何故でしょう。未定と言ってる方が、早いスパンで投稿出来てる気がします。
今回はカズめぐがゆっくり爆裂散歩するお話です。
-TANKYUUNOSAKINI-
爆裂散歩に向かったはずなのだが、何故かまだ街を出て居ない俺とめぐみんは今、商店街にいる。
「カズマ、あ〜ん」
「あ、あ〜ん。うん。美味しいって、俺ら何やってんの?」
「デートですよ?」
なぜ急にデートが始まってるのだろうか?
教養講座的な意味も分からなくはないけど、ここまでガチなデートする必要あるのか?
・・・あっ、そう言えば俺たち恋人のフリすることになったんだっけか。
教養とかじゃなくて、俺たちはイチャイチャしなきゃいけないのか。
これめぐみんが一方的に楽しめるイベントな気がしてならない。
主に俺をからかうって言う内容で!
「爆裂散歩はどうした?」
「ゆっくりと言いましたよね?」
「デートするならするで言ってくれよ」
何はともあれ気付いたらデートしてるって言うのは変だから事前に言って欲しい。
俺にだって心の準備があるのだから。
「カズマならば察してくれるものと思ってました」
「察し悪くて、悪かったな」
「責めるつもりはありませんよ。所でカズマはキスした事ありますか?」
「ないけど?」
突然キスがどうのとか聞いたりしてどうしたんだろう?
もしや、またも恋バナモード突入か?
「じゃあ、今からしましょうか」
「は!?お前何言ってんだ!?」
この子何言ってんの?
いくら偽装とは言えやり過ぎだと思う。
それともあれか?
やっぱり俺の事好きとか?
「冗談ですよ。カズマは本当に面白いですね」
「・・・めぐみんは好きな人とかいないのか?」
結局、からかわれただけか。
ここはカウンターとばかりに、好きな人について質問をしてみる。
「好きな人ですか?カズマですよ」
「・・・へ?」
「クレープ食べましょう!」
何でこの子こんなに平然としてるんだろうか。
クレープ屋目掛けて走っていき、俺が呆然としている間に支払いと受け渡しを終えて戻ってきた。
さっきの受け答えは仲間としてだと変だよな?
もし仲間としてだったら天然が過ぎるぞ。
「カズマ?何ぼおーっとしてるんですか?これカズマの分です」
「なあ、お前の言うす」
「うわっ!?」
聞こうと思ったら後ろ歩きしてためぐみんが段差にツマづいて転んだ。
また聞きそびれた。
二人きりでもこれかよ!
「大丈夫か?」
「カズマが痛いの痛いの飛んで行けーをしてくれたら大丈夫です」
「・・・大丈夫だな。ほら、行くぞ」
めぐみんは俺の事からかうことしか考えてないんじゃないか?
恋愛対象として好きな人に小言を言って困らせないよな普通。
めぐみんは天然なんだろう。
気にする必要はないような気がしてきた。
「カズマのケチ」
「ケチってなんだ。ケチって」
「それより、さっき何を聞こうとしたんですか?」
仲間としてだろうし、もういいや。
聞いたらそれをネタにまたからかわれるかもだし。
惚けておこう。
「何言おうとしたか忘れた」
「そうですか。次はどこ行きますか?」
「どこでもいいけど」
「案一つくらい出してくださいよ」
膨れっ面で抗議してくるのが、可愛い。
何も考えないのは悪いとは思うけど、分からないからなあ。
「そうは言われてもめぐみんみたいにデートに何するか知らないし」
「私だって知りませんよ?デートと言えば思いつくことしてるだけです」
「そうなのか?」
思いつくことやってるだけって、レベルで説明つくか?
俺から見たら恋愛慣れしてるって気もするんだが。
でも、めぐみんに嘘つく必要がないしな。
これが紅魔族随一の天才と言ったところか。
「カズマも何かありませんか?」
デートと言えばか。
夜景を見るとか大自然に触れるとかもデートの定番だよな。
景色のいい所って言っても街の中だと展望台くらいしかないよな。
展望台なら、爆裂散歩行くのにも方向的に都合がいいよな。
「展望台で景色眺めながら良い目標探すとかはどうだ?」
「いいですね!爆裂デートに必須のスポットです!」
「爆裂デート?」
変な造語が出てきた。
世界中探してもコイツしか言わないと思う。
「爆裂散歩とデートを合わせた名前です」
「いや、それは分かるけども」
「私たちのデートの〆は爆裂魔法ですよね?」
「別に爆裂魔法放った後もデート出来ないこともないだろ?」
早朝から出かけて遠出すれば朝からうるさいとか言われることも無く、街に戻る頃にはめぐみんが回復していて、そこからデートってのも可能だと思う。
午後からしか爆裂してなかったから、めぐみん的にはそのイメージが強いのかもしれないな。
「カズマは夜も私とデートしたいのですか?」
モジモジしながらそんなことをめぐみんが言ってきた。
凄く意味深な発言だ。
多分、深い意味はないんだろうけども、モジモジしてるのが気になる。
「そうじゃなくて、朝一に爆裂して、午後からってのもありだろ?」
「なるほど。その考えはなかったです。今度やりましょう!」
「その時はデートプラン考えとく」
デートプランか。
デートが出来るなんて想像もしてなかったから、全く思いつかない。
ラブコメとかの知識で何とか凌ぐしかないなこれは。
「期待しますからね?」
「一応彼氏ってことになってるから、リードしなくちゃだからな」
「カズマがリード?何だか変ですね」
「それどう言う意味だ?」
「そのままの意味です。そんなことよりも展望台行きましょう!」
めぐみんの興味はデートと言うか、街探索よりも爆裂に傾いてるらしい。
抗議したい気持ちもあったけど、凄く楽しそうに俺の手を引いて、歩き出しためぐみんを見てると何も言えなかった。
ここまで何かを好きになれるってある種の才能だと思う。
展望台に到着して、暫く眺めを見ているとめぐみんが服をクイクイと引っ張って言った。
「カズマカズマ、キスしてもいいですか?」
「急にどうした?」
お互いここに着いてから何も話してなかったのに、第一声がキスの申し出ってどう考えても普通じゃない。
しかし、こんなめぐみんの突拍子のない発言に慣れつつある。
ここ来るまでに今日もキスしましょうとか言われてたし。
「周り見てくださいよ。みんなキスしてますよ?この場所でキスしたらどうなるのか気になるじゃないですか」
「ファーストキスを検証なんかで使いたくない」
「じゃあ、私がカズマの頬にキスするのは大丈夫ですか?」
唇同士じゃなきゃ良いとかそういう問題じゃないと思う。
めぐみんの興味心を何か他のことに向けないと。
「一旦キスから離れて、爆裂しがいのある岩を探そう」
「カズマはキスがどんなものか知りたくないのですか?」
「その質問に対しては知りたいって答えるけど、今することじゃないだろ?」
ダメだ。
爆裂散歩のことに話戻すだけじゃダメだ。
探すじゃなくて見つけないとコイツの探究心は終わらないなこれ。
「そうでしょうか?夕焼けが綺麗で、ロマンチックな場所でムードもありますし、するなら今だと思います」
「俺達の間にそんな雰囲気あったか?」
「無いものは作ればいいのです。こうやって」
気付いたらめぐみんに壁ドンされてた。
どういう状況?
俺、めぐみんより身長高いはずなのに。
何でめぐみんの顔が上にある訳?
てか、ヤバい。
コイツマジでやるつもりだ!
「カズマの初めていただきます」
「ちょっ、めぐみん、こういうのは好きな人とだな」
「カズマのこと好きですから。という訳でしますよ!」
こんなムードの欠片もない、実験的なキスを俺は知らない。
どんどんめぐみんの顔が近付いてくる。
えっ、マジなのか?
こんなロリっ子の知的探究心の為に、俺のファーストキスは奪われるのか?
「お、落ち着け、めぐみん。今はいいかもしれないけど、後悔するぞこれは!」
「そこまで抵抗されると、ムードもへったくれもないですから諦めます。カズマが案外乙女な所もあると知れたので、それで良しとします」
「いや、何もよくねえよ!お前は男らし過ぎんだよ!」
「カッコイイがモットーの紅魔族ですから!」
今度ゆんゆんとか、他の紅魔族の人に会ったら聞いてみよう。
実験の為にキスしますか?って。
絶対コイツだけだと思う。
まあ、何にせよキスせずに済んで良かった。
「・・・そういう問題なのか?」
「では、爆裂しに行きましょう!」
「お前、ホント好きだよな」
「ええ好きですよ。爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザードですからね!しかもカズマの採点付きです!楽しみじゃないわけありませんよ!」
凄い圧を感じる。
眼が紅く輝いてキラキラしてる。
相当気分が上がってるんだろうけど、壁ドンが継続されている現状で、めぐみんが興奮状態なの傍から見たら盛り上がってるようにしか見えないんだろうなあと、壁ドンされてる事実から逃避してそんなことを考える。
展望台から降りて、門をくぐってから約三十分。
ハイテンションなめぐみんが走って行くのを、必死に追いかけて何とか、追い付けた。
「ちょっと、待ってくれ、はぁ、はぁ、早いって」
「カズマが体力ないだけでしょう?」
ぐうの音も出ねえ。
「教養もですけど、もうちょっと鍛えた方がいいんじゃないですか?帰りが心配になりますよ」
「そう言うなら、偶には俺以外の誰かと行こうって思ってたりしないのか?」
体力面に心配あるならダクネスに頼めばいいのに。
こうやって、頼りないだとか何だとか言うのに、そのくせ俺にしか頼まないんだよな。
「しませんよ?わざわざカズマ以外と爆裂散歩することに何の意味があるのか分かりません」
「俺はお前が何言ってるか分からない」
「兎も角、カズマが熱や風邪で動けないとか、疲れてるとかじゃない限りは付き合ってもらいます。約束もしましたし」
確かに爆裂道に付き合うって約束したけども、休みがあってもいいと思う。
はぁ、ただ単に付き合うのは暇だからと採点なんて始めなきゃ良かった。
「反故にするつもりは無いけど、気になってさ」
「カズマしか居ないから頼んでるのではなくて、カズマだから頼ってるのですよ?」
こういう言い方されると断れなくなるよな。
嬉しそうに微笑んで言われるとなあ。
「・・・しょうがねえなあ。さっき言ってた通り約束したもんな。とことん付き合ってやるよ。それこそめぐみんが爆裂魔法に飽きるまで」
「そうですか。飽きなんてやってこないので、末永くよろしくと言っておきましょうかね」
「そうだな。めぐみんが結婚してもまだ飽きてなかったら俺も爆裂魔法覚えてやる」
めぐみんが結婚なんて、全く想像つかないし、そもそもめぐみんに相手とか出来るのか?
見てくれはいいから、モテるのはモテるだろうけど、ずっと爆裂爆裂言ってるこいつに付き合えるやつって相当惚れ込んでないと居ないよな。
・・・そもそも俺がその位置にいると周りは思ってるから、多分、少なくとも誤解が解けるまでは、現れないよな。
それに加えてコイツの中二病な所とか含めると、厳しいだろうから、俺が爆裂魔法覚えなきゃいけなくなるなんてことも無いだろう、
「ほう。言いましたよ?絶対に約束守って貰いますからね?」
「お、おう。そんなに爆裂魔法を覚えて欲しいのか?」
「カズマと一緒に爆裂して、お互いの爆裂魔法を採点するの結婚式でやりたいです」
何で俺ら二人で結婚式に協同作業するんだ?
まあ、めぐみん的には華々しく二人で爆裂魔法を祝砲みたく上げるのを想定してるんだろうけど、俺だったら他の男と二人で何かやってるの見るのは面白くないと思う。
「・・・そんな結婚式でいいのか?と言うかそんなことして大丈夫なのか?」
「カズマ!やってくれますよね?」
「えっと、俺はいいけど」
単なる思い付きだろうし、その時はまた考えも変わってるだろう。
仮にやることになったとして、未来のことは未来の俺に任せておこう。
多分、そんなにポイント貯まらなくてそもそも覚えられないかもだしな。
「じゃあ決まりです!生まれて初めて結婚願望が今、生まれました」
「お前の人生はどこまでも爆裂魔法中心に回ってるのな」
結婚願望がなんて言ってるけど、結婚自体がしたい訳じゃなく、爆裂魔法を二人で放ちたいだけだろうな。
目的と手段が逆転してるって正にこのことだ。
「ふふん。あっ、いい岩みつけました!」
「上から見つけたのもっと遠くなかったか?」
「今日はこれでいいです。早く帰って日記に今日のこと書きたいので」
日記か。
めぐみんって結構マメな性格だよな。
「と言うと?」
「カズマが爆裂魔法を覚えてくれるのと、爆裂ウエディングの約束のことです」
また新たな造語が……
爆裂ウエディングって、なんか、リア充爆発しろの延長で、式場爆破みたいな感じするな。
まあ、そんなこと言ったら爆裂デートだって、デートしてるカップル爆殺みたいな感じしなくはないな。
でもまあ、日記に書きたい程に喜んでるのは確かだし、いつも以上に笑顔が眩しい。
・・・日記に書かれたら有耶無耶に出来ねえな。
「カズマ?ぼぉーっとしてないで見てください」
「悪い、考え事してた。もういいぞ」
「ちゃんと見て、覚えて、採点して結婚式に備えてください」
「へいへい。まずは相手探す所からな」
「そんなことするつもりはありません『エクスプロージョン』ッ!!」
相手を探さずとも向こうからやってくると。
美少女さまは考えが違うな。
まあ、この街にめぐみんへナンパするような物好きなんて居ないだろうけど。
「カズマ、今日のは何点ですか?」
「とりあえず百点で」
「そんな百点嬉しくないですよ」
「解説入れなかったのは悪かったから暴れるな。転けたら危ないのはめぐみんも同じだぞ?」
意味もなくとりあえずで点数発表した訳じゃないんだけどな。
こんなことなら初めから何も言わなければ良かった。
「で、点数は?」
「だから百点だって、自信あっただろ?」
「ありましたけど、何処がどう良かったのか聞かないと納得できません!」
「なあ、今日はゆっくり爆裂散歩するんだろ?」
何か一案をと言われて俺なりに考えたんだけどなあ。
まだ発案してないからしょうがないけども。
「・・・そうですけど、それがどうしたって言うんです?もう終わりましたよ?」
「いいや、家に帰るまでが遠足、いや、家に帰るまでが爆裂散歩だ」
「はあ?それと何の関係が?」
凄い不機嫌になってる。
早く俺の考えた案を言った方がいいな。
「街に戻ってからゆっくりレストランで食べながら話すのはダメか?」
「いいですね!いいですね!解説楽しみにしてますからね!」
「おう、お前が楽しみにしてるのはよーく分かったから暴れるのはやめてくれ」
さっきまでとは真反対の意味でめぐみんが暴れだした。
こういう情緒不安定な所がお子様なんだよな。
「むっ、何か失礼なこと考えてませんか?」
「いいや。めぐみんが楽しそうでなによりだなって」
「楽しいと言うか嬉しいのですよ」
「嬉しい?」
レストランで食べるのがそんなに嬉しいのか?
それなりにお金もってるみたいだし、何時でも行けるだろうに。
「爆裂魔法について語り合える人が出来るなんて思っても見なかったので」
「そりゃまあ、毎日付き合わされてたら嫌でも詳しくなるっての」
話せる相手が出来てってことか。
語りたくて知った訳じゃないけど、言われてみればめぐみんが爆裂魔法について熱く語ってるのは見るけど、みんな話半分にしか聞いてないもんな。
まあ、俺もなんだけど。
「でも、ゆんゆんは全然見てくれなかったですよ?」
「そうなのか?」
「里にいた頃に何度か付き添って貰ってたのですが、全くダメでした」
「まあ、俺は一応、仲間のスキルアップ確認もあるからな」
等とは言ってるが初めの方は単に押し付けられただけだし、今じゃ担当にされてるし、めぐみんとは約束しちゃったしで、付き合わざるを得ないんだけども。、
「それを言ったらあの子だって敵情視察になるとは思いませんか?」
「言われてみるとそうだな。俺ってばレアだったの?」
「ですから、ちゃんと私の魔法を見てくれる優しいカズマの事が私は大好きです」
「・・・え?」
今大好きって言ったよな?
・・・よし、今なら完全に二人きりだ。
敵感知に反応もないし、今聞こう。
好きが、仲間としてなのか、異性としてなのか!
「眠くなってきたので、夕飯までに起こしてください」
毎度毎度、俺が確認しようとしたらこれか!
大好きとか簡単に言うなよ。
勘違いするぞ?
何度ももう気にしないと決意してるけど、いざ言われたら動揺するし、気になるし。
魔性のめぐみん恐るべし。
レストランで邪魔はいるのは嫌だし、そこでは聞けないな。
でも、その後に聞けるタイミングがあるかと考えても見つからないな。
神様、どうか、俺にチャンスをください。
次回の更新シリーズはカズめぐしてないやつで、投稿日は未定です。嘘は言ってない!