機動戦士ガンダムIS(インサイド・ザ・ストラトス)   作:見知らぬとまと

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本来は次の話までで一つの予定だったのですが、一度分割します。
しばしお待ちください。


タッグトーナメント・一回戦最終試合

いくつかの試合が終わり、第一回戦最終試合。

 

注目のカード。それは―

 

「勝とうね、一夏」

 

「ああ、わかってる」

 

織斑一夏、シャルル・デュノアの男子操縦者ペア。

 

シャルルのISは、第二世代型、『疾風の再誕(ラファール・リヴァイヴ)・カスタムⅡ』。オレンジ色に塗装されたリヴァイヴのカスタム汎用機だ。

 

そして一夏のISは、言わずもがな『白式』。

接近戦に特化した、必殺の刃『雪片弐型』、そしてその威力をさらに強化し、バリア無効化攻撃を放つ単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)『零落白夜』を持つ第三世代型ISだ。

 

 

「うんうん、いい感じ~」

 

「・・・フン」

 

そしてそれに対するのは、のほほんさんこと布仏本音、そしてラウラ・ボーデヴィッヒのペアだった。

 

ラウラのISはドイツの第三世代型IS、『黒い雨(シュヴァルツェア・レーゲン)』。

AIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)という第3世代型兵装を始め、肩部大型レールガン、両腕部プラズマブレードなど、強力な武装を持った黒き大型ISだ。

 

そして専用機を持たない布仏本音。主に整備を得意とし、姉に対し『組み立ての本音』の異名をとる少女であるが、射撃はからきしである。

 

 

 

初戦と同様の盛り上がりを見せるアリーナ。

 

『第一回戦最終試合、織斑・デュノアペア 対 ボーデヴィッヒ・布仏ペア。 始め!』

 

号令と同時に、一夏はラウラへ、シャルルは本音へと飛び出す。

 

 

雪片弐型を構える一夏へラウラのレールガンが火を噴く。

 

しかし身を落とすことで躱した一夏は、ラウラへと肉薄する。

 

 

「はああああっ!」

 

「隙だらけだ」

 

しかしそれをプラズマ手刀で迎え撃つと、シュバルツェア・レーゲンから4基のワイヤーブレードが射出される。

 

その名の通りワイヤーの先端にブレードを取り付けた武装だが、恐るべきはそれがビットのように両手両足を使わず意思だけで三次元操作を行える点である。

 

 

咄嗟に雪片弐型で迎え撃つも、プラズマ手刀が胴体を狙う。

 

(頼んだぜ・・・シャルル!!)

 

一夏は必死で攻撃の嵐を捌き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、シャルルと本音。

 

本音のISは、シャルルのISの基本形である『ラファール・リヴァイヴ』。

 

しかし本音のISはシャルルのよく知るリヴァイヴとは違っていた。

 

 

「じゃじゃーん。ラファール・リヴァイヴ本音カスタム~」

 

もちろん専用機ではないのだが、恐るべきはその訓練機のカスタム能力。

 

 

入れ替えたのは武装面。

 

本来追加パッケージ『クアッド・ファランクス』のものであるガトリング砲を各1門、両腕部のシールドの内側、本来のリヴァイヴではパイルバンカーがある部分に装備。

 

腕よりよほど長い銃身を持つガトリング砲の弾丸をばら撒くことで、本来の射撃能力の低さを補う弾幕を張っているのだ。

 

しかし当然、そんな状態では近接戦は出来ない。

 

 

一方のシャルルはオールラウンドな戦術に定評のある操縦者である。

 

「これはすごいね・・・でも、いくよ!僕のリヴァイヴ!」

 

物理シールドを構え、回避しながら接近したシャルル。

 

その手には大口径ショットガン。

 

 

しかし。

 

「引っ掛かったな~!」

 

「!?」

 

 

瞬間、本音の周囲で大爆発が起こった。

 

盾の外側に、ある程度指向性を持たせたハンド・グレネードを展開し、一斉に爆発させたのだ。

 

 

「えへへ~。これで全部使っちゃったけどいい感じだからいっか~。」

 

 

 

 

 

爆炎の中で独りごちる本音。

 

「へ~。それはいいことを聞いたね」

 

「あれ?」

 

しかしすぐそばにはシャルルがいた。

 

当然といえば当然である。ガトリング砲で受けたダメージ以外目立ったダメージのないシャルルが、その上物理シールドまで構えていたのだ。

 

確かに大きくシールド・エネルギーを削られはしたが、一撃で落ちるほどではない。

 

 

ショットガンを構えるシャルル。

 

「ぎゃぁ~~~!」

 

本音のコメディめいた悲鳴がこだました。

 

 

 

 

 

そんなところを横目に、ラウラは一夏に激しい攻撃を仕掛けていた。

 

 

「ほら。その程度か?」

 

「くっ・・・・!」

 

白式は防戦一方。両手、つまり二本存在するプラズマ手刀を雪片弐型で弾きながら、飛来するワイヤーブレードを両足を使い刃の側面を蹴り弾く。

 

しかしシールド・エネルギーは大きく損耗し、脚部のISアーマーは何か所も削れている。

 

しかし紙一重の防御を続ける白式を苛立たしげに見ていたラウラだったが、急にその顔を笑みに歪めた。

 

 

「!?」

 

理由はすぐに知れた。

 

雪片弐型を持つ、右手が動かない。

 

慣性停止結界、AIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)。その干渉波が、一夏の右腕を捉えたのだ。

 

「よく耐えたようだが、これで終わりだ」

 

4本のワイヤーが両手両足も縛り上げ、プラズマ手刀の一振りが大きくシールド・エネルギーを欠損させる。

 

愉悦の表情を浮かべるラウラ。

 

 

しかし一夏は冷や汗を流しながらも、笑みを崩さない。

 

「・・・・気味の悪い。今の貴様に何ができる」

 

「俺は何も出来はしないさ。この状態だからな。」

 

 

苛立ちを露にするラウラ。危険域の近づくシールド・エネルギー。それでも一夏は笑みを崩さない。

 

 

「・・・・・・・」

 

「ああ、もしかして知らないのか?それとも、忘れてるのか?俺たちは・・・・!」

 

 

そこでとどめを刺そうとしたラウラ。しかし、そこでラウラは吹き飛ばされた。

 

ワイヤーから解放された一夏は、ニヤッ、と笑みを浮かべた。

 

 

 

「二人組なんだぜ?」

 




本音のハンド・グレネード祭りは『アーキタイプ・ブレイカー』の爆発するおみくじ?なるものから来ています。wikiで概要を見かけただけなので多分全然違う感じですが・・・w
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