ガレリア要塞でクレイグ中将やクレアと情報交換した?達いや、レイ達はスペランザの〈空間転移〉で帝国の西部に来た。
レイ「フゥ~、無事にクレイグ中将や、姉さんと情報交換が出来たな。」
ミルディーヌ「途中で正体がバレないか、ドキドキしちゃいました♥️」
そう言って、腕に抱きついてくるミルディーヌをレイは「あはは……」と苦笑いしながら頭を撫でる。
カレン「ところでレイ大尉、なぜ帝国西部に来たんですか?」
レイ「ああ。帝国西部は東部と違って激戦が続いているだろ?実際、何度も機甲師団を返り討ちにしている。」
ザギ「確か……機甲師団を返り討ちにしている機甲兵部隊を率いているのは……」
ミルディーヌ「〈黄金の羅刹〉オーレリア・ルグィンと〈黒旋風〉ウォレス・バルディアスですね。2人とも貴族連合の顔とも言える人物です。」
レイ「そう、その2人だ。俺は今からその2人に会ってこようと思う。」
レイのとんでもない発言にカレンとザギは「えっ!?」っと驚いた顔になり、しばらく考え込む。そしてある結論に至った2人は一言ずつ言葉を発する。
カレン「えっと、まさかと思いますけど……。」
ザギ「そのお2人と戦うつもりですか?」
レイ「その通りだ。」
カレン「いやいや!!レイ大尉もご存知かと思いますが、オーレリア将軍は〈ヴァンダール流〉と〈アルゼイド流〉の二大流派を修めた人物ですよ!?はっきり言って人間やめてますよあの人は!!」
ザギ「そしてウォレス准将も軽く人の域を超えてますよ!!もしかしたらもう、オーレリア将軍と同じように人間やめてるかも……」
レイ「カレン、ザギ。それ本人の前で言うなよ?半殺しにされるぞ。」
カレン・ザギ「す、すいません……」
ミルディーヌ「レイ兄様がお2人に挑むのには理由があるんです。……『あの計画』の為に〈黄金の羅刹〉と〈黒旋風〉の力が必要なんです。」
その後、レイ達4人はオーレリアの住まいであり、要塞でもある〈ジュノー海上要塞〉来た。
カレン「うわぁ~、データでは知っていましたが実物を見ると本当に難攻不落の要塞ですね。」
ザギ「この要塞を落とすのは至難の技……いやほぼ不可能だろうな。」
レイ「さて、それじゃ早速オーレリア将軍とウォレス准将に会いに行こうか。」
ザギ「ちなみにどうやってお会いになるので?」
ミルディーヌ「そこは私にお任せ下さい。先代イーグレット伯のおかげで多少なりともご縁がありますから。」
そしてミルディーヌを先頭にレイ、カレン、ザギは〈ジュノー海上要塞〉の門へ歩いていく。
隊員「待て。お前達、ここに何しに来た?」
隊員2「ただの観光客ならとっとと去れ。」
ミルディーヌ「いえいえ、実はオーレリア伯爵が強者との戦いを求めていると伺ったものですから、あの方のお眼鏡に叶う人を連れてきました。」
隊員「むっ、確かに将軍は強者との戦いを求めているが……」
隊員2「どんな身分か分からない者が連れてきた者を通すのはな……」
ミルディーヌ「あっ、申し訳ありません。自己紹介が遅れましたね。私は……ミュゼ・イーグレットと申します。この名前を伯爵にお伝えになってから今の事を話して下さい。」
そう言われた隊員2人は困った顔をしながらも1人が通信機を取り出して一言二言話す。
隊員「そっ、そうですか……分かりました。すぐに……」
隊員2「何だって?」
隊員「通して構わないと。どうやらこの娘はカイエン公の相談役の孫らしい。」
隊員2「なっ!?」
隊員「失礼しました。どうぞお通り下さい。」
隊員は扉を開け、4人に入るように促す。
隊員「入ったら真っ直ぐ進んで格納庫になっている所がありますのでそこでお待ち下さい。そこにオーレリア将軍とウォレス准将がお越しになりますので。」
ミルディーヌ「ありがとうございます。」
4人は扉を潜り抜け、格納庫になっている所まで来た。そして最初に目にしたのは……
カレン「これは……物凄い機甲兵の数ですね。」
ザギ「装甲車もかなりの数がある。」
ところ狭しと並んだ大量の機甲兵と装甲車だった。
?「ふむ、お主らか?私に挑むという強者は?」
カレンとザギが目の前の機甲兵と装甲車の多さに圧倒されていると、要塞へ続く扉が開いて〈黄金の羅刹〉オーレリア・ルグィンと〈黒旋風〉ウォレス・バルディアスが現れた。