迅雷の軌跡Ⅱ   作:カオスカラミティ

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1ヶ月程更新してなくてすいませんでした。

今日から再開します。なるべく空けずにします


この話でレイのライバル的な結社の人間を出します。簡単に言えばリィンの力に興味を持ったマクバーンみたいな存在です。


オーロックス峡谷道にて

〈12月9日・オーロックス峡谷道〉

 

マクバーン「ちっ、期待はずれだったなぁ~」

 

そう言ったのは〈結社・身喰らう蛇〉に所属する執行者No.Ⅰ〈劫炎〉のマクバーン。彼はどんなものでも焼き尽くしてしまう〈焔〉を操る異能の持ち主だ。そして……

 

マクバーン「っていうか大丈夫かよ?」

 

デュバリィ「も、問題ないですわ……!」

 

と言いつつ、片膝をついて満身創痍な甲冑を着た女性は〈身喰らう蛇〉の最高幹部である〈使徒(アンギス)第七柱〉直属の部隊―〈鉄機隊〉の筆頭を務める〈神速〉のデュバリィである

 

マクバーン「そうかい。ならあいつらの捕縛はお前に任せるぜ。」

 

マクバーンの目線の先には内戦直後に離ればなれになったトールズの〈Ⅶ組〉と協力者―リィン、ラウラ、エマ、ユーシス、マキアス、ミリアム、クレアの7人が膝をついていた

 

 

なぜこんな事になっているのか?話は数時間前に遡る。

 

〈Ⅶ組〉の仲間達と離ればなれになったリィン。しかしヴァリマールのおかげで仲間達の居場所が判明しケルディック、ノルドへと向かい仲間と合流した後、最後の目的地であるレグラムへ向かったのだ

 

しかしそこにいたのはラウラとエマだけであり、ユーシスは実家に戻っていた、つまり〈Ⅶ組〉とは袂を別ったという事だった。

 

だがリィンは全員一緒に内戦を切り抜ける事を目標としている為、譲れないようだった。そこでユーシスが出した案は馬と導力バイクのレース勝負、そしてゴールした場所での一騎討ちだった。これでユーシスが負けたら再び〈Ⅶ組〉として行動すると約束した

 

そして結果はレース勝負も一騎討ちもリィンが勝利し、これで残りはサラとレイのみとなり、ユミルへ帰るつもりだったのだが……

 

そこに〈身喰らう蛇〉の執行者であるマクバーンと鉄機隊筆頭のデュバリィが現れ、戦闘が始まる。結果はデュバリィは何とか倒したが、マクバーンには傷1つ付けられなかった

 

そして今――

 

 

デュバリィ「ちょっ!?私1人でやるんですの!?あなたも少しは手伝って――」

 

マクバーン「だからメンドクセェんだって。手負いならお前だけでもやれるだろ?」

 

デュバリィ「あ、あなたという人は~~!!」

 

デュバリィの怒りのボルテージがMAXになり、マクバーンに食って掛かろうとした時……

 

?「まぁまぁ、落ち着きなさいデュバリィ。彼がこんな性格なのは今に始まった事ではないでしょ?」

 

シャロンともヴィータとも違う女性の声が周囲に響き、マクバーンとデュバリィの目の前に白銀の転移陣が出現すると冷気を纏って1人の女性が転移してきた

 

デュバリィ「なっ!?なぜ貴女様がここに!?」

 

マクバーン「お前、この計画には参加しないんじゃなかったのか?」

 

?「そのつもりだったけど、盟主が仰ったのよ。『今回の幻焔計画で貴女の求める人間が現れるでしょう』ってね。なら行かないわけにはいかないでしょ?」

 

マキアス「なっ、何者だあの女性は?」

 

クレア「彼らの話から察するに〈身喰らう蛇〉の構成員である事は確かですが……」

 

すると?は〈Ⅶ組〉の方に振り向き、一言

 

?「ああ、ごめんなさい自己紹介がまだだったわね。結社〈身喰らう蛇〉の使徒第(ゼロ)柱〈氷姫(ひょうき)〉ロヴィーナよ。盟主の側近を務めているわ。よろしくねトールズ士官学院〈Ⅶ組〉、そして〈氷の乙女(アイス・メイデン)〉」

 

エマ「し、使徒第(ゼロ)柱!?」

 

ユーシス「という事は使徒のトップか……」

 

ロヴィーナ「別に使徒のトップとか興味ないんだけど、盟主がなってくれって仰るなら『まぁ、良いか』と思ってね。それより、盟主が仰った私の求める人間はどこにいるのかしら?見た感じ全員マクバーンにやられたみたいだけど……」

 

そう言ってロヴィーナは〈Ⅶ組〉の面々を見渡し、リィンを視界に捉えると「フッ」と軽く笑う

 

ロヴィーナ「貴方かしら?マクバーンや私と同じように混じってる(・・・・・)みたいだし。」

 

リィン「っ!?という事は貴女もマクバーンのような異能を?」

 

ロヴィーナ「ええ。なんだったらその身で味わってみる?」

 

するとロヴィーナは右手に自身の持つ“力”を収束させ、リィンを攻撃しようとする

 

ラウラ「まずい!!」

ミリアム「ガーちゃんが動ければ……!」

 

そして“力”が集まり、リィンめがけて攻撃を放とうとした……その時!!

 

2人「デェェェヤッ!!」

 

ロヴィーナ「っ!!フッ!」

 

―ズガアァァァンッ!!!

 

青年と女性が崖から飛び降り、ロヴィーナめがけて黒い槍と剣を突き下ろす。しかし、ロヴィーナは間一髪でそれを避けてマクバーンとデュバリィの側に立つ

 

マキアス「君は!!」

 

リィン「レイ!!」

 

エマ「サラ教官まで!!」

 

ユーシス「ようやく来たか…」

 

ラウラ「まさかユーシスが?」

 

ユーシス「ああ、極秘裏に連絡が取れてな。だが、まさかレイまで来るとは……」

 

サラ「レイとは偶然出会って、そのまま一緒に来たのよ。」

 

レイ「皆、それに姉さん無事で何よりだ。」

 

クレア「レイ……」

 

間一髪で駆けつけたレイとサラ、反撃が始まる!

 

 

――――

ロヴィーナの設定

 

◇名前・ロヴィーナ

 

◇異名・氷姫(ひょうき)

 

◇所属・身喰らう蛇の使徒第零柱

 

◇能力・冷気と氷を操る

 

◇性格・マクバーンよりは協力的だが強者がいるとそちらを優先する

 

 

とりあえず、簡単な設定を書きました。詳しい設定はオーロックス峡谷道の戦いが終わってから書きます。




〈氷姫〉ロヴィーナの姿は魔法科高校の劣等生の七草真由美っぽい感じで髪色はダークブルーです


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