さて、初めての契約更改の日を迎えたんだけど、話はそう難しいものじゃなかった。
父さんの伝手で雇った代理人も同席してたしね。
でも残念な事が1つある。
それは今シーズン限りでチームがアメリカから撤退することだ。
理由は拠点を置いているアメリカでのモータースポーツの人気の低迷だ。
そもそもアメリカにはメジャースポーツが多くある。
アメリカンフットボール、バスケットボール、ベースボール、ゴルフ、テニス、クリケット、アイスホッケーにボクシングといった具合に多くのプロスポーツが存在し、人気と競技人口の奪い合いをしている状況だ。
そんな中でモータースポーツの人気が低迷しているんだけど、理由は…勝てないからだろうなぁ。
モータースポーツの本場と言えばヨーロッパなんだけど、だからこそ強い。
勝つのはだいたい向こうの企業のチームだ。
勝てなきゃ面白くないと考えるのは当然の事で、面白くなければスポンサーだって離れていく。
そうなればもちろん競技人口だって減ってしまう。
ただでさえお金が掛かる競技なのに、そうなってしまえば人気復活は至極困難なのは簡単に想像出来る。
じゃあ日本のモータースポーツの人気は大丈夫なのかというと、これが大丈夫そうなんだよね。
事の発端は以前に765プロと961プロ合同で行われたあのイベントだ。
あれが人気が低迷していた日本のモータースポーツ界の起爆剤となって、今ではカートを始めとしたモータースポーツがプチブームとなってきている。
そしてこのプチブームがきっかけになって日本の各自動車メーカーが企業の枠組みを超えて協力し、日本のモータースポーツ界を盛り上げていこうという話になってるんだ。
だからマ◯ダのプロモータースポーツチームも、人気が低迷してきているアメリカから日本に拠点を移して活動をしていこうという話になったわけ。
嬉しいよね。
母国で好きな競技が盛り上がってくれるのは。
「契約に関しては以上だ。さて、次は光介くんの来シーズンのスケジュールについて話し合おうか。」
来年には18歳になる俺だけど、そうなるとスーパーGTに乗れるB級ライセンスの取得が見えてくる。
つまり俺が国際B級ライセンスを取得する為に協力してくれると言ってくれているわけだ。
ありがたい話だよほんとに。
そこからは細々とした話し合いを経て今シーズンの終わりを迎える。
啓兄ィも無事にマ◯ダのスーパーGTのチームと契約出来たらしいし、今年はいいシーズンだったなぁ。
でも来シーズンはチームのエースだった啓兄ィがいない。
そんな中で奈臣や拓海がいるチームと戦っていくことになるわけだ。
エースとして頑張るぜ!
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