―翌日・早朝
食堂にて
ミルディーヌ「おはようございますレイ兄様。お早いですね。」
そう言ってミルディーヌはレイの前の席に座る。
レイ「ああ、ミルディーヌおはよう。今日は奴らを弱体化させる為の作戦の実行日だからな。」
ミルディーヌ「その事なのですが、本当に今回の作戦に私も参加してよろしいのですか?」
レイ「もちろんだ。今日の作戦はお前が要だと言っても過言じゃないからな。」
ミルディーヌ「そうなのですか?」
レイ「頼りにしてるぞミルディーヌ。」
ミルディーヌ「はっ、はい!」
―2時間後
ゼクス「レイ君、君に会いたいという人達が来ているのだが?」
割り当てられた部屋でミルディーヌとゆっくりしているとゼクス中将がレイに客人だと言って入ってきた。
レイ「ありがとうございます。ようやく来たか。」
レイが部屋を出るとミルディーヌも後を追って部屋を出る。すると目の前には紫色のロングヘアーの女性と黒い髪に赤いメッシュが入った男性がいた
レイ「急に呼び出して悪かったなカレン少尉、ザギ中尉。」
2人の男女の正体はレイがルーレ分所の通信で呼び出した直属の部下である鉄道憲兵隊のカレン少尉とザギ中尉だった。
カレン「いえ、レイ大尉がご無事で良かったです。」
ザギ「帝都が占領されたあの日から、全く連絡が取れなくて心配で心配で……」
レイ「すまなかったな。それで君達を呼び出した理由は2つある。1つはこの地にいる貴族連合を弱体化させるのを手伝ってほしい事。もう1つは君達にこの武器を与える為だ。」
そう言ってレイがケースから出した物をカレンとザギに渡す。
カレン「これは……短剣?でも変わった形ですね。」
ザギ「これは棍棒の左右に……発射口?」
レイ「邪神竜に作らせたお前達専用の武器だ。この内戦では通常兵器は役立つか微妙だからな。それと……なんだかんだでずっと俺についてきてくれてるからそのお礼というか何というか……///」
カレン・ザギ(何かレイ大尉、可愛い。)
邪神竜「久しぶりだなカレン、ザギ。」
カレン・ザギ「邪神竜!!」
邪神竜「その2つの武器はお前達の戦闘スタイルに合わせて私が作った物だ。そんじょそこらの武器などよりはるかに強力だぞ。」
カレン「ありがとう邪神竜。」
ザギ「大切に使わせてもらうよ。」
レイ「ちなみにカレン少尉の武器は『カイザースラッガー』、ザギ中尉の武器は『カイザーワンド』だ。必要最低限の使い方は後で教えるとして……。ミルディーヌ。」
言葉を切ったレイはミルディーヌを呼ぶ。
ミルディーヌ「はい。初めましてカレンさん、ザギさん。私はミルディーヌ。ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンと申します。今、内戦を起こしている貴族連合の総主宰クロワール・ド・カイエンの姪でレイ兄様の恋人です。」
そう言ってミルディーヌは服の裾をつまみ上げて一礼する。
レイ「彼女はカイエン公の姪だが我々と敵対する意思はない。むしろカイエン公を捕まえる為に力になってくれる存在だ。」
カレン「それは頼もしいですね。よろしくね。」
ザギ「よろしくお願いするよ。」
カレンとザギ、ミルディーヌが握手するのを見届けたレイは早速この地の貴族連合の弱体化作戦とカレンとザギの武器の説明を始めた。
―30分後
レイ「以上だが、ここまで不明な点はないか?」
カレン「大丈夫です。」
ザギ「同じく。」
ミルディーヌ「私も大丈夫です。」
レイ「では30分後に作戦を開始する。各々、準備を怠らないように!」
カレン・ザギ「イエス・サー!!」
カレンの『カイザースラッガー』はウルトラマンゼロのゼロスラッガーの黒いver、『カイザーワンド』はベリアルのギガバトルナイザーのような形状だと思って下さい
それとカレンとザギが邪神竜を知っている理由はレイの部下になった時に見せてもらったからです。その話は幕間にでも書こうかと思っています。