こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

14 / 82
いつもいつも誤字報告、応援ありがとうございます。




~心願寺邸宅 庭~

権左「そらそらそらぁっ!!」

天音「ははっははははは!!! さすがは地獄の番犬と呼ばれた華奈殿! まるで届きませんな!」

華奈「ぐあぁああっ!!? ちょっ! どうしてこうなっ・・・ァッくぐ!?」
(権左の槍と天音の拳を刀で受け流している)


権左「俺たちとの手合わせ! 自主訓練で・・・シィッ!!」

天音「我らふうまの執事補佐の勧誘です! さあ華奈殿! これに負けたらふうまで若の補佐を私とこなしましょう!!」

権左「おっと二車にもだ! お館様も比丘尼の婆様も待っているぞ!! これで教師から執事への転職よ!」

華奈「そんな条件聞いてな・・・ぬあぁあ”あ”!! わりときつい! 重り外していきましょうかこれ!」

幻庵「ほっほ・・・青春じゃのお・・・ええものじゃ・・・お、茶柱」
(バトルを見つつ茶をすする)


~心願寺 邸宅内~

尚之助「・・・・・・静流先生。どうでしょうか?」
(用意された静流特製問題集を返す)

静流「・・・うん。ばっちり。流石は尚之助君。文字も見やすくてばっちり。小太郎君もしっかりやってくれたら・・・」

尚之助「小太郎様は英語は苦手ですからね。好きな作品の英語版でも教材にしては?」

静流「・・・ふうまの頭領だしね。華奈さんと考えておくわ」

龍「先生! あたいはどうだ?」

静流「問題ないかしらね。じゃ、あとは華奈さんたちが終わるのを見ていましょうか。井河最高レベルの剣士とふうまの誇る武力の訓練。これも勉強になるでしょ」


華奈「こっちはそれどころじゃ・・・イっ”・・・!!」



酒とノリに呑まれるな

 「これまでじゃ。華奈の勝ちじゃな」

 

 

 た、助かった・・・・・そう思いながらどうにかこうにかフラフラと縁側に腰かけようとしてずべちゃーと木の床の上で大の字に・・・あー・・・日差しと木の匂いが心地いい・・・

 

 

 「う・・・くぅ・・・身体のほぐしにはなりましたが・・・ほぐしすぎて大変です・・・」

 

 

 「華奈さん、お疲れ様。うふふ・・・その顔もいいですね♡」

 

 

 「ほっほほ。流石は井河の頭領の懐刀。前線復帰したというのは伊達ではなさそうじゃな」

 

 

 静流さんがおしぼりをもっていつの間にやら膝枕してにこにこしているわ、幻庵さんは饅頭と茶を置いて好々爺というイメージをそのままにしたような笑顔を見せて笑う。そして庭先では権左さんと天音さんが仲良くたんこぶ作ってノックダウン。

 

 

 「先生! 次はあたい! あの二人相手に勝利とかやっぱ先生はやべーな!」

 

 

 「まあまあ、先生もさすがに休ませてあげるべきですよ。あの二人とやり合ってこれだけ消耗しているのだから」

 

 

 そして私と次の勝負をしたがっている褐色肌のやんちゃ風な美女と優男な顔立ちやひょうひょうとした雰囲気ながら美丈夫という表現が似合うイケメンさん。女の子のほうは心願寺 龍さん。心願寺の分家の娘で幻庵さんのもう一人の孫娘。そして私の教え子の中でも指折りの剣術使い。

 

 男の子のほうは楽 尚之助君。アサギさんと同じ隼の術を用いた剣術。特に抜刀術は私も学ぶものが多いですね。その物腰も好感が持てますし、小太郎君や骸佐が兄貴分として慕うのも納得します。

 

 

 ・・・・・ただまあ、ふうまが誇る武闘派執事二人と若き剣豪たちとの勧誘バトルや剣の勝負は予定にはいっていなかったはずなんですがねぇ・・・始まりはアンダーエデンでの騒ぎの一件。これに関する報告書はさすがに内容が内容なので早急な情報伝達のためにの簡易なものは提出。

 

 

 その後精査したものも用意したのですが、細かなものを用意し、そしてヨミハラという対魔忍も分からない部分が多すぎる地下都市での所感、参加メンバーの声を貰いたいと山本長官から依頼。うちの部隊員はすでに出したのでまだ報告書の類の作成になれていない学生組からの報告書の回収とついでに執事たちへのお菓子の差し入れ、幻庵さんへのうどんの差し入れ。

 

 

 出向く際に静流さんも同席するとのことで二人でのんびりまずは小太郎さんの家に行ってみればいない。骸佐君もいない。時子さんに聞けば紅さんも含めた3名で報告書作成。そしてそれぞれの視点を洗い出してみるために私のセーフハウスに集まっているとか。要はすれ違っちゃったと。

 

 

 時子さんにバケツプリンを渡しておいて小太郎君たちに連絡を取ってみると少ししたら完成すると言われたので幻庵さんにうどんを渡すために心願寺邸宅に移動。その際にたまさかいた天音さんや権左さんもついていき、心願寺邸宅で遊びに来ていた龍さんと尚之助君とも合流。

 

 

 そこから始まる龍さんのバトルしようぜ発言から天音さんのスカウト発言。戦闘狂の節がある権左さんもバトルができると喜び、尚之助君は静流さんから勉強教えてもらえるしバトルも成長の糧になると乗り気。幻庵さんも面白いと庭を貸してくれたりであれよあれよとバトル開始。そして今に至るわけです。

 

 

 「あははーせめてお茶とおまんじゅうを食べてからでいいですかね? 喉が渇いちゃって」

 

 

 「私が相手してもいいけど戦闘力は劣るし、二人が見たいのは華奈さんの剣術だものね」

 

 

 「むぅ・・・私たち以外で若をああもご立派に育て、慕われている華奈殿なら間違いなく執事は天職なのですが・・・」

 

 

 「俺は自由に暴れられるだろうしな。それにまあ、お館様たちの恩師だ。張り切るだろうしよ」

 

 

 人数分の茶と饅頭から自分の茶と饅頭をほおばっていると気絶させたはずの二人も即復帰。流石の回復力。天音さんはあふれるふうまの忠誠心から、権左さんはまあ、自分が好き勝手に戦闘でヒャッハーできる知恵袋をカヲルさん以外でも欲しいのでしょうね。戦闘狂、かつては狂犬と呼ばれるほどでしたし。

 

 

 しかし、転職ならいいですが少し前にこれしていたらこれをきっかけにまたふうまと井河での戦い・・・はないでしょうけど、騒ぎにはなりますよね。人材引き抜きですもの。私程度の人材では長老衆はふうまの締め付けに利用していたでしょうし。

 

 

 「天音さんはそれなら時子さんを補佐に勧誘しましょうよ。それと権左さんも執事は大変でしょうけど、理由がひどくないですか?」

 

 

 「時子は教師として学園で支えてもらえばいいです」

 

 

 「いや、私も教師・・・」

 

 

 「俺はお館様の槍であればいいしな。それにまあ、頭使うのは面倒だし」

 

 

 「確かに槍の権左と呼ばれていますけども・・・カヲルさん、今度和菓子でも差し入れしましょうか」

 

 

 なんともまあ、フリーダムすぎる執事、裏では狂犬だのわんこだの言われている二人と会話しつつも身体の回復具合をチェック。

 

 

 身体も回復済み、傷はまあ問題なし。疲労は残るけど、身体を動かした分事務仕事で固まった体がほぐれているので模擬戦であれば可能。幻庵様、饅頭に少し薬草の類を入れてくれていたのでしょうね。大分回復が早い。

 

 

 「さてと・・・まあ、せっかくです。私だけではなく静流さんとも一緒にやりませんか? いわゆるダブルバトルです」

 

 

 「え? 私も?」

 

 

 「ふふっ・・・いいではないですか。教え子たちの成長を見るチャンスですよ?」

 

 

 「うーん。そうね。私も運動しましょうか」

 

 

 静流さんも乗り気になってくれて早速とげ付きの鞭を取り出して戦闘準備はばっちり。なんでも私と一緒にいる以上何があるかわからないからとしっかり動きやすい服装なのもこれを想定していたからでしょうか?

 

 

 私も再度刀を腰に履いて準備よし。庭に足を運べば既に龍さんと尚之助君はやる気満々。

 

 

 「ダブルバトルかあ。そういえば静流先生は戦闘訓練ではあまり見たことなかったし・・・これも腕を磨くチャンスだな!」

 

 

 「花の静流先生に地獄の番犬の華奈先生のコンビですか・・・なるほど、これは素晴らしい訓練になりそうですね」

 

 

 「強いですよ? 静流先生も。ふふ」

 

 

 「まあ、あの部隊の中じゃあ弱いほうだけど、まだ学生に負けるほどではないし、二人も油断できない相手。思いきり行かせてもらうわ」

 

 

 「では・・・はじめ!」

 

 

 

 

 

 

 「ふむふむ・・・これなら大丈夫ですね。紅さんも学校が休日ですのにお疲れ様です。小太郎君と骸佐君は?」

 

 

 「ありがとうございます。あ、小太郎と骸佐はそのまま先生のせー・・・別荘のトレーニングルームでそのまま筋トレを。確か、達郎と凛子も来ていたのでそのまま組み手に移行もするんじゃないかと」

 

 

 「あらあら。わざわざお使いありがとうございます♪」

 

 

 この後龍さんと尚之助君を私と静流さんのコンビバトルで無事に制した後に執事組とそろって治療していたところに紅さんが三人分の報告書をもってきてくれました。目を通しましたがそのまま政府、もとい山本長官に渡しても問題ないレベル。

 

 

 普段から時子さんや災禍さん、天音さんらから練習をさせていたかいがありましたね。とりあえずはこれをアサギさんの家にもっていき、その後はまた報告書の仕事を・・・あ、ちなみに執事組と若手剣豪組は治療が終わり、饅頭ほおばって休憩したあとに仕事があるので帰っていったりしました。

 

 

 静流さんも私の治療を受けた後に少しテストの用意をすると言って笑顔で帰っていきました。あの二人相手でしたがかすり傷幾つかで済んでよかったです。

 

 

 「それで・・・小太郎たちはそのまま泊まるみたいなんだが・・・わたしも・・・・・」

 

 

 「ええ、いいですよ? でも、私は多分学園にいると思いますし、ご飯は作り置きしておきましょうか」

 

 

 「あ、そうですか? では、皿洗いや洗濯は私が」

 

 

 なんだか気落ちした表情になっちゃっています紅さん。手伝ってくれるのは嬉しいですがあの任務の後。無理はしないでもいいのですがね。

 

 

 この後はアサギさんの家に報告書を持っていき、仕事に関しては家でのんびりとしていいとのお達し。「せっかくの休日に学園にいるのもね」と苦笑しながら言ってくれたアサギさんの表情は疲労の色はありますがまだ軽いほう。老人会と不知火さんの問題が解決したことによることは相当に心の重しを外せたのでしょう。善きかな善きかな。生徒や対魔忍、日本のために頑張る人は報われなければ。

 

 

 私も家で休みながら仕事ができることが嬉しくウキウキで紅さんと一緒にスーパーで今晩のご飯の材料を買い出しに。久しぶりに私もお酒を傾けましょうかねえ。忍術のせいで酔うかわかりませんけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うぉっ・・・おぉ・・・せ、せんせいは・・・華奈先生は・・・私の・・・運命の女神様なのぉ・・・ひぐっ・・・」

 

 

 夜。訓練を終えた小太郎と骸佐、秋山姉弟、そして華奈と紅の6名での晩御飯。日が暮れるまで訓練を積んでいた小太郎たちと急いで報告書を終わらせ、料理を作った華奈と手伝いをした紅。その後はみんなで食事となったのだが、華奈が久しぶりにお酒を飲むついでに、酒の味を知ってもらうと酒を飲みたい人は飲んでもいいよと提案。

 

 

 対魔忍である以上場合によっては酒を飲んだりする機会もあるゆえに酔うまではいかずとも味を知っておけば変に動揺せずに任務をこなせるということからの提案だったし、不知火も若いころから酒を飲む機会があれば紅も華奈も任務とはいえ未成年の身で酒を飲むことがあった。そしてこの国でも今なら16以上からなら大丈夫と押されて開始。

 

 

 普通なら教師が学生に飲酒を進めるのこと自体がご法度だが法でも大丈夫な上にそうは言ってられない部分があるのも事実。唇を湿らせる程度にとどめる。あくまで味を知るだけではあったお試し会だったが、ここで問題が発生。華奈の忍術は内臓機能も強化されるので普通のお酒なら酔えないかも。ということで佐那からもらったお酒の一つを開け、それを飲んでみればビールのくせにアルコール度数60度。しかも飲みやすいときたせいで一気に飲んだ直後にほろ酔いをこしてそのまま爆睡。

 

 

 紅はその華奈を介抱しつつ、グリードハウス事件で潜入した時、それ以降も老人会の仕向けていた任務のせいで酒を飲まざるを得ない状況があったことも踏まえて酒を一つチョイス。それはストロングチューハイという500mlでテキーラのショット3・5杯分に匹敵するというとんでもないお酒。華奈が起きていれば止めただろうがそれもないのでチューハイならと飲んでみれば飲みやすいうえに強い度数。酒を普段飲まないせいでヴァンパイアハーフの紅であっても即座に酔いが回る始末。

 

 

 結果、こうして酒癖らしい泣き上戸でおいおいと泣きながら華奈への愛を力説しては心地よさげに赤ら顔で寝ている華奈を抱きしめるという珍妙な光景が繰り広げられている。

 

 

 「お、おい・・・紅。飲みすぎだ。これ以上は水を飲め。な?」

 

 

 「う”ん・・・んくっ・・・ふぐぅ・・・うぅう・・・ありがとぉ・・・えっと・・・だれぇ・・? でも・・・おいしい・・・れひぇえ・・・えっく・・」

 

 

 骸佐の渡した水を飲んでも酔いは醒めず、薄まらず。むしろ優しくされたせいかますます泣きが入る始末。そして酔いがひどいのか何なのか、人の識別すらもできておらず、むしろ華奈を識別できていることが異常と相当に酒癖が悪いようだ。

 

 

 「こうしていられるのも・・・かなせんせいのおかげ・・・ほんとう・・・うれしくて・・ずっといて欲しいの・・大好き・・・大好きぃ・・・あうぅ・・・きれいで・・・かわいいよぉ・・・」

 

 

 「あー・・・その、だな。それなら今は泣かないために酔いを醒ませ紅。私が言うのもあれだが、その・・・凄い絵面だぞ・・・」

 

 

 「うん。翌日華奈先生が混乱しそうなくらい」

 

 

 幼馴染が大号泣して涙も顔からの液が華奈については紅が泣きながら顔を拭き、その際に華奈の顔を見てまた愛を叫んで涙を流す。この無限ループは紅の生い立ちや過去を知っている分理解は出来ても壮絶なのは変わりない。凜子もさすがにこれはと引き離しにかかるも持ち前のパワーでそれもかなわない。

 

 

 達郎はもう引き離すのをあきらめて小太郎と一緒に酔い覚ましの薬とスポーツドリンクを物色。翌日華奈が目を覚ませば二日酔いの紅が隣で寝ていました。なんてなればしっかり監督できていなかったことや手を出したかと動揺すること間違いなし。

 

 

 法的にはセーフでも倫理的な意味と華奈の精神衛生上いただけないと探す間も凜子と紅の引き話し合いは続いているようで

 

 

 「はーなーし~~てぇ~~!! 私の華奈先生を取らないでぇ! わぁああん・・・! いじわるしないでよぉお・・・!」

 

 

 「ええい! いじわるじゃなくてだな・・・っていうか何だこの力!? 私もそれなり鍛えている自信はあったのだが・・・!」

 

 

 「ああ、くそっ! この酔いどれは! 凛子、一度待て、小太郎がどうせ用意したもので終わるか、そのままもう酔いつぶれるまで待っちまえ」

 

 

 凜子の腕を振り払いながら華奈を抱き寄せていやいやと身体を振り回す紅。そのせいで体を揺らされ続けているせいで赤ら顔の華奈の寝顔に青いものが混じり始めたのを見て骸佐も止めに入ろうかとしたが小太郎と達郎がいなくなっていることを思い出して凜子を抑えることに思考を切り替える。

 

 

 「む・・・そうか・・・? なら私はどうすれば・・・」

 

 

 「酔い覚ましの水と・・・こいつがどっかに走り出さねえように見ておけ。俺は布団用意してくるからよ」

 

 

 このまま二人を暴れさせたり、自分も参加したせいでますます紅が暴れれば抱きしめられている華奈の気分が悪化してそれこそ寝たまま口から何かを吐き出すかもしれない。いろいろと。正直見たくもないし、二人の精神ダメージが翌日に増すのが確実。さっさとこの二人を寝かしつけちまおうと凜子に監視を頼み骸佐もこの二人を寝かしつけるために客人用の布団をしたから持ってきて敷き始める。

 

 

 いくら幼馴染と長い付き合いの恩師とはいえ女性。別荘のそれぞれの個室に無断で入るのはいただけない。ついでに運ぶ時に暴れられても面倒くさいということからの判断。

 

 

 「おーい。紅。これを飲め、気分がすっきりするぞ」

 

 

 「僕からも。はい。心地いいよー」

 

 

 凜子が落ち着いたのとほぼ同時に小太郎がウコンの飲料とスポーツドリンク、達郎が冷却シートを持ってきて紅の前に持ってくる。

 

 

 「ほら、こうして飲めば、気分も楽になるぞ?」

 

 

 「ひぅ・・うん・・・その前に全部飲んでから・・・ごくっ・・・こく・・・ぷはぁ・・・いただきます・・・おいしい・・・」

 

 

 「はい。これ。頭がひんやりするよ。先生にもつけてあげてね?」

 

 

 「そうなの・・・? うぐぅ・・・あぁあ・・・よいしょ・・・先生にも・・・ふわぁ・・・ここちいい・・・・むにゅ・・・すぅー・・・・くぅ・・・・」

 

 

 小太郎が用意したドリンク類を飲む前に残りのチューハイを飲み干し、そこから一息にウコン飲料とスポ―ドリンクを飲み干し、冷却シートを華奈と自分のおでこにつけたところで酔いとおでこにあたるひんやりとした心地よさのせいか机に突っ伏してそのまま就寝。寝ながらも尚寝言で華奈のことを言うあたり、どれほど入れ込んでいるんだよと皆があきれるやら、面白いやらで笑ってしまう。

 

 

 「よーし、こいつ華奈先生離しもしねえな。みんなで運ぶぞ。小太郎、手え貸してくれ」

 

 

 「おう・・・ほんとに万力みたいな力だな・・・華奈先生じゃなきゃ苦しんでいるんじゃないのかこれ・・・」

 

 

 「姉ちゃん。これ、酔い止めの薬と・・・その、近くのコンビニでスポーツドリンクと弁当でも買い足しておかない?」

 

 

 「・・・あー・・・確かに華奈先生も二日酔いの可能性があるし・・・そうだな。まだ9時前、ぎりぎり走れば近くのスーパーも開いているだろう。ありがとう。達郎。気が利くな。二人とも、私たちは少し買い出しに行ってくるよ」

 

 

 寝ても尚がっちりと華奈を捕まえて離さない紅と華奈の肩を持ち上げてずるずると敷いた布団に寝かせる小太郎と骸佐。スーパーで明日のご飯とドリンクの用意に出かける達郎と凜子。

 

 

 種類は違えど結局騒がしいままに夜は更け、翌朝には数年ぶりの二日酔いと紅が隣で寝ていることのダブルの衝撃で混乱する華奈と昨晩の記憶がまるでないうえに華奈に抱き着いていたことに顔を真っ赤にする紅。追撃で昨晩の様子を皆が話せば絹を裂くような声を上げてうずくまる。

 

 

 その後華奈は酒を飲む際は絶対に弱い酒だけにする、学生たちに酒を教える際は絶対に呑まないと心に誓い、紅はもう二度とあのチューハイは飲むまいと決めた。




執事システム。井河も取り入れたらどうなるだろうか・・・と考えて原作を思い出したら権力争いがひどくなりそうだと思ってしまいました。

この世界での日本は16以上から飲酒はOKということで受け止めてくだされば幸いです。紅の酒癖が公式なのが本当にかわいい。そしてそりゃあからかわれるよなあと。普段は奥手な部分もありますし。



執事組の華奈への意識の変化は


天音 ふうまに取り入ろうとする奸臣じゃないだろうな? → (反乱後)なぜここまで・・・義手のみならず若たちの身柄も守って・・・いや、罠かもしれない!! → (数年後)この傑物、是非ともふうまに入れることが私の務めかもしれない。レッツ勧誘


権左 甘い話をこうもまあたらすとは、罠じゃねえのか? 必要なら始末も考えるか → 幻庵殿に紫藤殿、時子殿も認めるし、手合わせすれば心根もきれいだ。でも、カヲルも認める知略、演技の可能性も考えるかねえ → (現在)面白い女。お館様やふうまのために、ついでに自分が暴れるためにこちらにきてほしい。


こんな感じです。最初は警戒されまくりでした。


華奈の呑んだビールはこち亀に登場したビールで泡の弾力や飲みやすさを追求した結果生まれたトンデモビール。アルコール度数高すぎなせいで原作でも酒豪のメンツが酔いつぶれるという珍しいものが見れました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。