Fate / SAO CCC   作:YASUT

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コミカルシーンが上手く書けません…………orz


オリジナル設定が結構あります。
…………突っ込み所満載だけど。


プロローグ3

 救世主は語る。

 

「戦いが君を成長させた。過酷な生存競争の中で、最弱であった君は最強へと至った。

 その尊さを知る君が、闘争を否定するのか?」

 

 生存競争。それこそが、人類が生き残る手段。

 人間はもっと凄い生き物だ。

 なのに、この時代の人間は諦めている。

 未来を―――――諦めている。

 彼の願いを叶えれば、それは変わるだろう。

 きっと人類は、より良い方向へと進む。

 多くの損失と、それ以上の報酬が得られる。

 だけど。

 

「違う。否定はしない。

 ―――――だけど、賛同もまた、できない」

 

 自分達は既に過去の人間。

 それを選ぶのは自分達ではなく、今を生きる者達であるべきだ。

 彼の守るべき時代は―――――とうの昔に過ぎ去った。

 

 そうして、二体の亡霊は剣をとる。

 

 

 ◆

 

 

 恐怖という感情が岸波白野の体を支配した。

 

 ……………いや、違う。

 これは恐怖ではない。

 そんな小さなものではない。

 これは、“畏怖”だ。

 

 これまでの七体のサーヴァントとは、文字通り規模が違う。

 その知名度故に、東洋人で彼を知らない人間はまずいないだろう。

 

 大自然を思わせる緑の髪。

 背後には黄金の円環。

 この世の全てを見通した眼。

 

 その男は何もしていない。立ってすらいない。

 ただ座禅を組み、宙に浮いているだけ。

 だというのに、そこには一切の隙が見当たらなかった。

 下手に手を出せば、その瞬間にやられる。

 ―――――いや、それすら必要ない。

 もしかしたら、何をしてもこの男には通じないのではないか。

 たとえ宝具を使い、残された最後の令呪まで使ったとしても、この男の足元にも及ばないのではないか。

 

 そんな、最悪の光景さえ浮かんだ。

 

 覚者は語らない。

 ただ沈黙し、こちらを見据える。

 

「この戦いをもって、私の聖杯戦争は完結する」

 

 隣に控える白衣の男が宣言した。

 これが最後の戦い。

 自分にとっても。そして、白衣の男にとっても。

 

「…………行きます。最後の力を、ご主人様(マスター)!」

 

 蒼いサーヴァントが前に出た。

 武器である鏡が、ふよふよと彼女の周囲を浮き始める。

 その背中には、岸波白野に対する絶対の信頼があった。

 

 知らず、体は落ち着きを取り戻していた。

 

 ああ―――――きっと、自分は彼女に甘えている。

 支えられている。

 

 あまりにも自分は弱い。

 弱くて弱くて、弱すぎる自分が憎い。

 

 ―――――けれど。

 彼女がいたからこそ、ここまで来れた。

 彼女が支えてくれるのなら、この歩みは止まらない。

 無様でも、みっともなくても、足を動かし続ける。

 

 そして、自分達は挑む。

 臆病でも蛮勇に、救世主に挑むのだ。

 

「来なさい、最弱のサーヴァントよ。彼同様、君の健闘もまた、私には誇らしい」

 

 その言葉が合図だった。

 

 覚者は閉じられていた眼を開き、自分達を見据えた。

 蒼いサーヴァントは呪いの札を構え、彼女を中心に魔力の渦が吹き荒れた。

 

 戦いの幕はあがる。

 七つの海を超えた最後の戦い。

 

 その結末を知るのはムーンセルと、当事者である自分達だけである。

 

 

 ◆

 

 

 長い眠りから目が覚めた。

 

 ―――――欠けた夢を、見ていたようだ。

 

 流れ込んできたのは、紛れもなく自分自身の記憶。

 これまで歩んできた道程が、一切の違和感なく脳に染み渡っていく。

 だけど、まだ何か足りない。

 あの時隣にいたはずの蒼いサーヴァント。

 彼女の名前が出てこない。

 顔が思い出せない。

 大切だったはずなのに、何故か欠けている………。

 

「あら、起きた?」

 

「?」

 

 声が聞こえたので上半身を起こす。

 そこには、一人の女性がいた。

 教会の椅子に座り、のんびりと空間をいじっている。

 おそらくはメニュー画面だろう。

 基本的に、自分以外のプレイヤーには見えないようになっているからだ。

 

 赤を基調とした服装と、黒のミニスカート。

 長い黒髪は作業の邪魔だったからか、後ろで一つに括られている。

 

 

 …………繰り返す。

 

 

 後ろで一つに括られている。

 ポニーテールというやつだ。

 こんな彼女は、今まで見たことがない。

 この人は一体―――――

 

「―――――誰だ?」

 

「ふんッ!!!」

 

「へぶァっ!!?」

 

 ―――――それは、見事なハイキックだった。

 流れるような洗練された動き。

 多くの死闘で培われた戦術眼をもってしても、予備動作が殆ど見えなかった。

 気づいた瞬間には、放たれた脚が目の前にあったのだ。

 

 なんてことだ。

 “遠坂凛”は魔術だけでなく、体術においても天才だったのか………。

 

 ……………ちなみに一瞬だけ下着が見えてしまったが、鋼の自制心を持つ岸波白野は一々そんなことで興奮しない。

 見蕩れたから躱せなかったとか、断じてない。

 

「痛い……………痛いぞ遠坂」

 

「ふん、悪かったわね。どうせ私にはこんな髪型似合わないわよ」

 

 仁王立ちしながらもそっぽを向く遠坂凛の姿。

 羞恥と怒りのせいか、頬は若干朱色に染まっていた。

 

「いや、普段と違う髪型だから、少し驚いたんだ」

 

 まあ、確かに「誰だ」はひどかったと思うが…………

 

「うん、結構似合ってるよ」

 

「…………そう。

 まぁ、素直に受け取っておくわ。……ありがと」

 

 そっぽを向いたまま、今度は熟れた林檎のように頬を染める遠坂。

 きっと照れているのだ。

 女性が外見を変えたら、なんであれ感想を言う。

 常識だ…………と、思う。

 

「それで、何か分かったのか?」

 

「何かって?」

 

「…………この世界について、とか?

 コードキャスト、使ったんだろ?」

 

「…………ふぅん。

 どうやら記憶はある程度戻ってるみたいね。令呪が戻ったから…なのかな。 

 ちなみに、どこまで覚えてる?」

 

「えっと―――――」

 

 最後の記憶は確か…………………あの男との戦いだ。

 

『トワイス・H・ピースマン』

 

 戦いを憎みながらも推奨する、救世主の欠片。

 人類の更なる進化を願った亡霊。

 

 自分はそんな彼と決別した。

 あの男の言葉は正しかった。

 けれど、彼ほどの視点を持つことができず、同時に理解もできなかった。

 

 ―――――だからこそ、今を懸命に生きる人たちの人生を否定できなかった。

 

 そうして両者は剣をとり、戦いの幕はあがる。

 それで―――――

 

「―――――そのあとどうなったか、覚えていないんだ」

 

 勝ったのか負けたのか、そんな些細なことすら忘れている。

 ………いや、勝ったはずだ。

 でないと、自分が生きていられるはずがない。

 でも、誰と戦ったのか。

 勝った後どうなったのか。

 それが思い出せない。

 顔と名前が出てこないのだ。

 

「じゃあ、自分がマスターだってことは覚えてる?」

 

「ん。それは大丈夫だ」

 

 マスターの証である令呪を見る。

 令呪は本来三画。しかし、二画は消費された形跡がある。

 どちらも遠坂凛を助けるために使ったのだ。

 

「………成程。自分のサーヴァントのところだけ綺麗に抜け落ちてるみたいね。

 ま、そのへんはあの()の管轄だからいっか。それに、本人を見たら思い出せるだろうしね」

 

「そんな適当な…………」

 

「適当にもなるわよ。実際、あの()に関する記憶は全部向こうが持ってっちゃったみたいだし。」

 

「?。どうしてそんなことが分かるんだ」

 

「そりゃ、このアインクラッドのどこかにいるからよ。

 さっきハッキングしてこの城の全体図を調べたんだけど、その中に七体、膨大なデータの塊があったの。

 で、調べてみると、最も容量が大きかったのが貴方のサーヴァントだったってわけ。

 所持してる記憶データの分だけ大きくなってたみたいね。」

 

 …………つまり、自分のサーヴァントは岸波白野の記憶データを持っていて、更にこのアインクラッドのどこかに迷い込んでいる、ということか。

 成程分からん。

 

「要するに、再会すれば自然と記憶も戻るってコト。

 難しくなくていいでしょ?」

 

「それは…………まあ。

 ん……? ちょっと待て、七体?」

 

 遠坂はさっき、七体のデータの塊と言った。

 そのうちの一体がサーヴァントだということは―――――

 

「そう。このアインクラッドには貴方のを含め、計七体のサーヴァントが紛れ込んでいる。

 しかも野良でね。」

 

「野良!? それって、かなり危険じゃないか?」

 

「ええ、すっごく危険よ。森を歩いていたらバーサーカーが出現しましたーとか、笑えないわ。」

 

 いや、本当に笑えない。

 下手したら大量に死人がでる。

 しかもサーヴァントは野良ときた。

 つまりそれは、フィールドを常に徘徊しているということだ。

 

「さっき色々試してみたけど、流石にサーヴァント相手だとどうしようもなかったわ。

 けど当分の目的は、私達と一緒にこの世界に紛れ込んだサーヴァントの回収、または排除。

 そう考えてるんだけど、岸波くんはいいかしら?」

 

 当然だ、と頷く。

 

「となると問題は、サーヴァントの強さね。

 私達のレベルは現在1。対し、敵の強さは未知数。

 途中で一人味方が増えるのは確定だけど、それでも厳しいわね」

 

 腕を組み、ううむと唸る遠坂。

 彼女のハッキングスキルを以てすれば、少なくとも自分達の脱出は容易だろう。

 しかしそれでは、サーヴァントという凶悪な兵器を残すことになってしまう。

 この世界でのゲームオーバーは死と同義。

 加えて普通のプレイヤーは今、ログアウトができない。

 いずれ必ず、サーヴァントによる死人が出る。

 

 ―――――そして、夢に出てきた“彼女”のことも気になる。

 会わなければ………いや、召喚しなければならない。

 それまでは、何があっても帰ることは許されない。

 

「………………ん?」

 

 思考の海に沈んでいると、ギィ、と鈍い音が聞こえた。

 教会の扉が開く音だ。

 遠坂もそれに気づいたらしく、伏せていた顔をあげる。

 

 そこには、一人のプレイヤーがいた。

 性別は男。黒髪の童顔。

 年齢は………自分と同じくらいか。

 左手には小さな盾。腰には安物の剣。

 胴体を守る鎧も高価なものではなく、まさに初心者という風貌だ。

 

 そこまで確認した瞬間―――――遠坂の目つきが変わった……気がした。

 

「…………客、かな。珍しいな」

 

「そうね、珍しいわね」

 

「?」

 

 遠坂は椅子から立ち上がる。

 が、視線は変わらず入口で立っているプレイヤーに突き刺さっている。

 彼女は男性を警戒しながら歩を進め、

 祭壇で立ち止まり、

 そして―――――

 

 

「さて、と。

 こんにちは。そしてはじめまして―――――“茅場晶彦”さん」

 

 

 と、意味のわからないことを言い放った。

 

「え―――――?」

 

 遠坂は腕を組み、先程現れた男性プレイヤーを注意深く見ている。

 殆ど睨んでいる状態だ。

 いや、そもそも、“茅場晶彦”とは誰のことだろう………。

 この世界での知り合いか何かだろうか………?

 

「茅場晶彦。

 この浮遊城を作り上げた技術者にして、今回の事件の元凶。

 “ソードアートオンライン”をデスゲームに変えた張本人よ」

 

「そうなのか。

 いやでも、このプレイヤーがその………“茅場晶彦”さんとは限らないんじゃ?」

 

「限るのよね、これが。

 だって、私が呼んだようなものだし」 

 

 さらっと。

 何でもないかのように遠坂は言った。

 

「呼んだ……!?

 って、どうして」

 

「そりゃ、ハッキングしたからよ。

 少しだけとはいえ、データを弄ったんだもの。バレないようにしたとしても限度があるわ。

 決め手はこの教会の扉。さっき、教会の扉に軽いロックを掛けといたのよ。

 私達以外の一般プレイヤーはまず通れない。通れるのは、ある程度の権利を持つ者だけ。

 ………ま、流石に早すぎだと思うけど。

 正直舐めてた。どうやら“茅場晶彦”って男は、よっぽどの技術者みたいね」

 

 悔しげに歯噛みする遠坂。

 彼女の視線を追い、もう一度入口近くの男性を見た。

 

 ―――――その顔を見て、認識を改めざるを得なかった。

 

 男は笑っていた。

 楽しくて仕方がない。

 まるでそう言っているかのように。

 けれど、そこに邪悪さは一切見当たらない。

 それどころか、無邪気に笑っているようにさえ見えた。

 

「…………やはり、そうだったか」

 

「―――――!」

 

 声が違う。

 若々しい外見から想像できない、低い声だ。

 

「にしても、随分と適当なアバターね。初期設定?」

 

「姿に関しては許して欲しい。君達に早く会ってみたくて、即興で作ったものだからね」

 

「ふーん。で、わざわざ私達に何の用かしら?」

 

「そう構えるな。私はただ、君達に依頼をしに来ただけだ。

 この世界風に言うなら、“クエスト”、というやつだな」

 

「―――――依頼?」

 

 すると茅場昌彦は、途端に表情を変えた。

 楽しげな気配は身を潜め、代わりに無機質な、金属質な気配が流れた。

 

「この世界には今、七体のイレギュラーがいる。そのことは、君達も知っているね?」

 

 イレギュラー。

 七体。

 ―――――もしかして。

 

「イレギュラー…………サーヴァントのことか」

 

「サーヴァントというのか、アレは。ならば、これからは私もそう呼ぶことにしよう。

 ―――――そうだ、サーヴァントだ。

 アレらは私が作ったアインクラッドには本来存在しない者達だ。よって、同じくイレギュラーである君達にも討伐を依頼したい。

 私でもあれ程の存在は削除できない。せいぜい転移と弱体化が精一杯なのだ。

 消去するにはこの世界のルールに則り、HPゲージをゼロにするしかない」

 

 成程。

 やはり、この世界の運営者である茅場晶彦でも、サーヴァントはどうしようもないのか。

 ………いや、まてよ?

 

「君達に…………“も”?」

 

「そうだ。君達だけではない。既にこの世界に一種のクエスト、またはフロアボスとして登録させてもらった」

 

「ちょっと待ちなさい。サーヴァントはこの世界を創った貴方にとって、ただの邪魔者でしょ?

 どうしてそんな…………“初めからゲーム内に存在する”設定にしたのよ?」

 

 …………確かに。

 この男は先程、サーヴァントを完全に削除することはできないが、転移なら可能だと言っていた。

 本当に邪魔な存在なら、人目のつかないエリアに転移させたあと閉じ込めればいい。

 

「決まっている。それもアリ、と私が判断したからだ」

 

 茅場晶彦は堂々と、確かにそう言った。

 

「私はただ、新しい世界を創りたかったのだよ。現実世界のあらゆる法則や枠を超えた世界を。

 そしてこのサーヴァントという存在は、私の理解を遥かに超えた存在だ。

 彼らを“下らない”と切り捨てることは…………私には、どうしてもできなかった。

 プレイヤー達を閉じ込め、デスゲームにしたのもそれが理由だ。命は軽いものではない。蘇ることなど、あってはならない。

 明確な生と死が存在することで、初めて世界は成り立つのだから」

 

「―――――」

 

 それは、この男の本心だった。

 世界を創る。

 一見子供のような願いだが、この茅場晶彦という男は、その子供の願いを実現してしまったのだ。

 サーヴァントという存在を採用したのは、彼の子供心を刺激したから、か。

 

「…………分かったわ。貴方の依頼、受けましょう」

 

「遠坂…………いいのか?」

 

「元々そういう話だったでしょう。どっちにしろ、最低でも一体は会わないといけないんだし。

 ―――――ただし。一つ条件を出させてもらうわ」

 

「構わない。私にできることであれば、なんでもしよう。

 こういった取引も、ネットワークRPGの醍醐味だ」

 

 不敵に………そしてやはり、どこか楽しそうに男は笑った。

 そしてこの瞬間、本当の意味で理解した。

 この男は、この世界を楽しんでいる。

 彼の元の世界…………平和な現実世界では絶対に味わえない感覚を、一つ一つ楽しんでいる。

 自分が創ったはずの世界で、自分が想像していなかったことが起きた。

 アインクラッドは彼にとって新しい世界であると同時に、未来が決まった世界でもあった。

 しかし、彼が予想していた未来は崩れた。もはや、開発者である彼ですら何が起こるか分からない。

 そのことに気分が高揚しているのだろう。

 

 …………ログアウトの要求は聞きそうにない。

 遠坂は一体どんな要求を―――――

 

「私からの要求はたった一つ。―――――“魔法使い(メイジ)”システム。

 それを早急に採用なさい」

 

 魔法使い…………!

 それはつまり、本来の自分達―――――魔術師(ウィザード)として戦えるスキルを作れということか。

 

「ほう………それはまた、何故?」

 

「そのほうが私達が戦いやすいから。

 不可能じゃないはずよ。ハッキングした際に覗いたけど、この《ソードスキル》ってやつ、随分と凝ってるみたいじゃない。

 なら同じように、魔法、魔術の類のシステムもある程度完成してるはず。

 それに、サーヴァントの中にはキャスター…………“魔術師”を名乗るクラスも存在するわ。

 キャスターに限らず、他のサーヴァントだって魔術を使う可能性もある。

 ゲームマスターとして、そこらへんは対等にするべきだと思うんだけど?」

 

 どこまでも挑発的に、遠坂は茅場晶彦に対して言った。

 

 ………確かに、今の自分達ではサーヴァントには絶対に勝てない。

 サーヴァントとは、どんな英霊であれ一度は人生を終えた存在だ。

 同じ土俵では、自分達に勝機はない。

 否、そもそも同じ土俵で戦えるとは限らない。

 加えて、彼らには《宝具》と呼ばれる切り札もある。

 プレイヤー側にも何かを用意しなければ、とてもじゃないが釣り合わない。

 

「いいだろう。結局は不採用となったが、確かに魔法系統スキルも一通り用意してある。

 ただ、流石に今すぐは不可能だ。少なくとも第一層クリアまでは剣で進んでもらうことになるが…………構わないかね?」

 

「十分よ。元々、魔術だけで勝ち抜こうなんて思ってないし」

 

「ふむ………では、確かに。間に合わせると約束しよう」

 

 そう言い残し、茅場晶彦―――――正確には、『中身が茅場晶彦のアバター』は消滅した。

 扉から出て行ったのではない。

 立ったまま、その場で消滅―――――ログアウトしたのだ。

 




まとめ

白野はある程度記憶を取り戻した!

七体サーヴァントが紛れ込んでしまったので、なんとかしよう!

対抗するために茅場晶彦さんに魔術スキルを作ってもらおう!


…………うん、自分でもわからなくなりそうだ。

サーヴァント、アインクラッドの層についてですが、
『サーヴァントはその階層のレベルに合わせて弱体化する』
『アインクラッドの一層一層はアリーナのようなもの』
という感じです。
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