こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

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アサギ「用意は出来そうなのね」

華奈「ええ。ですが念のためにというのと私たちの仕事があるので一度冷却期間を置きます。正直な話、ノマド、淫魔族、現政党の重鎮、財閥、背後にこれだけのものがあるのです。慎重すぎるのは不知火さんが心配ですが二次災害もいただけない」

アサギ「わかっているわ・・・こちらもそっちの部隊は任務中は開始から終わりまで必ず3部隊を運用できるようにしておく・・・けど、代わりに井河もふうまも動かせないほどになると思うわよ」

華奈「それでいいのです。練度も気心も知れているこちらの部隊が3つ。ヨミハラにも足を運んで最早庭のようなものです。・・・・・・最低限、不知火さんの安否の確認と最悪の場合は始末、アンダーエデンの壊滅は約束します」

アサギ「・・・・・・・ごめんなさい。つらい役目を・・・」

華奈「師匠の事は弟子が頑張る。それでいいではないですか。では、どうぞ任務をください。アサギさん。私を仮面の対魔忍としてしばらく使い倒してください。それが不知火さんを助ける近道です」

アサギ「分かったわ。では、任務を言い渡します・・・・・」


ヨミハラ緊急突撃

 ふぐわぁあ・・・・・・き、きつい・・・任務開始のために、私の部隊を動かせるようにするためにかれこれ二週間。この間計20数回を越える出撃。襲撃、諜報、偵察、救助に援護とできることはそりゃあ色事以外ではすべてこなしてきました。

 

 

 それもこれも人手不足の対魔忍業界、加えてその裏方を支える私たちの部隊をどうにか動かすために仕事を終わらせておかねばならないため。

 

 

 成果は出ましたがね。これで今日を含めた3日後にはまずは1部隊と私がヨミハラに行ける。完全に離れていた時期もあったので感づかれたかの確認と不知火さんへの応答。そして一度休息を取りつつ準備。その後は次の日に来る第2、3部隊と合流してからの作戦開始。

 

 

 私自身は一度休んでから、3日後に備えていきましょう。さすがに疲れがひどい。他の皆さんも手を貸してくれたので冗談抜きでこの休暇で完全復活しないとやばい・・・

 

 

 「任務報告ですよ。アサギさ・・・・・・」

 

 

 「華奈ちゃん!!? お願い! 今すぐヨミハラに向かってちょうだい!!!」

 

 

 校長室で報告書を持っていこうとするとなにやら青ざめすぎてもはや死人の顔色のアサギさんが私を見つけるや隼の術使って私の肩をつかんで何やらガックンガックン揺らしてくる。

 

 

 「いだだっだっだだぁ!!? おおおぉ、落ち着いてくださいアサギさん!? どうかしましたかぁ!? ヨミハラ!? 何でですか、今任務を受けている方はいないはずでしょう!?」

 

 

 肩に指がメリメリと沈み込むレベルでやってくるあたりどれほどの事が起きたのやら。しかし・・・嫌な予感がすんごくします。私がいなかった間になにが起きたのか・・・うちの諜報部隊も全て出払っていますからわかりませんし。

 

 

 「はぁ・・・・・はぁ・・・ご、ごめんなさい・・・とりあえずは校長室で話しましょうか・・・」

 

 

 とりあえずは周りの視線が集まる前にすぐさま校長室に移動するアサギさんと私。で、その後深呼吸をしてからようやく落ち着けたアサギさんが出した言葉が。

 

 

 「ゆきかぜちゃんがヨミハラに行ったのよ・・・・・」

 

 

 あまりにも衝撃的かつ意味不明すぎる内容に思考どころか心臓が止まりそうになった。

 

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

 

 「だ、だから昨日ゆきかぜちゃんがヨミハラに行ったのよ・・・なぜか不知火の情報までゲットして・・・」

 

 

 「なんで止めなかったんですかあぁあああぁぁぁぁぁあああぁぁあああ!!!!!!!」

 

 

 防音設備完璧な校長室が揺れ、窓ガラスにひびが入るほどの声を出してしまう私。でも理解が出来ない。ゆきかぜさんにはヨミハラは愚か東京キングダムの任務でも諜報ではなく殲滅、戦闘任務を今のところは与え、数も減らしながら極力不知火さんへの情報は入らないように細心の注意を払っていた。なのに、なぜここで?

 

 

 うちの部隊の防諜体制も抜けはないはず。というか学生にこの機密情報をすっぱ抜かれるレベルだったら今頃カウンターをノマドあたりにでも貰ってうちの部隊は一つはつぶれている。出来る限りヨミハラにはうちの部隊を張り付かせていたし、空白の数日間もカメラで監視しているが不知火さんが表に出ていたりはしていないし、対魔忍の任務も表向きは私たちが出向いていて学生も入れてはいない。

 

 

 だからこそ理解もできない。腑に落ちない。そして何よりも。

 

 

 「アサギさぁああんん!!! 止めてくださいよ! ふん縛ってでも、独房にぶち込んででも止めてくださいよぉおお!!! もしくは説得! あの不知火さんですらも連絡が取れないほどの何かがある場所に学生が行くなんて自殺ものだってええ!!」

 

 

 「私も止めたの! 何度も何度も説得はしたわ!! で、でも止まらなくて・・・しかも志願してくるわお父さんのことを持ち出されて・・・それで華奈ちゃんたちが帰ってくるまでの間は待機。としたわ・・・けど、その・・・いつの間にか抜け出していて・・・しかもかつてのゾクトの後釜の連中のルートを活用するつもり・・・」

 

 

 「・・・はぁああああああ!!!?? それ、奴隷商人!! しかもアンダーエデンへの潜入任務でそれってつまり・・・・」

 

 

 「奴隷娼婦・・・」

 

 

 「っっっっっぅつぅつぅぁああああああああ”あ”あ”あ”あ”あ”!!?!?」

 

 

 さすがにこれは私も絶句。バックアップも無し、なぜかアンダーエデンへのルートは整備済み。本当になんで隼の術で気絶させなかったりこの暴走を私に伝えなかったのか。男性経験なしのゆきかぜさんに娼婦の潜入任務とかもう失敗が目の前ですよ!

 

 

 目が涙でかすんで口から血を吐き出しながらのたうち回る私は相当にシュールだったでしょうかね。アハハハハハ・・・・! もうだめだ・・・ぁ・・・

 

 

 「バックアップは・・・なし・・・後詰も・・・・・・今から抽出するとして・・・」

 

 

 「・・・・・・・・学生くらいよ」

 

 

 「・・・・・私単独でもできるのはアンダーエデンの状況を確認できるくらいですね・・・強硬策は無理・・・・ぁうぅ・・・うぁあ・・・・ぁあっぁああぁあ・・・・・ハァー・・・・ハァアゥ」

 

 

 「華奈ちゃん・・・!? その・・・・・」

 

 

 思考がまとまらない。危険な道にこれ以上踏み込めば下手すれば私も落ちる。でも、師匠の不知火さんにゆきかぜさんまで失うのは嫌だ・・・でも、どうすれば・・・学生も下手に扱えば暴走しかねないし、舞い上がっても委縮してもダメ。だからこそうちのメンバーを用意したのに・・・下手すれば作戦を全部練り直し・・・・でも、時間もない・・・・・・・いや、なぜそもそも・・・・

 

 

 「だれか・・・だれかバケツに氷水入れて持ってきてください・・・切実に・・・」

 

 

 「はい。先生」

 

 

 「ありがとうございます・・・・・ぶくぶくぅー・・・・・・・・」

 

 

 「え? あ・・・」

 

 

 何やら親切な人が渡してくれたので早速キンキンに冷えてやがる中に頭をドボン。痛いほどの刺激と冷たさが顔に刺さりますがこれでようやく頭が冷える・・・・・・・

 

 

 まずは情報整理。

 

 

 ・ゆきかぜさんが出たのは昨日。そしてゾクトの後釜のルートなら東京の外郭放水路からのルートで最短1日かかる。つまりは成功しようが失敗しようが今ようやくヨミハラについたところ。

 

 

 ・端末にアンダーエデンで仕込んだメカの異常通達が出ていないところを見るとばれてないと想定。細かな調査と確認はヨミハラについてから。

 

 

 ・不知火さんの情報封鎖はしていた。けどばれた。けど、なぜかゆきかぜさんだけ知れた? 学生に知れるほどならなぜほかのメンツにも知られなかったのか。現役世代。佐那さんや上原燐さんに知られていないのが不自然。

 

 

 ・情報、不知火さんがらみを知っているのは今の時点ではアンダーエデン、淫魔、矢崎、鷲津、そしてアサギさんと私、諜報部隊。

 

 

 ・ゆきかぜさんは以前に闇取引で居合わせた矢崎の顎を蹴り飛ばしたことがある。その件は結局表ざたでは公表されなかったが私怨から対魔忍である不知火さんからの情報で調べて利用したかも。そして淫魔族に渡す手土産にも可能。不知火さんの手腕、ゆきかぜさんの将来性。そして親子であることを利用して二人を堕とすこともたやすい。

 

 

 ・一度冷却期間を置いた私たちと矢崎の策がちょうど最悪のタイミングで噛み合ったしまった可能性大。大きく動いたりした、不知火さんが移動された場合はすぐさま仕込んだメカや部隊の獣遁で反応があるはず

 

 

 ・仕込みが無事ならまだ挽回の機会はある。ついでに矢崎がアンダーエデンを利用してのゆきかぜさんを仕込む場合なら尚更時間をかけると思われるので数日の生存は望める。

 

 

 ・・・・・・はなはだ可能性にかけすぎな件と相手がゆきかぜさんをアンダーエデン方式で調教してくれることに望みをかけないといけないというくそったれな状況ですがまだ終わってはない。今から動いて、3日後に即部隊と行動すればやれないことはない。

 

 

 「ぷはぁっ・・・・・・・・・・よし・・・行きましょう・・・望みはまだあります。拳志たちには任務の急ぎを通達・・・強硬策に切り替えもします・・・そして私の顔を出しましょう・・・使う策がこれしかない・・」

 

 

 「その際、必要な戦力は?」

 

 

 「無力化と拘束をやってくれるメンバーを私の下に3名は最低ライン・・・ついでに体力温存もしたいので交代の雑用も兼任しますね・・・」

 

 

 「ぴったりですね。はい。先生。タオル」

 

 

 「そうですか・・・それは助かります・・・・・・・・ん?」

 

 

 「華奈ちゃん・・・後ろ、後ろ・・・」

 

 

 氷水の中で多分3分くらい思考して、どうにかこうにかなりそうなプランを練っていたのですが・・・あ、このタオルといいアサギさん以外でだれが用意した? 敵意も害意もないし・・・この匂い・・・え!?

 

 

 「先生、未熟者かもしれねえが、俺たちを使ってくれ」

 

 

 「俺たちも対魔忍・・・雑用や簡単なことでよければ」

 

 

 「ゆきかぜを救い出すのだろう? 私も既にいくつも任務をこなしている、体力も敵の無力化も自信がある! 私も力になりたいんだ!」

 

 

 私の後ろに立っていたのは骸佐君、小太郎君、紅さん。そういえば・・・現役メンバーを学生につけていく際にこの3名はこの数日は休息を与えていましたが・・・・

 

 

 「なんでこのことを?」

 

 

 「いや・・・・・アサギさんの動揺具合が朝から凄かったし、それで先生を見つけての行動と、聞こえはしなかったけど校長室がびりびり揺れるほどの騒ぎだったから骸佐と小太郎を呼んでみて、あけてみれば先生が大号泣して血反吐吐いているし・・・」

 

 

 「で、ヨミハラというワードやゆきかぜが今日は見ていなかったからまさかと思えば・・・」

 

 

 「どんぴしゃりと・・・・・・」

 

 

 ようはまあ、それぞれがそれぞれにずれを感じてきてみれば私たちの騒ぎを聞いていたと。しかし、紅さんは私達を見て、小太郎君はゆきかぜさんが来ないことからとは・・・鋭いといっていいのか。

 

 

 正直な話、3名の提案は悪くはない。戦力も現役並。私の言うことなら聞いてもくれるはず。連携もとれる。ただ、同時にヨミハラに学生を送り込むのは危険すぎもする。部隊が到着し、合流してからの戦力としてなら当てたかったが、時間がないのも事実。

 

 

 不知火さんでも危険な上に、今はゆきかぜさんも掴まっているかもしれない。あの作戦なら可能かもしれないが危険すぎる・・・でも、あきらめたくはない。アサギさんには情報通達と現役を多く出したために守りには欲しい。正直、苦しすぎる選択。

 

 

 「先生・・・頼む。言うことは聞く。それに、時間がないのなら尚更だ! 友を、その親で先生の師匠を失いたくはないのは俺も同じだからよ」

 

 

 「グリードハウスの件でも何度もお世話になった・・・返し切れる恩ではないけど、それでも少しでも役に立ちたいの!! 先生! お願いします!!」

 

 

 「忍術は使えないかもしれないけど、それでも雑用やバックアップはこなす。ですから・・・・」

 

 

 「うぐぐぐぅううぅうう・・・・・・・・」

 

 

 嬉しい、戦力的にもひいき目抜き、いやマイナス評価しても大丈夫。でも・・・・・でも・・・・・・・

 

 

 「では、まずここで誓ってもらいましょう・・・自身の生命の危機以外では独断専行は禁止。次に最悪、不知火さんとゆきかぜさんの二人を見捨てる、始末することも視野に入れていきます。そして・・・自身が危険だと感じたら即連絡後に離脱も視野に入れること・・・いいですね?」 

 

 

 「「「了解」」」

 

 

 「・・・・・いいのね、華奈ちゃん?」

 

 

 「もうこれしか手がないです・・・通達をお願いします」

 

 

 覚悟が出来上がっているこの3名だ。それこそ下手すれば独断専行以外にも何をしでかすかわかったものじゃない。特に小太郎君は頭が回る分何か私を動かす策を持っていてもおかしくはないですし。

 

 

 「では、ゆきかぜの安否確認と不知火の救出任務を華奈をリーダーとした小太郎、紅、骸佐の4名に与えます・・・・・・無事で帰ってきてね」

 

 

 「了解しました。では、今日の夜に私のセーフハウスに集合。その後、移動しながら練習してもらうことは3名にはあります。なので休息と準備は怠らずに。一時解散」

 

 

 3名にも隊長命令として今後の最初の動きを伝えておいて解散。ちなみにその後は拳志とうちのメンバーからの連絡で念のために警戒していたヨミハラへの放水路のルートからのヨミハラの入り口の監視カメラをハックした映像で対魔忍スーツ姿で目隠しとギャグボールをはめてふらついて歩いていたゆきかぜさんがスタンバトンで昏倒させられる映像が。

 

 

 音声まで拾えばやはりアンダーエデンの手が回っていたようで。・・・というかゆきかぜさんが脳筋すぎる・・・あんな対魔忍ですという装いにギャグボールには薬品が仕込まれているかもしれないのにつけてしまうなんて・・・そこまで愚直な教えはした覚えがないのですがね・・・

 

 

 娼婦での潜入はほんと私は提案したことはないですがこれからも絶対にやらないようにしませんと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヨミハラ、そこに通じるルートの一つであるエレベーター。普段はいわゆるVIPが使用するものなのだがそこを利用する4名の男女。誰もが素晴らしいまでの美貌や美丈夫。装いもどれもこれもが高級品であり、すぐさまどこかの大金持ちの令嬢、子息だと予想がつく。

 

 

 政府ですらも目の届かないここでは魔界の技術を用いた快楽や裏のビジネス、ようは薄汚いことを利用しての私欲を満たす、ビジネスをするにはもってこいの場所。それゆえに実はこういった上流階級の人間が来ることも多く、魔界からも支配階級の連中が来ることもあるそうだ。もっとも、魔界の連中はヨミハラの支配者、エドウィン・ブラックの許しを得ないと大変であろうが。

 

 

 「失礼。今日は私の弟子たちに見学でここに来たの。通してくれる?」

 

 

 「おや・・・では確認を・・・失礼しました。通って構いませんよ」

 

 

 「お仕事ご苦労様♪ チャオー」

 

 

 エレベーターを守る門番にリーダーらしき女性は自身が持っているカードらしきものを見せ、しばらくした後に門番もチェックが済んだのか許可を出す。一応と連絡を上に取ったのだろうか。他3名も特に問題ないと判断されたようでこれ以上は突っかからない。

 

 

 白いトレンチコートに黒い髪、サングラスから覗く美しい瞳でウィンクされた魔族の門番は思わずドキリとしてしまい、特に不振がることもなくその後はむしろ手を振って見送る始末。ここで点数稼ぎでもして置ければという淡い期待もあるのか、じっと4名の足取りを見守っていた。

 

 

 そこから4名はすぐさま裏路地を通り、一度古い建物を通った後にはすぐさまぼろぼろのローブをすっぽりとかぶって今度は貧民、スラム街の住人へと早変わり。さらにはそこから2人1組となって移動をしてアンダーエデンで商売をする商人たちが利用する倉庫が多いエリアの隅っこに移動。誰も尾行がないことを確認すると古めの建物の中に入り、隠し扉を通じて更に下へ。

 

 

 「・・・よし。問題なし。お疲れ様です」

 

 

 そこの電源をつけると建物の内外とは真逆に新しく、整理されつくした機器の数々、武装、道具がずらりと並び、奥の部屋にはいくつもの画面が置いてある。そこにつくや黒髪の女性。華奈は即座にかつらを外してローブもコートも外し、端末でセキュリティの確認、自分含めほか3名の身体への仕込みがされていないかの確認を開始。

 

 

 華奈の用意していた偽りの身分で上流階級になりすまし、ヨミハラへの安全な移動手段の確保。それとヨミハラでの行動をする際の隠れ家。そこにたどり着いたメンバーも変装を解き、武装を確認。

 

 

 「ここが備えの一つ・・・」

 

 

 「いや、最早基地じゃないか。こんなものをどうやって・・・」

 

 

 「これくらいはこっそりと年単位で時間をかければどうにでも。骸佐君。ドローン、メカの様子はどう?」

 

 

 「動かせはするな。異常もない。カメラも良し。映像出すぞ」

 

 

 驚く小太郎と紅をよそにすぐさま小型メカの映像を見る場所でメカのスイッチを入れて映像を映し出していく骸佐。移動中のトレーラーの中でそれぞれがやっていたのは華奈の用意していた特殊小型メカの使用についての練習。数時間で完全に仕込み上げるとはいかずとも簡単な移動と情報チェックができるくらいにはどうにかできるようになり、早速アンダーエデンの各所に仕込んだものを確認していく。

 

 

 そこに小太郎と紅も参加してカメラをチェック。異常がないか、またこちらの部隊の獣遁で使い魔代わりにした獣たちの様子もチェック。すべて無事なようであり、とりあえずはゆきかぜの事でばれてはないであろうことを確認できたので一同安堵の息を吐く。

 

 

 そしてまあ、場所が娼館ゆえに聞こえてくる声の数々は同じ女性の紅には少し来るものがあったのか顔をしかめつつ腰を下ろし、映像一つ一つを見ていくことしばらく。

 

 

 「先生・・・ゆきかぜが・・・なんだ? これ・・・・?」

 

 

 「ナノマシンの類ですか・・・小太郎君。リーアルが部屋から出た時の映像と入る前の映像を出してください」

 

 

 「了解・・・・えっと・・・これですね」

 

 

 「ふむ・・・懐が膨らんでいますね。それ以外での変化はなし・・・あったのはゆきかぜさんのところに向かう時・・・おそらくは逃走防止用のものでしょうけど、今までの映像記録と照らし合わせてもリーアル個人での保管と・・・」

 

 

 無痛注射器をゆきかぜさんの首に押し当てた後に得意げに説明をしているリーアルの映像と、その後は移動を開始して何やら変わった機器と娼婦が客を迎える場所を組み合わせた場所。そこにいるのは矢崎。そこでもまあ取引を潰されたり顎を蹴り飛ばしたことへの恨みつらみ。これだけでも獄につなぐには十分なほど。

 

 

 これを聞くだけでも怒りの形相で走り出しそうな骸佐と紅を抑えつつ、どうやら聞けた情報ではリーアルはアンダーエデンでもゆきかぜを娼婦として扱うようであるらしく、同時に兄のほうはほうでそれを納得して準備と矢崎の趣味の悪すぎる快楽付けにした後に自分から求めさせるというシチュとそれを見て楽しむためにとりあえずは数日はその仕込みの模様。

 

 

 華奈は当然アンダーエデンでのその奴隷娼婦がどのように仕込まれていくかは見ていたのでとりあえずはゆきかぜが数日は清い体のままでいられることを確認し、はらわたが煮えくり返る思いを抑えながら思考を切り替える。

 

 

(ゆきかぜさんは数日は無事。強硬策もリーアルの反乱防止用のナノマシンの脅しで怯んでいるようですしここから動くこともないでしょうね・・・バックアップなしで来たことは理解しているはずですから。部屋の位置もok 矢崎の兄弟も数日はここに両者ともいる。あとは・・・一番の問題ですね)

 

 

 アンダーエデンを数か月監視していたところで見つけた映像の中には奴隷娼婦が客に買われて外に出ていくものと、その奴隷娼婦には反乱防止のナノマシンなどの痕跡が一切ないこと。更に裏取りをしてみればどうにもアンダーエデンの客で娼婦を買う際にその反乱防止用のナノマシンを取り除く技術もあるようであり、そこもリーアルの部屋にあることは確認済み。

 

 

 そのための用意もしているのでゆきかぜの救出は可能。となると問題は不知火のほうにうつる。何せ数年間の調教、しかも淫魔族とノマドが思わぬ形で双方からの仕込みだ。不知火の心が折れて無かろうとも気づかぬ形での洗脳や睡眠によってスイッチが切り替わってその間は忠実な下僕。なんてこともこの世界では十二分にあり得る。

 

 

 確かめるための確認をしなければ不知火を奪還しての脱出をしてもむしろ敵に塩を送ることになるし、かといってしてしまえば情報を渡しかねない。線引きや実行自体が非常に難しい。ゆきかぜに仕込まれたナノマシンやそれ以外にもあるチップ、洗脳用の『イブ』と呼ばれるもの。ゆきかぜには常識を書き換えずに屈辱を与えるために使わないそうだが、不知火ほどの女傑となれば、ましてや手ごまにするのなら使用されている可能性もあるし冗談抜きで危険。

 

 

 そしてそれがどうにもここアンダーエデンにはないことを見てもまあ淫魔族が用意しているものだろう。それと思わしきものを仕入れる際の受け渡し人もうまくごまかしていたが淫魔族、そして紛れ込んでいる社員が受け取っていたことから。保管場所までは踏み込めなかったが、そこは仕方なしと断念。

 

 

 しかし、本当に淫魔族の紛れ込みようはすごい。リーアルの手引きもあっただろうがノマド経営の店でここまで溶け込み、機密を漏らさずにいるのだから本当に小悪党にしてはいい腕前。

 

 

 (だからこそうちの部隊・・・・・医療チームも同行させたかったのですが・・・賭けになりますね・・・)

 

 

 「紅さん。このナンバーのカメラに移動、それと私に動かさせてください」

 

 

 「了解です」

 

 

 「それと、あとで作戦会議をしますがそれまでの時間は紅さんと小太郎君は仮眠を取ってもらいます。これからは誰かが映像を確認しつつ一晩を過ごさねばいけません。体力温存のためにお願いします」

 

 

 「・・・銃器の確認はいいですか?」

 

 

 「もちろん。それと奥の武器の部屋にはグレネードやいろんな武装を最低10丁ほどあります。弾薬もある程度はあるので利用してください」

 

 

 コクリと頷いてすぐさま移動する小太郎。自身を抑えるためと移動中に聞かされた本来の任務の予定。少なくとも明日に決行という時間は用意の確認を見れば短いが、幼馴染と言ってもいい友人が辱められるのを知りつつも待つ、その母親を助け出せないという時間で見れば長い。何かに集中し、そしてそこに意識を向けなければ精神が無駄に摩耗すると理解しているのだろう。

 

 

 華奈も小太郎には荒事をやらせるつもりではあったのでありがたい申し出。下手に暴れようものならそれこそその場で足の腱でも斬り捨てて動かさないつもりでもあった。

 

 

 「紅さんも休息を・・・今から見る映像は少し・・・・聞くのも見るのもつらいです」

 

 

 カメラの一つをチェックすれば不知火の部屋にリーアルが入り、どうにも調教の時間ということだろう。様々な道具や薬品を用意している。つまりはまあ、そういうことをこれから見つつ、調べないといけない。紅も結構な数の任務をこなしたがまだ男性経験もない。ましてやアンダーエデンレベルのものなどいきなり見ればそれこそトラウマものだ。

 

 

 「っ・・・・・・わ、わかりました・・・先生・・・でも、先生がきついときは言ってくださいね・・・私も対魔忍・・・そして、ゆきかぜ達のためにここまで来たのだから」

 

 

 そそくさと部屋を出る前に背中からそっと抱きしめてから離れる紅。

 

 

 「ええ。あ、そうです。安眠のための食材もいくつかレーションにしてあるので別室でどうぞ」

 

 

 その背中に華奈も声をかけ、くすくすと笑う。本当に大きく、頼もしくなっていたものだと実感できる。

 

 

 「さて・・・と。骸佐君。すこーし刺激のある映像を見ないといけませんよ。覚悟はいいですか?」

 

 

 「自分で決めたこと。やらなきゃいけねえんだろ?」

 

 

 「ええ」

 

 

 「ならやるさ。それがあの二人を救うのなら尚更」

 

 

 覚悟を決めた骸佐と一緒にその後は不知火、ゆきかぜの様子を観察、調教が終わるまでの数時間何らかの情報やアクションがないかというチェックは不知火に修行で互いの乱れるさまを見ていた華奈と言えどもきついものがあり、どうにかこうにか耐えた後。今日の分を終えて部屋を出ていくリーアルを見た後に再度のチェック。

 

 

 不知火であることを見抜かれないための全身ラバースーツにマスク。そしてすっかり疲労した不知火。ただ、その様子に華奈も感じていた。これは演技であろうと。息も絶え絶え、甘い声も掠れるほどの様子だが、潜入のために散々しごかれた華奈にはわかる。

 

 

 接触を試みてもいいかもしれない。そう思い、メカを動かそうとしたときに連絡が入る。

 

 

 「はいもしもし」

 

 

 『ハァーイ。捕らわれのお姫様たちはまだ無事かな? 大将』

 

 

 「拳志!? な、まだ明日にもなっていませんよ!?」

 

 

 『ああ、俺たちも早くても明日の早朝にだった。がよ。アサギさんが任務帰りの紫の嬢ちゃんと入れ替わりで俺たちの任務の手伝いをしてくれてな。援護や武力突破の場所だったからそりゃあサクサク終わって即座に急行したわけよ』

 

 

 なんとも素晴らしい連絡とアサギのファインプレー。拳志が来てくれた。ということはその部下たちもいる。作戦をすぐさま動かせる。これなら明日にも決行しても行けるかもしれないと希望が湧く。

 

 

 「骸佐君。一度この位置までこれとこれのメカを移動。それと、天井裏からこっそりと不知火さんの部屋の監視カメラの上にメカを配置。できるわね?」

 

 

 「了解! っと。作戦は後で聞く。この分なら早く行けそうなんだろ先生。俺は備えておく。ちょうど入れ替わるだろうし」

 

 

 言うが早いかパパっとメカを移動させ、時間になったからと小太郎たちとバトンタッチをして移動する骸佐。本当に仕事をこなすために率先してくれることがありがたいと華奈も思わず頭を下げて見送る。

 

 

 『よーしよしよし・・・ハッキングOK それと、ここしばらくの不知火さんの声を編集して、映像も古いやつで今のものに合わせたものをカメラに流してそっちの映像は流れないようにする。これで大将は不知火さんと会話して問題ねえ。・・・・お。追加連絡。第2部隊も到着する。そっちはトレーラーの移動手段の用意を先にするようだな』

 

 

 「ふむ。了解。ではあやめさんとあの双子をエレベーター前にセット。それと、紅さんは例のものを換気扇の前に。影に隠してくださいよ? 」

 

 

 「もちろんです。・・・・・よし。待機モードにして終わり」

 

 

 「こちらも・・・お、うちの部隊の連絡・・・ふむ。不知火さんには特にナノマシンやメカの類の仕込みはなし・・・・・・生体カメラ魔術要素も見えない・・・仕掛けます」

 

 

 監視カメラの死角にセットしたメカからの電波で不知火の部屋の監視カメラの映像全てを過去の映像、音声を編集したものに差し替え、違和感なくうその映像を拳志が流しつつ、追加の情報の確認をするや華奈が用意していた紙魚型の小型メカを影から影へと移動させ、不知火の横になっているベッドの柱から枕、見えないように耳元に移動させる。そして、マイクのスイッチを入れた。

 

 

 『五車の里で起きた大騒ぎ、そのうち冬に起こした騒ぎのいくつは私のせいでしたか?』

 

 

 「っ・・・!?!?! か、な・・・・」

 

 

 『念のために口寄せで・・・それと、今はちょっと変わった手段で会話しています。注意を・・・』

 

 

 『・・・・・2回・・・どれも催しものでの騒ぎだったわね』

 

 

 声紋のブレ、心拍数、脳波のブレもないことを機械越しに確認、音声でも華奈がチェック。不知火もこうして聞き取れはするが念のために今も感じたままの表情で絶え絶えな女性の演技を崩さない。

 

 

 『私がゆきかぜさんに幼いころに電撃をもらった一日での最高回数は?』

 

 

 『9回・・・あと、その後に9回目をカウントしていたアサギがジュースをおごってあげましょう。とか言っていたわね・・・』

 

 

 これも問題なし。操られている様子も、マイクロチップや魔術の仕込みは見られない。ある程度は確定だ。不知火はまだ心身屈していなかった。と。記憶丸ごとの改編や洗脳。ならこうも数年前の、しかも細かなことまでは思い出せるものか。

 

 

 『お久しぶりです。不知火さん。とりあえずは、私はうごいています。しかし、よくご無事で』

 

 

 『華奈ちゃんの備えのおかげよ・・・独断専行はごめんなさい。ヨミハラでのことや矢崎・・・当時の対魔忍の状況を見ると下手に動きすぎると対魔忍側まで火の粉が政府から来そうで・・・申し訳ないわ・・・ふがいない師匠で』

 

 

 そう言ってカメラの事も感づいているのかマスクを自らはずし、5年たとうが、全く衰えることのない美貌を見せた後に謝罪。当時の対魔忍はふうまの人材は井河の隷属化、その井河のアサギやその上の世代は錆びつき始め、反乱からまだ5年ということもあって政府からの評価は下降。

 

 

 加えて裏からの財力でものを言わせる矢崎。下手に対魔忍側が大きく動けば叩かれかねないがかといって感じ始めたノマド以外の気配に不安を覚えた不知火はうごかないという選択肢はなかった。それゆえの独断。もう一度謝った後にそして二つの小さな便を取り出す。

 

 

 『反乱防止用のナノマシン。そして・・・華奈ちゃんならもう掴んでいるでしょう? 『イブ』・・・淫魔族が用意していた常識改変のチップ。とりあえずは私に仕込もうとするのを騙くらかして保存しておいたの。これに関してのここアンダーエデンでの保管場所もつかんでいるし、ついでに、鷲津に仕える犬井も淫魔族だとはつかめたわ』

 

 

 『・・・ふふ。流石ですね。師匠・・・ええ、ついでにあの財閥をぶっ潰す用意が一つできたので万歳です。やはり、備えを?』

 

 

 確認してみるとなるほど華奈のつかんでいる情報とも合致。そして思わぬ情報。サンプルの確保と淫魔族を潰せるネタの奪取。特に『イブ』は一つ入手出来れば御の字だったことも含めてかなりのものだ。そして、調教師のリーアルや淫魔族をだませたうえでここまで耐えきれたもの。それを聞けば不知火もクスリと笑ってラバースーツの下から見せる胸元の一つのパーツを見せる。それはぱっと見対魔忍スーツの一部、革にしか見えないが中身は別物。

 

 

 それは不知火が姿をくらませる前に華奈が用意していた不知火の薙刀以外でのもう一つの補助装備。『幻影の対魔忍』と呼ばれる不知火を補助するためのもの。不知火の血や汗などの体液を媒介に一種の幻覚剤を作り、不知火の歯に仕込んだ装置に特定の合図で噴霧し、そこに幻影と呼ばれるほどに磨き上げた水遁を組み合わせてのより精密な幻影や目くらまし。

 

 

 そこに対魔忍の忍術の基となっている対魔粒子を流し込めばそれは機械でもごまかせる精密な自身のデコイすらも複製可能。製作依頼をした華奈にはそれを見破るための対処法もあれば今は機械越しでの会話。幻覚剤の類も吸引も肌からの付着もないのでこの映像や声も嘘のないものだと理解出る。

 

 

 もう一つは簡単な処置で任務前に不知火の感度を下げるような治療をしていたこと。もとより戦闘に裏方と兎にも角にも危険の種類や難易度の変化のあるものばかりをこなすので念のためにとダメ元、ふざけた感度にまで引き上げる魔族の技術の前では意味ないかもだがの処置だったがそれでも不知火にとっては大助かりだった様子。

 

 

 スタートからの引き上げの余裕を使って自身の忍術と華奈の用意した幻影補助装置で数年間リーアルも淫魔族も騙しぬき、情報を入手。本当にすさまじいものだと華奈、拳志、紅、小太郎らは感心する。こんな忍耐と精神力、敵地の中で自身の正体がばれてもこれほど動くというのがどれほどのものか、感嘆の声を上げる。

 

 

 『ええ。ばっちりよ・・・あの幻影装置は本当に大助かり。ところで、ここまでのコンタクト、そして備えを用意しているということは・・・』

 

 

 『ノーコメントです・・・と言いたいですがね・・・まあ、動いてはいると。それと、不知火さんは万が一のために拘束させてもらいます。・・・分かるでしょう?』

 

 

 『私だからか・・・了解。それと・・・『イブ』の保管場所は・・・』

 

 

 武術一つとってもそこらの上忍たちを瞬殺し、忍術も使えば剛柔織り交ぜたまさしく流水のごとくしなやかかつ自由自在。幻惑に活かせばだれもが騙され、淫魔だろうが騙すほどの技術。経験も才能もある女傑。今こうして連絡を取れるから問題ないですねと救出していくのは危ない。

 

 

 下手すればこの会話こそ罠の可能性すらもあると踏んでいるのだ。最低限の情報と、出向くにしてもいつかは伝えない。そして、『イブ』の情報も獣遁使いのメンバーにチェックさせればひときわ頑強、リーアルの店長室に負けないほどのものが一室。これもばれないように華奈たちは指のたたいた数で通達しておく。

 

 

 『わかりました・・・さて、これ以上は危ないので一度通信を切ります。不知火さん・・・では』

 

 

 『ええ・・・分かっているわ・・・いざという時は・・・』

 

 

 最後に互いに何が起きてもおかしくない。という空気を含ませつつ通信終了。紙魚型のメカもすぐさま天井から移動し、不知火もまたラバースーツに全身を隠したところで演技を再開。拳志もそれを見計らってハックを直す。

 

 

 「ふぅぁ・・・・・・よし・・・じゃあ、私は一時仮眠を取ります。拳志。そっちで休ませおいたメンバーとこっちの紅さんと小太郎君で不知火さんの監視を続行。その後は翌日の7時ごろに連絡、9時に切り込む準備をします。そっちからの意見は?」

 

 

 『不知火さんの拘束とゆきかぜちゃんの救出は大将がやってくれ。あの幻影にはうちのメンバーでもちょっと怖いものがある。武術もシャレにならんし。それと、うちのあの野郎も来ているから情報を吐き出させる準備は大丈夫。そうだなあ・・・後は予想外の人出の増加。若い連中にも制圧は手伝ってもらう。以上だ』

 

 

 「了解。今後は合流するメンバー以外は1時間ごとの定時連絡、緊急連絡以外はなし。では、通信終了」

 

 

 端末の電源を切り、ふぅ。と息を吐く。ゆきかぜもまだ清い体であること確認した後に華奈も腰を上げて伸びをする。

 

 

 「では・・・小太郎君、紅さん。今から不知火さんが気づかぬうちの洗脳やらがないかのチェックです。それと、作戦の全容は後でおいおい話します。・・・・・これなら強硬策でも行けます。頑張りましょう」

 

 

 「・・・やりましょう。先生。絶対にあそこから二人を・・・・!」

 

 

 「良かった・・・それまでは監視か・・・地味だが、大切だな」

 

 

華奈もさすがにこれ以上は休息を挟まないと精神衛生上も肉体的にも厳しいと一度シャワーを浴びてから休息。

 

 

 その後は紅と小太郎は不知火の様子を主に観察。特に不自然な動きも無ければメカ、ネズミたちにも異常は起こらず、その後合流してきた拳志らとも情報共有とすり合わせを行う。

 

 

 渡された不知火専用の拘束具も華奈があとで確認し、骸佐も起床。その後はもう一度小太郎と紅も短い時間ではあるが身体を休ませ、そうこうしているうちにさらなる華奈の部隊の到着。かなりの急ごしらえではあるもののこれで当初の作戦に想定していた戦力はそろい、更には小太郎たちも揃うという状況。

 

 

 結果的にはむしろ戦力を増したうえでヨミハラで行われるミッションの幕開けとなる。




ヨミハラスタート。ちなみにこんだけ華奈が情報をゲットしているのは大体不知火発見から2か月ほど時間をかけているからと考えてくだされば。

多分次回でヨミハラは終わります。作者の文才じゃ長いうえにこんな密度は土台無理です申し訳ありません。
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