転生先がファンタジーとは限らない!   作:ネコガミ

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本日投稿1話目です。


第66話『イベント当日・中編』

2回の予選レースが終わって決勝レースに出場するアイドルが決まった。

 

茂波ちゃん、真ちゃん、双海姉妹、美希ちゃん、千早ちゃん、律子さん、冬馬くん、伊織ちゃん、春香ちゃんの10人に加えて俺だ。

 

この中で一番警戒しなきゃいけないのは千早ちゃんかな。

 

とにかく勇並みにブロックが上手いから、あまり長く抑えられてると普通に負けちゃうかもしれないんだ。

 

真ちゃんを抑え続けてAグループの予選レースでは1位になったぐらいだからね。

 

彼女を如何に早くオーバーテイク出来るかが勝負だ。

 

音無さんのMCが入っていよいよ決勝レースが始まる。

 

ローリングスタートじゃない事に違和感があるけど、プロのレースではこういうのもあるから慣れないとな。

 

グリーンライトと同時にスタートして前を走る千早ちゃんの後ろにつく。

 

決勝レースは予選レースでタイムの遅い順になっている。

 

だから俺の前には、真ちゃんを抑えて予選レースで1位になった千早ちゃんがいるのだ。

 

第1コーナーで前に出ようとするがブロックされる。

 

やっぱり千早ちゃんはブロックがメチャクチャ上手い。

 

ただ勇と違って全国レベルの速さではない。

 

そこがつけこめるポイントかな。

 

S字コーナーの入り口で外から仕掛け、イン側になった出口で抜き去る。

 

前に目を向けると冬馬くんの後ろ姿がある。

 

どうやら既に双海姉妹と真ちゃんにオーバーテイクされていたようだ。

 

ヘアピンで仕掛けてオーバーテイクすると、次に前にいた美希ちゃんを最終コーナーで捉える。

 

そしてホームストレートで並び掛けて第1コーナーでオーバーテイク。

 

すると次には春香ちゃんの後ろ姿が見えた。

 

レース開始時にはポールポジションだった筈なんだけど、ここまでポジションを落としてたのか。

 

どこかでミスでもしたのかな?

 

彼女もオーバーテイクして次に見えたのは、亜美ちゃんと律子さんが争っているところだ。

 

律子さんが亜美ちゃんを冷静にブロックしているところに仕掛ける。

 

オーバーテイクを成功させて2周目の最終コーナーに入ると、前には伊織ちゃんと争う真美ちゃんがいる。

 

となるとその前に茂波ちゃんと真ちゃんがいるのか。

 

ホームストレートを駆け抜けて第1コーナーで差を詰めると、前の2人に順番にオーバーテイクを仕掛けて抜き去る。

 

すると前に茂波ちゃんの背中が見えた。

 

トップを独走している真ちゃんとは、現状で5秒差ぐらいかな?

 

…相当厳しいなぁ。

 

それに他の人達も全力で勝ちにきてるから、これからはオーバーテイクも簡単にはいかないかもしれない。

 

その上でハンデもあるからなぁ。

 

…うん、やる気出てきた。

 

俺は集中すると能力全開で走るのだった。

 

 

 

 

3周目で光介にオーバーテイクされた茂波は呟く。

 

「いつからだろ?あいつの走りを目で追うようになったの…。」

 

チームカペタのリーダーを自称する彼女だが、そんな彼女は敵である光介の走りに目を奪われるのが当たり前になっていた。

 

チームカペタのメンバーとして自省を促していた彼女だが、気が付けばその目は光介の走りを追っていた。

 

そして最近、真や双海姉妹が光介に絡む様になると、彼女は自身の光介に対する想いを自覚した。

 

「負けない…だって、私があいつと一番長く一緒にいるんだから!」

 

恋する乙女の一念なのか、彼女は練習以上の走りをみせるのだった。




本日は2話投稿します。

次の投稿は9:00の予定です。
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