機動戦士ガンダムIS(インサイド・ザ・ストラトス)   作:見知らぬとまと

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蒼く輝く残光

多くの生徒が見守るなか、山田真耶 対 バナージ・リンクス の試合が始まった。

 

山田真耶は今こそ生徒たちに親しまれる副担任ではあるが、元代表候補生である彼女の実力は、IS界の生ける伝説、織斑千冬にも認められるほどだった。

 

 

 

とは言っても今回はあくまでバナージ・リンクスの実力をほかの生徒に伝え、またデータも得られればいいのだ。

 

彼女の駆る『ラファール・リヴァイヴ』は多彩なISだ。まずは牽制にアサルトライフルを射撃した。

 

 

 

 

 

バナージはすぐに彼女の狙いを見破った。

 

シルヴァ・バレトはもともと高性能で様々な試験機として使われた機体である。

 

背中にはビーム・カノンが装備されている。この武装なら50mほど離れたアリーナの向こう側の空域を飛ぶ彼女にも十分にダメージが与えられるだろう。

 

蒼いビーム砲が実体弾の中を突き進む。

 

 

 

強力なビーム砲であるがゆえに連射はままならないが、正確な射撃は真耶でも舌を巻いた。掠めるビーム粒子がシールド・エネルギーをじりじりと削っていく。

 

(リンクスくん、思った以上にやれますね。でも、あんな大きな機体では近接戦は!)

 

彼女はマガジンを打ち切ると、グレネード・ランチャーを数回発射、そこからは大口径ショットガンを用いて接近戦を挑んだ。

 

 

 

 

 

バナージは現在射撃しているバルカンでは致命的なダメージも時間稼ぎも不可能だとすぐに判断すると、両腕部に搭載されたビーム・ガンを一斉射した。

 

急激に削れていくシールド・エネルギーに怯む真耶。回避行動をとるも、それが致命的な隙となる。

 

そしてビーム・サーベルを取り出し、起動すると試作型のビーム・サーベルは少し不安定になってからではあるがしっかりと収束し、刃を形成した。

 

そしてショットガンの間合いの中、ビーム・サーベルより僅かに遠い間合いで彼は『ファンネル』を射出した。

 

 

そして・・・・スラスターを吹かし近接戦を挑んだ。

 

 

 

 

真耶はISにほとんどない急速な加速に驚愕した。

 

それもそのはずである。本来PICとエネルギースラスターのみで駆動するように設計されたISにないほどの大出力スラスターを、PICというISの移動手段と共に使い、高速での移動を可能にしているのである。

 

しかし真耶がいくら驚いても、シルヴァ・バレトは現実に急加速して襲ってきている。

 

真耶は大口径ショットガンの引き金を引いた。

 

しかし彼はビーム刃の剣を振りかぶったままシールド・エネルギーを収束させて防御した。

 

 

ISのシールドエネルギーを収束させて防御するというのは、まだ教えていない上にそれなりの高等技術だ。

 

しかしそれを機体の腕や手に盾のように形成するのではなく、言うなればその()()()()()()いるかのような本体と独立した防御。強いイメージ力であることは間違いない。

 

 

 

 

しかし真耶も熟練したパイロットだ。なんとかビーム刃を躱し、懐に潜り込んでナイフ型武装で迎え撃った。

 

シルヴァ・バレトのシールド・エネルギーが大きく減少する。

 

 

しかし、膝蹴りで蹴り飛ばされ、そのまま吹き飛ばされ、さらにビーム刃で追撃される。視界に映しだされるISの仮想スクリーンを見ると、シールド・エネルギーはもう危険域に突入していた。

 

 

 

しかしそこで真耶はナイフを投げつける。怯むシルヴァ・バレト。削れるシールド・エネルギー。

 

そこに大型のバイルパンカー、盾殺し(シールド・ピアース)とも呼ばれるそれを振りかぶった。

 

高威力近接兵器であるこれならば、とどめを刺せるだろうと考えたのだ。

 

その刹那。

 

 

彼女は背中に衝撃を感じた。鳴り響くブザー。

 

 

 

「試合終了。勝者、バナージ・リンクス」

 

織斑先生のアナウンスが響いた。

 

 

 

振り返るとそこには、浮遊する独立砲台・・・・ビットとこの世界で呼ばれ、そして真耶は知らないが、宇宙世紀においてファンネルと呼ばれるそれがあった。

 

 

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