迅雷の軌跡Ⅱ   作:カオスカラミティ

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創の軌跡、面白かった~。そして身喰らう蛇の盟主と共和国の新大統領の邂逅。

次は共和国が舞台で間違いないけど、どんなキャラが出るのかな?楽しみだな~


〈迅雷〉VS〈劫炎〉

甲板に続く通路で〈剛毅〉のアイネス、〈魔弓〉のエンネアを倒したレイは甲板を目指して走っていた。そして通路が終わり、目の前の扉を潜ると……

 

レイ「ここは飛行艇の発着場か。パンタグリュエルのだいたいの構造を考えると……」

 

?「ああ。ここを登ってけば甲板に出れるぜ。」

 

男の声が聞こえたと思うと、背後から炎の玉がレイ目掛けて飛んできた。それを感じ取ったレイは振り返る事なく屈んで避ける。

 

レイ「まさかここでお前が来るとはな。〈劫炎〉のマクバーン。」

 

マクバーン「ククク。本当なら甲板で灰の小僧を待って奴の“力”を確認するつもりだったが、〈氷姫〉の奴がそれを引き受けてくれてな。ならもう1人の混じってる(・・・・・)お前の“力”を見せてもらおうと思ってな。」

 

レイ「なるほど。なら結社の三軍神の1人〈火焔魔神〉の力、どれ程のものか見せてもらうぜ。」

 

 

そしてパンタグリュエル艦内の発着場で〈迅雷〉と〈劫炎〉の戦闘が始まった

 

マクバーン「焼き尽くせ!!ヘルハウンド!!」

 

レイ「カイザーリッパー!!」

 

―ズガァァァンッ!!

 

マクバーンが放った炎の犬とレイの赤黒い斬撃がぶつかり、爆発が起きるが2人はそれを気にする事なく、次の攻撃に移る

 

マクバーン「ギルティフレイム!!」

 

レイ「ダークグレイブ!!」

 

闇の炎と暗黒の鉤爪がぶつかり、お互いに相殺する。それを見たマクバーンは「ハッ」と軽く笑う

 

マクバーン「なかなかやるな。レーヴェや〈鋼〉と良い勝負だぜ〈迅雷〉」

 

レイ「〈鋼の聖女〉アリアンロードと今は亡き執行者No.Ⅱ〈剣帝〉レオンハルトか。その2人と良い勝負だと言ってもらえるのはありがたいな。」

 

マクバーン「ククッ、剣においては最強のレーヴェ、〈使徒〉の三軍神の1人の〈鋼〉、そして執行者No.Ⅰの俺と並ぶ程の実力者。そろそろお前の“力”を見せてくれよ。」

 

レイ「良いだろう、見せてやる俺の“力”を!!邪竜吼!!」

 

身体強化技―邪竜吼を発動するとレイの目は赤くなり、赤黒いオーラを纏う。

 

マクバーン「ハハハ!!良いねぇ!!やっぱ思った通り、灰の小僧よりも混じり具合が高いじゃねぇか!!さぁ、第2ラウンドと行こうか!!」

 

そう言ってマクバーンも“力”を解放し、レイと同じように赤黒いオーラを纏う。

 

レイ「行くぞ火焔魔神!!」

 

マクバーン「来な迅雷!!」

 

レイ「ハアッ!!」

 

赤黒いオーラを纏った鉤爪を振り下ろすレイだが、マクバーンはいとも簡単に片手で受け止め、鉤爪を止めてない方の手に炎を出現させる

 

マクバーン「くらいな!!カオスフレイム!!」

 

レイ「くっ!!」

 

ゼロ距離で放ったカオスフレイムがレイに命中し炎に包まれる。

 

マクバーン「何だ?もう終わりか?」

 

そう言ってマクバーンは掴んでいたレイの腕を離す。そして腕を離されたレイは地面に落ちるが、すぐに体勢を立て直し、マクバーンに斬りかかった。

 

マクバーン「なにっ!?」

 

間一髪でレイの攻撃を避けたマクバーン。しかし、そんな事より彼はなぜ『ゼロ距離で攻撃を受けたのにレイが無事なのか』が疑問に思っていた。

 

レイ「危ない危ない。間一髪だったぜ。」

 

レイがそう言うと彼の周囲で燃えていたマクバーンの炎が霧散し、炎の中から現れたレイは背中に邪神竜の翼が生えていた

 

そう、彼はマクバーンの炎が直撃する寸前に翼を出して結界を展開し、マクバーンの炎を防いでいたのだ。そしてそれを見たマクバーンは……

 

マクバーン「ククク……クハハハハハ!!まさかここまでとはな!!俺の炎を受け止めた奴なんざ、〈氷姫〉と〈鋼〉しかいなかったのによ!!やっぱお前は最高だぜ!!」

 

レイ「そりゃどうも。だがそろそろ決着といこう。早く甲板に行って仲間達と合流したいからな。」

 

そう言ってレイはSクラフトを放つ為の構えを取る。

 

マクバーン「ククク。」

 

そしてマクバーンの方も同じくSクラフトを放つ為の構えを取った。

 

2人「オォォォォォッ!!!」

 

2人が真正面からSクラフトを放とうとした時、2人の間に転位陣が出現し光が収まると大剣を持った男性が現れ、2人はSクラフトを放つを中断した

 

レイ「ヴィクター殿!?」

 

ヴィクター「久しぶりだなレイ。無事で何よりだ。」

 

マクバーン「ほう~、あんたが〈光の剣匠〉ヴィクター・S・アルゼイドか。」

 

ヴィクター「そなたが結社で三軍神の1人に数えられている〈火焔魔神〉だな?悪いがこの戦いはここまでだ。もし、まだやると言うのなら私が相手をするが?」

 

そう言って〈宝剣ガランシャール〉の切っ先をマクバーンに向けて話すヴィクター。しかし、マクバーンはそれに怯む事なく軽く笑って一言

 

マクバーン「まぁ、今回はここまでで良いか。迅雷が俺や〈鋼〉に並ぶと分かっただけで十分だしな。だが、次はその〈邪竜吼〉を全開で挑んできな。そうすればもっと面白くなりそうだからな。」

 

レイ「それはお前も同じだと思うがな。さっきの〈火焔魔神〉状態だって本気じゃなかっただろ?」

 

マクバーン「まぁな。」

 

ヴィクター「行くぞレイ。」

 

ヴィクターがそう言うと2人の足下に転位陣が出現し、2人を包んで消えた。そして残されたマクバーンの元にロヴィーナが現れて一言

 

ロヴィーナ「どうだった?〈迅雷〉は?」

 

マクバーン「ククク、灰の小僧に〈光の剣匠〉と同じように俺をアツくしてくれそうだぜ。まぁ、〈迅雷〉は〈氷姫〉の獲物だからあまり手は出さねぇが。――次会う時が楽しみだぜ。」

 

と獲物を見つけた獰猛な獣のような雰囲気を出していた


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