後、3月にニンテンドーSwitchで閃の軌跡Ⅲが発売されますね。絶対手に入れる!
ノルドでの作戦を終えて次なる目的地へと向かっているレイ、ミルディーヌ、ザギ中尉、カレン少尉。しかし今は紡績町パルムにある食事処で休憩中であった。
(ちなみにザギ中尉とカレン少尉は私服に着替えてます。)
ミルディーヌ「そう言えば、ザギさんとカレンさんは邪神竜さんを見ても驚きませんでしたね?」
ザギ「ああ。実は邪神竜とはレイ大尉の部隊に配属された時に会ってるんだ。」
カレン「まぁ、最初は『えっ!?』って驚いたけどね。」
邪神竜『懐かしいな。』
レイ「ちなみに俺の部隊の者は全員、邪神竜の事を知っている。もちろん他言しないように言ってある。なんだったらその時の話をしてやろうか?」
ミルディーヌ「ぜひ、お願いします。」
そしてレイはザギとカレン、邪神竜が初めて出会った話を始める。
〈回想〉
レイ・あれは、姉さんにやられて宰相の元に行った後に鉄道憲兵隊の詰所に連れていかれてから数年後……姉さんと共に中尉になった頃の話だ。
レイ『はぁ~、今日の仕事は終了っと。』
クレア『お疲れ様レイ。どう?鉄道憲兵隊の仕事には慣れた?』
レイ『何とかね。まぁ、書類仕事はあまりやりたくないが…』
クレア『それも重要な仕事なんだから、サボらないようにね?』
レイ『分かってるよ。んで、何か用?』
クレア『明日、貴方に初めての部下がつくわよ。新人2人だけど、なかなか優秀な人達なの。これが彼らの履歴書よ。』
そう言ってクレアは入隊してくる新人の履歴書をレイに渡し、レイは受け取った履歴書に目を通す。
レイ『ザギ・ノイドにカレン・メイトか。2人とも帝都の士官学院を上位で卒業……か。』
邪神竜(どれほどの力の持ち主か試すのか?)
レイ(当然。)
ミルディーヌ・試すって、もしかしてお2人と戦ったんですか?
レイ・ああ。その頃の俺はまだ〈
―翌日
鉄道憲兵隊詰所にクレアが言っていた新人2人が来た。
カレン『ううっ、緊張するわね……』
ザギ『確かにな。義理とはいえ、あの〈
その時、扉が開きクレアとレイが入ってきた。
クレア『ザギ・ノイドさんにカレン・メイトさんですね?』
2人『あっ、はい!』
クレア『ようこそ鉄道憲兵隊へ。もう知っているとは思いますがこちらが私の義弟であり、貴方達の上司の……』
レイ『レイ・リーヴェルト。階級は中尉だよろしくな。』
2人『よろしくお願いします!!レイ中尉!!』
レイ『早速だがお前達の力を見せてもらうぞ。ついてこい。』
レイが部屋を出るとザギとカレンもその後をついていき、 クレアは『大丈夫かしら?』という顔で出ていく。
―訓練所
レイ『さて、さっきも言った通りお前達の力を見せてもらう。武器を構えろ。』
2人『はいっ!!』
レイの言葉に頷いたザギはこん棒を、カレンは短剣を構える。そしてレイは……
レイ『ハアッ!!』
―ジャギンッ!!
赤黒い鉤爪〈カイザークロー〉を装備する。
ザギ『えっ!?』
カレン『それって!?』
レイ『ボサッとするな!!カイザーリッパー!!』
レイが装備した〈カイザークロー〉に驚くザギとカレンに向かって赤黒い斬撃―カイザーリッパーを放つレイ。
ザギ『うわっ!?』
カレン『きゃあっ!?』
その斬撃を間一髪で避けた2人。
ザギ『ちょっ、ちょっと待って下さい!!いくらなんでも、本気の武器を装備したレイ中尉相手は……!!』
カレン『それに、急に攻撃するのは……!!』
レイ『お前らは戦場でも相手に同じ事を言うのか?』
2人『うっ……』
レイ『分かったなら、戦闘再開だ。』
そしてレイは再びカイザーリッパーを放つ。
ザギ『確かに、俺達の言った事は戦場では通用しない事ばかりだな。』
カレン『いつまでも学生気分でいるわけにはいかないわね。』
2人『ハアッ!!』
―バキィィィンッ!!
2人は向かってくる赤黒い斬撃を自身の武器で弾き、そのままの勢いでレイに攻撃する。
レイ『クッ!』
ザギ『よしっ!』
カレン『一撃を与えたわ!』
レイ『……。なかなかやるな。正直驚いてるよ。地獄を味わった事のない奴が……俺に一撃入れるなんてな!!』
レイは2人の渾身の攻撃を受けたのにも関わらず、全くダメージを受けていなかった。
ザギ『そんなバカな……』
カレン『ダメージを受けていないなんて……』
レイ『俺に一撃入れた褒美だ。俺の真の力を見せてやる。』
するとレイは右手で自分の胸を掴み、自分の中にある力を解放する。
レイ『ハアァァァッ!!』
〈サンダードラコ〉の力を解放したレイは、雷のようなオーラを纏っていた。
ザギ『これがレイ中尉の……』
カレン『真の力……』
レイ『まだ10%程だがな。さぁ、これで終わりだ。』
そう言ってレイは飛び上がって高速回転を始める。
レイ『カイザーエグゼキューション!!』
―ズガァァァァンッ!!!
ザギ『ウワァァァァッ!!』
カレン『キャアァァァァッ!!』
―戦闘後
ザギ『ううっ……』
カレン『くぅ~……』
クレア『大丈夫ですか?』
ザギ『はっ、はい……』
カレン『なっ、何とか~……』
クレア『全く、少しやり過ぎじゃない?』
レイ『生半可な気持ちで戦場に立ったら死ぬからな。これ位はやらないと。』
?『我も同感だな。』
2人『っ!?』
いきなりこの場にいる者とは違う声が聞こえて驚くザギとカレンだが、レイとクレアは平然としていた。するとレイの真横の空間が歪み、邪神竜が現れた。
ザギ『えっ!?』
カレン『貴方は!?』
邪神竜『我の名は邪神竜。幻獣よりもはるかに上の存在で、レイが〈
ザギ『幻獣よりもはるかに上の存在がいたなんて……』
カレン『それよりもレイ中尉が〈
レイ『それは昔の話だから忘れろ。それより、邪神竜の事は信頼の置ける者にしか話さないからこの事は秘密にしといてくれ。』
2人『はい!これからよろしくお願いしますレイ中尉!!』
〈回想終了〉
ミルディーヌ「なるほど、そんなやり取りがあったんですね。」
カレン「最初はびっくりしたわよ。レイ大尉が真の力を解放するし、過去には〈
ザギ「トドメには幻獣よりもはるかに上の存在である邪神竜まで登場するしな。まぁ、レイ大尉が〈巨いなる騎士〉の一角と言われている〈翡翠の騎神〉の
レイ「まぁ、とにかくこの内戦を乗り越えるにはトールズの〈Ⅶ組〉と〈灰の騎神ヴァリマール〉、そして俺の〈翡翠の騎神スペランザ〉に加えて帝国正規軍の力が必要になる。頼りにしてるぞザギ、カレン。そしてお前の射撃の腕もなミルディーヌ。」
2人「はっ、お任せ下さいレイ大尉!!」
ミルディーヌ「お任せ下さいレイ兄様♥️」
幕間終了。さて、次はどこに行ってもらおうかな?