新年初の投稿です。まぁ、年開けてから2週間経ってしまいましたが……(汗)
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
―30分後
遂に作戦開始の時間になり、レイはスペランザに乗り込み、ミルディーヌとザギとカレンはレイに言われた場所に移動する。
レイ「これより監視塔に陣取っている貴族連合の弱体化作戦を実行する!!」
ザギ・カレン『イエス・サー!!』
ミルディーヌ『了解しました♥️』
すると見計らったように監視塔から5体の〈
隊長『むっ!?あれは…帝都部隊の〈
『どっ、どうしましょう隊長!?』
隊長『狼狽えるな!!こちらは私を含めて5機いるのだ!!囲んで叩きのめせ!!』
―ズガンッ!!
隊長『うおっ!?』
銃声が響くとシュピーゲルの顔面に穴が空き…
『たっ、隊長!?』
―ズガンッ!ズガンッ!
『うわっ!?』
シュピーゲルが狙撃された事に部下達が驚いていると、その部下達が乗るドラッケンも顔面を狙撃された。
『クソッ!一体どこから!?』
ゼンダー門・屋上
ミルディーヌ「こちらミルディーヌ。隊長機とドラッケン4機のセンサーを破壊しました。」
レイ『よくやったぞミルディーヌ。そのまま遠距離からのサポート頼む。』
ミルディーヌ「分かりました。」
ゼンダー門前
レイ「さて、それじゃ行くぞザギ中尉、カレン少尉。俺が与えた武器を使い、機甲兵を倒してみろ!」
2人「イエス・サー!!」
そう言って2人はレイから与えられた『カイザースラッガー』と『カイザーワンド』を構えて〈機甲兵〉に向かっていく
『隊長、鉄道憲兵隊の制服を着た男女がこちらに向かってきます!どうやら生身で〈機甲兵〉に挑むようです!』
隊長『何だと!?愚かな、戦車でも勝てなかった〈機甲兵〉に生身で挑んだ事を後悔させてやれ!!』
『イエス・サー!!』
隊長の命令に2機の機甲兵がカレン少尉とザギ中尉の前に立ち、機甲兵用ブレードを振り下ろそうとするが……
2人「フッ!!」
2人はスピードを上げ、カレン少尉は飛び上がってブレードを持っている腕の関節部分をカイザースラッガーで、ザギはカイザーワンドにエネルギーを纏わせてそのエネルギーを大鎌状にしてブレードを持っている手首を切り落とした。
『なっ、何だとぉぉぉぉっ!?』
『そっ、そんなバカな!?』
その頃、スペランザに乗っているレイは…
レイ「さすが俺の仲間だな。さて、それじゃ俺もやるか。いくぞスペランザ」
「ああ、任せろ。」
そう言うスペランザの腕には〈魔剣カイザーブロード〉と〈魔槍カイザートライデント〉が握られていた。
隊長『おのれ、こうなったらこの翡翠の騎士人形だけでも討ち取るぞ!!』
『はっ!!』
1機のドラッケンがスペランザに向かって剣を振るい、もう1機のドラッケンは持っていた銃をスペランザに向ける。
『『くらえ!!』』
レイ「甘いな。」
レイはスペランザを操作して最初の剣の一撃を少し横に移動する事で回避し、銃撃に対してはミルディーヌがライフルのエネルギーを最大限解放して放った銃撃で防いだ。
そしてスペランザは銃を持ったドラッケンに接近し、カイザーブロードを振って銃を真っ二つにし…
『なっ!?』
レイ「セイヤァッ!!」
―ドガッ!!
『グアァッ!!』
隊員が驚いてる隙に回し蹴りを食らわせて吹っ飛ばし、戦闘不能にした。
レイ「ハッ!」
そしてすぐさま剣を持っているドラッケンに接近し、目に見えない速さでカイザーブロードを2回振るってドラッケンの両腕を切り落とした。
レイ「さて、残りはお前だけだな。」
隊長『くっ、まだだ!まだ、あちらで戦っているドラッケンが奴らを蹴散らしてこちらに来れば……』
レイ「残念だが、それは無理だな。」
カレン「カイザースラッガーアタック!!」
ザギ「カイザージェノサンダー!!」
―ズガァァァァンッ!!
カレンとザギのSクラフトで2機のドラッケンは戦闘不能になる。
隊長『なぁっ!?機甲兵相手に生身で勝っただと!?』
レイ「さぁ、これで俺とお前の1対1になったな。それじゃ、始めようか?」
隊長『くっ……なめるなよ鉄血の狗がぁぁぁっ!!』
シュピーゲルは足のローラーを使い、高速でスペランザに接近して剣を突き立てようとする。
―ガギィィィンッ!!
しかし、レイはカイザートライデントの先端で受け止めていた。カイザートライデントの先端は三つ又に分かれており、その間に機甲兵用ブレードを挟んでいた。
レイ「戦場で大切なのは武力もそうだが、冷静な判断力も必要だ。熱くなると勝機が見出だせなくなるぞ。フッ!デヤァァッ!!」
そう言ってレイは機甲兵用ブレードを挟んだまま、カイザートライデントを回転させて機甲兵の手からブレードをもぎ取った。
レイ「ハアァァァッ!!ヘルライジングスラッシュ!!」
―ズバァァァンッ!!
そしてカイザーブロードに黒い雷を纏わせて必殺の〈ヘルライジングスラッシュ〉を放ち、シュピーゲルを戦闘不能にさせた。
レイ「それと1つ訂正だ。俺は鉄血の狗じゃない。むしろ……(小声)」
作戦は終了し、レイ、ミルディーヌ、カレン、ザギはゼンダー門に帰還した。
ゼクス「ありがとうレイ君。これで貴族連合はしばらくの間、動けないだろう。実習の時もそうだが、世話になりっぱなしだな。」
レイ「いえ、自分達に出来る事をやったまでです。それと30分後には物資や備品を積んだ鉄道憲兵隊の高速列車が到着します。量は少ないですが1ヶ月程は大丈夫でしょう。」
ゼクス「何から何まですまんな。にしても、もう行ってしまうとは……。ガイウス達に会っていかなくて良いのか?」
レイ「ええ。俺達〈Ⅶ組〉はどこにいても、必ずまた会えると信じていますから。」
ゼクス「そうか……分かった。風と女神の加護を。くれぐれも無茶せんようにな。」
レイ「もちろんです。それでは失礼します。」
ゼクス中将に一礼するとレイとミルディーヌはスペランザに乗り込み、カレンとザギはスペランザの手の上に乗る。
そしてスペランザは飛翔し、次の目的地を目指して飛び去っていった。
カレン少尉とザギ中尉はこれからちょくちょく出てくるかもしれません。次は幕間です。