~蝶屋敷、居間~
海斗、夏帆を
「それとなく雰囲気を出しているのに、炭治郎たちが襲ってくれないし、告白もまだってこと?」
「「……はい」」
真菰の問いに、カナヲと禰豆子が頷く。
……うーむ。それが事実なら由々しき事態である。なので、カナエと真菰は内心で頭を悩ませる。
「でも、一番早い解決方法があるんだよ」
「そうね。私たちは、その勢いで現状を打破したもの」
真菰とカナエが言う現状を打破した行為とは――相手の理性を焼き切ることである。お互いが意中の相手ならば、効果は抜群だ。
このことをカナヲ、禰豆子が聞くと顔を赤く染める。
まあ確かに、真菰たちはカナヲたちに『抱かれてこい』と言っているものなのだ。
「……カナエ姉さん。それは、ちょっと私たちには難易度が高い……」
カナヲが顔を赤く染めながら、恥ずかしく呟いた。
すると、カナエの隣に座る真菰が「うーん、それじゃあ」と口許に右手人差し指を当てる。
「一緒にお風呂に入るのはどうかな?――上手くいけば、かなり意識して貰えるよ」
真菰の言ったこれは実体験である。
真菰とカナエ、楓は、蝶屋敷で住んでいた時、よく一緒に風呂に入ったものだ。
「でも、襲われる覚悟をしておく必要があるけどね」
真菰は「むふふ~」と言ってから笑みを浮かべた。ちなみに、真菰とカナエは楓に襲われた経験がある。
まああれだ。鋼の理性を持ち合わせていても、楓も男だった、ということだ。
「……真菰ちゃん、先程と多分内容が変わってないわよ」
「そ、そうかな。良い案だと思ったんだけど」
真菰がそう言うと、カナエは「もうっ」と唇を尖らせ別の方法を提示する。
「花を贈るのはどうかしら?――花にはたくさんの花言葉があるから」
例えばアザレア――恋の喜び。
例えばベゴニア――片想い、愛の告白。
例えば花水木――私の想いを受け入れてください。
と、花には花言葉が隠れているのだ。
「……花、ですか。確かに、善逸さんたちに『後で花言葉を調べ下さい』って渡して逃げちゃえばいいかもですね」
禰豆子は思案顔だ。
いっそのこと――有名な花言葉になる赤い薔薇を渡してしまおうか、と考えてしまう。
「……じゃあ、私も花を贈ることに決めます」
カナヲも何やら覚悟を決めている。
ともあれ、カナヲと禰豆子の今後の方針としては、炭治郎たちに花を贈ることに決めたのだった。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「ま、真菰姉さんは、兄さんとどんな出会いだったんですか?」
「わ、私も気になりますっ。真菰さんとカナエさんの出会い」
そう言ったカナヲと禰豆子は、興味津々です。という表情だ。
「楓との馴れ初めかぁ」
真菰と楓の出会いは最終選別で手鬼との戦闘時の邂逅であり、楓に間一髪の所で助けて貰ってから、気に成り始めたのだ。
その数日後に上弦の弐との戦闘で重傷を負う者だから、気が気ではなかったという。
じゃあ、それを解決する為に一緒に暮らしちゃえ。と、蝶屋敷住まいに行動に移したのである。……思い立ったら吉日が、真菰の利点なのかも知れない。
「私の場合は、カナヲなら良く知ってるはずだけれど」
まあでも、共に蝶屋敷で暮らしていても、修行の詳細までは知らないのだ。
ともあれ、カナエと楓の出会いは、鬼に襲われていた所を助けたことから始まる。
その後は蝶屋敷で共に暮らし、正式な後継者として親密度をかなり深め、お互いに強固な絆を結んだのだ。なのでカナエと楓は、弟子と言う意味でも特別な存在になったのだ。
簡単だが、これが真菰とカナエ、楓の馴れ初めになる。
このことを聞いたカナヲと禰豆子は「へぇ」と声を上げる。
「まあこんな所かな。私たちと楓の出会いは」
「それに、
それはそうだろう――十代で子供を授かれるなんて、予想できる筈もない。
「そろそろ行こっか。しのぶたちも待ってるだろうしね」
「良ければカナヲ。海斗と夏帆に稽古をつけてあげてもいいわよ。現役の柱から鍛えて貰えるのは、あの子たちに取って良い経験になるだろうしね」
真菰とカナエがそう言ってから立ち上がり、「うん!」「はい!」と返事をしたカナヲと禰豆子もそれに倣うように腰を上げ、しのぶたちが待つ道場に向かうのだった。
じょ、女性の話は生々しいですね∑(; ̄□ ̄)書いていた自分が言うのはなんですが。
てか、女性から告白はアレなんですかね?わからんけど。
このアドバイス?で、炭治郎たちとカナヲたちの進展が見込まれば良いんですが。
ではでは、次回(@^^)/~~~