機動戦士ガンダムIS(インサイド・ザ・ストラトス) 作:見知らぬとまと
数日後。
「クラス代表トーナメントに向けて、クラス代表を決めます。誰か推薦・立候補する人はいますか?」
副担任の山田真耶教諭が言った。
そうすると女子生徒がざわめきだした。
「はい!私は織斑君を推薦します!」
「私はリンクス君を推薦します!」
「じゃあ私はアムロさん「レイ研修生は研修生だから無理だ」・・・じゃあバナージ君を!」
「じゃあ私は織斑君を!」「いやリンクス君でしょ!」「いや織斑君でしょ!」「おりむーもいいけどりんくんもいいよねぇ~」「それでも私は断固としてリンクス君を(ry
熱く盛り上がっていた二人には出席簿アタックが飛んだ。
それでもざわつく教室内に、一つ、声が響いた。
「納得いきませんわ!」
声を上げたのは長い金髪の少女、『セシリア・オルコット』だった。
「みなさん珍しい男性だからと言って担ぎ出して。女性として恥ずかしくないんですの!?ISの実力も分からない、こんな男性なんかにクラス代表をさせることは断固として反対ですわ!」
みんなが顔を見合わせた。
「だったら、模擬戦でもやればいいだろう。
実力が分からないというのなら実戦が一番わかりやすい。」
声はアムロのものだった。
そこに織斑先生が畳みかけた。
「織斑、リンクス、オルコット。お前たちはそれでいいか?」
バナージはうなずき、オルコットも肯定を返した。しかし、織斑が言った。
「あれ?ハンデは無しでいいのか?相手は女の子なのに」
みんなが沈黙した。
改めて明記しておきたいのだが、この世界は女性専用兵器ISの影響で女尊男卑の世界である。
「いいでしょう。その余裕を打ち砕いて見せますわ!」
当然と言っては何だが、オルコットは怒っていた。
彼女はイギリスの代表候補生である。
ただでさえ男性を(日本という極東の島国についても)見下しているオルコットにとって、それは挑発行為に他ならなかった。
織斑教諭はそんな様子に辟易としながらも、しっかりと纏めて終わらせにかかった。
「時間はリンクス・織斑両名の専用機到着後とする。解散!」
面倒なことになった、とバナージは思った。
放課後。
アムロとバナージはIS練習用のアリーナに来ていた。(織斑は幼馴染とと練習中らしい)
専用機が来るまで、通常のISで操縦を学ぼうというわけだ。
受け取ったISは、正にパワードスーツといったサイズ感で、MSに慣れている身としては非常に違和感があった。
その上、ISは武装を粒子化して保存しており、現在は展開していないため、ノーマルスーツと大差のない状態だ。
これが軍事バランスを掌握しているというのだから、まったくもって驚きだった。
「アムロさん動かせますか?」
バナージが聞いた。
「これではモビルスーツというよりノーマルスーツだな。これで重武装できるというからすごいものだ。」
今二人が搭乗しているのは日本(国産)IS、『打鉄』だ。
とりあえず歩けるようになった二人は、(ISは操縦者の意思に感応して動く)空を飛ぶことにした。
ISにはPICという慣性を自在に制御できる装置が付いており、それによって推力を発生させている。
そのため、自在に飛行することが可能なのである。
しかし、できるかどうかとやれるかどうかは別問題。
歩くまでは肉体で慣れているものの、感覚で飛行するというのは少し難易度が高かった。
先に感覚を掴んだのはバナージだった。
「アムロさん、サイコフレームで機体を動かすイメージで動くんです。そうすると、思い通りに動かせます。」
そのアドバイスからはアムロも早かった。
もっとも、アムロはフル・サイコフレームMSに搭乗したことがない。
標準的なISパイロットより早く感覚を掴んだバナージも含め、この飲み込みの速さは、二人の素質の高さを物語っている。
それから2時間で、彼らは基本的な回避駆動、武装の展開(これも少しコツが必要だった)、挙句にはMS時代にキレは劣るものの、それに近い戦闘機動まで習得した。
「一体何者なんでしょうね、二人は・・・・?」
「わからん。ただやがて見えてくる物もあるだろう。」
それをモニター越しに見ていた織斑千冬と山田真耶は、それを複雑な感情で見ていた。
次回は二人の専用機開発になると思われます。