当時、閃の軌跡Ⅲが携帯ゲームで出来ないと知った時は絶望したけど、まさかNintendo Switchで出るとは……。嬉し過ぎる……(泣)
隊長『何をやっとるか貴様ら!!』
ガレリア要塞の入口から男の声が聞こえ、全員がそちらの方へ顔を向けるとそこには4体のドラッケンと1体の隊長機であるシュピーゲルがいた。
マキアス「あれは……機甲兵!?」
エリオット「大陸横断鉄道方面に行ってたんじゃないの!?」
?3「恐らくそれは囮ね。第四機甲師団の注意をそちらに引き付けておいて、ガレリア廃道から挟み撃ちにする予定だったのよ。」
リィン達がそんな話をしていると隊長機であるシュピーゲルがゼノとレオの方に機体を向ける。
隊長『貴様ら、合流しないと思ったらこんな所にいたのか!これだから猟兵は信用ならん、下がれ!』
ゼノ「あ~あ、折角これから盛り上がるっちゅうタイミングで……。」
レオ「興が削がれたな。」
隊長機の説教など意に介さずゼノはあからさまにガッカリし、レオも少しガッカリした様子を見せながら武器を下ろす。
ゼノ「ほななフィーに黒ローブの兄ちゃんに嬢ちゃん、また会おうや。」
レオ「他の者達も次に会うときは楽しみにしている。」
そう言って2人はガレリア要塞の塀を乗り越えて姿を消した。
トヴァル「西風は去ったが、新たな問題発生だな。」
?2「一難去ってまた一難だな。」
隊長『それにしても貴様ら、一体何者だ?』
隊長がそう言うと後ろに控えていた4機のドラッケンが前に出て武器を構える。それを見たエリオットとマキアスは怯える。
マキアス「さ、流石に逃げた方がいいんじゃないか?」
フィー「出来たら苦労しないよ。」
エリオット「トリスタの時は一機でも苦労したのに……。」
戦車すらも圧倒する機甲兵が目の前を埋め尽くしている光景に一歩、また一歩と後ずさるが、ただ1人だけは違った。
リィン「皆、下がっていてくれ。」
リィンだけは機甲兵に向かって一歩踏み出し、勢いよく右手を上げる。
リィン「来い―――灰の騎神ヴァリマール!!」
彼が力強く呼んだ数秒後、ルナリア自然公園から太陽の光を反射させながら人型の飛行物体がガレリア要塞に飛んできた。
マキアス「あ、あれは!?」
エリオット「旧校舎で見た……本当にリィンが起動者だったんだ。」
灰の騎神はリィンの前に降り立ち、片膝をつく。そしてリィンとセリーヌが目の前に立つと光に包まれ、騎神の胸部に付いている
隊長『バカな……報告にあった灰色の騎士人形だと!?まさか貴様ら……。』
リィン「ここから先は俺が相手だ。。皆は下がっててくれ。」
そう言うとリィンとセリーヌを乗せたヴァリマールは武器を持たない八葉一刀流〈無手の型〉を構える。
?2「八葉一刀流〈無手の型〉か。」
?3「でもあの構え、なかなか洗練されてるわ。起動者である彼が素手でもかなりの手練れの証ね。」
?2「だが領邦軍もそれなりのプライドを持ってるからな。このまま引き下がらないだろうな。」
?2の言う通り、領邦軍はヴァリマールを見て一瞬怯んだがすぐに武器を構え直した。
隊長『相手は武器も持たない木偶だ!1機程度ならなんてことはない!』
?「残念ながら、1機ではない。こちらは2機いる。」
隊長『何……!?』
?の声に隊長機がヴァリマールから視線を下げると、そこにはⅦ組の面々から一歩出てヴァリマールの横に立つ?がいた。
リィン「一体……何を?」
?「出でよ、翡翠の騎神スペランザ!!」
?は左手をギュッと握って拳を作って先程のリィンと同じように力強い声で叫びながら、掲げると左手に着けているブレスレットが光って空間が歪み〈翡翠の騎神スペランザ〉が?の背後に現れた。
隊員『翡翠の騎士人形だと!?』
隊員2『帝都の機甲兵部隊を退けたあれか!?』
隊長『あり得ん……なぜ灰と共にいるんだ!?』
新たな騎神の登場に領邦軍は驚愕するが、それはリィン達も同じだった。
リィン「翡翠の騎神!?セリーヌ、知ってるか?」
セリーヌ「なっ、何よあの騎神!?私、聞いた事ないわよわよ!?」
?「驚いてる暇は無いぞ。こちらに向かってくる機甲兵は4体。ならば1人2体を相手にするぞ。」
リィン「わっ、分かった!」
リィンのヴァリマール、?のスペランザは肩を並べるように立ち、目の前にいる5体の機甲兵を見据えて互いに構える。
隊長『所詮は同じ人型兵器、数の差には勝てん!機甲兵の恐ろしさを見せてやれ!』
隊員達『イエス・サー!!』
隊長機の号令で機甲兵4体が2手に分かれ、2対1×2となった。
?「さて、スペランザ。今回は武器無しで戦う事になるが大丈夫か?」
『問題ない。速攻で片づけよう。』
隊員1『舐めるなぁぁぁっ!!』
隊員は機甲兵ドラッケンを操り、スペランザへ接近しブレードを振り下ろすが……
?「フッ!」
―ガッ!ドガッ!
隊員1『うおっ!?』
?「もう一発!」
―ズガンッ!
隊員1『ぐうっ!!』
?はスペランザを操り、ブレードをギリギリで避けてがら空きになったドラッケンの脇腹にパンチをくらわせ、よろめいた所にもう一発――今度はボディにパンチをくらわせた。
隊員1『くっ……さすが帝都部隊を退けた騎士人形か……。』
隊員2『なら自分が援護しよう。』
そう言って隊員2が乗るドラッケンが導力銃を構え、スペランザめがけて撃とうとするが……
―ドギュンッ!ズガァァンッ!!
隊員2『ぐっ!?なっ、何だ!?機甲兵用の導力銃が……!』
リィン達のはるか後方、くり貫かれたガレリア要塞の屋上に黒ローブを羽織ったスナイパーが機甲兵用の導力銃の銃口めがけて撃ち、暴発させたのだ。
?4「上手く命中しましたね。」
?「まぁ、導力銃相手でも問題なく戦えたが、ここは礼を言っておくぞ。」
?4「ウフフ。そう言っていただけると特訓を頑張った甲斐があります。」
?「さあ、戦闘再開だ!」
―バキィィィッ!!
隊員2『グハッ!!』
?「セェェェヤッ!」
隊員2『うおおおっ!?』
―ドガァァァッ!!
?は武器が無くなったドラッケンに向かっていき、がら空きのボディにひじ打ちをくらわせた後、その場で回転し裏拳をヒットさせてダウンさせた。
隊員1『くっ、この……!!』
仲間が倒されたのを見て隊員はブレードを横凪ぎに振るおうとしたが……
?4「私がいるのをお忘れなく。ハアッ!」
―ドギュンッ!
隊員1『なっ!?関節部分が!?』
?「ハアァァァッ!!」
―ドゴォォォッ!!
隊員1『ぐあぁぁぁっ!?』
?4がブレードを持った関節部分を撃ち抜いて腕が動かなくなり、それを見た?はすかさず接近してボディに掌底をくらわせて吹き飛ばし、吹き飛ばされたドラッケンは要塞の壁に激突した。
?「さて、灰の方はどうなっているかな?」
2機のドラッケンを倒した?はヴァリマールの方を見ると、あちらももう終わる所だった。
リィン「うおおおっ!」
―ズガァァンッ!!
隊員『うおぉぉぉっ!?』
?「そちらも終わったか。お疲れ様だったな。」
リィン「そちらの方こそ。」
そして2騎の騎神は残った隊長機の方を見る。
リィン「これで残りは貴方だけだ。」
?「たった1機でこの2騎を相手にするか?」
隊長『くっ!こんな予想外な事が……。』
「そこまでだぁぁぁぁっ!!!」
突如野太い声が響き、全員がそちらを振り返ると第四機甲師団の戦車がこちらに走ってきた。その中の1台に立つという危ない乗り方をしている男――彼こそが第4機甲師団の中将、〈赤毛のクレイグ〉ことオーラフ・クレイグだ。
そして第四機甲師団は機甲兵に向けて砲撃しながら近づいてくる。
隊長『だっ、第四機甲師団だと!?バカな、あちらは大陸横断鉄道の部隊が相手をしていたはず……!』
クレイグ中将「そちらは一機残らず片付けた!貴様らもその木偶もろとも立ち去るがよい!さもなくば、第四機甲師団・主力部隊が相手になろう!!」
帝国の主力戦車をいとも簡単に破壊する機甲兵をあっさりと片付けた第四機甲師団に恐れる隊長だが、そう簡単には退こうとしなかった。
隊長『くそっ、こうなったら後づめの部隊に連絡して――』
―ズガンッ!
隊長『ぐおっ!?』
その時、隊長機が?4以外の何者かに狙撃され、頭部に搭載されているメインセンサーを破壊された。
リィン「狙撃!?」
?2「彼女じゃないな。」
?3「ええ。銃弾の軌道からすると……」
?2と?3は銃弾が飛んできた方向に視線を向けるとそこには?4と同じように要塞の屋上に超長距離対物ライフルを構える鉄道憲兵隊の大尉――〈
クレア「敵隊長機のセンサーの破壊を確認。西風の様子は?」
『2時の方向に。動き出す気配はありません。』
クレア「ではそのまま監視を継続して下さい。」
『イエス・マム。』
側に置いてある通信機でやり取りを終えると、クレアは再び機甲兵と騎神の戦闘の場にライフルを向ける。
一方、クレアの姿を確認した?は……
?「やはりここにいたか。」
と呟き、どこか安堵した雰囲気を出す。
そして領邦軍の隊長は状況が不利となると分かると……
隊長『くっ……全軍撤退!!双竜橋まで戻るぞ!!』
隊員達『イ、イエス・サー!!』
部下を引き連れて撤退していったのだった。
クレアがシュピーゲルを狙撃するシーンは個人的に気に入ってますね。何か女スナイパーってカッコいいし。