とりあえず、やっつけの単発。今後はもしあるのなら、アクション対魔忍をプレイしてからでしょうか。
RPGはどうして時間が取れずに中々触れられず・・・紅さんときららさん、紫は結構大好きです
華奈の立ち絵はこんな感じです。友人に描いてもらいました
【挿絵表示】
いかれた世界へようこそ
この世界には魑魅魍魎が渦巻く。
ばかばかしい? 確かにそうかもしれない。けど、それは事実ではあるし、現に日本でもある場所に足を運べば簡単に出会えるだろう。もちろん、命の保証はないが。
昔から魑魅魍魎は存在したが、決して多くは人目に触れられることはなかった。それはひとえに、それらに対抗する組織、その中でも代表的な対魔忍と呼ばれる存在が戦い、討ち果たしていたからこそ。
忍術と呼ばれる超常的な力、そして忍びの技を用いて戦う影の存在。皆が想像する強大な力を持つ魔物、魔族、魑魅魍魎。魔界からの人間界進出を防いでいたのは彼らの存在あってこそ。
その組織は今日も闇に身を隠し、鋭い刃を、忍術を使い戦い続ける。
とはいえ、一応は古来のような風習や生活がすべてまかり通るかと言われればそうではなく、現代の知識や一般常識を教えることも必須。そして、そんな裏の存在の彼らがぽつりぽつりと点在して技を教えるというのも効率が悪い。そもそも各個撃破されかねないし、一個人や小組織単位で生活しながら技の伝授や教育なんて無理が出る。
そこで現在は日本の対魔忍はほぼすべてある場所でまとまり、町を作り、学園を設立して教育、そして対魔忍としての養成を目的とした学園、五車学園で次世代を育てていき、日本という国、そして国民を守るために日夜研鑽を積んでいるのだ。
そんな学園で・・・
「はい、達郎君。では、この後セシル・ローズの考えた大陸横断鉄道を求めた時に出ていた標語、なんでしょう? ちなみに、教科書ですっごくおおきなおじさまが手を広げて電信栓を持っているイラストですよ」
「えっと・・・カイロからケープタウンまで。・・・ですよね?」
「正解です♪ ふふ当時は鉄道の時代でしたし、偉大なる大英帝国の時代。アフリカを横断する鉄道等のに惹かれたゆえの行動ともとれますし、実益も出ますからね」
銀糸の髪を腰まで伸ばし、柔らかな輝きを放つ蒼の瞳、整った顔立ち、メリハリのついた男なら発情しかねない肢体を持った教師がジャージ姿で達郎という茶髪で優しい風貌、やもすれば頼りないとも見える少年に問題を投げかけ、その少年は正解を答える。
そのことに女教師、もとい船坂華奈もにっこりとほほ笑む。
「ですが、これに待ったをかけたのがボツワナの三賢人。何とイギリス本国に乗り込み、イギリス議会のシステムを逆手にとってローズの動きをけん制、反対派を多くしたのですよ。その後はローズ自身の失敗もあったことで計画はおじゃん。その後も策を用意したそうですが失敗。そこには民族としての団結もあったそうですね。
このように、この事例は対魔忍の任務においても相手のシステムを利用する、弱みをついて分断、そして他の流派であろうとも同じ対魔忍であり、団結して立ち向かい、強大な相手であろうとも思惑をつぶして勝利することが可能ということを教えてくれる歴史の一幕だと思います。それと・・・あ。時間ですね」
もう少し解説したかった。舌の回り具合を良くしていった華奈の解説は授業終了のチャイムで終わりをつげ、華奈自身も少ししょんぼりとしつつ本を閉じる。
「じゃあ、今日の授業はここまでとします。ちなみにセシル・ローズとボツワナの三賢人はテストに出るので覚えていてくださいよ~」
はーいとう言葉と共に生徒たちも立ち上がって教科書を片付けるもの、あるいはそのまますぐに寝てしまうもの。友人と話しながら次の授業の場所に向かうものと思い思いの時間を過ごしていく。華奈もそれを少し見た後に生徒たちと談笑しながら職員室に戻っていく。
「はぁ~・・・気が重い」
私、船坂華奈は何度目かわからないため息をつきながら次回の小テストのプリントの問題を吟味してぼやく。
転生やらタイムトラベルやらで散々ふざけた経験をした自覚はある。ゲッターやらインベーダーだのとふざけた戦いもあれば英霊の世界も。ただ、この世界のえげつなさにはさすがに物申したい。
15歳のころの肉体で突然饐えた匂いのする街にいたと思えばメルヒェンな世界、もしくはファンタジーの世界の住人ことオークがなにやらぴっちりスーツの美女を無体を働くという同じ女性からすれば何このエロゲ、そしてSANチェックものな光景を見せられるという出オチ。
幸いにも持っていた刀でキリステゴーメンしてから美女を救出してからついでに襲い掛かってくる世紀末ファンタジー下種集団を斬り捨てて、ついでに宿代わりに裏の世界のお兄さんたちの自営業する場所を借りました。その最中もあちこちでいろいろ見て泣いてしまったのは本当に勘弁です。
もちろん私とお姉さんを見て速攻で抱く、とか奴隷娼婦に沈めようとかほざいたので皆殺しにしたうえで。ついでに金品もいただけたのがありがたかった。
しばらくするとそこにまた出たぴっちりスーツの集団。男も女もこんなナリと来たので思わず「ほえ・・・?」と言ってしまったのは内緒です。
で、そのトップらしい、これまた美女ぞろいのお姉さんの中でも紫のスーツをつけた人、何やらとんでもないほどの武の臭い、強さを感じさせる人に事情を話すとその場でスカウト。・・・・・・・・・ええ?
とりあえず私がつぶした組織の撃滅と抱きかかえている私が救ったお姉さんの救出で目的達成のために撤退しながら話を聞けば、私がいた場所は東京キングダムという裏社会の連中と魔族が幅を利かせる場所で、その連中と戦っているのが自分たち対魔忍。で、アへらされていたのがその仲間で任務失敗してあの様子だったとか。
・・・・・・・・・・ええぇ・・・・命奪おうとした相手・・・まあ、美女ですけどその相手を組み敷いて手籠めにしたいとかどんだけ魔界の人や裏の住人は女に飢えているんですか。私も女の方のほうが好きですがどちらかと言えばゆっくりと愛して、とりとめのない話や一緒にいる時間を楽しんだり、ふたりきりで・・・ハッ!
まあ、そんな倫理観はさておいて、私がいろいろ混乱しながらもつぶした組織の人員の質、装備、数はどれも上忍も気を抜けばやばいほどの組織だったそうで、それを人一人守りながらつぶした私の腕を見込んでほしい。と言ってきた。
「嫌ですよこんなあちこちで凌辱劇が繰り広げられる世界での斬った張ったなんて! 私は普通に暮らしたいのです!」
と返せば「でも、その刀・・・業物だし、ここに来ないのならそもそも銃刀法違反で取り上げられるしあの魔族やら裏社会の住人に今回で目をつけられただろうから私たちのもとで腕を磨いたりしたほうがいいんじゃない?」と返される。
・・・・あんまりですよぉ~~・・・・(泣)
この酷い場所から逃れたのに、結局この世界に足を入れてしまったことに内心泣きながらお姉さんたちのいる里に戻り、あれよあれよと戸籍を作り、ついでに親切な対魔忍のお兄さんお姉さんから現状の日本の状況を聞き、嘆いたり、膝をついたりしつつ、今度は誰が私を引き取るかというものに。
最終的には「スカウトした頭領が引き取るべきじゃね?」って話になり、その頭領・・・アサギ様のもとでお世話になることとなりました。
ちなみに、私の様付けはこそばゆいし、ほかの人にも気を付けるようにと言われて基本さん付で通すように。なぜ?
まあ、とりあえずは身分、衣食住、武装の許可と割と好待遇な条件なので甘んじることに。そこからは死に物狂いで忍者としての必要なこと(色事は本番はしていない)を叩き込んではや十年くらい。
「この子たちをこの場所に送る・・・ぁあぁあーーーあ”~~~・・・・」
わしわしと頭をかきながら実力がついた生徒に与える任務を見てぼやく。だって、この十年くらいの間で何百と任務をこなしたが、男も女も捕らわれれば死ぬよりもひどい、下手すればこの十数年の矜持や誇り丸ごと打ち砕いて裏切ったりするという最悪な状況に手籠めにされるという場所に送り込む。
そんで、その選定や見定めをしているのが自分・・・フジャケルナアア!! いくら実力がつこうと成長してもかわいい教え子たちを死地、そしてそれ以上の地獄に送るなんて・・・あァァァんまりだァァアァ~~!!! 私がしているんですが、矛盾しているかもな反応ですが!
でも、これをしないといけないのはここ十年ちょいで嫌という程覚えましたし、反対したらその家の保護者や本人、果てには山本長官という対魔忍を統括する方からもクレームが来る始末。実際、修羅場を経験していかないと危険な任務を与えることもできませんし、成長しなければ危険度も増すのは事実。
結局、慎重に慎重を重ねつつ教え子を育ててはや十年。私もなぜか目覚めた、目覚めてしまった忍術のおかげで15の肉体のままですが、26歳まで毎日精神をやすりがけしながらの日々ですよもう・・・ああぁ・・・
「お腹が・・・あ、そういえばお昼。はぁ・・・任務場所は・・・ここで、内容も・・・指導役も倍にしておいて、と・・・情報精査も・・・よし。これで行きましょうか。今日のご飯は・・・ざるそば。にしましょうかね」
その後にお昼ごはんで生徒たちと話しながら食べたざるそばはすごくおいしかったです。
「あ、アサギさーん・・・・・・書類・・・どれくらいですかぁ・・・・・・」
「えっと・・・もう少し、もう少しよ華奈ちゃん・・・」
みんながバラエティテレビを見ていたり、スマホいじったり、お風呂入ったり、ご飯食べたり任務をこなしたりで思い思いの時間を過ごす夜。アフターファイブを楽しんでいるでしょうかね?
私? あははー・・・対魔忍に、教師にそんな余裕はないのデス・・・
目の前で黒髪を長く伸ばし、大変整った美しい顔立ちにこれまた最高レベルの肢体を持つ美女、最強の対魔忍にしてこの学園の校長先生、井河という対魔忍の一大勢力・・・十年ほど前のふうまの反乱以降は一強の頭領も兼任する傑物。アサギさんと二人仲良く頭から蒸気を出しながら死んだ目で書類整理。
内容は敵勢力の情報から対魔忍の生徒や現役のデータ、学校の運営にテストと色とりどり、ヤリガイガアリマスネー(白目)
ほかの先生はどうしたか? そりゃあ家に帰したり、任務の手伝いや生徒の指導ですよ。
というか、脳筋が多すぎて情報の精査や裏どり、こまごまとした仕事が全部こっちに来てしまうのでもうその書類に日々つぶされそうです。みんなが戦闘ではなまじ無双してしまうから自信過剰なうえに慢心や油断がどこかにある。
そのせいでただでさえ人手不足やらであえぐ対魔忍なのに罠にかかったり油断して掴まった挙句に完堕ち動画やガチホモ動画が送られたり、死んだりでの人員摩耗がやばい始末。両刀使いのオークや淫魔の雄のものとか誰得・・・のわりにニッチな人気があるらしいですし。
「任務・・・これでいいでしょうか・・・? さくらさんや紫さんの代わりに授業を受け持って二人には代休を与える形と、私から特別手当を出しますから」
「うん・・・お願い。いつも悪いわね。華奈ちゃん」
「もう、それは言わない約束ですよ。アサギさん・・・・・・・はい。これで終わりですよぉ~・・・帰れますぅ・・・あ、そうです・・・これ、昨日のなんですが、カレーを作ったので浩介君と一緒に。自作の福神漬けもあるので」
書類の山を必死に終わらせ、時計の針が8と9の間と6をさしたところで終了。書類を片っ端から整理し、カバンの中のタッパーに詰めたカレー二つと福神漬けをアサギさんに手渡しす。ご飯作る時間もなさそうですが、ご自身と育て子の栄養管理もしないとですよね。
「・・・本当にありがとう。こんど、お礼をするわ。じゃ、帰りましょうか」
「はい・・・お疲れ様でした」
二人で戸締り確認とセキュリティチェックをしてから帰宅。私はアサギさんにスカウトされてから3年くらいで自宅、セーフハウスを手にしたのでそこに戻ります。つ・・・疲れました・・・・・
「今日の任務はなし・・・代わりに・・・あ、さくらさんは無事に新人指導は完了。代わりに明後日の授業を午後あたりから・・・と・・・なるほど」
ようやく帰宅しても、まだ終わらない。今度は任務完了の報告チェックに学校の準備、明日の食事の作り置きの用意にトレーニング。
任務完了後の代休や交代に関してまたスケジュール調整。終わった頃には時計の針が1をさしていましたよ。でも、今日はこれで早いほうというひどい事実。
「寝ましょう・・・」
ベッドに身を預け、即夢の世界に旅立つ直前。思いました。私、この世界でやっていけるのだろうか? と
十年以上たっても、ぬぐえない心配・・・ですよ・・・・ふにゃぁ・・・・すぅ・・・
とりあえず、対魔忍の状況って周りを見れば見るほど先細りというか詰んでない? と思ったのは私だけでしょうか。
主人公紹介
船坂華奈
年齢26(アサギに拾われるときは15)
身長169㎝ スリーサイズ B 90 W 54 H 93
体重 57㎏
忍法 覚醒五感
肉体の五感が鋭敏に研ぎ澄まされる常時発動型の忍術。とはいっても紫ほどの剛力もなく、再生力もなく、特徴的なのは老化速度の著しい減少。肉体もある程度の強化に終わり、特に強化されているのは嗅覚と聴覚。どちらも警察犬張り。なお成長する模様
戦闘スタイル
二振りの太刀、二振りの脇差を用いた変則二刀流。十年でそれ以外の武器も大概は取得。特撮の武器などもいつか使いたいと本人は思っている
この世界に気が付いたら飛ばされていた女。世紀末な光景から始まり、それ以降はアサギの秘書替わり、事務員のように書類と奮闘、学校では中等、高等部を問わずに世界史、日本史の先生をこなしつつ自身も前線に出る。
武力においては心配がなくても脳筋、自信過剰気味だったりする対魔忍の界隈に頭痛がひどく、そんな世界に教え子たちをぶち込むことになるわで毎日精神削られまくり。それをどうにかしようと毎日血反吐吐くほど色々吸収した結果裏方もできるマルチプレイヤーに。
独自の情報網やチームを所持、資金調達や設備強化のために表の世界では資産家、投資家として頑張っている。
一番つらいのはふうまの反乱とそれ以降の隷属状態の解消と井河の質の低下。どうにかするために井河、ふうまのパイプ役として奔走中。多分、アサギに次ぐ第二の過労死枠