鬼滅の刃~花と桜~   作:舞翼

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花の呼吸 漆ノ型 鏡花水月(奥義)
効果、デメリット(独自解釈あり)。“鏡花水月”は例外なく全ての攻撃を反射する剣技。だが、その反射の際に使用されている鏡は日輪刀の輝き(太陽の光)であり、使えば使う程刀の寿命(強度)を縮める。なので、使い所が非常に重要になる剣技。
って感じです。え、血気術っぽくね。って言う意見があるかも知れませんが、それに伴う質問等はスルーします。やっぱり、書く前から決めていた剣技ってぶち込みたいですし。てか、上弦対策の剣技が何の犠牲も無しに放てたら、ある意味最強ですし。
ちなみに、楓たちがこのことを完全に理解するのは、刀鍛冶の里を終えたら、です。


おみやげ

 里の長との挨拶を終えた楓は、刀鍛冶の里を回ることにした。

 特段下街と何ら変わりないのだが、道行く人たちはひょとこのお面をつけているので、異世界と勘違いしてしまいそうになる。

 そんな時、楓の瞳にある露店が目に付く。

 

「へぇ、装飾品屋か」

 

 楓はポツリと呟く。

 刀鍛冶の里では刀を打つだけでなく、装飾品も取り扱っているのだ。

 ともあれ、楓はその店に歩み寄り、ドアを開け店内に入る。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 木造作りの店内には所狭しと装飾品が並べられていた。――その中でも楓の興味を引いたのは、様々な動物を象った簪だ。その色も、赤、青、緑、紫、黄色と、色鮮やかである。

 楓はその中で、蝶、狐の簪を右手で取る。

 

「真菰とカナエさんにピッタリだなぁ」

 

 楓は、真菰とカナエが簪をつけているのを想像して、口許を緩ませる。

 それからも商品を見回し、蝶屋敷に皆に見合う装飾品を選択し、選んだ商品を手に会計に向かう楓。

 

「これの会計をお願いします」

 

「贈り物ですかい?」

 

 楓は「そんな所です」と言ってから頷く。

 まあ確かに、男性が装飾品を購入する目的は、ほぼ贈り物だろう。

 

「包装、お願いしてもいいですか?」

 

「はいよ」

 

 楓は店員が各々に包装して貰い、袋に入れて貰ってから代金を払い、袋を右手でも持ちこの場を後にした。

 それからも街を散策していたら、山脈の向こうの陽が傾き、綺麗な夕焼けを浮かべていた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 手配された旅館に到着した楓は、女将に案内の元に部屋に向かう。

 案内された部屋に入ると、そこはやや広い和室である。その奥には、布団が一枚に浴衣。

 

「ここが、桜柱様にご用意された部屋でございます。何か不都合があれば、いつでも仰って下さいませ」

 

「わかりました」

 

 楓がそう言うと、女将が「では、ごゆっくり」と一礼してから襖を閉め部屋を後にする。

 楓は一通り身の周りの整理を終わらせると、浴衣を持ち温泉に向かう。――刀鍛冶の里の温泉は、健康に良いと有名だ。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

 旅館を出て、温泉へ繋がる坂を上げると、温泉には先客がいた。――その人物は、炭治郎と玄弥である。

 ともあれ、楓は衣類を脱ぎ、温泉へ入って行く。

 

「あ、楓さん。さっきぶりですっ!」

 

 炭治郎の隣でタオルを巻き湯に浸かっていた禰豆子も「ウー」と鳴いている。

 そして玄弥はペコリと一礼すると、おずおずと口を開く。

 

「あの桜柱……様。兄貴、元気ですか?」

 

 ――兄貴。ということは、不死川玄弥の兄は、風柱・不死川実弥なのだろう。

 

「元気だったぞ。てか、桜柱様とか止めない?」

 

 だが、楓と玄弥はお互いの名前を知らない。

 なので、玄弥と楓は「あー、そういえば」と思いながら自己紹介をする。

 

「俺は栗花落楓だ。よろしくな」

 

「不死川玄弥。――楓さんは兄貴と戦ったって噂に聞いたんだが、本当なんですか?」

 

 楓が思い出すのは、就任挨拶の時に実弥と刀を交えたことだ。

 その際、お館様の屋敷を破壊してしまい、真菰とカナエに説教をされたのは苦い思い出だが。

 

「一応な」

 

「強かったですか、兄貴?」

 

「強かった。てか、あの人弱点とかあんの?」

 

 楓がそう言うと、玄弥は誇らし顔だ。

 やはり、兄が褒められるのは自分のように嬉しいのだろう

 

「あの、楓さん。また今度、オレに稽古をつけてくれませんか?」

 

「なッ!?お前、柱の人に稽古をつけて貰っていたのかよッ!」

 

「う、うん。えっとな、善逸や伊之助……あ、オレたちの同期ね。同期は皆、楓さんの稽古をつけて貰ったことがあるんだっ」

 

 玄弥が炭治郎から稽古内容を聞いたことを、目を丸くした。

 それはそうだ。楓の稽古は、臨死体験ができるかも知れない内容だからだ。

 

「か、楓さん。オレにもつけて下さい!オレ、強くなりたいんです!」

 

「お、おう。構ないけど、強くなれる保証はないぞ」

 

 楓は気圧されるように呟く。

 ――ある意味、楓は大人気である。

 それから一刻が経過し、楓たちは温泉から上がり、夜食を摂ることになった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 浴衣に着替え宿に戻ると、食事を摂る広場には、松茸とそのおかずになる物が並べられている。

 そして、奥の席に座る人物には見覚えがある――恋柱・甘露寺蜜璃だ。

 

「あ、楓君~っ!」

 

 蜜璃は席を立ち上がると、胸を肌蹴させてそうに走り寄る。

 

「か、甘露寺さん。胸が見えますから」

 

「あ、本当?でも、楓君は既婚者だし問題ないわねっ」

 

「(いや、問題ありますからね)」

 

 結婚していても、それとこれは別なのだ。ある程度の耐性は、真菰とカナエのお陰で付いているが。

 

「甘露寺さんは刀の研磨で?」

 

「うん、そうだよ――楓君は?」

 

「刀の強度ですね」

 

 蜜璃が「刀の強度かぁ」と言った所で、炭治郎が合流した所で夜食を摂った。

 ちなみに、玄弥は用事がある為ということで、食事は三人で摂ったのだった。




壺や天狗は次回かなぁ(たぶん)

大正のコソコソ噂話。
楓君が購入した物は、カナエ・桃色蝶の簪。真菰・蒼い狐の簪。しのぶ、カナヲ・新しい蝶の耳飾り。って感じだよ。
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