戦艦ならば確かにそのようなことができる。
だが、たった一隻の戦艦で何ができるというのか?
「お待ちください。我が艦だけではコロニーを打ち砕くのは無理です」
「何を言っておるか。デラーズであればダカールに落とす為、最終調整を行うだろう。コロニーは機動艦隊にでも任せて、のこのこと出てきた奴を討つ!」
バスクは愚かではない、むしろ頭のキレは冴えている方だ。
ゆえにこの場で可能な最大限の利益を見つけ出した。
敵の首魁を倒すために転身、そのために危険を顧みずに精鋭だけで向かうのだ。
その作戦あらばこそ、最大の功績であるコロニー落下阻止は他の艦隊に譲る……という言い訳を見つけたのである。
「残った燃料は足の速い艦に集中させろ。随伴艦がおればグワデンを落とすのも容易い!」
「……」
もしデラーズがこちらに向かったらどうする気なのだろう?
そう言い返したいが、時間が何より重要なこの状況で動けない艦を潰す必要もあるまい。ゆえに参謀たちは反論もできず、バスクの命令に従うほかはなかった。
動きを止めたバスクたちとは違い、一足早く補給を始めた艦隊がある。
デラーズ艦隊ではなく……最初にコロニーを奪取したはずのシーマ艦隊だ。
「ゲルググのパーツはありがたいけどね。あんたのところは大丈夫なのかい?」
「アナハイム製の試作パーツもあるから、どこまで信用するかは自分でなさいな」
二隻のザンジバルが横付けされ、一隻の補給艦から余剰パーツが供給されていた。
その船はジオン軍のパゾクではなく、連邦製のコロンブス改なのだから笑えない。バスクの監視網を逃れているのも、この船を使ったからだろう。
片方の船はシーマ艦隊のリリーマルレーンだが、もう一隻はアクシズ先遣艦隊を名乗っていた。
「そういやキメラ。あんたの弟の一人が利用されたんだっけか。精々気を付けるとするよ」
「そういう『設定』だったわね。……島流しが長いと忘れそうになるわ」
シーマと会談するもう一人の女司令官は、親衛軍出身でキメラという名前を持つ。
もちろん偽名であるが、似たような響きのキマイラ隊と間違われたとしても遜色ないほどの腕前を持っていた。
酒でも呑むか細巻きに火でも点けたいところだが、生憎と出撃前のパイロットには厳禁。現場で守られたことはないが……上が大っぴらに破るわけにはいかない。
代わりに書類……本命である太陽路攻略戦に向けて作戦書を互いに渡しあっていた。
「温く温くと暮らしてた連中は気に入らないが、それでもマハルを取り返すためにはあんたらの協力が必要だ。踊らされてやるからしくじるんじゃないよ」
「判っているわ。貴女たちに価値がある内は決して裏切らないから安心なさい」
そう言って互いに苦笑しあった。
どちらがより危険な任務になるか判った物ではないし、安全に見えても連邦の対応次第で逆転しかねない。
オペレーション・タイトロープ。
奇術と詐術による綱渡りの作戦が始まる。
そしてシーマがリリーマルレーンに去った後で、キメラは受け取った書類を見もせずに焼却した。
「朋を捨て、国を捨て、今ではアナハイムの狗。我々はどこまで堕ちれば良いのですか、閣下」
その先にかつて夢見た理想郷があるのだろうか?
最初から最後までシーマを騙していた事を心苦しく思いながら、キメラは『部下』たちに指示を出した。
「本社からの指示通りに動く。取り掛かれ」
「はっ!」
補給艦の作業員に偽装した、アナハイムの工作員が動き始めた……。
●オペレーション・タイトロープ
ぶつかりあって軌道を変えたコロニーの残り片方。
それは太陽路として設置されたソーラレイに向かっている。
補給を整えたシーマ艦隊はそれを取り囲む形で布陣。
ゲルググのパーツに換装することで、MS-14F本来の機能を充足している。
「守備隊が劣勢です。増援を送りますか?」
「仕方ないな。状況次第でエックス・ワンで出る。第二種兵装、いや第三種兵装を用意してくれ」
ゲルググ・マリーネとて今では旧型機のはずだが、精鋭ゆえか侮れない。
連邦軍が設置している防衛隊では荷が重く、ジム改が多いくらいでは押し負けていた。
苦戦を伝えるオペレーターの報告に、MS参謀であるシローは自身の出撃を含めて対策を立て始める。総予備を投入しての火消しであるが、迂闊に投入するわけにもいかない。
「隊長機は第二種兵装で構いません。わたくしも出撃しますから……」
「アイナ……。判った、それで頼む」
「了解しました。ヴィシュヌ神のチャクラム、並びにビーム・スマートガンを用意します!」
万全の態勢など整えられるはずもないが、それでも可能な限りの準備を施す。
部下には継戦用の装備を用意させつつ、自身は長距離砲戦を試みる。
それは決して後方で援護し続けることを意味しない。
何故ならばここは太陽路であり、マイクロウェーブを受信する機能を持たせたスダルシャナとその装備があれば、無制限にビーム砲撃が可能なのだ。
「リリーマルレーンは目撃されているか?」
「はい。ザンジバルⅡが一隻、他にもムサイ後期型が十隻で固めています」
コロニーを奪取したのがシーマ艦隊と判った時点で、可能な限りの情報が送られている。
情報では旗艦のリリーマルレーン以下、ムサイが八隻、補給艦が数隻存在するとの事であった。
今回は後方に補給艦を置いて、巡洋艦だけで構成されている。
高速で移送することが可能で、現在の配置を信じるわけにはいかなかった。イザとなれば、コロニーを加速させつつ突っ込んでくることができるからだ。
「十隻か……多いな。何隻かは狙撃できると思うけれど……」
「あの。オレ達も出撃しましょうか? スマートガンの予備があれば、オレの機体でも砲撃できるはずです」
自分が予備隊を率い、火消しを行うのは容易い。
だが予備が払底したと思われて、こちらの脆い部分を突かれるのはいかにもマズイ。
そう思った時、コウが修理の終えた機体の運用を申し出た。
大型で炉心を二基備えるその機体は、テストマシンとはいえ実戦は十分にこなせる宇宙空間ではサイズ上の問題があろうとも、ブースターを吹かせて機敏に行動できるのだ。
「それはありがたいけれど、コネクタの問題は? スマートガンは機密装備だからハードポイントでの供給型じゃないんだ」
「問題ありません! お忘れかもしれませんが、アレを試験していたのはオレですからね!」
ビーム・スマートガンは砲撃戦用の大口径ビームライフルだ。
片手で放つことは不可能で当てるには専用の観測装置がないと難しいほどの遠距離を想定している。まだまだ試作品の段階で、エネルギー供給もさることながら様々な問題があった。
だが、それを試験し、後にはバーストライナーにも似た装備を試したことがある。
試験機ゆえにコネクタの調整装置が存在し、規格によらず接続することは容易かった。また専門の装置などなくとも、そこらの機器など比べ物にならないセンサーを常設している。
「なら協力してもらおうか。しかし君たちに何かあると閣下に申し訳が立たない。一発撃つごとに常に場所を変えて、位置を悟らせないようにしてくれるかい?」
「遊撃隊が居ると思わせるんですね! 了解しました」
シローが手持ちの予備隊を直卒して当たれば、不利な場所を一つずつ潰していける。
だがそれでは相手に付け込まれるだけだが、コウがいろんな場所から砲撃すればそうもいかない。同じようなことができる機体が、何機あるか判らなくなるからだ。
そして遂に、シローが出撃せざるを得なくなった。
正確にはその手前でより良いタイミングを狙ったのだが、同じことだろう。予備隊を使って戦局を優位にできる状況など、そう多くはない。
「アマダ大尉! 隊長機以下、九機が高速で突っ込んできます!」
「散開! アイナ、敵の目をこっちに引き付けるんだ!」
「はい、あなた!」
本隊は肩と腰を改装したのか、ブースターの数が多い。
プロペラントタンクから直接噴射する小型ブースターを切り離し、こちらの砲撃の直前で相手も散開した。
だが、そこからがこの敵の恐ろしいところだ。
左右に分かれた分隊が、それぞれ独自の判断で動いているはずなのに、一糸乱れぬ統率で紋様を描くようにフォーメーションを築いている。
「ば馬鹿な、この速度で囲まれ!? う、わぁ!?」
「シマダ!? 各個に広角射撃。味方にだけは当てるなよ!」
九機のうち六機がシロー達の牽制にあたり、残り三機が集中射撃を食らわせた。
シマダと呼ばれた兵士は四方から攻撃を受ける。MMP80はマシンガンだが、こちらの装甲もルナチタニウムではない。あっけなく火の玉となって宇宙のチリとなった。
そして恐怖はそこが二番底である。
敵は攪乱の為に放たれた大型マシンガンやマルチプル・ミサイルを、急加速で鋭角的に避けながらも、全体としては秩序を守っている三々五々に分けれながら、時折に二・三機が集結しては、こちらの一機を葬っていた。
「何故だ、何故あの速度で連携が保てる? ミノフスキー粒子は撒かれているはず」
「はい。重戦闘散布とは言いませんが、あそこまで高度な情報を伝えるのは難しいはずです」
指向性レーザー通信は光信号ゆえに、ミノフスキー粒子で電波が妨害されても通信が可能だ。
しかし基本的に可能なのはブレードアンテナが標準搭載された隊長機のみであり、他の機体は通信機能が強化されたようには見えない。
そんな折、戦場を貫く光線が戦局を傾けさせた。
「大尉! 後方のウラキ機より支援砲撃が来ます!」
「ありがたいがこの状況では……。うん? いま一瞬、敵の動きが乱れたような気が……」
「あなた、間違いありません。確実に連携が崩れました」
通信を受けた後、巨大な光の剣が戦場を両断する。
立て直したのは僅かな間のはずだが、シローは息を吐くのも惜しいくらいに視線を動かした。
「観測用の映像が欲しい。スダルシャナの全機能を使ってくれ。回避機動はこちらで把握する」
「……厳しいですが、何とかやってみます」
シローの機体はアッシマーをSFSとして使っているので、回避パターンは同期できる。
その間にアイナの出番なのだが……大型のアッシマー『スダルシャナ』は実験機ゆえに様々な機能がある。その点はシローの機体ほど複雑でも大きくもないが、制御を一人で行う分大変だ。
これほどアイナを酷使した事はベットの上でも記憶がないほどだ。
だが今、頼りになるのは愛妻という事実を除いても彼女以外にあり得ない。解析は自分でやるとしても、データが揃うのを今か今かと待ちながら、ビームスマートガンで敵機ごとムサイを狙った。
「何か判りますか?」
「……そうか! 敵はウラヌス・システムと同じく、発光サイン等でフォーメーション・データのやり取りをしていたんだ。……迂闊だったな」
味方が可能なことは敵も可能。
単純な事実を見落としていたことに、シローはようやく気が付いた。
そもそもランダム回避も含めて動き回るシロー達を、後方のコウたちがどうやって判断したのか?
それは事前に行動半径をパターン化して伝えているからだ。ランダム軌道を掛けたとしても、その範囲以外は出ないので、そこだけ避ければ良い。
「アイナ! 拡散モードで砲撃を繰り返してくれ。当たらなくても良い!」
「敵がやりとりしている信号を遮るのですね? 判りました。やってみます!」
拡散モードは試験用も良いところで、現状ではビーム・スプレーガン程度の威力しか出ない。
だが相手が旧式機ならば十分だろう。それに……狙いは光信号を少しでも遮断することだ。装甲を貫いて沈める必要はない。
シローが戦場を薙ぐようにスマートガンを放つと、アイナはそれをサポートするようにアポジモーターで疑似的な超信地旋回を掛けながら、拡散モードでスダルシャナのビームカノンを放ったのである。
「やった。やはり敵は……」
『故郷を取り上げられ、はや三年! 暗く冷たい宇宙を彷徨い……』
あれだけ統率の取れていた敵が、動きが乱れ始め個人が九人と化す。
それでもある程度の秩序を保つのは流石だが、シロー達の方が数が多く援軍も期待できる。
これで押し返せるかと思った時、凛とした声がノイズに混じって聞こえ始めた。
『味方からも罵られ、蔑まれ、疎まれ……そんなのはもう終わり……』
「これは……敵の隊長機か?」
「だと思います」
送られて来た情報の中には、海兵隊の情報とプロファイルが載っていた。
その部隊数はそれなりにあるのだが、目の前の敵は同じコロニー出身の同胞で構成されているそうだ。通称はシーマ艦隊であり、その故郷とは……。
『マハルよ、あたし達は還ってきた!!』
そう、シロー達が守るソーラレイはかつてマハルと呼ばれていた。
コロニー建設の土建屋的存在だった場所で、素性も知れぬ者も多く、徴兵じみた強制さで志願を余儀なくされた。
その後は毒ガスを使い、シローの故郷アイランド・イフィッシュを虐殺したと伝えられている。
難き相手だとは判っているが、騙され棄てられたという情報を知ってしまった。憎いが憎み切れない哀れな存在。
同情など禁物だと知ってはいたし、望んでは居ないだろう。
だからシローは極力感情を持ち込まぬことで、お互いの気持ちに整理を付けるつもりでいた。
あえて言うならば、それがシローの限界なのだ。
ニュータイプならぬ身には、それ以上のことを知ることはできないのだから。
『その大型砲! もらった!』
「くっ! 邪魔だ!」
ビームサーベルを翻し、突っ込んで来るMS-14Fs。
シローはとっさにビームスマートガンについている銃剣を起動させ、槍として受け止める。
だが驚愕すべきは、その後のこと。
敵後方に居た損傷機が飛びこみ、シローに抱き着くようにしつつ自爆したのである!!
「あなた!」
「な、なんとか無事だ。なんて執念なんだ。……だが、故郷を失ったのはオレも同じだ! 負けるわけにはいかない!」
ここでシローは誤解を解けなかった。
自分と同じく故郷を失った存在であれば、爆発寸前の機体であれば敵諸共というのは判らなくはないからだ。
だからこそ、シローは誤解を解けなかった。
やはりニュータイプならぬ彼には、そこが限界だったのだろう。
停戦信号が『ソーラレイ』より打ち上げられるまで、その事実に気が付くことはなかった。
『そこまでだよ。この色男とお仲間の命が惜しければ、さっさと降伏するんだね』
「……そんな。お兄様……」
「馬鹿な。……だとしたら、こいつらは一体……」
送られてきた映像には、アマモト教授を人質にとったシーマの姿がある。
海兵隊の一部が陸戦装備で乗り込んでおり、ソーラレイを制圧していたのだ。
という訳で、あまり戦闘していませんが戦闘回でした。
バスクというかコリニーの第二主力艦隊が打撃編成で、戦艦が多くコロンブスも空母仕様が多いと言うのはこの日の伏線という名の言い訳。
戦力的には勝てるぜ! と思っていましたが、ステファン・ヘボン少将の代わりにフェイントに引っ掛かりました。とはいえ戦術の天才(?)、咄嗟のヒラメキでデラーズ狙いにシフト。
味方の消耗と引き換えに何とか達成しようとし、デラーズもまたバスクをおびき寄せ、討ち取るために乗っています。
●タイトロープ作戦
不憫なシーマ様が流浪の果てにやっと故郷を取り戻します。
見ての通り、キメラさんがシーマ様の代わりになって視線を釘付けに。
海兵隊の精鋭を偽装して、親衛軍+@でシロー達の目を引き付けています。
増加したムサイはそれを誤魔化す為で、隠し戦力はここで使い、予備兵を多く持っていると思わせた感じですね。
その間にシーマ様はリリーマルレーンを二番目の囮に使い、見つかったとしても、母艦を最大戦速で遠ざけながら二重の囮に使う予定でした。
・キメラ三姉弟
名ばかりのお坊ちゃんの多い親衛隊の中で、精鋭と言われる『親衛軍』の一人。
高級将校であり、同時に凄腕のパイロットである。なお彼女の直属部隊は個々の能力こそキマイラ隊には及ばないが、最低限の信号だけで一糸乱れぬフォーメーションを組むことができる。
一期でジャミトフがやったA集団の統率力を、B集団並みの戦闘力で実行するという連中。
腕一本で操縦、片手でタッチペンを使い集結地点と時間を伝えてるとか。
(末弟役のギャルガ隊が個性強めでヤザンと同類のエース部隊、ネイアスが情報将校、キメラは
●今週のメカ
『第二種兵装』
最大で五種ある兵装の内、遠距離戦に特化した仕様。
ビ-ム・スマートガンと高性能照準装置であるレドーム・ディスクで武装。GP02の大型ブースターの代わりに、光学レーダーがあると思えば判り易い。
最新式のエネルギーCAPを備えて、弾倉として切り替えることも、チャージ式で撃つことも可能。
今回はマイクロウェーブ受信機をアイナの方が備えているので、発熱を気にしなければ無制限に撃てるという状態だった。
『第三種兵装』
最大で五種ある兵装の内、継戦に特化した仕様。
両手持ちの大型マシンガンや大口径バズーカを主体に、マルチプル・ミサイルや大型ミサイルなどで武装している。GP03をモビルスーツサイズにコンパクト化した感じである。
各所に弾倉をパケージングしたボックスを設置でき、陸戦型ガンダムのコンテナ付きからの進化系だろうか。一斉発射しないガンダム・ヘビーアームズでも可。
『第五種兵装』
今後に絶対出てこないので、今のうちに公開。
有効射程だけで10m以上の大型火炎放射器とナパーム弾で構成された、対生物兵器除去仕様。これを増強中隊が横並びで使用し、何もかもを焼き払う炎の剣である。
なおG3ガスも焼き払えるが、コロニー内で使用すると住民が必要な空気も瞬時に消費される素敵仕様。
アッシマー『スダルシャナ』とチャクラム
運用試験型で大きく、様々な機能を備える。
中でも特徴的なのは、マイクロウェーブを準する『ヴィシュヌ神のチャクラム』、そしてそれを最大限に活かせるマルチロック機能。
今回はそれを最大限に活かし、シローの撃ちっ放しを可能にさせた。
シローとアイナの力が合わせれば、二人はプリティ・ザンネック・キャノン。
MS-14Jr『リファイン・ゲルググ』
アクシズおよびアナハイムで試作された、ゲルググの再設計機。
21mと大型化しているが高機動戦を前提にしているため、ジムより相当に速い速度で移動可能。
装甲が旧型機と変わらない実験機ながらもシーマ艦隊と入れ替わりに使用され、二機が投入。偽装の意味もあってマリーネと似たような外装に変更された。