機動戦士ガンダムIS(インサイド・ザ・ストラトス)   作:見知らぬとまと

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大変投稿が遅れました。申し訳ありません。


反撃の狼煙

バナージ・リンクスは地面に衝突した衝撃で目を覚ました。

 

全身が痛む。そして肝心のISはというと、着地時の衝撃を緩和する『絶対防御』を最後に、ほとんど指示を聞かない状態だった。

 

それもそのはずである。シールド・エネルギーは底をついている上、損傷状況を示すARウインドウに映る機体は、正常(グリーン)の箇所は無く、殆どが黄色を通りこして赤色を示している状態である。

 

しかし、そこでバナージは、目撃する。

 

 

簪―――正確には彼女の乗る『打鉄弐式』に迫る黒い影。その存在が、挫けかけていたバナージの戦意を奮い立たせる。

 

といっても今のバナージに出来ることなどたかが知れている。何しろ、ISが動かないのだ。

 

 

しかし裏を返せば、ISが動けば戦えるということ。

 

バナージは手動ウインドウを開き、腕部分と背部スラスター・ジェネレーター改めバッテリーユニットを展開する。

 

まだ簪のために―――あと少し時間が稼げれば何とかなるという、バナージは己の()()()()()()()()()()()()を信じた。

 

普段なら何の苦もない装備ではあるが、パワーアシストもPICもない状態では、その重みが圧力となって傷ついたバナージへ圧しかかる。

 

しかしそれを意思で抑え込み、『MIS』用の予備のバッテリーを呼び出し、それをISのエネルギーに変える。

 

辛うじて息を吹き返した『シルヴァ・バレト』だったが、背部のビーム・カノンは一門がひしゃげ、有線式ファンネルも1機損壊し、3機しか稼働できる状態にない。

 

しかしバナージはビーム・セミマグナムを呼び出すと、伏せて狙撃手のように狙いを定めた。

 

ビーム・セミマグナム、背部ビーム・カノン、そして3機のファンネルで狙いを定める。

 

 

照準が一点に重なる。

 

バナージは、ビーム・セミマグナムの引き金を力強く引いた。

 

猛るビームの光条が、黒いISへと吸い込まれていき、バリアと激しい火花を散らす。

 

偶然にもビーム・セミマグナムとファンネルのビームが交差し、激しく相互干渉を起こした部分の出力が疑似的にバリアの許容量を超え、『絶対防御』が発動する。それにより、大きく黒いISのシールド・エネルギーを削り取った。

 

脅威判定を更新した黒いISが、バナージを今度こそ屠らんと腕部の大型ビーム砲を構える。

 

 

 

しかしそれが発射されることはなかった。

 

黒いISの周囲の空間から黒いISに向けて、ビームが放たれている。

 

 

それを見た瞬間、バナージは感じた。

 

これは間違いない。アムロ・レイ、()()()()()()()()()()()であると。

 

ISのハイパーセンサーで目を凝らすと、シルヴァ・バレトの有線式ファンネルによく似た、しかし無線式のファンネルが黒いISの周りを飛び回っているのが確認できた。

 

 

しかし試作型だろうか、どこか動きが鈍いそのファンネルは、少しづつ撃ち落とされていく。

 

しかし、そこに割り込む影があった。

 

 

「簪ちゃんは・・・・やらせないッ!!」

 

IS学園生徒会長にして更識簪の姉―――更識 楯無である。

 

纏うISである、『ミステリアス・レイディ』。それに搭載された槍やナノマシンを駆使し、黒いISを翻弄していく。

 

 

 

そしてその空中戦の行われている下―――アリーナでは、黒いISが織斑一夏、凰鈴音、そしてセシリア・オルコットの連携によって撃破された。

 

 

戦いの終わりは、近い。

 

 

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