転生破壊者の弟子   作:ハッタリピエロ

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特訓 そしてダークディケイドVSディケイド

茨の頼みだったが、あの後師匠にお願いしたら快く了承してくれた。

 

そして今日、茨と一緒に師匠が待つビルへと向かう。

 

「よく来たな。君が塩崎さんだな。レンから話は聞いている」

 

「はい、初めまして。塩崎茨です」

 

「それで確認するよ?教えるのはいいし、失敗するのも構わないがついてこれる覚悟はあるかい?」

 

「はい……私もレンさんのように……人々の希望になれるヒーローになりたいです」

 

「……よし!君の決意はわかった!いいよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

よかったね、茨

 

「さてと場所を移すか。ここじゃ狭いし」

 

師匠が指を鳴らすと周りの景色が変わって僕たちは辺りがピンク色の不思議な空間に移動していた。

 

「ここは……!?」

 

「ここは世界と世界の狭間のようなものさ。ここなら個性を思いっきり使っても問題ない」

 

「流石師匠」

 

僕は内心驚きつつもまあ師匠のやることはいつも規格外だから気にしないことにした。

 

「じゃあ特訓開始な。レンは仮装怪人との戦闘訓練な。塩崎は……君の戦闘において重要なのはツルの強度と耐性だな。何故だかわかるか?」

 

「それは……どれだけ数が多くても捌かれたり、高熱や冷気などには数が意味を成さないからでしょうか?」

 

「ピンポーン!正解だ!じゃあやることは一つ!限界突破だ!俺が蔓をどんどん斬り裂いていくから塩崎は蔓を出し続けて蔓を出す速度を鍛えると同時に耐久力を上げる特訓だ!ついてこれるか?」

 

「ハイっ!!」

 

茨がどんどん蔓を出していくが師匠は手にしたライドブッカーで次々に斬り裂いていく。生身なのにあれほどの実力なのは流石としか言えない。

 

僕の方は師匠が呼び出した仮装怪人を相手にしている。

 

リザードマンがスケイルソードをブンブン振り回してくるが剣の軌道を読んで躱す。

 

そして下からの蹴り上げでスケイルソードを弾き飛ばしてそのまま突っ込んできたリザードマンを蹴り飛ばすと

 

『FINAL ATTACK RIDE DA DA DA DARKDECADE!』

 

ジャンプして空中で飛び蹴りの体勢になって黒がかかった黄色のカードを突き抜けていき、リザードマンを蹴り飛ばした。

 

蹴り飛ばされたリザードマンは吹っ飛んだ先で爆発した。

 

僕は変身を解除して師匠の元へ向かう。

 

「おう、終わったか。どうだった?」

 

「初級や下級怪人はともかく中級になってくるとやっぱり手強いですね」

 

「まあ上級なんてものになってくると最強と呼ばれたライダーたちでも苦戦するからな」

 

僕が座って水分補給していると

 

「レンさん」

 

「茨?」

 

「疲れているでしょう?肩を貸してください」

 

そう言って茨が僕の肩に手をかけてきた。

 

「ふえっ!?」

 

「ふふっ……力を抜いてください……」

 

肩をもみもみとほぐしてくれる茨の手はとても柔らかく肌触りがよくとても気持ちよかった。

 

肩のツボを的確に刺激してくれるので体の疲れがどんどん取れていくのがわかる

 

「気持ちいですか?」

 

「ぁぁ……うん……」

 

「それならよかったです♪」

 

ぁぁ……癒される……

 

そして10分間の休憩が終わって肩もみは終了した。

 

「じゃあ特訓再開するぞ。次の内容は……」

 

なんだなんだ!どんな試練でも来い!

 

「レン、俺と勝負しろ」

 

……What's?

 

「え……マジですか……?」

 

「マジだ」

 

いや無理無理!意気込んだはいいけどそれは無理!師匠半端ねえんだもん!だって師匠の最強フォームたちはヤバいんだって!アルティメットは単純に強いし、ハイパーは速すぎるし、インフィニティは魔法バンバン打ってくるし、ムテキには攻撃効かないし、それになにより僕が恐れているのはあの存在だ。

 

”オーマジオウ”

 

師匠が変身する中の最強の形態でライダーたちの宿敵の上級怪人すら軽くあしらうほどのスペックだ。

 

あれらが出てきたら僕に勝ち目はほぼゼロだ。

 

あれに僅かに対抗できそうなのはゴッドマキシマムゲーマーかエボルフェーズ4、ゲイツリバイブぐらいだ。

 

それらだってほんの僅かの可能性だけだしね

 

それに師匠自身生身でもライダーに対抗できるほどのチートだからね

 

「安心しろ。オーマジオウと最終形態には変身しないってことにしてやるからさ」

 

「ホントですか!?」

 

「ああ、だがおまえにも制限はかけさせてもらう。ゴッドマキシマムゲーマーと、エボル、ゲイツリバイブへの変身を禁じる。じゃないと特訓にならないからな」

 

まあ予想の範囲内だ

 

「それでどうする?」

 

「……やります!」

 

「いい返事だ」

 

そして僕と師匠が相対すると

 

「「変身!」」

 

『KAMEN RIDE DARKDECADE!』

 

『KAMEN RIDE DECADE!』

 

「あれが……ディケイド……」

 

「……行くぞ」

 

「ッ!ハイ!」

 

僕と師匠が同時に飛び出してお互いにライドブッカーをソードモードにして斬りつけあう。

 

後ろに跳んだ僕は向かってくる師匠と切り結び、その勢いを殺さずに横をすり抜けてライドブッカーをガンモードにして師匠に向かって発砲するがカードケースの部分で弾を逸らされた

 

そして一気に距離を詰めてきた師匠の下から振り上げられた剣撃を横に避けるが右回りに回転した師匠が横薙ぎに振るってきたのでライドブッカーを逆手持ちにして防ぐが、それと同時に師匠は今度は逆回りに回って足払いをかけてきたのをジャンプして寸前で躱す。

 

師匠相手に接近戦は不利だ!だったら!

 

『KAMEN RIDE SNIPE!』

 

『ババンバン!バンババン!バンバン!シューティング!』

 

『ガシャコンマグナム!』

 

僕は手にしたガシャコンマグナムとライドブッカーガンモードで連続で射撃する。

 

師匠は横に走って逃げるが僕もそれに反応して追う

 

「チッ!なら!」

 

『FORM RIDE OOO GATAKIRIVA!』

 

『ガ~タガタガタ・キリッバ・ガタキリッバ!』

 

ヤバい。師匠の変身する中間フォームでも厄介な部類に入るフォームだ。

 

「ハッ!」

 

師匠がこっちに向くと一気に50人まで分身した

 

「えええ!!?」

 

茨も驚いている。そりゃそうだ。僕も初めて見たときは驚いたもん

 

「それなら!」

 

『FORM RIDE SNIPE SIMULATIONGAMER!』

 

『デュアルアップ!スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!』

 

スナイプレベル50に変身してレーダーを使って一斉に狙い撃とうとしたが

 

『ATTACK RIDE CLOCK UP!』

 

「なっ、それずるっグワホッ!」

 

全ての分身たちが一斉にクロックアップして僕は視認することすらできずに吹き飛ばされた。

 

「だったら!」

 

『KAMEN RIDE WOZ!』

 

『スゴイ!時代!未来!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

すかさず次のカードを入れる

 

『FORM RIDE WOZ GINGAWAKUSEI!』

 

『水金地火木土天海!宇宙にゃこんなにあるんかい!ワクワク!ワクセイ!ギーンガ、ワクセイ!』

 

ウォズギンガファイナリーワクセイフォームに変身した僕はこの状況を打破するカードを入れる。

 

『FINAL ATTACK RIDE WO WO WO WOZ!』

 

『水金地火木土天海!エクスプロージョン!』

 

大量の星を呼び出し、上空から雨のように降らせると爆発が連続して起こる

 

これなら師匠でも……!

 

「それはフラグだぞ」

 

え……?

 

師匠はディケイドの状態に戻っていたがダメージを負っていなかった

 

「なんで……そういうことか!」

 

多分師匠は星が当たる瞬間に分身を一瞬で解除して本体はインビシブルで回避していたんだ

 

「強くなったな、レン。カードをここまで使いこなせているとは」

 

やった!師匠に褒められた!

 

「んじゃあ俺も少しやる気を見せますか!」

 

『FORM RIDE WIZARD FLAMEDRAGON!』

 

『ボゥー!ボゥー!ボゥーボゥーボォー!』

 

師匠が変身したのはウィザードか

 

「これは見たことねえだろ」

 

『ATTACK RIDE DRAGO TIMER!』

 

『SET UP!』

 

「さあ……ショータイムだ」

 

師匠はウィザーソードガンを手にして斬りかかってくるが上空から星をコントロールして近づけさせない

 

だが

 

『WATER DRAGON!』

 

「なっ!?」

 

後ろの魔法陣から現れたそこからウォータードラゴンウィザードが斬りかかってきた

 

僕は咄嗟に後ろ退いて避けるがフレイムドラゴンウィザードに接近され、斬撃を受けてしまった。

 

吹っ飛ばされた僕は転がってその場から脱する

 

「師匠が……二人……!」

 

そして連携で向かってきた師匠たちに対して僕は今コントロールできる最大数の星で迎撃している。

 

なんとか凌いでいるが分が悪い

 

こうなったらもう一回必殺技で……

 

「そうはさせないっての」

 

『HURRICANE DRAGON!』

 

「また!?」

 

今度は頭上から増えた師匠がウィザーソードガンの銃撃で僕がカードを装填させないように妨害してくる

 

そして地上に降りたウィザードハリケーンドラゴンは後ろ回し蹴りを放ってくるが僕はしゃがんで避けてエナジープラネットをぶつけようとしたが

 

『ATTACK RIDE BIND!』

 

地面の魔法陣から飛び出した鎖が僕を拘束する。

 

その隙にハリケーンドラゴンはその場から退散した。

 

僕は全身にエナジープラネットを纏って鎖を強引に引きちぎると星を三人のウィザードに放ったが

 

『LAND DRAGON!』

 

放ったエナジープラネットは突如出現した石柱に阻まれてしまった

 

「ウィザードが……四人……」

 

『『『ATTACK RIDE TELEPORT!』』』

 

三人のウィザードがカードをセットすると僕を囲むように転移した。

 

「「「「さてそろそろフィニッシュだ」」」」

 

マズい……このままだと……なら!

 

『FORM RIDE WOZ GINGATAIYOU!』

 

『灼熱バーニング!激闘ファイティング!ヘイヨー!タイヨウ!ギンガタイヨウ!

 

ギンガタイヨウフォームに姿を変えていると

 

『『『『FINAL ATTACK RIDE WI WI WI WIZARD!』』』』

 

師匠のそれぞれの分身体がドラゴンの各部位を再現して攻撃を仕掛けようとしていた。まだ間に合う!

 

『FINAL ATTACK RIDE WO WO WO WOZ!』

 

師匠の分身体がそれぞれの属性攻撃を仕掛けると同時に高熱のエナジープラネットを全方位に解き放った。

 

すると当然のように大爆発が起こった。

 

・・・・

 

茨side

 

私は目の前の戦いに何度驚愕しただろう

 

それもそうだ。

 

彼らの戦いはトップヒーローすらも超えているといっても過言ではないほどの凄まじいものだった。

 

レンさんが最初押されていたが徐々に打開していって師匠を追い詰めた。

 

そして二人の必殺技がぶつかると凄まじい爆発が起こった。私は師匠の作った結界にいるからなんともなかったが中の二人はどうなったことだろう

 

私は思わず立ってしまい、レンさんの安否を確認しようとしたが煙の中から立った人物がいた

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

師匠だった

 

レンさん!私は結界からでると急いで変身が解除されていたレンさんの元へ駆けよった

 

「ちょっと待ってろ。すぐに回復させてやる」

 

師匠が手を翳すとレンさんの傷がどんどん癒えていった。

 

それでもまだ起きないレンさん

 

なら……

 

・・・・

 

僕が目を覚ますと目の前に茨がいた

 

「茨……」

 

「大丈夫ですか?レンさん」

 

「そうか……僕は負けたのか……」

 

「でも素晴らしい戦いぶりでしたよ?見てて誇らしかったです」

 

「……ありがとう」

 

「いえいえ……」

 

そして僕は茨の膝の感触の良さに再び眠りについた


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