オーロックス峡谷道から貴族連合の旗艦であるパンタグリュエルに帰還したロヴィーナ、マクバーン、デュバリィの3人
ロヴィーナ「2人ともご苦労様。良かったら私の部屋で紅茶でも飲んでいく?」
デュバリィ「よっ、よろしいのですか!?では、ありがたく……」
マクバーン「っていうかいつの間に自分の部屋を貰ったんだよ?」
ロヴィーナ「ヴィータに頼んでおいたのよ。それより貴方はどうするの?」
マクバーン「まぁ、久しぶりに付き合ってやるか。」
そして2人はロヴィーナの部屋に入り、ソファーに座って寛ぐ
ロヴィーナ「はい、お待たせ。良かったらこちらもどうぞ。」
そう言ってロヴィーナは紅茶とガトーショコラを2人の前に出す
デュバリィ「あっ、ありがとうございます!」
マクバーン「まぁ、あんまり甘いもんは好きじゃねぇが久々の〈氷姫〉のお茶会だ。食ってやるよ。」
ロヴィーナ「貴方は相変わらず一言余計ね。」
しばらく3人は黙々とガトーショコラを食べ、紅茶を飲んでいく。
―数分後
お茶会を終えた3人。それを見計らったようにデュバリィが質問を投げかける
デュバリィ「あの、ロヴィーナ様。少しよろしいでしょうか?」
ロヴィーナ「何かしらデュバリィ?」
デュバリィ「結社内ではロヴィーナ様と我らのマスター、そしてここにいるマクバーンの3人で『三軍神』と言われていますが、誰が言い始めたのですか?」
ロヴィーナ「ああ、それは〈盟主〉が言い始めたのよ。結社内で『最強』と言われているのは私、アリア、マクバーンの3人でしょ?だから『〈三軍神〉というのはどうですか?』って言われてね。私は勿論、アリアも受け入れたわ。でもこの男は……」
マクバーン「いやぁ、どう考えても『軍神』って感じじゃねぇだろ?」
そう言ってマクバーンは紅茶を飲み干す
デュバリィ「確かに貴方は『自由人』という言葉が似合いますね。」
そしてロヴィーナは紅茶のおかわりを3つのカップに入れてから話を再会する
ロヴィーナ「それで、そこにカンパネルラが現れて『なら使徒と執行者の多数決で決めたら?』なんて子供じみた事を言ってね。まぁ、それしかないから集めたけど……」
デュバリィ「全員ですか?」
ロヴィーナ「勿論。私、アリア、ヴィータ、カンパネルラが転移であちこち飛んで活動してる執行者を捕まえたわ。」
マクバーン「んで多数決の結果、俺も三軍神入りになっちまったんだよ。全く、めんどくせぇな。」
ヴィータ「とか言いながら、満更でもない感じだったじゃない。」
ロヴィーナの部屋に蒼い転移陣が出現し、ヴィータが現れた。
ロヴィーナ「あらヴィータ、もう帰ってきたのね。」
ヴィータ「ええ。リィン君達が拠点にしてるユミルへ偵察に行ってきただけだから。私にも紅茶貰える?」
ロヴィーナ「ええ。」
マクバーン「おい〈深淵〉、適当な事を言ってんじゃねぇぞ?」
そう言うマクバーンは体に少し焔を纏っており、それを見たデュバリィは少し離れた
ヴィータ「まぁ、でも三軍神になって良かったんじゃない?執行者である貴方は〈使徒〉と同等の権利をいつでも使用出来るっていう特典付きなんだから。」
マクバーン「それはありがてぇけどよ。」
ロヴィーナ「私に感謝してよね。それを進言したのは私なんだから。っとそろそろお開きね。」
紅茶のカップを片したロヴィーナは転移陣を発動させる。それを見たデュバリィは一言
デュバリィ「ロヴィーナ様、どこへ?」
ロヴィーナ「クロスベルよ。あちらの進捗状況を見てこなきゃいけないの。アリアに伝言があるなら伝えるけど?」
デュバリィ「いっ、いえいえ!!ロヴィーナ様に伝言を頼むなんて恐れ多いですわ!!」
ロヴィーナ「そう?それじゃヴィータ、こちらで何か進展があったら連絡よろしくね。」
ヴィータ「ええ。グリアノスを飛ばすわ。」
そしてロヴィーナは転移でクロスベルへと向かった
パンタグリュエルでのお話でした。
三軍神やマクバーンが使徒の権利を使えるというのは当然オリジナルです。
次はロヴィーナの設定を書きます。