Fate/Grand Order 案①『間桐桜に転生したら』   作:ら・ま・ミュウ

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『桜死す!』『うおっ危な!』

「最近は魔獣も減って平和ですね」

 

「絶滅したのかな?」

 

「このゴーレム乗り心地、悪いわね」

 

「恵まれているんだ」

 

「…何とかして神を素材と出来ないものか、三体もいるんだし一体ぐらい消えても気づかないのでは?」

 

「「魔獣の女神は完全に沈黙し、エルキドゥと同個体と思われるゴーレムの単独行動が活発化し出した………此処に気づくのも時間の問題か?」」

 

「………!」グッチョブ!

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様らが僕の母さんの邪魔を!」

 

―――え、キングゥが居る。

 

どうも皆さんこんにちは間桐桜です。

朝、大きな揺れと共に目覚めれば鎖を振り回すキングゥと宝具解放をバンバン行うサーヴァント達のガチバトルが繰り広げられていました。………状況が全く飲み込めません。

 

何か、キングゥボロボロだしアヴィケブロンさんのゴーレム軍団は動きが三次元過ぎて気持ち悪いし、セイバーは黒セイバー並みにエクスカリバーぶっぱするし、「この程度でウルクを滅ぼせると本気で思っていたのかい?だとしたら心外だな………」エルキドゥが怖い。ス間ブラでもこんなコンボ決まらんだろって打撃連打に鎖を鞭のようにしならせバチンッと…容赦ねぇ。

 

「僕が旧人類のサーヴァントごときに!」

 

――そして、

流石のキングゥも、このままでは危ないと悟ったのか大量の魔獣を呼び出し上空へ飛び上がります。

 

逃げるのかな?

 

そう思ったのも束の間。

 

「中々やるようだね。でも、サーヴァントがマスターから離れるとこうなるんだよ!!!!!」

 

私に向かって鎖が伸びる。

近くにいたアヴィケブロンさんのゴーレムが咄嗟に私を庇うがむしろ視界がふさがっただけかもしれない。

 

「あっ」

 

少しの衝撃と左胸辺りがじんわりと温かくなっていく感覚。

痛みを感じるより先に急速な眠気に襲われた。

 

「こんな………所で」

 

膝の力が抜けてゆっくりと視線が下がる。多分、走馬灯という奴だろう。

最後に、ポッカリと空いた心臓の穴を叫び声を上げながら直視するサーヴァント達が何だがおかしく思え、「………ごめんなさい」苦笑を浮かべ、力なく地面に倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フフフフっお腹すいちゃったなぁ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!?」

 

目が覚めた時、そこは魔獣の群れの中であった。

 

『ガルル♪』

 

『グガガ♪』

 

しかも何かめっちゃ懐かれてる!?

もしかして、ティアマト原産の泥に飲み込まれて私も同族に仲間入りしたからなのか!?

そう思ったが、特に体に異常は診られない。

 

だが、左胸に手を当てた桜はピタリと動きを止める。

 

「えっ心臓動いてない………?」

 


 

やったね!外道神父に仲間が出来たよ!


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