比企谷サイド
11月3日
「最近、結城の様子が変だと思わないか?比企谷。」
そう俺に声をかけて来たのは真田先輩だった。
「結城が変?あまりそう思わないですよ。」
「そうか、」
「あら?2人してなんの話してんの。」
その時、俺達に声をかけて来たのは順平だった。
「結城の話だよ。」
「結城の?」
「嗚呼、最近の様子が変に思えてな。順平は最近の結城の様子を見て変だと思わないか?」
「俺は別にそこまで感じませんけど、まあ疲れたんじゃないっすか?アイツ俺達と違って色々なペルソナを扱えるからその分消費する気力とかエゲツないと思うし。」
「確かに結城はいつも色々なペルソナを扱っているが、多分それは有り得ない。」
そう順平の話を否定したのは真田先輩だった。
「何故そう思うんすか?」
「もしそうだとしたら、もうその症状が出て病院のベッドの上にいる筈だ。それがないと言うことは、気力切れという訳ではないらしい。」
「(もっともな意見だ。確かに順平の言った事が正しいのなら結城は既に倒れている筈だ。)」
「そういえば真田先輩はいつから結城が変だと思い始めたんすか?」
「昨日の夜だ。アイツは滅多に外へ出歩く事があまり無い筈だと思ってな。別になんの問題も無いなら良いんだけど。」
「(なあ比企谷、今俺は真田先輩の方が変に思えるんだけどさ。俺の錯覚か?)」
そう順平が小声で話してきた。
「(何故小声で?それと、お前失礼な奴だな。真田先輩だって人の子なんだ。結城を心配する事くらい普通に思えるけど?)」
「(まあそうなんだけどさ、でもいつもの真田先輩なら毎日自分の体を鍛える事しか考えてないような気がするんだけど。)」
「(まあ否定は出来ないな。)」
「まあ結城の事は置いておくとして、桐条先輩も最近忙しそうですよね。最近学校に来た所見たこと無いっすよ俺。」
「アイツはアイツで家系がああだからな。今じゃ葬儀や跡継ぎ問題まで全部抱えているらしい。今度の修学旅行来るかどうか分からんとまで言ってたからな。」
「え!?て事は桐条先輩、修学旅行に来ないんすか?」
「今のままだとそうなるかもしれないな。」
「今の話本当!?」
そう俺達の会話に乱入して来たのは岳羽だった。
「桐条が心変わりしない限り無理だろう。」
「帰ってきたら、絶対に会わないと。」
そう岳羽は言うと、二階へと上がっていった。
「あ!そろそろ時間じゃねえか。急がねえと遅刻する!」
「(真田先輩が言っていた結城が変って話は本当かどうか怪しい所だが、一応結城の様子を伺っておこう。)」
後一章分終えると、またペルソナQに再開しようと思います。
最終章はニュクス編?それともエレボス編?
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ニュクス編
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エレボス編
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どちらでも良い