2人は拳銃の引き金を弾いて乾いた音を残した。理事長は薄笑いしながら銃弾が当たった腹に手を当てて、その場に座り込んだ。武治さんは心臓に近い肺の部分に銃弾が命中したらしい。
「ハハハハハ、まさかこのような最後を送るとは思いませんでしたよ。」
「嫌、お父様!・・アイギス、早くここから降ろしてくれ。早くお父様を治療しないと!」
アイギスは桐条先輩の指示に従い俺達も一緒に開放してくれた。
「お父様、しっかりしてください!」
「美鶴、すまない・・・こんな父親で悪かった。」
桐条先輩は泣きながらその言葉を否定しようと首を左右に振る。
「そんな事はありません。私はお父様に育てられて幸せ者です。早くお父様は治療しないと!」
「もう遅いですよ。これから武治さんと私は死ぬ運命です。せめて、私だけでも終わりの鐘の生贄に・・・。」
理事長はそう言いながら、この建物の屋上から・・・詳しく説明すると、タルタロスの屋上付近から自ら落ちてこの月光館学園の玄関前に落ちた。理事長の死体は周りのシャドウ達が集って貪り食われているようだ。
数時間後
磐田台病院
影時間を過ぎて、武治さんを病院に連れて俺達は病院に残っていた。
「まだなのか、お父様・・・。」
桐条先輩はとても落ち着かない様子で治療室の前にあるベンチに座っている。かれこれもう5時間が過ぎている。すると、病室から担当の医師が出てきたようだ。桐条先輩はすかさず医師の元へ走る。
「父の様子は、どうなのでしょうか!?」
「残念ながら、私達の力ではなんとも。」
医師はそう言うと、その場から立ち去った。
桐条先輩は膝をつき両手で顔を覆いその日はずっと泣いていた。つぎの週の登校日にもなかなか出席している様子ではなく、桐条グループの存続する為に桐条先輩は数週間俺達の前から姿を消した。
数週間後
結城サイド
21:00
その日の夜、俺は気分転換に外へ出かけていた。流石に街にはまだ光が残っている様子だった。その中でも、俺が真っ直ぐと道を通ると、誰かから声をかけられた。その声はとても優しくて、俺にとっては特別な"あの声"に似ていた。
「こんな遅くにどうしたんだい?」
そんな言葉をかけてきたのは、どこにでもいるような中高生のようだった。
「君は?」
「僕の名前は望月綾時って言うんだ、よろしくね。」
「何故よろしく?」
「嗚呼、そういえば言ってなかったね。僕は明日から君の通う月光館学園に通うことになった新入生だよ。丁度君のクラスになれると嬉しいな。」
「嫌、そう言う事じゃなくて何故俺に話しかけてきたのかを聞いたんだ。」
「そんな事か、それはね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の話は此処までです。質問や意見などあれば感想に書いてくれると助かります。
最終章はニュクス編?それともエレボス編?
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ニュクス編
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エレボス編
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どちらでも良い